●作品名インデックスへ
ナイトウォッチ       1997年 アメリカ サスペンス
<監督>オーレ・ボールネダル
<出演>ユアン・マクレガー , ニック・ノルティ , ジョシュ・ブローリン , パトリシア・アークエット , ジョン・C・ライリー , ブラッド・ドゥーリフ  , ローレン・グレアム
<内容>大学院生のマーティンはあるアルバイトをすることにする。それは、死体安置所の夜間警備員。前任者から引き継ぎを受けるのだが、不気味なことこの上ない場所だった。時を同じくして巷では、娼婦をターゲットにした連続殺人事件が起こっていた・・・。
*****

怖いです・・・(^^;。題名から、スティーブン・キングのB級ホラーかと思って、気楽に観ていたのですが、根本的に違いましたねーー(^^;。
それにしても、なんで死体安置所なのに、あんなに厳重に警備しなくてはならないんでしょう。1時間ごとに巡回して、しかもあんな所に鍵があるなんて・・・(^^;。もうこれは、死体安置所長の嫌がらせで、毎晩、肝試しをしているようなもんですよねーーー(^^;。
サスペンスですからネタバレは書きませんが、私は、驚かされました(^^;。それに痛そうなシーンもあるし、ハラハラドキドキ、何回も手で顔を覆いました(^^;
また、ユアン・マクレガーの怖がりかたが、これがまたうまいんですね〜(^^)。ほんと、可愛いんだから!(^^)。
それから、ニック・ノルティーのアップをしげしげと見てみると、彼の顔って、そのままホラー映画に出演できそうなぐらい怖かったりして・・・(^^;。いや、褒めてるんですよ、ほんとに(^^)。
この作品は「モルグ」という映画のリメイクなんだそうです。しかも、何故か同じ監督なんです。そっちの出来も非常によいそうですので、それも見てみたいですね。(2003,08,07)

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ナイト・オン・ザ・プラネット   1991年 アメリカ   オムニバス          
<監督>ジム・ジャームッシュ
<出演>ウィノナ・ライダー、ロベルト・ベニーニ
<内容>地球上の、5つの都市のタクシー・ドライバーが、同じ夜に、体験する物語のオムニバス。
*****

面白い組み合わせのキャストだと思ったら、オムニバスだった。2話目の盲目の女性の話がよかった。(1999.09)

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ナイトメア・ビフォア・クリスマス      1993年 アメリカ ファンタジー
<監督>ヘンリー・セリック 
<声の出演>クリス・サランドン キャサリン・オハラ 
<内容>ハロウィン・タウンに住む骸骨のジャックは、ハロウィン・タウンのヒーローだ。ハロウィンの時には、毎年、皆に拍手喝采されている。しかし、ジャックには、何か、物足りない。そんな思いを胸に、歩いていると、いつの間にか、クリスマス・タウンに迷い込んでいた。今まで、経験したことのない感覚に、ジャックは、喜び、自分も、サンタクロースになって、クリスマスを楽しもうとするが・・・・。
*****

これは、人形劇というのでしょうか。見たのは、2回目ですが、ティム・バートン制作と知って、なるほど!と、思いました。彼は、こういう、ファンタスティックな物が、好きですね。人形一つ一つが、見事で、すばらしい! 字幕で見たのですが、字幕なしで、じっくりと、画面を見ていたかったです。また、この発想のおもしろさ!! これは、いったいなんでしょう! 人を、驚かしたり、怖がらせたりすることが大好きな、ハロウィン・タウンの面々が、一生懸命、クリスマスの準備をするところが、短調チックで、ステキです。 この映画は、公開時は、大人受けしたものの、子供には、受けが悪かった(当たり前のような気もするけど(^^))らしいですが、その後、人気が出て、キャラクターのフィギュアも、あるそうです。それは、私も、欲しいかも・・・(^^)。(2001.12)

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ナインスゲート  1999年  フランス・スペイン  サスペンス・ホラー
<監督>ロマン・ポランスキー 
<出演>ジョニー・デップフランク・ランジェラ, エマニュエル・セイナー  
<内容>希少本の収集家からの依頼で、悪魔の書「ナインスゲート」の真偽を探るために、スペインからフランスまで、ヨーロッパを旅する書籍の鑑定人コルソ。そんな彼の周りでは、次々と、奇妙な殺人事件が続いておこりはじめる・・・。
*****

オカルト本の謎を解いてゆくっていう筋が、興味をかき立てられて、見たかった作品です。主役も、私の好きな、ジョニー・デップだし(^^)。映画の雰囲気も、謎めいてて、それらしく、飽きずに見ることが出来ました。でも、最後が・・・(^^;、あの後の世界も、覗いてみたかったです・・・(T_T)。この映画の日本語版の公式サイトが、まるで、ゲームみたいで、面白かったんだけど、今はもうないようです。残念(T_T)。(2001.06)

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渚にて      1959年 アメリカ SF
<監督>スタンリー・クレイマー
<出演>グレゴリー・ペック 、 エヴァ・ガードナー, フレッド・アステア 
<内容>1964年、核戦争が勃発し、北半球は、放射能に汚染され、全滅した。アメリカの原子力潜水艦は、汚染がまた軽い、南半球のオーストラリアに入港する。しかし、その地域の放射能汚染も、時間の問題で、人々は、淡々と、その時を待つのみだった。
*****

前々から人に勧められていて、しかし、ほとんど前知識なしで、見たので、衝撃的でした。64年という年が、どういう意味があるのか、見ている時は、分からなかったのですが、制作年が、59年。と言うことは、5年後の世界を描いていたのですね。当時、こういう映画を作ったなんて、驚きです。 それにしても、米ソの冷戦が終わった今でも、同じような危険は、まだ、あるのだから、進歩がないですねぇ(T_T)。人類滅亡の危機を、目前に控えて、この人達の淡々と過ごす様子は、どうでしょう。やるべき仕事もきちんとやり、海辺でのバカンスも、楽しんでいる様子。ちょっと見ると、平和な日常のように見えるのに、その心の奥には、深い悲しみと、決断があるのでした。彼ら一人一人の行動に、考えさせられました。(2002.03)

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ナショナル・セキュリティ      2003年 アメリカ アクション・スリラー・コメディー・犯罪
<監督>デニス・デューガン
<出演>マーティン・ローレンス , スティーヴ・ザーン , ブレット・カレン 
<内容>ロス市警のハンク(スティーヴ・ザーン)は、見回り中に、強盗団と遭遇し、銃撃戦の末、相棒を死なせてしまう。落ち込むハンクは、不審な行動をする男、アール(マーティン・ローレンス)を職務質問したところ、彼に暴行したと誤解され、警察を免職になった上、6ヶ月間拘留されてしまう。一方、アールは、警察学校をクビになったところだった・・・。
*****

まあまあ面白かったですよ。
何となく見るには、ちょうどいいコメディーでした。
はじめは、マーティン・ローレンスと、スティーヴ・ザーンのコンビがしっくりこなかったけれど、見ているうちに、マーティンのわざとらしさをスティーヴが中和してくれて、なかなかの名コンビのように思えました。
アクションも、お笑いも、適度にちりばめられていて、面白かったです。
この映画は、アメリカ公開時、ベスト10に長く入っていたせいか、予告編をずいぶん見た覚えがあります。例のトラックのドアに捕まって振り回されるシーンは、すごく印象的でした(^^)。今回、やっと全部見ることが出来たって気がします(^^)。

感想と言っても、このぐらい。別に手抜きしてる訳じゃないんだけど、コメディーだから、こんなものかしら・・・?(^^)(2005,01,28)

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ナショナル・トレジャー      2004年 アメリカ アドベンチャー・アクション
<監督>ジョン・タートルトーブ 
<キャスト>ニコラス・ケイジ , ハーヴェイ・カイテル , ジョン・ヴォイト , ダイアン・クルーガー , ショーン・ビーン , クリストファー・プラマー 
<ストーリー>何世代にも渡って、ゲイツ家は、ある秘密を追い求めていた。それは、太古の昔から伝わる伝説の秘宝。ゲイツ家の子孫であり、冒険家のベン(ニコラス・ケイジ)は、ある謎の言葉を手がかりにして、秘宝の探索に当たっていたが、ついにその謎に迫るが・・・。
*****

なかなか面白かったです。
予告編を見た感じでは、「インディー・ジョーンズ」シリーズや、「トゥームレイダー」「ハムナプトラ」のように、古代遺跡に行って、宝物を発掘するのかと思ったら、意外や意外、たいまつをかざして探索する場所は、アメリカの足下にあったんですね〜。
そこに行き着くまでの謎解きのすごいこと。いったい何カ所の謎を解いたのでしょう。しかも、仲間だった男たちを敵に回し、はたまた、警察からも逃亡しながらの宝探しです。だから、スピード感あふれる映画となっていて、退屈する暇もありません。
そのスピードのおかげで、見ているこちらが、謎解きに参加することは出来ません。あっという間に、ニコラス・ケイジ演じるベンたちが謎を解いてゆくのを、ほぉーー!と、感心しながら見ているだけで、精一杯です(^^;。

謎解きには、今話題の「ダ・ヴィンチ・コード」にも出てくる、テンプル騎士団の名前もあって、おぉーー!と、なんだかうれしくなってしまいました(^^)。
だから、「インディー・ジョーンズ」のような冒険物と、「ダ・ヴィンチ・コード」の謎解きとを、併せ持ったような映画になっていましたね。謎解き物は、本で読んでいる時は、登場人物と一緒になって、頭を使いつつ、微力ながら、謎解きに励むのですが、映画では、そんな時間ないんですね〜(^^)。
「ダ・ヴィンチ・コード」も、トム・ハンクス主演で、映画になりますが、原作が、とてもスリリングなので、こちらもとても楽しみです。

配役も、ニコラス・ケイジはともかくとして、「トロイ」ではあんまりパッとしなかったダイアン・クルーガーがなかなか綺麗で、見惚れたのと、ショーン・ビーンも、悪役ぴったり。ベンと行動をともにする天才ハッカー、ライリー役のジャスティン・バーサの、とぼけた存在も、いい味出てました。


2つほど、つっこみどころを発見。影で、メガネを見つけるところ。時間はいいとして、日にちが違ったら、影もずれると思うけど?まあ、あそこで、半年待たされたら、テンポもなにもなくなっちゃうけどね(^^)。そして、イアンが、メガネの存在を知ったのは、何故か。あの時点では、まだ3人しか知らなかったはずでは?(2005,03,20)

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ナッティ・プロフェッサー/クランプ教授の場合      1996年 アメリカ コメディー
<監督>トム・シャドヤック
<出演>エディ・マーフィ ジェイダ・ピンケット ジェームズ・コバーン
<内容>家族全員超肥満体のクランプ家の息子、クランプ教授。彼は、ハムスターを使って、遺伝子を操作し、肥満を解消する研究を行っていた。そんな彼の元に、美人のカーラが現れて、彼は、カーラに一目惚れをする。彼女とのデートの時に、コメディアンに、肥満のことで笑いの種にされた彼は、深く傷つき、自分が開発中の、痩せ薬を飲んでしまう。
*****

コメディー系は、スベることを恐れて、あまり見ないのですが(^^;、これは、続編も出来たぐらいなので、さすがに面白かったです。どう見ても、あのクランプ教授が、エディー・マーフィーに見えないのが、すごいですね〜。この技術には、恐れ入りました。それに、一人7役の彼も、さすがです。それに、彼って、全然年を取らない?! 吹き替えで見たのですが、彼の生声でも見てみたい。(2002.03)

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ナッティ・プロフェッサー2/クランプ家の面々      2000年 アメリカ コメディー・ファンタジー  
<監督>ピーター・シーガル
<出演>エディ・マーフィジャネット・ジャクソン
<内容>前回のやせ薬騒動の数年後、クランプ教授は、同僚のデニースと婚約することが出来た。しかし、バディーの影がつきまとう事に嫌気がさした教授は、バディーを体から抽出して、抹殺することを決意するのだが・・・。
*****

ますますパワーアップです、何がって?お下品度が・・・(^^;。いよいよ恋人と結婚というわけで、セックスネタが炸裂です(^^;。まあ、そこは、さておき、今回も、見事なメークで、エディー・マーフィーは、9役をこなしています。バディー役以外は、誰一人元のエディーっぽくないところがすごい。顔を近づけて、よくよく見てしまいました。それにしても、何でここまで、品を落とした脚本なんでしょう。特撮技術がすごいだけに、もったいない。見る時は、おばかを許容出来る恋人と見るか、一人で見ることをお奨めします。(2002.10.23)

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夏休みのレモネード      2002年 アメリカ    
<監督>ピート・ジョーンズ
<キャスト>エイダン・クイン , ボニー・ハント , ケヴィン・ポラック 
<ストーリー>8歳のピート(アディール・スタイン)は、両親の愛情に包まれ、7人の兄弟と共にすくすくと育っていた。しかし、夏休み前に、シスターから、夏休み中の生活態度で、地獄行きになるかもしれないと怒られたことから、ユダヤ教徒をカトリックに改宗させて、天国行きの切符を手にしようとするのだが・・・。
*****

宗教色の濃い映画なので、日本人向けではないかもしれませんが、子供の視点で描かれているので、カトリックも、ユダヤ教も縁がない私にも、その点、問題はなかったです。
「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」でアカデミー脚本賞を受賞したマット・デイモン、ベンアフレックがプロデュースした感動作です(^^)。

子供の発想って、ユニークの塊ですね。次から次に疑問がわいて、どんどん大人に質問するその瞳は、様々な知識を吸収しようと、きらきらと輝いていました。その質問攻勢に神父さんもタジタジかな?
そんなピートを演じるこの子役ちゃんがなかなかの名演で、いろいろと自分なりに考えて一生懸命に行動する様子が、微笑ましかったです。

ピートは、天国に行かれない(と思いこんでいる)ユダヤ教の人をカトリックに改宗させて、天国に行かれるようにしてあげようと、ひたすらお節介をやこうとするのですが、そんなこと言われても、ユダヤ教の人にとっては、不愉快なだけでしょう。けれども、それを暖かく受け入れてしまうユダヤ教の神父、ラビのなんと、心の広いことでしょう。
そして、自分の病気のことをよく理解しているラビの一人息子、ダニーのなんとけなげなことでしょう。ラストは、プチ号泣してしまいました。

信心深い母親の元で育った8人の子供たちや、このオマリー夫婦の関係は、とても健全なにおいがして、古き良き時代を感じさせました。良作です。(2005,09,02)

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何がジェーンに起ったか?      1962年 アメリカ サスペンス
<監督>ロバート・アルドリッチ
<出演>ベティ・デイヴィス , ジョーン・クロフォード 
<内容>名子役ベビー・ジェーン・ハドソンとして、幼い頃に一世を風靡したジェーン(ベティ・デイヴィス)は、成長するにつれて、仕事がなくなっていった。それに引き替え、その姉ブランチ(ジョーン・クロフォード)は、名女優として名を馳せていく。しかし、ある不幸な事故により、ブランチは下半身不随となり、そして、ハドソン姉妹は年老いていった・・・。
*****

いいですねぇ、この邦題。原題が「What ever happened to Baby Jane」ですので、そのままと言えば、そのままなのですがね(^^)。
この映画は、私が学校から帰ってくると、いつも母が観ていた古い洋画の中の一本です。あの頃、母は、いつもTVの洋画劇場を観ていたので、案外洋画ファンだったのかも知れません。その中でも、私が一番よく覚えているのがこの作品で、この題名のインパクトと、足の不自由な老女が窓から助けを求める姿。そして、チョコレートをむさぼり食べるシーンを今でも鮮明に覚えています。

そして、今回観てみると、そのシーンが記憶通りだったので、とても懐かしかったです。
とは言っても、話の内容は、ほとんど忘れていたので、改めて見直して、ほどよく怖がらせていただきました。
観てみると、他にも、印象的なシーンが、たくさんありますねぇ。階段のシーンとか、小鳥やネズミのシーンとか・・・。観ているうちにどんどん記憶がよみがえってきました。
とても怖い映画なのですが、ラストは、哀れで、涙が出ました。

ジェーン役のベティ・デイヴィスが、何しろすごいです。この時彼女は54歳ぐらいのはずですが、私には、もっと年寄りに見えました。化粧をケバくすればするほど、その老醜が鮮やかさを増すのでしょうか。そして、あのドレスと軽やかなダンス。これは半端じゃないです。女優として、ここまですることに、頭が下がりますねぇ。
彼女は、アカデミー賞主演女優賞にも、ノミネートされました。惜しくも、受賞は逃しましたが、作品として衣装デザイン賞は受賞しています。モノクロの映画なので、衣装の色が観れないのが、残念です。(2004,02,05)

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ナビィの恋      1999年 日本 ロマンス・青春   
<監督>中江裕司
<キャスト>西田尚美 , 村上淳 , 平良とみ
<ストーリー>25歳の奈々子(西田尚美)は、久しぶりに、東京から、沖縄の粟国島に帰ってきた。その船の中に、一人の見慣れぬ老人がいた。彼は、奈々子の祖母、ナビィ(平良とみ)が、愛しながらも引き裂かれ、別れた恋人、サンラーだった。サンラーの突然の来島に、村は、大騒動になるのだった・・・。
*****

私の大好きな沖縄映画「ホテル・ハイビスカス」と同じ監督が作った、沖縄ロマンス映画です。
この映画にも、沖縄映画ならこの人!という感じのおばあさん、平良とみさんが出ています。そして、この映画は、彼女の恋の物語なんですから、なんて、素敵なんでしょう(^^)。しかも、彼女のかつての恋人、サンラーを演じている平良進さんとは、実生活上のご夫婦なんですね〜。ちょっと意外な発見で、うれしかったりして(^^)。

どうして、二人の恋が引き裂かれてしまったのか、分かりませんが、かわいそうな二人。でも、その後のナビィは、彼女をとても大切にしてくれる恵達とともに暮らせて、幸せだったのではないでしょうか。
そう思っていたので、最後の彼女の決断には、驚きました!(^^;。そんなにも深い恋だったとは・・・。これぞ、究極の恋、と思いますが、同時に、なんだか恵達がかわいそうでしたねぇ。

さすがにこの映画は、全編字幕付きです。でなかったら、全然分からないでしょうねぇ(^^;。日本であって、日本でない国のようでした。会話の中にごく自然に英語が混じるのも、面白かったです。(2005,05,11)

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なまいきシャルロット      1985年 フランス 青春・ロマンス
<監督>クロード・ミレール
<出演>シャルロット・ゲンズブール , ジャン=クロード・ブリアリ , ジャン=フィリップ・エコフェ , ベルナデット・ラフォン
<内容>13才のシャルロット(シャルロット・ゲンズブール)はもうすぐ夏休みだというのに、憂鬱な毎日。学校でも、家でも、面白くないことばかり。しかし、ある時、シャルロットと同い年の天才ピアニスト、クララ(クロチルド・ボードン)に出会い、ある決心をするのだった・・・。
*****

題名から、もっとおしゃまな女の子の映画を想像していましたが、そんなことはなく、普通の女の子のひと夏の物語でした。
大人でもなく、子供でもなく、ちょうど中途半端な年代の女の子。何でもないことで、誰にでも反発したくなる、そんな時、ありましたよね〜。
そんな女の子をシャルロット・ゲンズブールが瑞々しく演じていました。
それにしても、彼女のスタイルの良さ、特に足の長さは、すばらしいですね〜〜。私も、あんな風に生まれたかった〜〜〜!(2004,08,03)

●作品名インデックスへ
名もなきアフリカの地で      2001年 ドイツ   
<監督>カロリーヌ・リンク 
<出演>ユリアーネ・ケーラー , メラーブ・ニニッゼ 
<内容>1938年4月、レギーナ(レア・クルカ)とその母イエッテル(ユリアーネ・ケーラー)は、ナチスの迫害から逃れるために、先にケニアに渡っていた父親、ヴァルター(メラーブ・ニニッゼ)の元に向かう。しかし、アフリカでの生活は厳しく、イエッテルには耐え難いものだった。一方、レギーナは、料理人のオウア(シデーデ・オンユーロ)ともすぐに仲良くなり、アフリカでの生活に順応してゆくのだった・・・。
*****

第二次世界大戦下、ナチスによって迫害を受けたユダヤ人の話は、数多く映画になっていて、私も何本か見ましたが、そのために、アフリカに移住するという話は、聞いたこともなく、すごく新鮮でした。
何故ゆえアフリカか?しかも、弁護士一家ですよ。井戸を掘ることから、すべて自分の手で、作り出さなければならない、いわば、究極の肉体作業の毎日です。机上の仕事が主な弁護士とは180度違う環境に、よくぞヴァルターは、飛び込んでいったものだと感心してしまいます。
当然、妻のイエッテルには、そんな生活は、耐え難いものだったと思います。ナチスも、その後、ユダヤ人に対して、どういう政策を打って出るのか分からない時期です。彼の父親のように、大方のユダヤ人たちは、達観していたのではないでしょうか。まさか、あんなひどいことをし始めるとは、想像だに出来なかったと思います。しかし、実際に、それは起こってしまったのでした。ヴァルターには、優れた先見の明があったとしか思えませんね。実際に、もうすぐ事態が好転すると思っていた、実の父親や、義母でさえ、連れてこられなかったのですから。
人生、決断する時期を、誤らずに生きる事って、大切ですね〜。

物語は、様々な葛藤に苦しむ両親の元で、アフリカの生活に柔軟にとけ込んで、のびのびと、たくましく成長する少女レギーナの物語にもなっています。
私は、少女の成長物語がことのほか好きなので、この映画も、とても気に入りました。しかも、舞台はアフリカ。優しい料理人オウアに守られながら、自然の中でのびのびと成長するレギーナ。いいですよね〜。しかも、子役時代のレギーナ役で、2000人の中から選ばれたレア・クルカも、ちょっと大きくなったレギーナ役のカロリーネ・エケルツも、両方ともかわいくて、この役にぴったりでした。

また、夫婦の考え方の違いによる確執もうまく描かれていました。妻、イエッテルは、アフリカの生活にもなかなか、なじまず、夫ともうまくいかない。おまけに、必需品の冷蔵庫の代わりにドレスを買ってしまうような、ちょっと旗色の悪い役に描かれていますが、そんな彼女に、ドレスを買ってしまうような所も含めて、私は共感出来ました。だって、やっぱり、急にアフリカだなんて、これは、大変ですよ。でも、彼女だって、徐々に変わってゆくんです。大人は、レギーナのような子供と違って、なかなか違う環境にとけ込めないけれど、いろいろなことを経験していくうちに、少しずつ成長してゆくんですよね。彼女の変貌も、この物語の一つのメインになっています。
他にも、この1本の映画の中には、戦争、ナチス、アフリカ、夫婦、移民、仕事そして、自分たちの国を持たないユダヤ人の悲しさなど、いろいろなことが描かれていて、とても奥深い映画だと思いました。
美しいアフリカの風景とともに、いろいろなことを考えさせられる映画でした。 (2005,01,15)

●作品名インデックスへ
南極日誌       2005年 韓国 サスペンス・アドベンチャー   
<監督>イム・ピルソン
<キャスト>ソン・ガンホ , ユ・ジテ, パク・ヒスン , ユン・ジェムン  
<ストーリー>韓国の探検隊6名が南極の到達不能点に向かっていた。60日後には、闇に閉ざされる南極で、彼らは、計画通りの行程を進んでいたが、ある日、80年前、イギリス隊が残した日誌を発見する。その日を境に彼らの計画が狂い始める・・・。
*****

予告編を見て、これは、絶対面白そうだと、期待していました。
韓国映画はその質も量も内容のバラエティーさも豊富で、いつも驚かされていますが、この作品は、とうとう、南極が舞台です。
予告編を見ても、これがいったい、冒険ものなのか、サスペンスなのか、はたまたホラーなのか、よく分からなかったのですが、見終わっても、残念ながら、いったい何だったんだ?と思ってしまいました。

始まってしばらくは、冒険映画のようで、6人のグループが、困難に立ち向かいながら、それぞれの夢を胸に、黙々と南極の雪の大平原を進む姿は、それなりに、迫力があって、見応えありました。
それが、題名にもなっている、イギリス隊の日誌を発見してから、少しずつ陰りが見えてきます。予期せぬ事故が起きたり、隊員たちの中で不調和音が聞こえ始めたりします。
ここからは、ホラーの色彩が濃くなってきて、ちょっとワクワクしました(^^)。

でも、実は、この映画、心理ホラーだったんですね〜。途中に、安物のホラーっぽい映像が差し込まれていたので、すっかり油断していました。
だから、ラスト前になると、一気に訳が分からなくなってしまいました。
小屋が出てきた辺りは、もうほとんど分かりません(^^;。
完全に置いてけぼりにされてしまったので、帰り道、いろいろと思い巡らしましたが、結局分かりませんでした。いったいぜんたい、あの小屋って、二つあったの?!(^^;。もう1度見ないと分からないですーー(^^;。
感じたのは、白い恐怖、そして、闇の恐怖・・・。半年間の昼から、一転して半年間の夜。その闇に取り残されたら・・・と思うと怖ろしかったです。

出演は、韓国でも、有名な俳優さんで、しかも、ニュージーランドでのロケ。大変だっただろうなと思いますが、気合いが入っていた割には、なんだか、中途半端な出来でしたねーーー。(2005,09,07)

南極物語      1983年 日本 
<監督>蔵原惟繕
<キャスト>高倉健 , 渡瀬恒彦 , 佐藤浩市, 山村聡
<ストーリー>1958年。第二次南極越冬隊を乗せた「宗谷」は、悪天候のため、昭和基地にたどり着くことが出来ず、やむを得ず、15頭の犬たちを南極に残したまま、帰還の決断をする。このことで責任を感じた瀧田隊員(高倉健)は、犬の飼い主達へ謝罪行脚の旅に出るのだった・・・。
*****

ハリウッドでリメイクされたのを受け、オリジナルの日本版の方を見てみました。
まず、北極と南極で、実際にロケが行われたということに驚きました!そんなことが出来るんだ!スタッフも俳優さん達も大変だったでしょうね〜。

映画の方は、割と淡々と流れてゆきます。南極ロケということの自信が感じられますね〜。ただ、そりを走らせているだけで、セリフもほとんど無いのに、目が離せません。

そして、取り残された犬たち・・・。
犬たちのシーンは、まるでドキュメンタリー映画。ナレーションも、そんな雰囲気で、 まるで見てきたことのように(^^;、犬たちの身の上に起こることが、淡々と描かれ、語られます。

最初は、これで、泣けるのかな〜〜と思っていたのですが、ラストが近づくにつれて、ウルウルしてしまいました。
こちらが感情移入して見ているのとは、全然関係ない事を考えているであろう犬たちの映像のつなぎ合わせなのでしょうけど、それでも、動物映画は泣けます。

それにしても、犬の銅像が出来るぐらい、当時、この犬たちのことは、大きな話題になっていたんですね。海外からも、ずいぶん非難されたようですが、結果的には、犬の生命力の強さが感動をもたらしてくれました。
「南極日誌」で、一人、暗闇に取り残された人がいましたが、人間だったら、絶対に生き残ることは出来ないでしょうに、犬ってすごいわ〜〜。

亡くなった夏目雅子が出ていたり、荻野目慶子が子役で出ていたりと、さすがに、製作からの年月を感じる映画でした。(2006.03,30)

南京の基督      1995年 香港・日本 
<監督>トニー・オウ
<キャスト>レオン・カーフェイ , 富田靖子
<ストーリー>1920年代の中国、南京を日本人作家岡川(レオン・カーフェイ)が訪れ、そこで出会った少女、金花(富田靖子)と夫婦のような生活をはじめる。しかし、日本に残してきた妻に子供が生まれたため、岡川が日本に帰省している間、貧困のため、娼婦になった金花は、性病に感染してしまう。憐れに思った岡川が、金花を日本に連れて帰ろうとするが・・・。
*****

芥川龍之介が1920年に発表した同名小説の映画化です。他にも、彼の作品である「歯車」「或阿呆の一生」を融合させた映画らしいですが、いかんせん、どれも読んでないので、詳しいことは分かりません(^^;。

映像は、芸術性を感じさせる美しさです。
その中にひときわ輝く金花=富田靖子の笑顔。
富田靖子は好きな女優さんのひとりで、演技も上手いとは思っていましたが、この映画の彼女は、すばらしいです。
遊郭の中にあってあの笑顔。岡川とのおままごとのような生活を心底幸せに感じている彼女は、現実を知らないだけに、痛々しかったです。
大人の世界を知っている岡川と、少女のままの金花。
岡川が去って、純粋な彼女がすがるものが、キリスト様しかなかったというのも、憐れですねぇ。(って言ったら、教徒の人に怒られるか・・・(^^;)

遊郭での話だけに、富田靖子が体を張って演じる濡れ場が豊富にありました。彼女、とても綺麗ですね〜。このようなシーンを、日本でなくて、香港で演じたのは、彼女なりのこだわりがあったのでしょうか。結構過激で、驚きました。

一つ疑問だったのが、日本人である岡川を中国人のレオン・カーフェイが演じ、中国人の金花を富田靖子が演じたことです。レオンは、日本語をしゃべるシーンが少ないからまだいいのですが、富田靖子は、全編中国語。吹き替えなら、彼女が演じる意味は半減するし、本人がセリフをしゃべっているなら、その流暢さも疑問です。どういう意図があって、こういう事をしたんでしょうねぇ。(2005,10,23)

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ニードフル・シングス      1993年 アメリカ ホラー
<監督>フレイザー・C・ヘストン 
<出演>マックス・フォン・シドーエド・ハリス , アマンダ・プラマー , J・T・ウォルシュ
<内容>アメリカの静かな田舎町、キャッスル・ロックに、古道具屋が開店した。少年がその古道具屋に行くと、店主は、彼の一番欲しかった野球カードを見せる。少年は、そのカードを手に入れるために、店主とある約束をしてしまう。
*****

いかにも、スティーブン・キングらしいホラーでした。心の中にひそむ小さな怒りや、不信感を増幅してゆくと、こんなにも、怖ろしい結末が・・・。彼は、それに、ほんのきっかけを与えたに過ぎないのかも。積もりに積もった、憎悪が爆発した、二人の女性の殺し合いは、怖ろしかったです(T_T)。古道具屋の店主役のマックス・フォン・シドーは、役柄にぴったり!(^^)。監督のフレイザー・C・ヘストンは、チャールトン・ヘストンの息子です。(2001.09)

●作品名インデックスへ
20世紀ノスタルジア          
<監督>
<出演>広末涼子
<内容>
*****

涼子ちゃんがかわいい。

●作品名インデックスへ
ニキータ   1990年 フランス   アクション          
<監督>リュック・ベッソン
<出演>アンヌ・パリロー ジャン=ユーグ・オングラード ジャン・レノ 
<内容>不良少女を強制的に教育して、スパイに仕立て上げ、組織に取り込んでゆく。その後、93年にアメリカで「アサシン」としてリメイクもされる。
*****

文句なしのお薦め作品。かっこいい!絶体絶命の窮地から、いかにして、脱出するか。主演のアンヌ・パリローが、すばらしい。リメイクされた「アサシン」の主演の、ブリジット・フォンダでは、華奢すぎて、少々痛々しい気がする。(1999.01)


●作品名インデックスへ
ニクソン      1995年 アメリカ 伝記
<監督>オリヴァー・ストーン
<出演>アンソニー・ホプキンス , ジョーン・アレン , パワーズ・ブース , エド・ハリス , ボブ・ホスキンス , メアリー・スティーンバージェン , ジェームズ・ウッズ , ダン・ヘダヤ , マーリー・シェルトン , トニー・ゴールドウィン , J・T・ウォルシュ , デヴィッド・ハイド・ピアース
<内容>ウォーターゲート事件で、初の任期途中のスキャンダルによる辞任に追い込まれた、第37代アメリカ合衆国大統領リチャード・ミルハウス・ニクソンの激動と波瀾に満ちた半生を描いた大作。
*****

ほんとに大作です。3時間21分の映画です。先日観た「大統領の陰謀」が、チンプンカンプンだったので、これを観れば、理解できるかと観てみました。

ニクソン大統領の当時の立場や様子がよく分かって面白かったです。
こんな人だったんですねぇ〜、ニクソン。
ケネディー大統領が、国民の人気を独占していただけに、人望を集められなかったニクソンの苦悩がよく分かりました。
それにしても、この映画に描かれているようなケネディー暗殺の裏幕があったとしたら、怖いですよね。

また、こんな巨大な勢力を持つ大統領府に敢然と立ち向かう司法の力、マスコミの力の偉大さに改めて感心してしまいました。
とは言っても、期待したほど事件のことは分からず、私の頭の中は、未だ混沌としているのですが、やっぱり映画で、全貌を理解しようと言うことがそもそも間違っているのでしょう(^^)。
次から次に出てくる大勢の登場人物にそれぞれ名札をぶら下げていて欲しかったなぁ(^^)。

それにしても、劇中、ニクソンが愚痴っていたように、ベトナム戦争の終結、中国との国交など、アメリカとしての重大な決定をしたにもかかわらず、批判ばかりされたのは、可哀想の一言です。大統領は、仕事が出来るだけではなく、やはり、人に好かれないとダメなんですね。

アンソニー・ホプキンスは、熱演でしたけど、ニクソンにあまり似ていなくて、虚実の差が、ちょっと気になってしまいました。
なお、この映画は1994年4月22日に、ニクソン氏が亡くなった翌年に制作されています。やはり、生存中は、映画にしにくかったのでしょうか・・・?(2004,02,11)

●作品名インデックスへ
日曜日のピュ   1994年  スウェーデン  ドラマ
<監督>ダニエル・ベルイマン
<出演>トムー・ベルイグレン、レナ・エンドル 
<内容>映画監督イングマール・ベルイマンの幼年時代を、息子ダニエルが、映画化。8歳のイングマールは、日曜日に生まれたので、霊感を持つ子だといわれている。両親の不和、兄のいじめ、自殺した時計修理人など、彼の目を通して、彼の周りで起こる、様々な出来事を描く。
*****

スウェーデンの美しい風景を背景に、描かれている。ピュを演じる男の子が、役柄に、ぴったり!!(^^)。スウェーデンでは、日曜日に産まれた子は、特別な子だと思われているらしく、映画の中にも、その子が、ふと、将来の自分や、父親の姿を、思い浮かべる場面がある。これが、始めは、唐突で、訳が分からなかった。また、兄との関係が、とても、ほほえましく描かれていて、好きです。(2001.02)

●作品名インデックスへ
ニック・オブ・タイム      1995年 アメリカ サスペンス
<監督>ジョン・バダム
<出演>ジョニー・デップ , クリストファー・ウォーケン , チャールズ・S・ダットン , マーシャ・メイソン 
<内容>娘リン(コートニー・チェイス)とともに駅に降り立ったワトソン(ジョニー・デップ)は、突然男女二人組に拉致されてしまう。娘を人質に取られたワトソンはある人物の暗殺を命じられる。その人物とは、なんと、選挙遊説中の現職女性州知事グラント(マーシャ・メイソン)だった・・・。
*****

小綺麗なジョニー・デップ!(^^)。私、実は、こんな彼が一番好きだったりするんです(^^)。

犯人達の目の付け所は、非常にいいですねぇ〜。自分たちとは全然繋がりのない人物を犯人に仕立て上げて、目的の人物の殺害を企むなんて。
そんな標的にされたワトソンは、悲劇としか言いようがありません。
でも、いくら人質を取られてるからといって、すぐに暗殺しろと言われても、心の準備がねぇ(^^;。
私だったらどうしようと、ずっと考えながら見ていました。
で、私だったら、車の二人をすぐに撃ち殺して娘を助けるなぁ(^^)。

それにしても、何でこんなにジタバタと手際が悪いんでしょう、犯人達・・・(^^;。
逆に、何とかして、ジョニデ達を助けてやろうと、一生懸命してる感じがします。まあ、ジョニデが主役の映画なんだから、そうなんだけどねーー。
それにしてもねぇ。この犯人達、断然有利な立場にいる割にはちょっとお粗末です。
と、色々文句を書きましたが、結構ハラハラドキドキ面白かったです(^^)。

題名の「ニック・オブ・タイム」。ニックって誰だっけ?と思っていたら、違ったんですねーー(^^;。「時間ぎりぎり」とかいう意味のようです。一つ勉強になりました。・・・すぐ忘れるだろうけど・・・(^^;。(2004,03,19)

ニノの空      1997年 フランス 
<監督>マニュエル・ポワリエ 
<キャスト>セルジ・ロペス , サッシャ・ブルド 
<ストーリー>ヒッチハイクの男を車に乗せたところ、仕事道具ごと車を盗まれてしまった靴のセールスマンのパコ(セルジ・ロペス)。通りがかった女性マリネット(エリザベート・ヴィタリ)の車に乗せてもらい、近くの町まで行くが、その町で、偶然、車を盗んだ男ニノ(サッシャ・ブルド)を見つけて追いかけるが・・・。
*****

不思議にリアルで、切なくて、ちょっとばかり滑稽な、ロードムービーでした。
人と人との出会いと繋がりって、偶然の産物なんだな〜〜って、思わされる映画です。
出会いは最悪でも、真の友人になる人もいれば、一瞬にして恋に落ちても、時が経てばそんなこと忘れてしまうこともあります。
人は、そんな繰り返しをしながら、生き続けていくんだなとしみじみしました。

ニノ役のサッシャ・ブルドが本当にさえない男なんですよ〜(^^)。背は低いし、顔も、もひとつだし、魅力が薄いのよね〜。私の目から見ると、彼がモテないのは、もう、自明の理。相棒のパコと一緒なら、やっぱりパコがモテてしまうのは、しょうがないでしょうね〜。
でも、パコは、ニノのことを思って、真剣に、ニノに彼女を見つけようと奔走するんです。男の友情だぁ〜〜!

そして、この旅の結末は・・・。
それは見てのお楽しみです。ふ〜〜ん、そう来たか〜〜って感じです。
途中は、ちょっと退屈かもしれないけれど、ラストまで見ると、なんだか、ほのぼのするいい映画だったなと思えますよ(^^)。(2006,03,27)

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日本の黒い夏 冤罪      2000年 日本 サスペンス
<監督>熊井啓
<出演>中井貴一細川直美寺尾聰, 石橋蓮司
<内容>1994年6月27日に起こった松本サリン事件で、事件の第一通報者が、自らも被害者であったにもかかわらず、殺人容疑で家宅捜査を受け、それに伴い、マスコミの報道が過熱して、犯人に仕立て上げられてしまったえん罪事件の映画化。
*****

改めて、えん罪の恐ろしさを感じました。被害者にもかかわらず、第一通報者をまず疑えということで、早々に容疑者扱いをされてしまい、その後次々と出てくる不利な状況証拠によって、犯人に仕立て上げられてしまう。その中に出てくる数々の間違った証言が、何より恐ろしいです。あれらの証言は、実際に誰かが証言したものなのか?それとも、警察が、犯人を落とすための言い回しにすぎなかったのか。そこら辺が、はっきりしなかったので、分からないのですが、もし、誰かの悪意ある証言だとしたら、また、悪意がないとしても、犯人説に惑わされた証言だとしたら、本当に恐ろしいです。そして、第一通報者がたまたま、薬学部卒業だったり、薬品が物置にあったりといった、容疑者に仕立て上げられるには好都合な事実があったのは、不幸でした。でも、これは、明日は我が身。どんなところにこのような災難があるか分からないのです。真犯人がはっきりと分かったからいいようなものの、これで、真犯人が分からなかったら、いったいどうなっていたものやら・・・。警察の威信によって、彼は、もっと長い時間、苦しめられたかもしれません。映画の方は、高校生によって、この事件を検証すると言う形をとっているので、ちょっとぬるいです。もっと、びしびしとマスコミ非難をしてほしかった。そして、それを信じて彼を犯人と確信してしまった私たちをも非難してほしかったです。犯人説を支持して取材したTVクルーの態度が、オーバーアクションでちょっとしらけたな・・・。映画の中で、実際のあの夜の状況が再現されましたが、こうして、ただふつうに暮らしていた人たちが、多数被害を受けたかと思うと、涙が出ました。(2002,10,11)

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ニュー・ガイ       2002年 アメリカ  コメディー
<監督>エド・デクター
<キャスト>DJクオールズ , エリザ・ドゥシュク , ズーイー・デシャネル
<ストーリー>冴えない高校生、ディジー(DJクオールズ)は、いつも、いじめの対象になっていた。そんな彼は、ひょんな事から刑務所に入れられてしまう。そして、同じ房のルーサー(エディ・グリフィン)から、ヒーローになる”こつ”を教わるのだった。
*****

新しいコメディー俳優登場?!異様に痩せてて、むちゃくちゃ鼻の大きいDJクオールズ主演コメディーです。
と言っても日本では、馴染みがないですねぇ。
でも、彼の顔は、一度見たら、忘れられないです。
顔芸もいいし、いじめられっ子役も、なかなか堂に入ってました。
囚人仲間のガンの飛ばし方も、良かったです。あの効果音がなかったら、どうってことないガン飛ばしなんですけどね〜(^^)。
後半になると、そんな情けない彼が、かっこよく見えてしまうのが不思議。
特に、「ブレイブハート」の彼は、素敵なんで、びっくりしました。
黙っていると、なかなかハンサムなんですね。それもそのはず、彼って、モデル出身なんですって〜〜。
だいたいの筋が先に読めてしまうような学園コメディーですが、主演の奮闘により、それなりに面白く出来てました。(2005,07,16)

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ニュー・シネマ・パラダイス      1989年 イタリア・フランス
<監督>ジュゼッペ・トルナトーレ 
<出演>フィリップ・ノワレジャック・ペラン 
<賞>アカデミー外国語映画賞
<内容>シチリアの小さな町で、育ったサルバトーレは、映画が大好きな少年だった。母親の目を盗んでは、教会にある映画館に通い、また、映写室に勤めるアルフレードに、様々なことを教えてもらう。ある時、当時燃えやすく危険だったフィルムから出火して、アルフレードは、大けがをしてしまい、その後を、サルバトーレが継ぐことになる。
*****

噂に違わず、いい映画でした。映画好きな人に贈る映画って感じです。映画が好きで好きでたまらないサルバトーレ少年の、あのキラキラ輝く瞳。そして、映画を見に来ている人たちの生き生きした表情。笑い転げたり、涙を流したり、ブーイングしたり。映画を見ることによって、みんなその登場人物に成りきって、その人生を生きるんですね。しみじみ映画が好きでよかったなって思う映画でした。トトと、同年代を生きた人には、映画の中に出てくる映画のシーン(特にキスシーン)が懐かしくて、何倍も楽しめる映画でしょう。(2001.09)

●作品名インデックスへ
ニューオーリンズ・トライアル      2003年 アメリカ スリラー   
<監督>ゲイリー・フレダー
<原作> ジョン・グリシャム
<キャスト>ジョン・キューザック , ジーン・ハックマン , ダスティン・ホフマン , レイチェル・ワイズ , ブルース・デイヴィソン 
<ストーリー>ニューオーリンズの証券会社で銃乱射事件が発生し、4人が犠牲になった。2年後、被害者の妻セレステは、犯人に銃を販売した銃のメーカーを相手に裁判を起こす。原告、被告双方の敏腕弁護士は、地位と名誉を懸けて裁判に挑むが・・・。。
*****

陪審員制度についてのいい勉強になりました。
日本も近々陪審員制度を取り入れるとか。やっぱりこういう陪審員の選別もあるのかなぁ。でも、なんで重要な事件の判断を、素人の私たちがやらなくちゃならないのか疑問。しかも、仕事休んで、裁判にかり出されるんだから、なんだか納得できないわ。

さてさて、映画の方ですが、面白かったです。原作は、あのジョン・グリシャムだったんですね。なるほどね、原作をじっくり読んでみたい話でした。
裁判に、企業の命運がかかってくるとしたら、その判決を出す陪審員に対する、陪審員コンサルタントという商売が暗躍するのは、自明の理ですね。でも、なんだかあまりにも大仰なので、びっくりしました。これが本当だとしたら、のほほんと陪審員なんて、やってられないですねーーー。個人情報も、安全もあったものではありません。
こんな事がエスカレートしていったら、金のある被告が、原告や証人を抹殺したりすることも当然考えられますねぇ。怖ろしいことです。

どうも私は、、あの顔が苦手な、ジョン・キューザックなのですが、ドラマの方には、思わず引き込まれてしまいます。あのヌメッとした顔で、結構すごいことをしてしまう役が、多いですよね〜。きっと彼の演技力のたまものなんでしょうね。
今回は、彼の行動とその理由は、最後まで謎に包まれ、どうなるのかと、面白く見ることが出来ました。彼がどのような手法で、あの結論に導いていったのかが見えないのが、ちょっと消化不良で残念でしたが・・・。
他にも、出演者は豪華です。裁判で戦う演技派、ジーン・ハックマンと、ダスティン・ホフマンは言うに及ばず、レイチェル・ワイズの謎めいた美しさも見るに値しました。(2005,07,02)

ニュースの天才      2003年 アメリカ サスペンス   
<監督>ビリー・レイ 
<キャスト>ヘイデン・クリステンセン , ピーター・サースガード , クロエ・セヴィニー , スティーヴ・ザーン, ロザリオ・ドーソン , テッド・コッチェフ  
<ストーリー>1998年、アメリカで最も信頼されている政治マガジンの記者、スティーブン・グラス(ヘイデン・クリステンセン)は、次々とスクープを書き上げる、若き花形記者だった。しかし、ある記事について他社から疑惑を持たれたため、記事を検証していくうちに編集長のチャック(ピーター・サースガード)は、驚くべき事実を知る・・・。
*****

映画公開時に、この主人公、スティーブン・グラスについての特集番組が放送されて、もうそれだけ見て満足してしまい、映画は見ませんでした。
でも、今回改めて見てみると、映画の方もなかなかの出来でした。
98年に起こった事件なので、まだアメリカ人にも記憶に新しいということで、映画は、その事件の概容の他に、当時の社内の様子も詳しく描かれていました。私には、その点が非常に興味深かったです。
チェック機能が全く働かなかった事実も衝撃的ですが、社内でのグラスの存在が、どういう位置だったのかがよく分かりました。やっぱり、人間社会では、気遣う細かい心配りがなにより大切なんですね〜。
そして、編集長という仕事の難しさも分かりました。

グラス役のヘイデン・クリステンセンは、なかなかの力演でした。よくもまあ、あんなにしゃあしゃあと嘘がつけるもんだと、そして、よくもまあ、あんなに人をたらし込むのが上手いもんだと、感心しました。
そして、難しい役どころの編集長チャック役のピーター・サースガードは、この演技で、ゴールデン・グローブ賞にノミネートされました。

映画の後に、その後のグラスが、ロースクールを卒業したとありましたが、こんなにも、有名な事件を起こしてしまった彼は、今後、どういう人生を歩んでゆくのでしょう。彼を弁護士として雇いたいと思う人が出てくるのかどうか・・・すごく疑問ですね。彼の人生をここまでゆがめてしまったのは、もちろん彼自身の責任が最も大きいですが、これを見破ることが出来なかった編集長始め、社内の人間の責任も大きいと思いました。(2006,01,19)

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ニュートン・ボーイズ      1998年  アメリカ  青春、犯罪
<監督>リチャード・リンクレイター 
<出演>マシュー・マコノヒーイーサン・ホーク ,ジュリアナ・マーグリーズ 
<内容>1919年テキサス。刑務所を出所したウィリスは、仲間と、銀行強盗をするが、昔ながらのやり方では、成功しないことに気が付いた。そこで、他の兄弟と共に、深夜、銀行に忍び込み、金庫を爆破して、金を奪う方法で、たくさんの銀行強盗を成功させた。実録もの。
*****

その当時としては、新しいタイプの銀行強盗だったらしいです。でも、何とも、荒っぽい(^^;。あれで、よくつかまらずに、続けられたものです(^^;。でも、銀行を襲っても、お金は、保険会社が払うので、誰も、損をしない、しかも、人は、殺さないので、そんなに、反感を買わなかったらしい。ラストに、その後の彼らの人生が出てきたり、本人(!)が、登場したりするのが、楽しかったです。実録物って、こういうのが、いいですね〜〜。しかも、みんな明るいし・・・(^^)。(2001.08)

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ニューヨークの恋人      2001年 アメリカ ロマンス・コメディー・ファンタジー
<監督>ジェームズ・マンゴールド
<出演>メグ・ライアン , ヒュー・ジャックマン , リーヴ・シュレイバー , ナターシャ・リオン, ブレッキン・メイヤー 
<内容>1879年、ニューヨーク。公爵で発明家のレオポルド(ヒュー・ジャックマン)は、火の車の家計を助けるため、今夜、金持ちの花嫁を選ばなければならなかった。そのパーティー会場で、怪しい男(リーヴ・シュレイバー)を見つけ、追いかけたレオポルドは、男と共に橋から墜落して・・・・、そして気が付くと、なんと現代のニューヨークに辿り着いていた・・・。
*****

予告編でのヒュー・ジャックマンがあまり素敵と思えなかったので、期待せず見たのですが、これがなんとまあ、素敵なこと!!(^^)
貴族の衣装を身にまとった彼は、すらっとして、姿勢もよく、素晴らしくお似合いなのでした。
その上、颯爽と馬にも乗るし、女性への気遣いも細やかで申し分なし。これがうっとりしないでいられましょうか(^^)。
屋上での食事に、ヴァイオリンにダンスなんて、ロマンチックで、本当に素敵〜〜(^^)。
もちろん、メグ・ライアンも、ラブコメの女王だけあって、いつものように、キュートで素敵でした。キュートすぎて、やり手のキャリアウーマンにあまり見えないのが、ちょっと難でしょうか。
でも、この映画の見所は、やっぱりヒューですよね〜(^^)。(2003,12,20)

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猫の恩返し      2002年 日本 アニメ
<監督>森田宏幸
<声のキャスト>池脇千鶴 , 丹波哲郎  , 前田亜季 , 山田孝之 , 大泉洋
<ストーリー>女子高校生ハル(声:池脇千鶴)は、ある日、車に轢かれそうになったネコを助けるが、その晩、ネコの行列がどこからともなく現れて、王子ルーン(声:山田孝之)を助けたお礼に、ハルを、ネコの国に招待すると言うのだった・・・。
*****

絵の感じが好みでなかったので、見る気が全然無かったのですが、TV放映していたので見ました。
ところが、思ってたよりずっとよかったです。
最近のジブリは、わたし的に、ちょっとはずれが多かったのですが、これはいいです。
まあ、ネコ好きだから、ネコが出てれば、もう、満足!ってこともあるのですが・・・(^^)。
そのなかでも一番良かったのは、主人公ハルのキャラクターです。なんだかすっとぼけてて、可愛らしい。 これ、実写版を作るならペ・ドゥナがいいかな、なんて思いながら見てました。

私だったら、あのまま、ネコになって、のんびりと、ひなたぼっこしながら、マタタビ嗅いでヨダレたらしててもいいかな〜〜って、思ったりしました(^^)。
それにしても、あのネコ男爵バロンって、「耳をすませば」のバロンだったんですね。すっかり忘れてた(^^;。
それに、良かったのは、声優さんたち。自然で、絵にぴったりの声で、違和感が全然ありませんでした。違和感がないっていうのが、アニメの声の場合、必要不可欠の要素ですよね。

ネコたちの鳴き声に、うちの黒猫くうちゃんが、激しく反応するので、その顔を見ているのも楽しかったです(^^)。(2005,08,26)

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ねじれた家族         1991年 アメリカ  ドラマ          
<監督>マイケル・ボートマン
<出演>ヴィンセント・ドノフリオ、  ジュリエット・ルイス , ノア・ワイリー  
<内容>息子を自分の思うとおりに育てたい父親と、長男との確執から、徐々に、壊れてゆく家族。その家族を救おうとする純真な三男を、ノア・ワイリーが、そして、傷つきやすい娘を、ジュリエット・ルイスが演じる。

*****

幸せそうな家族でも、それぞれ秘密や、わだかまりがある。親は、子どもを早く、突き放したほうが、良いのかもしれない。(2000.08)

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ネネットとボニ      1996年 フランス
<監督>クレール・ドニ
<出演>グレゴワール・コラン , ヴィンセント・ギャロ , ヴァレリア・ブルーニ=テデスキ
<内容>フランス、マルセイユで、移動ピッツァ屋で働いているボニ(グレゴワール・コラン)の楽しみは、近くのパン屋の美しい人妻(ヴァレリア・ブルニ=テデスキ)を妄想上で弄ぶこと。そんなある日、両親の離婚で別れて暮らしていた妹のネネット(アリス・ユーリ)が突然転がり込んでくる・・・。
*****

う〜ん、フランス映画ですねーーー。なんの説明もなくドラマが進んでゆくのは、何とかならないんでしょうかねぇ(^^;。
何とか事情が分かってきたと思ったら、今度は、主人公ボニの不可解な行動(^^;。
彼らは、話し合うとかいうことをしないんでしょうか??
なんだかなぁと思っていたら、この監督、「パリ、18区、夜。」の監督なんですねーー。そういや、あの映画も、なんだかさっぱり分かりませんでしたっけ(^^;。

この映画も、一見なんの関係もないような話が、ちょこちょこと挿入されているし、なんといっても、一番の疑問は、兄弟の父親の周りに起きることですねぇ。何か、恨まれていたような・・・?でも何で?ちょっと豪勢な暮らしをしていたことと関係あるんでしょうかね?ほんと、理解に苦しみますーーー(^^;。

でも、出てくる俳優が、結構魅力的でした。主役のボニを演じるグレゴワール・コランは、キアヌ・リーブス+エニネム+窪塚洋介のような感じの、ハンサム君。彼は、不安定な年齢のボニを繊細に演じていて、なかなか良かったです。妹ネネット役のアリス・ユーリは、オドレイ・トトゥ+ERのジュリアナ・マーグリーズみたいで、綺麗で可愛いかったです。ボニが密かに妄想するパン屋の美人妻は、なんと、うちの近所の奥さんにそっくり!(^^)。それに、「バッファロー’66」でブレイク前のヴィンセント・ギャロも、出てました(^^)。
そんな俳優さんを見て、楽しむ映画かなーーー(^^;。結局、なんだか分からなくて、2回も見てしまいました(^^)。(2005,02,04)

●作品名インデックスへ
ネバーランド      2004年 アメリカ・イギリス   
<監督>マーク・フォースター
<出演>ジョニー・デップ , ケイト・ウィンスレット , ラダ・ミッチェル , ダスティン・ホフマン , イアン・ハート , フレディ・ハイモア, ケリー・マクドナルド , ジュリー・クリスティ
<内容>1903年、ロンドン。劇作家、ジェームズ・マシュー・バリ(ジョニー・デップ)の新作舞台が開幕した。しかし、舞台の評判は悪く、意気消沈するジェームズは、息抜きに、いつもの公園へと出かける。そこで彼は、4人の子供たちと、その母で、未亡人のシルヴィア(ケイト・ウィンスレット)と出会うのだった・・・。 
*****

子供は、子供なりに、いろいろ考えていて、大人の欺瞞とか、口先だけの慰めなんか決して受け入れません。だから、バリのように、心の底から本気で子供とつきあってくれる人が身近にいたら、それだけで、子供たちは幸せでしょうねぇ。
バリ自身も、きっと子供の心を持ち続けていたんでしょう。ただ、それを周りが理解するのは、やっぱり難しいんでしょうね。特に、その子供たちに、母親、しかも未亡人が付いていたら、当然夫婦間の問題になるでしょう。子供がいなかったらしいバリ夫婦。妻の葛藤はよく分かり、かわいそうでした。
でも、そのような犠牲を払っても、「ピーターパン」の舞台は、すばらしかったです。ほんの少しだけしかピーターパンの舞台を披露していませんでしたが、その舞台を見つめる孤児たちの輝く瞳。その子たちを見て、遙か昔の子供時代に帰る周りの大人たち。彼らの笑顔が、何よりその舞台のすばらしさを物語っていました。
そして、ハイライトは、シルヴィアに見せるための舞台。あんな贅沢は、ないですよね。愛です、愛!!(^^)
ラストは、またまた悲劇が子供たちを襲いますが、きっと、その悲しみを乗り越える力を彼らは与えられたんだと思います。

なにしろ、美しい映画でした。映像も音楽も、とても心地よく、食後の私の眠気を誘うのには十分すぎるほど・・・(^^;。
そう、せっかく見に行ったのに、ちょっと前半、寝てしまったのが、情けない(T_T)。だから、感想も、なんだか寝ぼけています?(^^;。もう一度、クリアな頭で見てみたいですね、反省。

また、オフィシャルHPのカレンダー付き壁紙が、どれもこれも素敵で、全部ダウンロードしました。でも、今の「オペラ座の怪人」壁紙も捨てがたいし、どうしましょ(^^;。(2005,02,26)


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ネル   1994年 アメリカ               
<監督>マイケル・アプテッド
<出演>ジョディー・フォスターリーアム・ニーソン, ナターシャ・リチャードソン
<内容>開業医ジェリ−によって発見された森の中の野生児ネルの話。彼女は、森の中で、母親とだけの生活を過ごしていたが母親の死後、彼女は、マスコミに、追いかけられるようになる。
*****

笑い、怯え、もしくは、自分の殻に閉じこもるネル。ジョディが、繊細な野生児ネルを好演していてすばらしい。(1999.10)

●作品名インデックスへ
ノース 小さな旅人   1994年  アメリカ  ドラマ
<監督>ロブ・ライナー 
<出演>イライジャ・ウッドブルース・ウィリスキャシー・ベイツダン・エイクロイド  
<内容>優等生の少年ノースの悩みは、両親が、自分に無関心だということ。そして、そのストレスから、物事が、うまくゆかない。ついに彼は、理想の親を求めて、世界各国を旅することにするが・・・
*****

いつもながら、イライジャ・ウッドの、瞳に、引き込まれそうになりながら、見ました(^^)。もう、彼を見ているだけで、幸せな気分になります(^^)。彼は、かわいいだけでなく、演技も自然で、うまいですね(^^)。今年で20歳、もう立派な若手俳優さんに、なりました。また、この作品は、脇の俳優陣も、豪華で、安心して、見てられます。(2001.02)

●作品名インデックスへ
ノーバディーズ・フール      1994年 アメリカ
<監督>ロバート・ベントン
<出演>ポール・ニューマン, ジェシカ・タンディ, ブルース・ウィリス, メラニー・グリフィス,フィリップ・シーモア・ホフマン   
<内容>ニューヨークの北の小さな町で、60歳のサリー(ポール・ニューマン)は土木作業員として働いている。半年前の事故で足に怪我を負ってしまってからは、少し足が不自由になってしまったが、未だに、不良少年のような心を失っていない。感謝祭の前日、同じ町に住む別れた妻の元に、息子夫婦が訪ねてきた・・・。
*****

別に大事件が起こるわけではないのです。
60歳になっても、少年のような心を持ち続けているサリーの周りで起こる色々な出来事の物語です。
2〜3年前なら、なんてつまらない映画なんだと思ったかもしれませんね。でも、今見ると、小さな出来事の一つ一つが、とてもいとおしい映画です。
キャストも豪華です。そして、みんないい味を出しています。
いつまでもいたずら坊主のようなサリーは、ポール・ニューマンそのものですし、旦那の浮気に悩む女性を演じるメラニー・グリフィスも、押さえた演技で、この映画の彼女が一番好きです。
愛すべき老婦人、ジェシカ・タンディーは、この映画が、遺作になりました。(2003,01,21)

●作品名インデックスへ
ノー・マンズ・ランド      2001年 フランス・イタリア・ベルギー・イギリス・スロヴェニア 戦争   
<監督>ダニス・タノヴィッチ
<出演>ブランコ・ジュリッチ, レネ・ビトラヤツ
<内容>ボスニア紛争の最中、ボスニア兵の交代要員が濃霧のために道に迷い、ボスニアと、セルビアの中間地帯(ノー・マンズ・ランド)に足を踏み入れてしまう。兵士の一人、チキは命からがら塹壕に逃げ込むが、偵察に来たセルビア兵士と鉢合わせして銃撃戦となる。そして、敵対する兵士二人が生き残り、にらみ合う結果となるのだが・・・。
*****

戦争のいろいろな面が描かれています。民族浄化、地雷、マスコミ、そして、国連軍・・・。コメディーのジャンルにも入っているのですが、深刻すぎてほとんど笑えません。そこには、かっこいいハリウッド物の戦争映画にはない、人対人の戦争の姿がありました。地雷をあのように使うことを考えるとは・・・なんて、戦争とは、残酷なものでしょう。民族紛争は、国と国との戦いとは違って、民族間の憎しみが強く、その上、このような憎しみは、一朝一夕には解決しないだけに、その分、やりきれないです。そして、マスコミ、あのような現地取材があってこそ、私たちが、ニュースで、戦争の状態を知ったり出来るわけですが、生と死を自分たちの判断で掌握している兵士に向かってマイクを突きつけるマスコミには、実際に戦争をしている人たちと違和感がありすぎて、なるほど、確かに、これは、ブラックユーモアなのかもしれません。(2002.07.27)

●作品名インデックスへ
ノーマ・ジーンとマリリン   1996年 アメリカ           
<監督>ティム・ファイウェル
<出演>アシュレイ・ジャドミラ・ソルヴィノ
<内容>ノーマ・ジーンは、マリリン・モンローの本名。彼女の、栄光への軌跡と、死まで。マリリン・モンローとして生きてゆく姿に、ノーマ・ジーンの心が、色々な警告をする。
*****

歌も下手、演技も下手、顔も、も一つで、髪の色も良くない、ノーマ・ジーン。そこから、整形し、髪を染め、マリリン・モンローとして、成功してゆくには、失うものも多かったに違いない。そんな彼女への鎮魂歌。(2000.03)

●作品名インデックスへ
ノーマ・レイ      1979年 アメリカ
<監督>マーティン・リット 
<出演>サリー・フィールド , ロン・リーブマン , ボー・ブリッジス
<賞>アカデミー主演女優賞 
<内容>紡績工場に勤めるノーマ(サリー・フィールド)の家に、労働組合活動家のルーベン(ロン・リーブマン)という男がやってくる。はじめは興味を持たなかったノーマだったが、彼の熱心な活動に、徐々に感銘を受けてゆく・・・。
*****

この映画のことは、全然知らなかったのですが、主演のサリー・フィールドの履歴を見ると、この映画で、軒並み女優賞を獲得して、一躍演技派女優として認められたようです。
この後、1984年にも、「プレイス・イン・ザ・ハート」で、アカデミー主演女優賞を獲得しているんですから、すごいですね〜。
確かに、この映画での彼女は、たくましくて、りりしくて、女優としての貫禄十分ですが、まだ27歳なんですよ。あの細〜〜い身体の中に、どれだけのパワーが詰まっているのかと思ってしまいました。

映画も、ひたすら力強い映画でした。労働組合活動家のルーベンの信念に燃えた活動。二人の子供を抱えつつ、力一杯生きているノーマ。
ほんとにすばらしい!と思う一方、なんだか、疲れてしまいました。
あの紡績工場の騒音、綿くずが漂う仕事場、その環境を見ているだけで、息苦しく、耐えがたい思いでした。
当時、そんな環境で働いていた人々がいて、日本でも、紡績工場での、ひどい労働条件が存在したことは、承知です。でも、やっぱり見ていて苦しい。こんな軟弱な私は、今の時代に生きていて、本当に良かったと思います。

ルーベンの信念の強さも、ご立派!
先日見たエイドリアン・ブロディーの「ブレッド&ローズ」も、労働組合設立までの闘いの映画でしたが、あれよりも、さらに険しい道を、一匹狼で、広げていこうとする彼の強い意志の力には、もう脱帽です。
彼らのような活動家の力によって、今の私たちの住みやすい社会が出来たわけです。
あぁ、でも、本当に疲れる映画でした。私にとって、自分のふがいなさを十分すぎるほど感じた、イタイ映画No.1かもしれません(^^;。(2005,02,15)

●作品名インデックスへ
ノイズ   1999年 アメリカ  サスペンス
<監督>ランド・ラビッチ
<出演>ジョニー・デップシャーリーズ・セロン, ニック・カサヴェテス
<内容>宇宙飛行士のスペンサーは、飛行中、2分間の交信の断絶があった。何とか無事に、帰還した夫に、違和感を感じる妻ジリアンだったが、しばらくして、双子を妊娠する。
*****

あんまり、評判は良くなかったようですが、私は、好きです(^^)。いったい何が、彼らに、起こったのか?それとも、何も起こっていなかったのか?だんだんと、疑惑が、疑惑を呼んでゆく、話の持って行き方が、うまかった。そして、何より、ジョニー・デップが、素敵で、クラクラしました(^^)。思い切り、優しい顔と、冷酷な顔との使い分けが、うまい!(2000.12)


●作品名インデックスへ
ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア      1997年 ドイツ アクション
<監督>トーマス・ヤーン
<出演>ティル・シュヴァイガー , ヤン・ヨーゼフ・リーファース , モーリッツ・ブライブトロイ, ルトガー・ハウアー
<内容>マーチン(ティル・シュヴァイガー)とルディ(ヤン・ヨーゼフ・リーファース)は、病院の検査で余命幾ばくもないことを知る。同じ病室になった二人は、酒を酌み交わし、海を見たことのないルディのために、海へと向かうのだった。しかし、病院の駐車場で盗んだ車がギャングの車で、彼らは、ギャングに追われることになる・・・。
*****

なかなかの傑作、面白かったです。
マーチンとルディは、脳腫瘍と骨肉腫。どちらも、まさか自分が!と、絶望します。でも、なってしまったものは、しょうがない。テキーラでも飲んで、自分のしたいことをする!この思いは、分かる気がします。そして、することといったら、天国で、仲間はずれにならないように、海を見に行くっていうんだから、泣かされますねぇ。
冒頭の二人のギャングの掛け合いが、何ともまあ面白く、大笑いです。その後も、この二人は、何かと笑わせてくれました。
ドイツの映画はあまり見たことがないですが、こんな面白い映画があるんですね〜(^^)。
同じくドイツ映画の「es [エス]」に主演しているモーリッツ・ブライブトロイがアラブ人のギャングをしています(^^)。 (2003,08,28)

●作品名インデックスへ
ノックアラウンド・ガイズ      2002年 アメリカ アクション・スリラー・犯罪   
<監督>ブライアン・コッペルマン , デヴィッド・レヴィーン
<出演>ヴィン・ディーゼル , バリー・ペッパー , ジョン・マルコヴィッチ , デニス・ホッパー , セス・グリーン
<内容>ニューヨーク・ブルックリンのマフィアのボス、ベニー(デニス・ホッパー)を父に持つマティー(バリー・ペッパー)は、マフィアにもなれず、かといって、一般の仕事にも就けない宙ぶらりんの生活を余儀なくされていた。その立場に見切りをつけたいマティーは、父親に認めてもらおうと、マフィアの重要な仕事を任せてもらう。しかし、アクシデントが発生して、重大なミスを犯してしまう・・・。
*****

日本では、主演は「ワイルド・スピード」「トリプルX」と、立て続けにヒットを飛ばしたヴィン・ディーゼルということになっていますが、実は、彼は端役で、本当の主役は、バリー・ペッパーでした。

マフィアの息子にもかかわらず、その熾烈な仕事には不向き。かといって、まっとうな仕事には就けないマフィア2世の葛藤を描いている・・・のかな。
出だしはシリアス。そして、セス・グリーンが登場して一転コメディーになり、また、ラストは急にシリアスになった感じ。どうとらえていいのか少々迷ってしまう中途半端な映画でしたねぇ(^^;。
特に、セス・グリーン。彼が出てくると、もう、完璧なコメディーになってしまいました。だからこそ、ラストが映えるのか・・・とも思いますが、あんまりいい趣味とも思えませんでした。
実際のマフィア2世はこうなのかとも思わせますが、微妙な出来でしたねぇ(^^;。
結構名の売れた出演者がぞろりとそろっている割には、不発に終わった感じです。
出演俳優を知っている映画ファンには、俳優カルト的な面白さがあるかもしれないけど、普通に映画のおもしろさを求める人にはお薦めしにくい映画です(^^;。(2004,11,19)

●作品名インデックスへ
ノッティングヒルの恋人   1999年  アメリカ  ロマンス
<監督>ロジャー・ミッシェル
<出演>ジュリア・ロバーツヒュー・グラント , ヒュー・ボネヴィル , ジーナ・マッキー 
<内容>イギリスの街、ノッティングヒルで、小さな書店を経営しているウィリアムの元に、ハリウッド女優アナが、本を買いに来る。それが縁で、二人は、たびたび会うことになり、恋に落ちるが、相手は、有名女優、数々の困難が、二人の間に押し寄せてくる・・・。
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ジュリア・ロバーツが、彼女そのままの、ハリウッド女優を演じています。そして、ヒュー・グラント、彼は、一時、もうこういう、ラブコメは、無理かなと思ったけれど、この作品では、またまた、往年の彼に戻っていて、はまり役(^^)。結末には、涙が・・・(T_T)。ヒュー・グラントが、街中を歩いていくうちに季節が移り変わっていくシーンが、しゃれています。(2001.05)

●作品名インデックスへ
ノット・ア・ガール      2002年 アメリカ コメディー・ロマンス
<監督>タムラ・デイヴィス
<出演>ブリトニー・スピアーズ , ダン・エイクロイド , ジャスティン・ロング , ゾーイ・サルダナ
<内容>ある晩、ルーシー(ブリトニー・スピアーズ)ら仲良し3人組の少女たちは、親友の証としてタイムカプセルを埋めた。しかし、8年後、3人の友情は壊れ、それぞれ違う世界に飛び立とうとしていた。タイムカプセルを開けると約束した日に、3人は集まり、歌手のオーディションを受けるため、ロスに行くというミミ( タリン・マニング)とともに車に乗った・・・。
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ブリトニー・スピアーズの映画初主演作品ですから、アイドル映画ですね(^^)。彼女の演技は、はじけているところは、かわいくていいですが、シリアスなセリフはちょっと・・・という感じでしょうか。
でも、この映画に、誰も演技力なんて求めていないでしょう。なんといってもブリトニー・スピアーズのぷりぷりむちむちがかわいくて、目を奪われてしまいました(^^)。
下着でベッドで跳ねながら歌うとか、クラスメートとベッドインするとか、サービス満点です。

ストーリーは、女の子の友情とは?を問いかけながらのロードムービーですが、そこに殺人で服役したと噂のナイスガイが絡んできたり、親友のミミが妊娠していたりといろいろな騒動が起こって、結構楽しく見ることができました。
もちろん、音楽もいいです。音楽を聞きながらノリノリで見るのが楽しい映画でした。

最初に親友とタイムカプセルを埋めるシーンの少女は、おそらくブリトニーの妹でしょうね、よく似ていてかわいかったです(^^)。(2004,09,12)

●作品名インデックスへ
ノンストップ・ガール      2000年 アメリカ ロマンス・コメディー   
<監督>リサ・クルーガー
<出演>ヘザー・グレアム , ケイシー・アフレック , ルーク・ウィルソン , ゴラン・ヴィシュニック , クレア・デュヴァル, メアリー・ケイ・プレイス, マーク・ラファロ 
<内容>愛するカール(ルーク・ウィルソン)と結婚したジョリーン(ヘザー・グレアム)は、幸せな日々を送っていたが、2年後のある日、カールは家を出て行ってしまう。彼のことを思い切れないジョリーンは、車に乗って彼を探す旅に出る。そして、ある日、ついにカールを見つけるのだが・・・。
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退屈で退屈で、途中で見るのを止めようかと思ったのは、久しぶり。
だいたいこの手のしつこい男や女は、大嫌いなので、共感もなにも感じられませんでした。
その上、今回のへザー・グラハムがあまり好きになれず、このような行為(まさにストーカー)をする彼女を可愛らしいとも思えませんでした。
コメディーなので、軽い気持ちで見たらいいのだけれど、そんな気持ちにもなれなかったですねぇ。
そう思い始めると、ケイシー・アフレックのあの鼻に抜けるような声と話し方にも我慢出来なくなり、ルーク・ウィルソンの角張った顔も嫌いになりそうでした。もう、最悪・・・(^^;。(2003,11,27)