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サンシャイン・クリーニング      


2008年 アメリカ コメディー   

<監督>クリスティン・ジェフズ
<キャスト>エイミー・アダムス , エミリー・ブラント , スティーヴ・ザーン , アラン・アーキン

<ストーリー>
シングルマザーのローズ(エイミー・アダムス)の仕事はハウスキーパー。一人息子のオスカー(ジェイソン・スペヴァック)は、問題児。妹ノラ(エミリー・ブラント)は、仕事が続かず、父親(アラン・アーキン)と同居している。そんな八方ふさがりの彼女は、ある時、恋人のマック(スティーヴ・ザーン)から、事件現場のハウス・クリーニングが、いい稼ぎになることを教えられ、ノラと、その仕事を始めることにするが・・・。

<感想>
事件や事故、そして自殺現場などのクリーニングをする仕事を始める女性の物語です。

予告編では、事故現場の壮絶さに圧倒される彼女たちが、コミカルに描かれていましたが、本編は、それだけではなく、彼女たちの様々な問題が浮き彫りになり、それに押しつぶされそうになりながら、懸命に生きようとする姿が描かれていて、とても共感できる作品になっていました。

主人公のローズは、シングルマザーで、恋人がひとり。家族には、いろいろな問題があるけれど、明るく元気に生活していた・・・。
でも、そんな彼女の本当の状況が、映画を観ているうちに、徐々に分かってきます。
一人の時、自分に”気合い”を入れて、自分自身を励ます彼女。何故彼女が、そんなことをするのか・・・。その気持ちがよく分かって、切なくなりました。
健気(けなげ)にも、常に前向きに生きようとする彼女なのに、必ずいつも、何かしらの問題が起こってしまう・・・。

思わず、頑張って!と、応援したくなってしまいました。
きっと、いいこともあるよ・・・と。

笑わせられるところの多い映画でしたが、じんわりとした温かさも感じられ、人間としての優しさや、姉妹愛、プライド等々、いろいろなことを感じることの出来る映画でした。

主演は、「魔法にかけられて」のエイミー・アダムス。「魔法に〜」を見たときから気になっていた女優さんです。アカデミー賞の大舞台で、歌ったり、踊ったりした度胸も、たいしたもんですよね(^^)。今回は、お姫様ではない普通の女性。しかも、ちょっとお疲れ気味。でも、いろんな事で押しつぶされそうになりながらも、一生懸命に頑張る姿に共感できて、私も頑張らなくちゃ!と、元気をもらえました。
妹ノラ役は、エミリー・ブラント。彼女の、投げやりだけれど、繊細なところがいいですね〜(^^)。
他にも、お父さん役のアラン・アーキンは、相変わらずいい味出てますし、珍しく”いい人”役でないスティーヴ・ザーンや、「24」のオブライエン=メアリー・リン・ライスカブも出てました(^^)。

思った以上にいい映画だったので、お奨めです(^^)。(2009,07,18)






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