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象の背中      


2007年 日本 

<監督>井坂聡
<キャスト>役所広司 , 今井美樹 , 塩谷瞬 , 井川遥 , 手塚理美 , 笹野高史 , 伊武雅刀 , 岸部一徳

<ストーリー>
48歳の藤山幸弘(役所広司)は、ある日、ガンで、余命半年の宣告を受ける。延命治療を拒否して、普通の生活を続けようとする幸弘は、悔いの残らないように、初恋の女性(手塚理美)や、ケンカしたままだった親友()、行き来のなくなっていた兄(岸部一徳)の元を訪ねて回る。しかし、妻(今井美樹)にだけは、自分の病気のことを告げることが出来なかった・・・。

<感想>
ガンと宣告された男の物語です。
この映画の見方は、女性と男性とで、だいぶ違ってくるのではないでしょうか。
私は、女性の見方しかできないのですが、まあ、男の考えるストーリーだなぁというのが、正直な感想でした。どこで、そう感じたかというと、仕事に関しても、家族に関しても、そして、愛人に関しても、つまり随所に感じたわけです。

一流会社で、責任を任された大きなプロジェクトを持ち、優しい妻と、素直な子供に恵まれた家庭。そして、一方では、美しく、理解のある愛人がいて、最期は、豪華なホスピスで、家族に見守られながら、そして愛人にも最期の別れを言い、みんなに惜しまれながら最期を迎える。なんと理想的な死に様でしょうか。
まあ、男の理想として、こういう死を描くのも、映画としてはあるのかもしれません。男たるもの、後顧の憂いなく死んでゆこう!という感じですね。

それにしても、彼って、世界が自分中心に回っていると、ずっと疑いもなく思いながら、生きてきたのでしょうねぇ。
初恋の女性に会って「自分は死ぬけれど、あなたは初恋の人でした」と言われても、相手は、どうしていいか分からないです。本人は、告白できて、スッキリするのでしょうけれど・・・

とまあ、映画としては、今ひとつでしたが、見所は、役所広司の役作りです。本当に、末期の患者のように、痩せて、衰えていて、驚きました。これも役者魂なのでしょうね。いったい何キロダイエットしたのでしょう。驚きました。(2008,07,17)



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