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ヴィーナス      


2006年 イギリス コメディー・ロマンス   

<監督>ロジャー・ミッシェル
<キャスト>ピーター・オトゥール , レスリー・フィリップス , ジョディ・ウィッテカー , ヴァネッサ・レッドグレーヴ

<ストーリー>
70代の英国人俳優モーリス(ピーター・オトゥール)の友人、イアン(レスリー・フィリップス)の家に、彼の姪がやってきた。若い女性との同居生活にウキウキしていたイアンだったが、やってきたのは、自己中娘のジェシー(ジョディ・ウィッテカー)だった。彼女との同居に、音を上げるイアンの代わりに、ジェシーの相手をするモーリスは、心がときめいている自分に気がつく・・・。

<感想>
老人映画が大好きな私ですので、楽しみにしてました。
でも、最初は、いくら老人映画とはいえ、少々対象年齢が高すぎるかな(^^;と、思いつつ見ていました。だって、セリフがなくて、表情がないシーンなど、あ、もしかしてこのまま・・・?!と、心配してしまうような場面が、たびたびありましたから(^^;。

でも、もちろんそんなことはありませんでした。
身体能力はだいぶ落ちてしまっていますが、見ていると、老人特有の、かわいらしさや、図々しさ、ユーモア、悲しさ、歴史などが、たくさん感じられて、やはり、お年寄りって、いいな〜〜、素敵だな〜と、思えるのでした。
特に、モーリスの場合は、年を取っても、チャレンジ精神いっぱいで、若い女の子とも、上手に付き合ってしまうんです。そして、年の功なのか、若い頃よりも、少々のことでは、へこたれません。もちろん、心が傷つくこともあるのですが、それをうまく自分の中で処理するための能力も、たっぷりと持ち備えているのです。

主役のモーリスを演じるピーター・オトゥールも、1932年生まれのまさにバリバリの70歳代。痩せているせいか、もっと年寄りにも見えましたが、「アラビアのロレンス」の頃と変わらぬ、つかみ所のないような、彼特有の個性が、キラリと光ってますね〜。
この年で、主演をつとめることの出来る俳優さんなんて、そうはいないでしょう。すばらしいです。
途中、俳優の仕事をするモーリスの姿があって、やはり、年を取ると、俳優業は、きつい仕事なんだろうなぁと、思うところもありました。皆様、お疲れ様でした(^^)。(2009,05,28)



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