シネマチェックトップページ50音別indexサ行index

自虐の詩      


2007年 日本 コメディー   

<監督>堤幸彦
<キャスト>中谷美紀 , 阿部寛 , 松尾スズキ , 西田敏行 , 名取裕子

<ストーリー>
大阪、通天閣のそばの安アパートに、元ヤクザのイサオ(阿部寛)と内縁の妻、幸江(中谷美紀)が住んでいた。イサオは乱暴者で、気に入らないことがあると、すぐにちゃぶ台をひっくり返すような男。それでも、幸江は、かいがいしくイサオの世話を焼くのだった。こんな生活でも、幸江には、ささやかな幸せを感じる日々だったのだ・・・。

<感想>
原作は、4コマ漫画ということですが、それを、こんなドラマに仕上げてしまうなんて、すばらしいですね〜〜。笑って泣ける人情映画になっていました。

舞台は、大阪飛田。ツレがこの地の出身なので、私も少しは知っている場所。そうそう、こんな感じよね、と、思いつつ、懐かしく見ました。

醤油の蓋が取れたぐらいで、ちゃぶ台をひっくり返し、せっかく作った食事をめちゃくちゃにしてしまうイサオ。私だったら、じっと耐えはしないこんな仕打ちに、なぜか幸江はじっと耐えます。いったいなぜ??
その理由は、今まで生きてきた彼女の過去にありました。
不幸の中に生きてきた彼女のたった一つの心のよりどころ・・・。端から見ても、決してうかがい知れない二人の関係。まさに、人生色々ですね〜〜(^^)。

話題になったちゃぶ台ひっくり返しには、大笑いでした。
見事なひっくり返し方!いったい何回リハーサルをしたんでしょうねぇ。
スローモーションになるので、その時の二人の顔もゆっくり見れるのですが、これまた見事でした。

主演の中谷美紀は、「嫌われ松子の一生」に引き続き、不幸な女性の役ですが、本当に、彼女は、うまい!すばらしいですね〜〜。
そして、パンチパーマの阿部寛。こんな阿部寛は、初めて見ました。若い頃の長髪は、全然似合ってませんでしたが・・・。

他にも、脇にいろいろな人が出ていて、賑やかな映画になっていましたが、ひときわ大阪のおばちゃんらしさを醸していたのは、カルーセル麻紀。まさにぴったりはまっていましたね〜〜(^^)。
それから、子供時代の幸江もよかったです。(2007,11,08)



シネマチェックトップへ