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大いなる勇者      


1972年 アメリカ ウェスタン

<監督>シドニー・ポラック
<キャスト>ロバート・レッドフォード , ウィル・ギア

<ストーリー>
1850年代のアメリカ。山の男になることを決心した男、ジェレマイア・ジョンソン(ロバート・レッドフォード )。しかし、すぐに、自然の中で生きることの難しさを思い知らされる。そんなある日、彼は、山男、クリス・ラップ(ウィル・ギア)に出会い、山で暮らすノウハウを伝授して貰い、再び、一人で、山に分け入るのだった・・・。

<感想>
文明社会で生きることを拒んだ男、ジェレマイア・ジョンソン。実在の人物の話ではないようですが、とても、説得力のある、そして、雄大な物語でした。

大自然の中で生きること。それはなんと過酷なことでしょう。まず生きるために必要な食料の確保。これが、なんといっても、大変です。ちょっとコンビニへ・・・というわけには、もちろんいきませんからねぇ。
そして、全てを一から自分で作らなければならない完全自給自足の生活。
獣を撃ち、肉は食料に、皮は、剥いで上着や手袋を作る。木を切って、組み立てて、家を造る・・・。気が遠くなる程大変です。

彼が、何故、そんな過酷で、孤独な人生を好んだのかは語られていませんが、ただ単に、そんな生活がしたかったからと言う軽い気持ちでなかったことだけは確かなようです。

決して長い映画ではない(108分)のですが、人生の重みを感じさせるのに十分な映画でした。
そのせいなのか、どうなのか、この映画には、ご大層にもまず、映画の始めに三分間の序曲。中盤に、インターミッションと、間奏曲が入ります。う〜む、こういうのが、流行だったのでしょうか、はたまた、その幕間に、彼の人生の重さを受けとめろと言うことでしょうか(^^)。

このジョンソン役には、ロバート・レッドフォードがとてもピッタリはまっていました。彼の誠実さと、思慮深さ、たくましさ、そして、美しい青い目、それら全部が、この映画そのものでした。
少々古い映画ですが、今見ても感じるところは多く、一見の価値は十分にあると思うので機会があったら、ご覧になってみたら、いかがでしょうか。(2006,09,17)



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