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復讐者に憐れみを      


2002年 韓国 (SYMPATHY FOR MR. VENGEANCE)
サスペンス・犯罪   

<監督>パク・チャヌク
<キャスト>ソン・ガンホ , シン・ハギュン , ペ・ドゥナ

<ストーリー>
耳の聞こえないリュウ(シン・ハギュン)は、腎臓病の姉と二人暮らし。リュウは、働いていた工場をクビになってしまい、その上、怪しげな臓器売買に引っかかり、姉の手術費用として貯めていた金を失ってしまう。彼の恋人ユンミ(ペ・ドゥナ)は、金持ちの子を誘拐して身代金を取ろうと、リュウに持ちかける・・・。

<感想>
韓流ブームの頃、パク・チャヌク監督の復讐三部作の第一作として話題になった作品です。
あとの2作は、「オールド・ボーイ」「親切なクムジャさん」です。

耳の不自由な青年が、姉に手術を受けさせようとしたために、泥沼に落ちてゆく様子を痛ましく描いています。
やむにやまれず、闇社会と繋がりを持ったばかりに、こんな事になるなんて・・・(T_T)。
運やタイミングに、ことごとく見放されてしまった、本当についてない彼。
その後の彼の暴走は、止まることなく、他人を巻き込みながら、破滅へと突き進むのでした。

彼らの怒りや悲しみがよく分かるだけに、彼らが復讐の鬼と化してゆく気持ちも、分からないではありません。
それは、運命のいたずらと言ってしまうには、あまりにも悲しい。

復讐三部作の第1作目となるこの作品は、なるほど、面白かったです。
映画の中に張られていた設定や伏線も、きちんと生かされていました。
ただ、バイオレンス色が強いので、見るには、ある程度の覚悟も必要です。

出演者は、韓国を代表する俳優、ソン・ガンホ・・・13年前なので、まだ若い!!(^_^)。
そして、韓国としては珍しく、今でも女優として、第一線で活躍するペ・ドゥナは、この頃は、さらにかわいいです(^_^)。

やはりこの頃の韓国映画は、勢いがあるなと、感じる作品でした。(2015,07,16)



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