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ウェイトレス〜おいしい人生のつくりかた      


2006年 アメリカ コメディー・ロマンス   

<監督>エイドリアン・シェリー
<キャスト>ケリー・ラッセル , エイドリアン・シェリー , ジェレミー・シスト

<ストーリー>
ダイナーのウェイトレス、ジェンナ(ケリー・ラッセル)はパイ作りの天才。しかし、実生活では、嫉妬深い夫アール(ジェレミー・シスト)に、支配される辛い毎日を送っていた。そんなある日、彼女は、妊娠したことを知る。家出の計画も、おじゃんになり、落ち込むジェンナ。しかし、診察を受けに行った産婦人科医、ポマター(ネイサン・フィリオン)の優しさに、思わず心がときめいて、そして・・・。

<感想>
おいしそうなパイがいっぱい出てくる、よだれが出てきそうな映画でした。

でも、幸せなのは、そんなおいしそうなパイを見るときだけ。
映画の主人公ジェンナの生活は、見ているだけでも辛そうで、でも、実際にこんな生活を送っている人も多いのだろうなと、胸が詰まりました(TT)。
仕事で疲れていても、夫の機嫌を損ねると、大変なことになってしまうのを身をもって知っているジェンナは、腫れ物を触るかのように、夫に接します。自己中心的で、自分の思い通りにならないと、すぐに腹を立てるこの夫は、この年でも、まだ大人になりきれていない男なんですねーー。
こんな男との結婚生活で、しかも、彼女のように、妊娠してしまったら、もう逃げ出すわけにもいかず、お先真っ暗ですよねーー。
そんな時、目の前に現れた優しい男性に、思わず、すがってしまうのも、当然かもしれません。確かに、彼のおかげで、ジェンナには、幸せな日々があったのです。

ただ、分からないのは、ポマター先生。本気なのか、そうでないのか・・・。要するに、苦労を知らないボンボンということでしょうかねぇ(^^;。

途中まで、なんだか割り切れない話の進み具合で、どうなることやらと思っていたら、ラストで、いい話になっていて、よかったです。自分が決定した一歩によって、未来が開けるということですね。実際にこんなことがあるかどうかは別として、自分の人生は、自分自身が作っていかなければ、どうにもならないということでしょうか。

主演のケリー・ラッセルは、思い詰めたような表情と、とびきりの笑顔が印象的でした。オールド・ジョーとのやり取りが面白かったです。

ジェンナの同僚のウェイトレス、ドーン役を演じたエイドリアン・ジェリーが、この映画の監督と脚本を担当し、女優としても、他の多くの作品に出演していますが、この映画の完成後、40歳の若さで、永眠されたそうです。残念ですね。(2007,12,01)



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