おみおくりの作法　　　　　　 ２０１３年　イギリス・イタリア　（STILL LIFE） 　　　 ＜監督＞ウベルト・パゾリーニ ＜キャスト＞エディ・マーサン , ジョアンヌ・フロガット ＜ストーリー＞ ロンドンで民生委員をしているジョン・メイ（エディ・マーサン）は、孤独死した老人の身辺整理と、その知人を探し出し、葬儀を行う仕事をしていた。そんなある日、彼の住む団地で孤独死の老人が見つかった・・・。 ＜感想＞ 民生委員のジョン・メイの仕事は、死と向き合う仕事。 すなわち、孤独死した人の遺品の整理と、葬儀を行うこと。 丁寧に個人の記録をファイリングして、淡々と、そして、粛々と業務を行う日々。 それこそが彼の生きがいでもあったのかもしれません。 しかし、ある日、転機が訪れます・・・。 淡々とした日常と、突然訪れた失職。 先日鑑賞した「ルイーサ」とよく似たシチュエーションです。 その後、ルイーサは、思いがけず、タフな生活力を発揮するのですが、この映画の主人公、ジョン・メイも、最後の仕事に情熱を傾けます。 そして、新たな人生が開けようとするその矢先・・・。 衝撃的なラストでしたが、監督・脚本のウベルト・パゾリーニは、この心安らぐ最後の映像を是非とも描きたかったのではないでしょうか。 主演のエディ・マーサンが、なんともいい味わいを醸し出しています。 それにしても、イギリス人の食生活・・・あのドッグフードのような食事は、なんなのでしょう？！ イギリスの文化や歴史は尊敬しますが、このことばかりは日本人に生まれてよかったと思うのでありました(^_^)。(2016,06,26)