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ダ・ヴィンチ・コード      


2006年 アメリカ ミステリー・スリラー    

<監督>ロン・ハワード
<キャスト>トム・ハンクス , オドレイ・トトゥ , イアン・マッケラン , アルフレッド・モリナ , ジャン・レノ , ポール・ベタニー , ジャン=ピエール・マリエール

<ストーリー>
ハーバード大学教授ロバート・ラングドン(トム・ハンクス)は、面会を予定していたルーヴル美術館館長のジャック・ソニエール(ジャン=ピエール・マリエール)が奇妙な姿で殺害されたことを知る。警察は、ラングドンを重要参考人と見て、身柄の確保をしようとするが、彼らの前に、暗号解読官ソフィー(オドレイ・トトゥ)が現れ、警察からラングドンを逃がすのだった・・・。

<感想>
カンヌ映画祭で、上映されるやいなや、賛否両論の渦に巻き込まれた感のあるこの映画ですが、まあまあ、面白かったです。
私は、原作は読んだけれど、ほとんど忘れているかも?という微妙な立場で鑑賞したのですが、映画を見るうちに細部を徐々に思い出していって、そうそう、そうなのよね〜、などと、一人、相づちを打ちながら見ていて、それはそれで、面白い見方が出来たと思いました。

映画と原作を比べるのは、無意味だとは思いますが、映画の方は、細部を省略して、大筋だけを描いた、ジェットコースタームービーになっているようでした。一緒に見に行った、原作を読んでいない人の感想は、「「ナショナル・トレジャー」みたいだった!」というもので、私としては、原作はもっと色々な事柄があって、すごいんだから〜〜と、その感想に不満なのですが、映画だけを見たら、そうなのかもしれませんね〜。

たしかに、館長が命をかけて示した事や、暗号解読のスリル、ダ・ヴィンチの絵の謎などがあっさりと結論づけられてしまって、本を読んだ時の感動がありませんでした。
でも、これが、映画の限界かなとも思います。どんどん話を進めていかないと、映画になりませんからねぇ(^^;。

配役で一番光っていたのは、シラス役のポール・ベタニーです。彼の演技の幅は、本当に広いんだな〜と、今回も感心しました。当初は、この役に、ジム・キャリーの名前が挙がっていたようですが、ポールに変わって、本当に良かったです(^^)。。

映画を見に行ったのは、平日だったのに、7割方の入場者があり、さすが、人気ありますね〜。
ですが、私の前の人も隣の人も、途中、よく寝ていたようです。きっと、原作を読まずに来て、話に置いて行かれてしまったんですねーーー(^^;。
ですから、原作を読んだ人には物足りなく、読んでいない人には、わかりずらいという、何とも中途半端な映画ということでしょうか。
原作が良くても、それが映画に向いていないこともあって、特にこの作品は、ルーブル全集でも横に置いて、じっくりと読む方がいいのかもしれないですね(^^)。
まあ、私は楽しめたからいいんですけど〜〜(^^)。(2006,05,25)



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