世宗大王 星を追う者たち　　　　　　 ２０１９年　韓国　（FORBIDDEN DREAM） 歴史劇　　　　 ＜監督＞ホ・ジノ ＜キャスト＞チェ・ミンシク, ハン・ソッキュ , シン・グ , キム・テウ, ユン・ジェムン, ホ・ジュノ ＜ストーリー＞ 李氏朝鮮の第4代国王、世宗大王（ハン・ソッキュ）は、人民の生活のために革新的な政策を進める。そんな中、奴婢ではあるが、才能のあるチャン・ヨンシル（チェ・ミンシク）と出会い、二人は意気投合するのだった・・・。 ＜感想＞ 李氏朝鮮の第4代国王、世宗大王と、奴婢出身のチャン・ヨンシルの物語です。 世宗大王は、ハングルを作った王として朝鮮では有名で尊敬されている国王のようです。 それまで特権として文字を使っていた貴族たちだけではなく、平民も文字をえるように使えるようにしたのですからすばらしい。 しかも、この映画に登場するチャン・ヨンシルは、奴婢から異例の出世をしたわけで、人の能力を見いだすことの出来る優れた人物だったようです。 そんな優れた王・世宗ですが、内外に多くの悩みを抱え、苦労の絶えない人生だったようです。 外交では明国からの圧力に耐え、内政では今までの慣例を主張して自分たちの保身に勤しむ臣下たちの反抗にあう・・・。 そんな彼の前に現れたのは、身分の低いチャン・ヨンシル。 高い意識を持つ二人は、意気投合するのですが・・・。 映画の見所は、主演の二人の演技の競演。 ハン・ソッキュとチェ・ミンシクは、「シュリ」以来の共演と言うことですが、 二人とも円熟期の演技派と言うことで、見応えたっぷりでした。 特に、ハン・ソッキュは、多くの困難を抱えながら、自分の夢を実現しようとするクレバーな大王を静かに演じていて印象的です。 少しの表情の変化にも、ひとつひとつ深い意味が込められているようで、目が離せませんでした。(2021,07,05)