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新しい人生のはじめかた      


2008年 アメリカ(LAST CHANCE HARVEY)
ロマンス   

<監督>ジョエル・ホプキンス
<キャスト>ダスティン・ホフマン , エマ・トンプソン , キャシー・ベイカー , ジェームズ・ブローリン

<ストーリー>
ニューヨークでCMの作曲をしているハーヴェイ(ダスティン・ホフマン)は、イギリスに住む娘の結婚式に出席するため、ロンドンに向かう。しかし、離婚した妻の新しい家族の中で、彼は、一人浮いてしまう。一方、老母の世話をする40代独身のケイト(エマ・トンプソン)は、結婚せず、一人で生きていくことを受け入れつつあった・・・。

<感想>
ある程度年を重ねてゆくと、諦めなければならないことが出てくるものなのでしょう。
この映画に登場する男女も、自分の将来に対して、漠然とした不安と、諦めの気持ちを持っているようでした。

CM作曲家として、世代交代を宣告されるハーヴェイ。
身寄りもなく、わびしい老後を目前にして、落ち込む彼。
一方、ケイトは、年老いた母親の面倒を見ながら、自分の幸せや、結婚も諦めようとしていた。
そんな二人が出会う物語です。

もう十分すぎるほど大人な二人の、LAST CHANCE。
人生を生きるには、若者よりも、熟練しているとはいえ、
出会いも、恋の経過も、若い頃と変わることなく、
生き生きと、楽しそうで、思わず、こちらまでウキウキしてしまいます。

でも、期待が裏切られた時の、諦め方は、見かけ上は、大人の対応。
いくら心が傷ついても、うわべでは、さっさと諦められる”ふり”をしてしまうのが、悲しいです。

ダスティン・ホフマン、もう、70歳を超えているんですって!
若々しくて、ダンディーですね〜〜。
背の低い彼と、スラッと頑丈そうなエマ・トンプソンとのツーショットが面白いです。
ある程度年をとると、見かけや、カップルとしてのバランスよりも、相性が一番大事。
一緒にいる時に楽しめるか、そして信頼できるかが、大切なことになるのかもしれません。
でも、それが、本質なんですよね〜〜(^^)。

落ち着いた大人の恋。
ゆっくりと楽しめる映画でした。(2011,03,10)






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