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おと・な・り      


2009年 日本
ロマンス・青春   

<監督>熊澤尚人
<キャスト>岡田准一 , 麻生久美子 , 谷村美月 , 岡田義徳 , 池内博之 , 市川実日子 , 平田満

<ストーリー>
カメラマンの聡(岡田准一)は、モデルのカメラマンから風景写真に転向したいと思っていた。また、彼の隣の部屋に住む七緒(麻生久美子)は、フラワーデザイナーの勉強でフランスに留学することが決まっていた・・・。

<感想>
アパートのお隣なんて、生活時間が違っていれば、顔を合わせることもなく、実際、この映画のように、薄い壁を通して伝わってくる音だけで存在を感じるだけなんてこと、世の中では、多いことでしょう。
いいところに目をつけたストーリーだなと思いました。
脚本家の実体験から派生した物語なのかもしれませんね。
何を隠そう、うち家の壁も薄くて、お隣の音が筒抜けなので、このシチュエーション、よくわかります。

ただ、その音の受け止め方がとてもファンタジックです。
普通なら、苛つく原因になるであろう電子音や話し声も、お隣の存在を認識するがためのシグナルのような状況になっていて、不快感は、ないようでした。
ここまでおおらかで、かつ好意的だと、見方を変えると、少々ストーカーじみて感じてしまいます。
ただ、相手に少しでも好感を抱いていたら、そうは感じないんですよね。
会ったことない他人でも、音の種類や、その出し方によって、その”人となり”って、わかるものですから。

おとぎ話のようなストーリーで、彼らそれぞれにまつわる話は、たわいなく、現実味もないものでしたが、主演が岡田准一と麻生久美子なので、十分鑑賞に堪えました。
特に、29歳の岡田君は、まだ顎の線がシャープで、若々しくて素敵でした!!(^_^)。(2016,07,02)



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