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国家が破産する日      


2018年 韓国 (DEFAULT)
サスペンス    

<監督>チェ・グクヒ
<キャスト>キム・ヘス , ユ・アイン , ヴァンサン・カッセル, リュ・ドックァン, ハン・ジミン, ホ・ジュノ, チョ・ウジン

<ストーリー>
1997年。好景気に沸く韓国だったが、実は、通貨危機が起きていて、国が破産するまでの猶予は、たった7日間だけだった。韓国銀行の担当チーム長のハン・シヒョン(キム・ヘス)は、この事態をなんとか収めようと奔走するが・・・。

<感想>
1997年の韓国通貨危機を題材にした実録経済サスペンスです。

この年、韓国は、好景気と言われながらも、大会社が倒産したり、外貨準備高が枯渇していて、実は、通貨危機が目の前に迫っていた。
通貨危機・・・それは、国が破産することを意味しているわけですが、国は、そのことを国民には知らせようとせず、何も知らされていない人たちは、この危機を乗り越えることが出来ずに、多くの倒産、自殺者を出したのだそうです。
ついに韓国政府はIMFに救済要請をしますが、救済の条件は、驚くほどの厳しさだったのです・・・。

国の財政が、こんなことになるまで施政者がつかないなんてあるのでしょうか。でもこれは、実際の歴史なのだから、あり得るのでしょう。恐ろしい。

どうして韓国が、こんなことになってしまったのかが、あまり触れられていなかったので、モヤモヤしましたが、後で調べると、”不良債権を抱えた財閥の破綻”、”株価暴落”、”韓国の格付け下落”、”為替レート暴落”そして、”外貨準備高の減少”という流れだったようです(かな?(^_^;)。
そして、IMFの管理下に入るのですが、その時のIMFとのやりとりが、あまりにも条件が厳しくて、唖然としました。まるで、国としての機能を奪われるような感じでした。
IMFに助けてもらうということは、こういうことなんですね(^_^;。

経済のこととか、よく分からないので、なかなか理解するのが大変でしたが、国家の危機における緊迫感がひしひしと伝わってきました。
そして、無策な国に翻弄される市井の人々が痛々しかったです。

それから20余年、韓国は、見事に復活したのではないでしょうか。
それとも、まだ、危険は、そこにあるのでしょうか。
そして、日本は、大丈夫なのでしょうか。
経済のことも少しは勉強しなくちゃダメですね。(2020.06.30)



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