シネマチェックトップページ50音別indexア行index 


悪の寓話      


2020年 イタリア・スイス (BAD TALES)
   

<監督>ファビオ・ディンノチェンツォ,ダミアーノ・ディンノチェンツォ 
<キャスト>エリオ・ジェルマーノ, バルバラ・キキアレッリ

<ストーリー>
イタリア、夏。子供のいる家族の普通の日常。子供たちは、屈託なく過ごしているように見えるが、それぞれの親たちには、少しずつ問題があった。

<感想>
日本未公開のイタリア映画で、ベルリン国際映画祭で銀熊賞(脚本賞)を受賞した作品です。

冒頭、ゴミ捨て場に捨ててあった子供の日記を読んで着想を得た作品だというナレーションが流れます。
それが真実なのか、それともそれ自体がフィクションなのかは分かりませんが、何かしら不穏なものを感じつつ映画を見始めました。

ある夏の4つの家庭がメインとして描かれています。
それぞれが少しずつ関わりのある家庭で、子供も親も一見普通の家族です。
しかし、少し見ていると、徐々にその実態が分かってきて、困ったなと思いつつ、そしてラストは衝撃的に終わるのでした。

親(大人)になるのは、簡単ですが、親になってはいけなかった人が、なんと多い事でしょう。
それは、日本でも、外国でも、同じことのようです。
子供にとっては、悲劇そのものです。
後味の悪い作品でした。(2022,06,24)






シネマチェックトップへ