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江南ブルース      


2015年 韓国 (GANGNAM BLUES)
アクション・犯罪   

<監督>ユ・ハ
<キャスト>イ・ミンホ , キム・レウォン, チョン・ジニョン, キム・ジス

<ストーリー>
1970年、韓国。極貧の生活をしていたジョンデ(イ・ミンホ)とヨンギ(キム・レウォン)は、住処を追われ、党大会の妨害工作に雇われるが、そこで、離ればなれになってしまう。数年後、再会した二人は・・・・

<感想>
1970年代の韓国の話です。
江南(かんなむ)の位置関係が、よく分からなかったのですが、ソウル特別区の南に位置する地域で、今では、高級繁華街だそうですが、映画で描かれた1970年代の江南地区は、”いなか〜”という感じです。
その土地を開発してもうけようとする、有象無象の輩(やから)たち。
その中に飲み込まれた若者の物語で、韓国で、大ヒットしたそうです。

はじめは、ストーリーもわからず見始めたので、登場人物の多さと顔の見分け、役柄の関係の複雑さ、その頃の韓国の状況など、わからないことが多くて、映画の半分ぐらいまでは、自分の中で混沌としていました。
やっと理解出来はじめたのは、”お兄ちゃん”のヨンギが再登場してからでしょうか。
そこからは、彼らの向かう先の闇がうっすらと見えてきました。
このような地上げが絡んだややこしい話は、昔、日本でもあったことなので、同じ道を通るんだなぁと思いました。
終盤もややこしい話で、一回見ただけでは、なかなか理解しがたかったですが、わかるのは、誰もが不幸になってしまったと言うこと。終わってみれば、反ヤクザ映画を描いた「フェイスレス 顔のないボス」のようなやりきれないラストを迎えるのでした。

主演は、韓国ドラマで大人気らしいイ・ミンホ。
成る程、男前で、かっこいいです。
韓国の観客は、素敵な彼を見ながら、そして、この時代を思い出してノスタルジーに浸りながらこの映画を見たのではないでしょうか。
私も、もう一度見たら、もっとこの映画を理解出来て、面白いのかもしれませんが、一度見ただけでは複雑すぎて、面白さまではたどりつくことが出来ない作品でした。(2023,04,17)



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