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オー・ブラザー!  2000年 アメリカ アドベンチャー・コメディー・犯罪   
<監督>ジョエル・コーエン
<出演>ジョージ・クルーニー , ジョン・タートゥーロ , ティム・ブレイク・ネルソン , ジョン・グッドマン , ホリー・ハンター
<内容>鎖に繋がれた囚人3人が脱獄した。彼らの目的は、エヴェレット(ジョージ・クルーニー)が盗み出し、ある場所に隠した120万ドル。あと数日で、隠し場所がダムの底に沈んでしまうため、3人は、ひたすらその場所に向かうのだが・・・。
*****

この映画は、どこを観て楽しんだらよかったのでしょうか。脱獄犯3人のドタバタぶりなのか、古き良き時代のアメリカなのか、はたまた、彼らの歌う歌なのか・・・?
私には、見るべきポイントが分からなくて、目の焦点が合わなかったです(^^;。
ジョージ・クルーニーの3枚目は、それなりによかったと思うのですが、クスリとも笑えませんでした(^^;。
ポマードがらみの所も、笑うところなのでしょうが、笑えません(^^;。もっともっと彼の髪型へのこだわりを鮮明に打ち出してこないとねぇ。私は、大阪ですので、濃い笑いに慣れすぎてるのでしょうか・・・(^^;。
制作は、コーエン兄弟なんですね。ほんと?っていうか、やっぱり!っていうか・・・。彼らの作品の笑いは、いつも何となくぼやけています。
最初の方で出会った盲目のおじさんの予言は、そういうことだったんだと、ラストで分かります。でも、そのことにしても、感動がなかったなぁ。
映画のコピーが「構想なんと3000年!」で、原作は、古代ギリシアの天才詩人ホメロスが描く世界最古にして最高の叙事詩「オデュッセイア」です(オフィシャルHPより)。と言われても、もちろん原作を読んでないので(読んでも、分からないでしょう、きっと!(^^;)、どこまでが原作通りで、どこからが脚色したのか、さっぱり分からないのがちょっと寂しいですねぇ(^^;。でも、そんなことを言われると、なんか、ありがたいような気もしてくるので不思議です(^^)。(2003,06,07)

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オーシャン・オブ・ファイアー      2004年 アメリカ アクション・アドベンチャー・ウェスタン   
<監督>ジョー・ジョンストン
<キャスト>ヴィゴ・モーテンセン , オマー・シャリフ , C・トーマス・ハウエル , ルイーズ・ロンバード , J・K・シモンズ
<ストーリー>アラブの族長の計らいによって、1000年の歴史を誇る競馬耐久レース「オーシャン・オブ・ファイアー」に参加することになったフランク(ヴィゴ・モーテンセン)と、その愛馬ヒダルゴ。勝てば、巨額の富と、名誉を与えられるが、過酷な砂漠を越えられなかったら、ただ死が待っているだけだった・・・。
*****

「ロード・オブ・ザ・リング」で、絶大な人気を得たヴィゴ・モーテンセンの主演作品です。予告編を見た限りでは、「ハムナプトラ」や、「インディー・ジョーンズ」のような冒険活劇を期待したのですが、思いの外、地味でしたねーーー(^^;。それというのも、どうもこの話自体が、実話を元にしたものだからなのかもしれません。それでは、あんまり無茶なことも出来ないわけです(^^)。
それにしても、何でこんなに盛り上がらない映画なんでしょう。
砂漠の横断レースそのものが、男の名誉を懸けたレースであるだけで、単調で、つまらないからと言うことかもしれません。
途中で、アラブの族長の娘の救出があるのが、ちょっとしたポイントでしょうか。
それに、主演のヴィゴも、華がないです。まじめなだけで、茶目っ気不足かな。彼自身、馬好きらしく、馬との交流シーンは、なかなか良かったですが・・・。

それに、気になったのは、レース参加者よりも早く、従者や、オーナーが、中継地点や、ゴールに待機していたこと。馬よりも早く??これは、近道があるって事なんでしょうか。じゃあ、ズルして、近道を行ってしまう参加者っていないのかしら。それとも、紅海をずっと北上する船で先回りできたのかな。
それから、族長の娘は、目だけ出してた方が、綺麗でしたね〜〜(^^)。(2005,09,19)

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オーシャンズ11      2001年 アメリカ アクション・犯罪・コメディー
<監督>スティーヴン・ソダーバーグ
<出演> ジョージ・クルーニー ブラッド・ピットジュリア・ロバーツ 、 マット・デイモン 、 アンディ・ガルシア, シェーン・ウェスト , バーニー・マック , エリオット・グールド , トファー・グレイス
<内容>4年の服役を終え、仮釈放中の泥棒オーシャンは、3大カジノの金が集まる、厳重なセキュリティーに守られた金庫を、破る計画を練っていた。それには、様々な分野の一流のプロを集めなければならない。そして、練りに練った大仕事が始まった。
*****

何しろ、11人のプロを集めなければならないので、その説明に、前半、結構な時間が割かれていました。ここで、私は、睡魔が・・・(^^;。人数が、多すぎるのではないかしら・・・?(そういう話だからしょうがないけど・・・(^^;)。昔の映画は、ここのところをどのように乗り切ったのでしょうか? いよいよ、準備が始まってからは、ミッション・インポッシブルみたいな感じで、ワクワクと、面白かったです。手際も良くて、小気味よく、でも、ちょっとドジな失敗寸前なところもあって、楽しめました。でも、ジョージ・クルーニーも、ブラピも、確かに、かっこいいのですが、何せ、登場人物が、多いので、彼らのかっこよさも、散漫になって、ちょっと、不完全燃焼気味。豪華スターの顔見世興行って感じだから、しょうがないのかもしれないけれど。その割りには、ジュリア・ロバーツが、あまり綺麗に映ってなかったから、気の毒でした。見終わって、分からないところが、たくさんありました。映画掲示板に書いてあるので、分かる人、教えてね!(2002.03)

オーシャンズ12      2004年 アメリカ コメディー・犯罪・スリラー   
<監督>スティーヴン・ソダーバーグ
<出演>ジョージ・クルーニー , ブラッド・ピット , ジュリア・ロバーツ , キャサリン・ゼタ=ジョーンズ , アンディ・ガルシア , マット・デイモン , ヴァンサン・カッセル , ドン・チードル , ケイシー・アフレック , ブルース・ウィリス , アルバート・フィニー , バーニー・マック , エリオット・グールド , トファー・グレイス
<内容>3年前、ラスベガスのカジノから1億6000万ドルを強奪したオーシャンズの面々は、金を山分け後、それぞれの生活を送っていたが、彼らの前に、カジノのオーナー、ベネディクト(アンディ・ガルシア)が現れて、盗んだ金を利子を付けて返すようにと脅迫してきた。オーシャンズたちは再び結集して、対策を練るが・・・。
*****

キャストは、豪華だけど、話に華麗さが欠けていましたねーー。だいたい、話の発端が、前の仕事の尻ぬぐいだなんて、ショボ過ぎますよ。こんなに豪華なメンバーなのに、脅されて、お金作りに奔走するなんて、情けない話です。

もちろん、ショボいばかりではありません、さすが豪華!と思うところも、もちろんありました。一番、映画館が沸いたのは、やっぱり、あるスターが実名で、登場するところです。それに絡むジュリア・ロバーツも、最高に面白かった〜(^^)。
それから、まだ半人前扱いのマット・デイモンが、一人前になろうと背伸びをするのに、ちっともうまくいかないところも、ニヤリとしましたね。
このコンビネーションは、彼らが来日した時のノリそのまんまで、きっと、撮影中も、こんな感じだったんだろうなと、微笑ましかったです。

その代わり、本来の強盗自体は、いまいちわかりにくい上、わざわざ、あんな大がかりな仕掛けをする?!って感じでしたねぇ。もっとも、ラストのどんでん返しは、してやられた!と、またまたニヤリとしましたが・・・(^^)

映画の中で、一番かっこよかったのは、ヴァンサン・カッセルでしょうか。あの赤外線防犯装置のシーンは、吹き替えのところもあるのでしょうが、華麗でしたよね〜。ありえねぇ〜〜とも思いましたが(^^)。そういえば、あの人、屋敷の中で、一生懸命トレーニングしてたよね(^^)。
これは、キャサリン・ゼダ・ジョーンズの「エントラップメント」のシーンを思い出しました。

それから前回もそうでしたが、ジュリア・ロバーツが、あまり綺麗に映ってないんですよね。キャサリン・ゼダ・ジョーンズも、同じくでした。この監督は、リアルに撮るのがお好きなので、女優だからといって、特に、光に気を遣うとか、しないのかな。

この映画は、仲間同士で、ワイワイガヤガヤ楽しく映画を撮りましたという雰囲気が現れていて、その雰囲気を楽しむ映画でしょうか(^^)。私はやっぱり11の方が好きかな。(2005,01,22)


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オースティンパワーズ   1997年 アメリカ  コメディー
<監督>ジェイ・ローチ 
<出演>マイク・マイヤーズ エリザベス・ハーレイ クリスチャン・スレーター, ウィル・フェレル , セス・グリーン
<内容>
*****

ギャグ映画は、字幕では、きついかも。マイク・マイヤーの二役だなんて、聞いて、びっくりした。(1999.09)

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オースティン・パワーズ ゴールドメンバー      2002年 アメリカ 
<監督>ジェイ・ローチ
<キャスト>マイク・マイヤーズ , ビヨンセ・ノウルズ , マイケル・ケイン , ブリトニー・スピアーズ , グウィネス・パルトロー , ケヴィン・スペイシー , ダニー・デヴィート , トム・クルーズ , ロブ・ロウ , ジョン・トラヴォルタ , スティーヴン・スピルバーグ , セス・グリーン , マイケル・ヨーク
<ストーリー>ドクター・イーブル(マイク・マイヤーズ)と、ミニ・ミー(ヴァーン・J・トロイヤー)は、収監されていた刑務所から脱獄し、世界征服のために、ナイジェル・パワーズ(マイケル・ケイン)を誘拐する。父親が誘拐されたことを知ったオースティン・パワーズ(マイク・マイヤーズ)は、フォクシー・クレオパトラ(ビヨンセ・ノウルズ)とともに、救出に向かうが・・・。
*****

あらすじをまとめるのに一苦労するような、おばかコメディー、第3弾です。前2作は、私にとって、面白いとは思えない作品でしたが、この3作目は、意外や意外、満足のいく面白さでした(^^)。
その原因は、なんといっても、カメオ出演の豪華さですね。これは、半端じゃないです。出だしから、あの人がこんな事を!と、大爆笑です。
前2作では、鼻についたマイク・マイヤーズの演技も、それなりに慣れたのか、気になりません。それどころか、ミニ・ミーの可愛さに惚れ惚れしてしまいました(^^)。
それに、なんと、今回のヒロインが、ビヨンセなんですよね。彼女、コメディアンヌとしても、なかなか堂に入った演技で、楽しませてくれました。
また、アカデミー賞俳優のマイケル・ケイン。結構驚くような演技を披露してくれる彼でもあるのですが、今回の彼にもびっくり。そこまでやる??って感じです。
日本が舞台として出てくるので、日本語も聞こえてくるのですが、それと、英語の字幕とのギャップにちょっと戸惑ったところもありますが、この映画で、戸惑うなんて筋違いですよね〜〜(^^)。
とにかく、すっかりアメリカンコメディーにも慣れた?自分を発見して、うれしかったですね〜(^^)。(2005,04,24)

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オースティン・パワーズ デラックス      1999年 アメリカ  コメディー
<監督>ジェイ・ローチ 
<出演>マイク・マイヤーズヘザー・グレアム, ウィル・フェレル , セス・グリーン  
<内容>世界征服の夢やぶれて、冷凍睡眠のまま、宇宙空間を漂っていた、Dr.イーブルが地球へ戻ってきた。そして、宿敵オースティンの精力の元「モジョ」を奪うために、1969年に、タイムマシンで、タイムスリップした。一方、「モジョ」を奪われた、オースティンは、すっかり元気をなくしてしまった・・・。
*****

前作といい、今回の作といい、私には、あまり合わないのです。所々面白いところもあるのだけれど、だいたい、マイク・マイヤーズが、余り好きでは、ないみたいです。でも、今回も、ティム・ロビンスなど、有名な人が、ちょこっと出てたりして、そういうところは、楽しめました。(2001.08)

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オータム・イン・ニューヨーク      2000年 アメリカ ロマンス 
<監督>ジョアン・チェン
<出演>リチャード・ギア ウィノナ・ライダー, ヴェラ・ファーミガ , J・K・シモンズ
<内容>高級レストランのオーナーで、プレイボーイのウィル(リチャード・ギア)は、かつての恋人の娘シャーロット(ウィノナ・ライダー)と出会い、恋に落ちる。いつものように、深みにはまらないうちに別れようとするのだが、彼女が、心臓病で、余命幾ばくもないことを知り、動揺し、本気で彼女を愛していることを悟る。
*****

だから、恋愛映画は、いやなのよね〜(^^;。美男美女だし、病気だし、二人の恋愛には、何らかの障害があるし、ありきたり過ぎて、退屈でした。何よりも、あんな所で、あんな時に、あんな事をしちゃうウィルは、絶対許せない。細かいことを言うと、彼女の病気を主治医が、何の関係もない彼に、詳しく話すなんて、あり得ない話ですし。心臓病にしては、普段は、元気そうだし。ただ、ニューヨークの秋の風景が、とてもきれいで、主演の二人が、美しいので、ボーとしたい時に見るのには、いいかもね。(2002.03)

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オードリー・ローズ      1977年 アメリカ ホラー・スリラー
<監督>ロバート・ワイズ
<キャスト>アンソニー・ホプキンス , マーシャ・メイソン 
<ストーリー>ジャニス(マーシャ・メイソン)は一人娘のアイビー(スーザン・スウィフト)を学校に迎えに行った帰り道、不審な男(アンソニー・ホプキンス)に跡を付けられているのに気がつく。数日後、その男から電話があり、夫婦で男に会って話を聞くと、男は、アイビーが自分の娘、オードリー・ローズの生まれ変わりだと言い出すのだった・・・。
*****

一時、このような、リーインカーネーション(輪廻転生)映画が流行ったらしいですね。
あまりにも早く亡くなってしまった人の魂が成仏できないというのは、何となく納得できるので、怖ろしいです(^^;。
しかも、乗り移られた人や、その家族には、何の落ち度もないわけで、お気の毒としか言いようがないですね。特にこの映画は、そう感じました。
そして、結末も悲惨です。神も仏もないとはこのことでしょうか。乗り移った方は成仏できても、された方は、また、魂がさまよったりしないのでしょうか・・・?。だから、あのラストは、納得いきませんでした。
ホラー映画ですが、ホラー色は薄いです。怖いシーンは、ほとんど無い代わりに心理的に追いつめられるような息詰まる感じがしました。

主演は、アンソニー・ホプキンスです。彼が主役でなかったらきっと見なかったです、この映画。もう30年近くも昔の映画ですし・・・。
だからアンソニーも、すごく若いのですが、何となく、不気味というか、ちょっと逝っちゃってる感じが、彼ならではですね〜。そんな雰囲気が、ケヴィン・スペイシーに似ているのを発見しました。(2005,07,25)

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オープン・ユア・アイズ      1997年 スペイン ミステリー オフィシャルサイト
<監督>アレハンドロ・アメナバール
<出演>エドゥアルド・ノリエガ ペネロペ・クルス , ナイワ・ニムリ , フェレ・マルティネス 
<内容>親の残した遺産で、自由気ままに生活するセサール。彼の前に、ソフィアという魅力的な女性が現れて、彼は、彼女に心を奪われるが、そのことに嫉妬した恋人に無理心中を図られてしまう。彼は、一命は取り留めるが、美しかった顔は、無惨にも、醜く変貌してしまう。そこから、彼の苦悩が始まる。
*****

<ネタばれあり> この作品を元に、「バニラ・スカイ」が生まれました。ほとんど、同じなので、びっくり。よっぽどこの作品に、惚れ込んだんですね、トム・クルーズ。比べてみると、こちらの作品の方が、わかりやすいかも。俳優さんも、トムよりも、こっちの方が、合っている気がしました。ペネロペも、こっちの方が、かわいいような・・・。あくまで、私見ですが・・・(^^)。目を覚ました時、どっちの時代にいるか・・・? よく出来た作品です。(2002.01)

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オーメン     1976年 アメリカ ホラー
<監督>リチャード・ドナー
<出演>グレゴリー・ペック , リー・レミック 
<内容>6月6日6時に産まれたロバート(グレゴリー・ペック)の子はすぐに死んでしまった。やっと授かった子だっただけにロバートは、妻、キャサリン(リー・レミック)のショックを考えて、産院の神父の勧めに従い、同じ時間に生まれて、母親が死んでしまった子供を自分の子ダミアン(ハーヴェイ・スティーヴンス)として育てることにする。その後、家族は、幸せな日々を過ごすのだが、ダミアンの5歳の誕生日に乳母が自殺をしてから、奇妙な出来事が立て続けに起こるのだった・・・。
*****

昔々観た記憶があるのですが、筋など全然忘れていました。でも、そのシーンの直前になると、あ、この人こうやって死ぬんだ!と、突然思い出すのです(^^)。やっぱり、衝撃シーンは、何年経っても、頭の中に残ってるんですねー。この記憶能力がトラウマの元になったりするんでしょうね、きっと・・・(^^;。

今回は、もうダミアンの正体を知っているので、観ていてそんなに怖いとは思わなかったけれど、アカデミー賞作曲賞を受賞した音楽は、怖さを十分に盛り上げてくれました。
この頃のホラー映画は、これといい、「エクソシスト」といい、音楽が、とってもいい効果を生んでいますね〜。

でも、どだい私には、キリスト教とか、神とか悪魔とかにあんまり関心がないので、怖さも半減かな。日本のホラーの方が、怖いですーー(^^;。(2003,09,18)

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オール・アバウト・マイ・マザー         1998年  スペイン  ドラマ
<監督>ペドロ・アルモドヴァル 
<出演>セシリア・ロス、アントニア・サン・ファン, マリサ・パレデス 
<内容>17歳の誕生日の日に、息子を事故でなくしてしまった、母親マヌエラ。悲しみに暮れる彼女は、一人、青春の思い出の地に向かう。そこで、彼女は、かつての友達や、恋人、又、新しく出会った人々の中で、心を癒してゆく。
*****

う〜ん、睡眠時間3時間の頭で見たせいでしょうか、聞いていた評判のようには、感じられなかったです。出てくる人たちが皆個性豊かで、刺激が、強すぎたのかも。でも、息子を亡くしたマヌエラの悲しみは、よく分かって、彼女と一緒に、たくさん泣きました。もう一度、クリアな頭で、見てみたいです。 (2001.05)

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オールドボーイ      2003年 韓国 サスペンス・犯罪・ミステリー   
<監督>パク・チャヌク
<出演>チェ・ミンシク , ユ・ジテ <, カン・ヘジョン , オ・ダルス
<内容>平凡なサラリーマンのオ・デス(チェ・ミンシク)は、ある日、突然何者かに拉致監禁されてしまう。その理由も分からぬまま15年。そして、ある日彼は、突然解放された。自分が誰に、そして、なぜ監禁されたかをデスは、調べようとするが・・・。
*****

いったい何で彼は15年も監禁されたのか?!映画館に行くたびにこの映画の予告編を見せられて、これが見ずにいられましょうか?!
ということで、風邪をおしての鑑賞と相成りました。(おかげで、風邪でしばらく寝込みました・・・泣)
まあ、でも、見に行った甲斐が十分にある映画でしたねぇ。
15年間の監禁。想像を絶するこの状況を作り出したある事実・・・。
映画ずれしてしまっているので、多少のことでは、驚かない自信?があったのですが、この結末には、全く驚かされました。
こんなに深くて、緻密な計画。そこに至るまでの執念は、すさまじいですねぇ。
自分ではそうと気付かずに、人を傷つけることがあるということ。そして、全く知らないところで、その復讐の炎が燃えさかっていたこと・・・。恐ろしい話でした。

拉致される前のオ・デスのノー天気な事!(^^)。「シュリ」のチェ・ミンシクとは、全然変わっていて、びっくりしました。また、予告編で見ていたあのおじさんとも違う、幸せそうなおっさん!(^^)。天使の羽が切ないですねぇ。

今年のカンヌ映画祭で、グランプリを受賞。審査員長は、あのクエンティン・タランティーノ。ははぁ、なるほど、彼の好きそうな映画だわね〜と、帰る道すがら、しみじみ思いました。
痛いシーンが結構あるので、苦手な人は見ない方がいいかもしれません。
原作は、日本のコミックだそうで、こんな強烈な原作の映画化を外国に持って行かれるなんて、日本映画界、情けないぞーー。(2004,11,08)

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オールド・ルーキー       2002年 アメリカ ファミリー
<監督>ジョン・リー・ハンコック
<出演>デニス・クエイド , ブライアン・コックス 
<内容>プロ野球選手時代に肩を壊して引退し、今は高校教師で、野球部の監督をしているジム・モリス(デニス・クエイド)は、テキサスの片田舎で平穏に暮らしていた。しかし、弱小チームの士気を高めるために、地区大会で優勝したら、自分も、メジャーリーグのプロテストを受けると生徒達に約束する・・・。
*****

実話スポーツもので、ストーリーの展開が分かっている分、少々退屈してしまいました。
私自身が野球に思い入れがないのも、その理由だと思います。

肩を壊したプロ選手が、再びメジャー選手として復活、しかも35才で!というのは、本当に凄いです。それも、155k以上の快速球。これは、神様の与えた贈り物という他ないですねぇ。
テキサスでの初登板のシーンでは、こちらまでドキドキと緊張して、手に汗をかいてしまいました。・・・と、感想はこのぐらいです(^^)。(2004,08,05)

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オーロラの彼方へ      2000年 アメリカ ファンタジー・サスペンス 
<監督>グレゴリー・ホブリット
<出演>デニス・クエイド, ジム・カヴィーゼル, マイケル・セラ , エリザベス・ミッチェル
<内容>ニューヨークに住む、消防士のフランクは、妻と、息子ジョンの3人で、仲良く暮らしていた。その30年後、息子のジョンは、戸棚から父の形見の無線機を見つけて、交信してみると・・・。オーロラの出た夜の不思議な出来事です。
*****

ニューヨークでも、何十年かに一度出現するんですね、オーロラ。そんな日は、何があっても、許せそうな気もします。映画を見ながら、何度か、うれしくて、鳥肌が立ちました。でも、本当に、未来が変わってしまったら、大混乱に陥るでしょうね、本人だけ(^^;。未来と過去が、入り乱れて、物語が進むのに、その違いがはっきりとしていて、分かりやすかったです。こうなったらいいなって思う結果になって、満足度の高い終わり方でした(^^)。(2002.03)

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オアシス      2002年 韓国 ロマンス   
<監督>イ・チャンドン
<出演>ソル・ギョング , ムン・ソリ , リュ・スンワン , ソン・ビョンホ
<内容>暴行、強姦、ひき逃げの前科3犯のジョンドゥ(ソル・ギョング)が2年6ヵ月の刑期を終えて出所してきた。彼は、ひき逃げで死なせてしまった被害者の家を訪れる。そこには、脳性麻痺の女性コンジュ(ムン・ソリ)が独りで住んでいた。彼は、彼女の家をたびたび訪れるようになる・・・。
*****

前半は、見ていてすごく不愉快でした。前科3犯のジョンドゥが、不快でしょうがなかったからです。彼のやることなすこと全てが嫌いでした。彼が、コンジュに近づいたのも、彼の性的欲求のためとしか思えませんでした。

でも、見ているうちに、違うことも見えてきたのです。
綺麗だと言われたあとのコンジュの変化。脳性麻痺の彼女は、手足が不自由で、言葉もうまく話せない。それでも、彼女だって、他の恋人達のように、彼と戯れたいし、踊りたい。そんな彼女の気持ちが、痛いほど分かりました。と言うよりも、はじめて理解できたと言ってもいいほどの衝撃でした。頭では分かっていても、本当の理解をしていなかったんですね。
このシーンの監督は、本当に上手です。硬直している身体の彼女が、すっと健常者になって、彼と普通の恋人同士になるのです。これは彼女の夢、妄想なのですが、このシーンの存在で、見ている側にもとても自然に理解できました。

彼らのことを本当に理解できる人はおそらくいないでしょう。それほど、他人を理解するのは、難しいって事です。しかも、彼らのような状態ではなおさらです。
街の人、警察、そして家族にも理解できない彼らは、自分たちだけの世界を作ったのでしょう。

脳性麻痺の女性コンジュを演じるムン・ソリは、もちろん健常者の女優さんで、ヴェネチア国際映画祭で、新人賞を受賞しています。健常者の彼女が、脳性麻痺の演技をするのは、大変だったそうです。演技を長時間続けることが出来ず、演技の合間にはマッサージを受け、病院もに2度も運び込まれたとか・・・。まさしく女優魂ですね。

見て楽しめるという映画ではありませんが、観たあと、心が優しくなる映画でした。
ただ、背景が白いのに、字幕が白で、全然見えないことが多々あったのが、残念でしたけど・・・。(2004,04,25)

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お熱いのがお好き      1959年 アメリカ コメディー・ロマンス・ミュージカル
<監督>ビリー・ワイルダー
<出演>ジャック・レモン , マリリン・モンロー 
<内容>禁酒法時代のシカゴ。ギャングの殺人を目撃したバンドマンのジョー(トニー・カーティス)と、ジェリー(ジャック・レモン)は、追っ手から逃げるために、女装し、女性楽団に紛れ込んで、マイアミへと向かう。その楽団で、魅力的な女性シュガー(マリリン・モンロー)と出会った二人は・・・。
*****

有名な映画ですが、あまりにも古い映画、しかも白黒なので見る機会を逸してました。TVで、たまたま放映していたのをちょっと見かけたところ、なかなか面白そうだったので、とうとう最後まで見てしまいました。
主演は、あのマリリン・モンロー。彼女の映画は、端役で出ていた「イヴのすべて」しか見ていないので、例のあごを上げて口を半開きにした写真とか、地下鉄の通風口に立って、スカートがフワフワしている彼女ぐらいしか、すぐには思い浮かびません。
でも、実際の彼女は、私の印象とは、だいぶ違いました。私が持つ彼女のイメージは、もっとしたたかな、図太いイメージだったのですが、ここに出ている彼女は、ただただかわいらしく、しかもちょっとおとなしくさえ見える彼女でした。
sexシンボルとか、モンローウォークとかの言葉から、彼女のイメージが、私の中で、増幅していたのかもしれませんねぇ(^^)。
映画の中では、あの有名な歌(なんて言う名前の歌でしょう?(^^;)を歌うマリリンや、ピアノに座って歌う彼女が見れたりで、たいそうお得な気分にさせられました(^^)。
また、実際の彼女出演作を見る前に、彼女の半生を描いた「ノーマ・ジーンとマリリン」を先に見ていたので、映画を見ながらも、その当時の生身の彼女の苦労や、苦悩を思い計って、少々複雑でもありましたねぇ。彼女は、この映画の3年後、自殺?したのでした。

共演は、トニー・カーティスと、ジャック・レモン。今まで、晩年のジャック・レモンの作品しか見ていない私は、彼のコメディアンとしての演技は初めて見たわけで、その面白さにびっくりしました。
表情といい、言い回しといい、最高のコメディアンですね〜。女装もなかなかキュートで大いに笑わせてもらいました。(2004,10,14)

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桜桃の味   1997年 イラン   ドラマ
<監督>アッバス・キアロスタミ
<出演>ホマユン・エルシャディ
<賞>カンヌ映画祭パルムドール賞。 <内容>採石場を車でまわって、自殺幇助してくれる人を捜す男と、それを思い止まらそうとする人々。
*****

最後に、撮影風景が、挿入されている不思議な映画。ひたすら眠かった。でも、この自殺願望の男も、「翌朝来て、必ず声をかけて、返事がなかったら、土をかけてくれ」と、言うところを見ると、死を自分で決定する勇気がなく、天に任す、そして、もし、生を許されるなら、もう一度やり直そう、と、いうところがあるようだ。

●作品名インデックスへ
王になろうとした男       1975年 アメリカ アドベンチャー
<監督>ジョン・ヒューストン
<出演>ショーン・コネリー , マイケル・ケイン , クリストファー・プラマー 
<内容>1880年代、インドの英字新聞の特派員キプリング(クリストファー・プラマー) は、深夜、一人の男の来訪を受ける。彼は、ピーチー(マイケル・ケイン)と名乗り、数年前、もう一人の男ダニエル(ショーン・コネリー)と彼との3人で、この場で誓約書を書いたと言い、長い物語を語り始める・・・。
*****

30年近く昔の映画なので、観ようかどうしようか迷いましたが、とても面白くて、観てよかったです。
男の夢と冒険とロマンの物語です。
こんな壮大な、馬鹿みたいな話、今では、なかなかそうはないでしょう。

時計を盗むような、このケチな、うさん臭い二人組が、艱難辛苦を耐えて、到達した秘境カフィリスタンで、次々と勢力を統合し、のし上がってゆくところは、本当に面白いです。
特に、アフガンの山越えは、あの見渡す限りの雪山の風景を見ると、先日見た、「生きてこそ」のシーンが、思い浮かんで、胸が苦しくなりました(T_T)。
そして、カフィリスタンの人たちをイギリスの軍隊風に鍛えて、相手の勢力に攻め込んで行くところもなかなか愛嬌があって、楽しかったです。
しかも、そんなめちゃくちゃな二人が、酒と女を絶っているんだから、なかなかどうして、たいしたもんです(^^)。

しかし、ひとつ気になるのは、フリーメーソン。=秘密結社。=世界のトップを牛耳っている??!!
アメリカの紙幣にも、フリーメーソンの印があるというので、さっそく手持ちの1ドル札を見てみました。あるある!!これは、どういう事なのでしょう?!まあ、この話は、映画とは関係ないので、このぐらいでいいか・・・(^^;。

ショーン・コネリー、この時45歳。そして、王になってもおかしくないぐらいのこの貫禄、そして、お茶目さ。すばらしいですね〜。

こんなに面白い話、また、新しい俳優陣で、リメイクしたらどうでしょう。40歳代で、こんな役出来そうな人、いるかしら〜〜??
ちょっと若いけど、ブレンダン・フレイザーと、ブラッド・ピットなんてどう??(2003,09,27)

●作品名インデックスへ
王妃マルゴ      1994年 フランス 歴史
<監督>パトリス・シェロー 
<出演>イザベル・アジャーニダニエル・オートゥイユ , ヴァンサン・ペレーズ , ジャン=クロード・ブリアリ , ドミニク・ブラン 
<内容>16世紀フランス、旧教徒と、新教徒の争いを背景に、フランスの王妃マルゴの波乱に満ちた、愛の物語。原作はアレキサンドラ・デュマ。
*****

最高です、何がって、今まで見たビデオの中で、居眠りした時間と回数(^^;。やっぱり、私は、フランス映画は苦手って言うより、時代背景を全然把握していないから、この手の物を見るには、ちょっとお勉強しないと無理みたいです。人の顔と名前が、混乱するし、画面は暗いし・・・(^^;。イザベル・アジャーニ、この人って、「サブウェイ」の時と、別人みたいだった・・・。(2001.09)

●作品名インデックスへ
大いなる遺産   1997年 アメリカ  ドラマ
<監督>アルフォンソ・クアロン
<出演>グイネス・パルトローイーサン・ホークロバート・デ・ニーロ
<内容>チャールズ・ディケンズの映画化現代版。絵が好きな少年は、朽ち果てた屋敷の中で美しい少女と出会い恋をする。そして、画家としてニューヨークに出てきた彼は、また、更に美しくなった彼女と、再会する。
*****

幻想的な映像が美しい。子どもの時の、水飲み場のシーンが、大人の時より、エロティックだった。そして、ニューヨークで再会するときのグイネス・パルトローの美しいこと!!それから、イーサン・ホークの子役が、よく似てて、びっくり(^^)。話的には、ロバート・デ・ニーロの話だけ、とってつけたような感じで、残念な、気がした。(2000.10)

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狼たちの午後      1975年 アメリカ 犯罪
<監督>シドニー・ルメット
<出演>アル・パチーノジョン・カザール
<賞>アカデミー脚本賞
<内容>銀行強盗を計画したソニー(アル・パチーノ)ら3人だったが、決行直後に、一人が、脱落してから、歯車が、狂い始める。周囲を警官に包囲され、籠城せざるを得なくなった犯人と、人質達。そして、ソニーの家族達との関係。72年に実際に起こった実話。
*****

もう、30年も前の作品だけれど、今でも、十分に見応えがあります。特に、DVDで見たので、映像が、美しかった!(^^)。なんと言っても、若いアル・パチーノ。ほとんどが、彼の一人芝居のような、映画です。犯人である彼一人が、相棒に気を遣い、人質に気を遣い、彼の家族にまで気を遣って、汗を流して、奮闘します。彼の意外な結婚相手とか、今でもなお、問題になっているようなことが、この当時にも、出てきていたりして、あまり、時代の流れを感じません。(2001.12)

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奥さまは魔女      2005年 アメリカ コメディー・ファンタジー・ロマンス   
<監督>ノーラ・エフロン
<キャスト>ニコール・キッドマン , ウィル・フェレル , シャーリー・マクレーン , マイケル・ケイン, ジェイソン・シュワルツマン , スティーヴ・カレル , リチャード・カインド 
<ストーリー>魔女のイザベル(ニコール・キッドマン)は、人間の生活にあこがれて、人間界で普通に生きていこうと努力していた。そんな彼女を見初めたのは、かつてのヒット作「奥様は魔女」のリメイクで、ダーリンを演じることになった落ち目の俳優ジャック(ウィル・フェレル)だった・・・。
*****

ニコール・キッドマンの美貌は、全女性のあこがれではないでしょうか。少なくとも、私は、彼女の出演する映画は全て見たくなってしまいます。彼女の美しさを是非あの大画面で見てみたい、見つめてみたい・・・これって一種の中毒、ニコチン中毒ならぬ、ニコール中毒なのかもね(^^)。

そんなわけで、公開初日に、いそいそと見に行ってきました。
期待に違わず、彼女の美しさは、完璧。
お鼻を動かす仕草も、キュートです。
でも、えっ?彼女の声って、こんなにささやくような声だったっけ?ちょっとそこら辺が、作りすぎのような気がしましたが、あまりの美しさに、それもあまり気になりませんでした。

でもですねぇ。途中から、ちょっと飽きてしまったのでした。
その理由が、相手役のウィル・フェレルの暑苦しさ故なのか、ストーリーが扁平なせいなのか、よく分かりませんが、103分と、比較的短い上映時間なのに、長〜〜く感じてしまいました。
脇のシャーリー・マクレーンも、マイケル・ケインも、雰囲気が出ていて、とっても良かったんですけどね〜〜。
本物の魔女であるイザベラには、遠慮しないで、もっとスペクタクルな魔法を使って、楽しませて欲しかったです。(2005,08,27)

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おこげ      
<監督>中島丈博
<出演>清水美砂村田雄浩, 長塚京三
<内容>ふたりのおかまと、おこげ(おかまにくっついている女の子)の物語。ある日、小夜子(清水美砂)はおかまのカップル、剛と寺崎に出会い、意気投合するのだが・・・。
*****

オナベたち最高!!この人たちの生活は、まるで、男女のそれと同じで、愛し、また嫉妬する。これが、当たり前なのだ。でも、私にとっては、結構驚きで、且つ、新鮮だった。また、演じる俳優さんたちが、リアルで、ナチュラルですばらしい。(1999.06)

おしゃれ泥棒      1966年 アメリカ 
<監督>ウィリアム・ワイラー
<キャスト>オードリー・ヘプバーン , ピーター・オトゥール 
<ストーリー>美術品コレクターのシャルル・ボネ(ヒュー・グリフィス)は、実は、贋作画家で、自分が描いた贋作を本物として売っていた。娘のニコル(オードリー・ヘプバーン)は、そんな父親を心配していたが、その心配が現実のものとなってしまう。贋作であるビーナス像が鑑定されることになったのだ・・・。
*****

題名から思い描いていたストーリーとは、ちょっと違いましたが、可愛らしいオードリーのラブコメとして、まあ楽しめました。
可愛らしいといってもこの時、もうオードリーは、37歳ぐらい?それでもほっそりとして、かわいらしさを失っていないのは、さすがですね〜。
”おしゃれ”というのは、彼女のファッションを指すのでしょうか。今見ると結構奇抜なファッションですが、彼女が着ると、可愛いです(^^)。

ストーリーは、前半は少々退屈ですが、メインの美術館のシーンは、おしゃれで楽しかったです。
ラスト、美術館からどうやって逃げ出したのかは、謎ですが・・・(^^;。
それにしても、お父さんは、懲りない人ですね〜〜(^^)。(2006,03,24)

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オスカー・ワイルド      1997年 イギリス
<監督>ブライアン・ギルバート 
<出演>スティーヴン・フライジュード・ロウ , ジェニファー・エール , トム・ウィルキンソン , マイケル・シーン , ジェニファー・イーリー
<内容>19世紀イギリスを代表する詩人・劇作家のオスカー・ワイルドの禁断の愛の物語です。世に名を馳せた、オスカー・ワイルドは、幸せな結婚生活を送っていたが、青年貴族のボシーを一目見て、恋に落ちる。名作を世に送り出すとともに、また、同時に、スキャンダルにもまみれてゆき、法的に、断罪されてしまう・・・。
*****

当時の芸術家達は、同性愛者が多かったのでしょうか?それとも、それだけ、世の中が、乱れていたと言うことでしょうか。オスカー・ワイルドの極周辺だけを見ていると、それが、普通のことのように、描かれていました。それでも、結局、当時の、通念(信仰?)は、それを、許せなかったらしい。レオナルド・ディカプリオ主演の「太陽と月に背いて」も、フランスの詩人、ランボーが、同性愛者として、弾劾される話を描いています。話は、ちょっと、だらだらとしていて、少々退屈ですが、ジュード・ロウが、若いツバメ?(^^;に、ぴったりで、はまり役でした。彼って、ほんと、美しいです〜〜(^^)。(2001.08)

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オセロ      1995年 イギリス 歴史劇
<監督>オリヴァー・パーカー 
<出演>ローレンス・フィッシュバーン ケネス・ブラナー, マイケル・シーン
<内容>シェークスピア四大悲劇のひとつ。黒人の将軍オセロは、キプロス島に、新妻でベネチアの貴族の娘デズデモーナを伴って出陣する。彼に恨みをもつ部下のイアーゴの奸計によってオセロは妻の不貞を信じ、殺してしまう・・・。
*****

誰でもだいたいの筋は、知っている有名な作品ですね。でも、ちゃんと見たことがなかったので、見てみました。オセロって、ムーア人で、黒人だったのですね〜、と、無知な私は、初めて知りました(^^;。今まで見た色々なシェークスピア劇は、ほとんど台詞は原作のままで、これもおそらくそうなのでしょう。重々しい言い回しと、セリフで、全て説明してしまうところは、やはり少々退屈なのですが、さすが四大悲劇、泣けますねーー、思いがけず、結構泣いてしまいました(^^;。人の心って、弱いのね(T_T)。こんなに立派な将軍なのに、愛する故に許せなかったのね(T_T)。デズデモーナ、かわいそうーー(T_T)。やっぱり何か問題が起こった時は、じっくり話し合うことが大切ですねー(T_T)。さて問題です。シェークスピアの四大悲劇、あとの作品は、なんでしょう??(答え:「リア王」「マクベス」「ハムレット」) (2002,11,23)

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堕ちてゆく女      1996年 フランス ロマンス
<監督>カトリーヌ・ブレイヤ
<出演>イザベル・ルノー , フランシス・ルノー 
<内容>37歳の眼科医、フレデリック(イザベル・ルノー)は、ある結婚式のパーティーで、昔の知人、クリストフ(フランシス・ルノー)と再会する。少年だったクリストフは、立派な青年になっていて、二人は、年の差も気にせず、恋に落ちるのだったが・・・。
*****

この映画は、実際に起こった事件を元にして製作されたそうです。

映画の冒頭は、殺人事件の現場検証から始まります。このシーンといい、この題名といい、どんな映画なんだろう?と、少々恐ろしくなりました(^^;。しかも、娘が、殺された母親に関して話すことが結構ショッキングなのです。

前半は、ベッドの中のシーンが多かったです。といっても、セックスシーンがずっと続くわけではなく、ほとんどが、フレデリックと、クリストフとの会話から成り立っています。
フレデリックは美しく、2度の結婚で、二人の子供がいる。しかも、上の娘は16歳!年の差は大きくても、美人で、医師としての仕事もきちんとこなすフレデリック。ある意味、女のあこがれです。この二人の、情熱的な日々が描かれています。
ただ、年の差も気にしなかったこの時期の二人でも、見ている方は、感じてしまいます。タバコを吸い、コーラをがぶ飲みするクリストフ。やっぱり大人はコーラをあんなに飲まないでしょう、コーラは・・・(^^)。大人はやっぱり、「六甲のおいしい水」か、「伊右衛門」よねぇ(^^)。

後半は、やはり二人の愛は破綻に向かいます。
愛していた二人なのに、どうしてこうなってしまうのか。
この映画で言うと、それは男の女への情熱の消失が問題のように思えます。男は、愛する女との情熱期間が過ぎてしまうと、もうそれで安心して、またもとの生活に戻りたくなる。つまり、女を心の基地=母親にしてしまう様な気がします。
でも、それが女には、不満。
そして、二人は、口論を繰り返し、つい女も、本音を語り、男は、そのことに激高する。女は実は、身体の関係よりも、心の充足を求めていたのに・・・。
男と女のこのような恋愛感情のすれ違いは、永遠不変のものなのでしょうね、きっと。そして、結局、どちらかが妥協するか、別れるかのどちらかになってしまう。あぁ、こう考えると、なんだかむなしいなぁ。

それにしても、彼女は、決して堕ちていないと思うのに、邦題が、どうして、「堕ちてゆく女」になったのか、疑問です。男が見ると、そう見えるのか?(^^;。フランス語の原題「PARFAIT AMOUR!」の意味は、”完璧な愛”だそうで、皮肉ですねぇ。(2005,02,21)

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弟切草         2001年 日本  ホラー
<監督>下山天
<出演>奥菜恵 、斉藤陽一郎
<内容>存在を知らされていなかった実の父親の遺産として、古い屋敷を残された奈美は、元恋人とともに、その屋敷を見に行くが、そこで、二人が見たものは・・・ 
*****

同名のゲームを昔やったことがあるので、何となく、懐かしかったです。でも、内容は、全然違います。屋敷の中に、甲冑が置いてあって、妙に、懐かしかったけれど・・・(^^)。映像は、なかなか斬新でした。でも、ちょっと、屋敷内探検が、長すぎるかな。ここら辺、ちょっと飽きました。元恋人が、ゲームソフト会社の社長という設定なので、屋敷内の映像を、パソコンに、取り入れて、そこから、屋敷のマップを作ったり、ゲーム感覚いっぱいです。子供向きかも(^^;。(2001.02)

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男が女を愛する時      1994年 アメリカ ロマンス
<監督>ルイス・マンドーキ
<出演>アンディ・ガルシア , メグ・ライアン , エレン・バースティン , ティナ・マジョリーノ, スザンナ・トンプソン , メイ・ホイットマン
<内容>パイロットの夫、マイケルと子供二人に囲まれて幸せな生活を送っていたはずだったアリス。しかし、彼女は、留守がちな夫に悩みを相談することが出来ず、いつしかアルコール依存症になっていた。マイケルがその事に気づいた時には、すでに家庭崩壊の危機を迎えていた・・・。
*****

泣きました(T_T)。
重いテーマを、主役二人と子役ちゃんが上質に演じています。

出だしの幸せそうな二人には、してやられてしまい、ニヤリとしましたが、その後だんだんと、二人に暗い影が忍び寄ってきます。

マイケルの視点でストーリーが進んでゆくので、こちらが気が付いた時には、アリスはもうひどい状態になっています。何故?どうして?
マイケルの葛藤が手に取るように分かります。 それにしても、アリスが入院して、家の中が荒れてゆく頃のアンディー・ガルシアは、素敵ですね〜。男の哀愁とでもいうんでしょうか、セクシーで、ぐっと惹きつけられました〜〜(^^)。男の人って、自信満々な時より、ちょっと弱ってる時の方が、チャーミングなのかも。きゃはは(^^)。

退院してからの二人は、うまくいくどころか、逆にぎくしゃくとし始めます。ここら辺も、劇中のマイケル同様、どうしたらいいのか、途方に暮れますね。
常にイライラするアリス。かといって、優しく接しても惨めになると言われてしまうと、もうどうしていいか分かりません。彼女の気持ちがもう読めなくなっているんですね。
でも、本来、人とは、そういうもので、お互い理解していると思うのは、大いなる誤解なんでしょう。
それにしても、マイケルの優しさには、頭が下がります。本当に、彼女を愛してるんだなぁ。もし、私が、彼の立場だったら、きっと、自分のプライドを傷つけられて、何もかも投げ出したくなるかもしれません。

メグ・ライアンは、彼女らしい自然な演技で、依存症患者を真迫に演じています。前半の愛らしい笑顔と、後半の苦悩する表情の差に愕然としますねー。
二人の子役ちゃんも、重要な位置を占めています。特に上の子ジェス役のティナ・マジョリーノがすばらしいんです。母親の病気と、母の連れ子という自分の微妙な立場を見事に演じていて、涙を誘います。

この映画、アリスと、アリスの母親との葛藤も、本当は盛り込みたがったに違いありません。何せ、母役がエレン・バースティンなのに、ほんのちょっとしか出てこなかったですもんね。大幅にカットされたのかな? (2003,08,08)

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オトコのキモチ♂      2003年 アメリカ コメディー・ロマンス   
<監督>クリス・コッチ
<出演>ジェイソン・リー , ジュリア・スタイルズ , セルマ・ブレア 
<内容>近々結婚するポール(ジェイソン・リー)のために友人たちが開いたバチュラー・パーティー。一夜明けてみると、彼の隣には、パーティーで出会ったダンサーの女の子(ジュリア・スタイルズ)が寝ていた・・・。身に覚えのない彼だったが、もうすぐ部屋に婚約者のカレン(セルマ・ブレア)が来ると知って慌てふためく・・・。 
*****

私にとっては、スペシャルな、この二人。ジェイソン・リーと、セルマ・ブレアのコメディーです。アメリカでは、好成績を収めたのに、やっぱり日本では、公開されませんでした。二人の知名度も低いし、アメリカ産のコメディーって、日本では、よほどのことがないと受けない。それに、肝心のジェイソン・リーも、「ドリームキャッチャー」で、コケたからなぁ・・・(^^;。

ストーリーは、結婚前の男のパーティー”バチュラー・パーティー”で、エライことになって、慌てふためく男を描く、よくあるパターンのコメディーです。
「毛○らみ」とか、パーティーの翌日目覚めたら隣に見知らぬ女の子がいるとか、陳腐ですよねーー。
筋もありきたりなら、私お薦めの二人も、ちょっと不発でしたねぇ。
ジェイソン・リーには、もうちょっとじっくり笑わせてくれるようなコメディーに出て欲しいし、セルマ・ブレアには、もっとはじけて、壊れて欲しかった(^^)。などと、勝手なことを思いました。

でも、二人のファンには、おすすめです。何てったって、二人ともずっと出てますから〜〜(^^)。
それに、薬剤師の料理人とか、酒飲みのおばさんとか、隣の牧師さんとか、面白いところもちょっちょとありましたよ(^^)。(2004,12,14)

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乙女の祈り   1994年 ニュージーランド、アメリカ   ドラマ
<監督>ピーター・ジャクソン 
<出演>メラニー・リンスキー,ケイト・ウィンスレット
<内容>とっても仲のいい女学生が自己中心的な、常軌を逸した妄想によって、自分たちを引き離そうとする母親を殺してしまう、実話の映画化。
*****

私の中で、久々のヒット。タイタニックで、有名になったケイト・ウィンスレットだが、それまでに、こんなに良い演技をしていただなんて、なんて、すごい女優さんなんでしょう。自由奔放で、気が強く、夢見がちな少女を、確かな演技で、作り上げ、とんでもなくいい。(2000.04)

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踊る大捜査線 THE MOVIE 1998年 日本  ドラマ
<監督>本広克行 
<出演>織田裕二柳葉敏郎 深津絵里 , ユースケ・サンタマリア , 木村多江
<内容>人気TVドラマの映画化。青島刑事のいる湾岸署管轄で、次々と起こる事件にいつものメンバーで取り組んでゆく。
*****

TVの本編は、あまり見ていなかったが、署長たちの軽妙なやりとりが、とても面白くて、楽しめた。ま、映画館で見るまでもなく、ビデオで、充分かなって言う気もします。もっと詳しい感想を映画専用掲示板に書いてます。(2000.10)

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踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!      2003年 日本 アクション・サスペンス・コメディー
<監督>本広克行
<キャスト> 織田裕二 , 柳葉敏郎 , ユースケ・サンタマリア , 小西真奈美 , 岡村隆史 , 神木隆之介 , 深津絵里 , 佐々木蔵之介 , 三宅弘城
<ストーリー>あれから5年、一大観光スポットとなったお台場で、殺人事件が発生し、特捜本部長として、初の女性管理監、沖田警視正(真矢みき)が任命されて、捜査が開始される。しかし、その後、第二の殺人事件が起こってしまう・・・。
*****

相変わらずTVの方は見ていないので、あまり思い入れもなく、適当に見始めたのですが、面白いですね〜。
TVシリーズを見ていなくても十分楽しめました。
たくさんのレギュラーキャラクターのなんと生き生きしていることでしょう!(^^)。
大事件が起きなくても、彼らを見ているだけで、十分面白いです。
これは、夏休み映画だったのかな?それを今年のお正月にTV放映したのを録画して、半年ぐらい経った今見たわけですが(^^;、お正月に、寝ころんでみるには、bestの映画だと思われます。

ただ、事件だけはお粗末でした。なんだか、添え物程度の出来です。岡村隆史のあれは、いったい・・・(^^;。
なんで、もっとまともな事件にしないのかなぁ。まあ、真剣に見る映画じゃあないですね。(2005,07,02)

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鬼教師ミセス・ティングル      1999年 アメリカ サスペンス・コメディー
<監督>ケヴィン・ウィリアムソン 
<出演>ケイティ・ホームズヘレン・ミレン 、バリー・ワトソン
<内容>卒業生総代となり、大学進学の夢を実現させようとする、優等生のアンだったが、それには、歴史教師ミセス・ティングルにAの評価をもらわなければならない。だが、アンは、ミセス・ティングルに、嫌われているのだった。更に、悪いことに・・・。
*****

題名から、鬼のような女教師に、生徒達がいじめられて、その逆襲に出る様な、軽い話だと思っていたら、軽い話なんだか、重い話しなんだか、よく分からない中途半端な話でした(^^;。教師を縛り付けた時点で、もう、元に戻れないだろうし、ミセス・ティングルにしても、ほんとに、生徒のことを考えてるのか、心の底から、陰険な人なのか、過去の話が、現代の話と結びついているのかと思ったら、そうでもなさそうだし・・・(^^;。でも、ルーク役のバリー・ワトソンが、亡き、リバー・フェニックスを彷彿とさせるハンサムボーイで、そこのところだけ、見る価値アリかな(^^)。(2001.08)

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オネーギンの恋文      1999年 イギリス ロマンス
<監督>マーサ・ファインズ
<出演>レイフ・ファインズリヴ・タイラー
<内容>ロシアの文豪プーシキン原作。1820年ペテルブルグで、社交界に飽き飽きしていたオネーギン(レイフ・ファインズ)は、叔父の遺産を相続するために田舎町にやってくる。そこで出会った娘タチヤーナ(リヴ・タイラー)に、恋心を綴った恋文を渡されるが、すげなく拒絶してしまう。その後、親友との悲劇的な決闘の末、その地を去ったオネーギンは、放浪の旅に出、数年後にペテルブルグに戻ってみると・・・。
*****

これは・・・(^^;。どちらもミスキャストではないでしょうか・・・。全然感情移入の出来ない作品でした。100歩譲って、レイフ・ファインズは、良しとしても、リブ・タイラーは、いけません。特に、後半は、全然だめです。私が配役するとしたら、ゲイリー・オールドマンと、・・・う〜ん、女優さんは、思いつかない・・・。こんなことを考えつつ、最後まで一応見ました(^^;。(2002.04)

おばあちゃんの家      2002年 韓国
<監督>イ・ジョンヒャン
<キャスト>キム・ウルブン , ユ・スンホ
<ストーリー>ソウルで母と暮らす7歳のサンウ(ユ・スンホ)は、失業中の母親(トン・ヒョフィ)の仕事が決まるまで、田舎の祖母(キム・ウルブン)に預けられることになった。祖母は、耳が聞こえない上、字も書けず、田舎の生活に慣れないサンウは、退屈をもてあまして、おばあちゃんに当たり散らすのだった・・・。
*****

都会暮らしの、このぐらいの子供が田舎にポンと連れてこられたら、このサンウのような態度を取るのは想像できます。これは、日韓の差がなく、すごくリアルですね〜。
今の子供に、コンビニのない生活なんて、考えられないことでしょう。何でもすぐに手にはいるのが当然で、電池がない、TVが映らない、ケンタッキーが食べられないなんて、想定外のことでしょう(^^)。 さすがに日本では、ここまで都会と田舎の格差は、ひどくないような気がしますが・・・。

突然孫を連れてこられた、おばあさんの気持ち、どうなんでしょうねぇ。会ったこともない孫が突然現れたら、うれしいよりも、やっぱり戸惑いの方が大きいでしょうね。いくら孫とはいえ、他人の子みたいなものですから、どう相手したらいいのか、分からないと思います。
そんな二人がやっと意志を通じさせたのは、ケンタッキー=ニワトリです。 このエピソードは、強烈ですね。サンウが、都会の食べ物に焦がれる気持ちも分かります。おばあちゃんが、そんなサンウに喜んでもらおうと、一生懸命ニワトリを手に入れて、料理する姿は、その後の結末を見なくても想像できるだけに、いささか辛いものがありました。おばあちゃんに、ケンタッキーなんて、分かるはずないんですから・・・(^^;。

おばあちゃん役の女性は、素人さんでしょうか。
口がきけないので、セリフはないですし、表情もシワの中に隠れて、ほとんどわかりません。でも、その存在自体が、味わい深いです。
サンウ役の子役も、表情が生き生きしてて、とってもよかったです。

最初は、どうなることやらと思った二人ですが、言葉を交わさなくとも、心って通じるもんなんだなと、しみじみ思いました。
でも、それも、環境に大きく左右されそうですね。もし、おばあちゃんの方がソウルに出て行って、サンウの面倒を見ることになったとしたら・・・。サンウはちっとも変わらぬままだったことでしょう。
今の世の中って、全てが便利すぎて、忙しすぎて、騒々しすぎるんですよねーーー。そんなことをつらつら考えさせられる映画でした。(2005,10,29)

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お墓がない!      1998年 日本 コメディー
<監督>原隆仁
<出演>岩下志麻袴田吉彦安達祐実, 中山忍 , 田口トモロヲ , 石橋蓮司 , 五十嵐信次郎 , 橋爪功
<内容>お嬢様女優、桜咲節子は、健康診断に行った病院で、自分はガンで、余命幾ばくもないと勘違いしてしまう。そこで、自分には、入るお墓がないことに気づき、秘かに大女優にふさわしいお墓を探し始めるのだが・・・。
*****

面白かったです。岩下志麻が、セルフパロディーっぽくて笑えました。お嬢様女優のわがまま、放漫さ、無邪気さを、観ている側が想像していたとおりに描いています。「メロンといえばは○○」、「ワインと言えば○○」って、本当に言いそうです。また、葬儀やお墓に関する日本の悪習についての非難もうなずけます。たくさん出てくるゲストも楽しめました。気楽にビデオを観たい時にどうぞ。(2002,11,04)

オペラ座の怪人       2004年 アメリカ・イギリス ミュージカル・ロマンス   
<監督>ジョエル・シューマカー
<出演>ジェラード・バトラー , エミー・ロッサム , ミランダ・リチャードソン , ミニー・ドライヴァー , パトリック・ウィルソン , キアラン・ハインズ
<内容>1919年、パリ。廃墟と化したオペラ座で、かつての栄華を偲ぶ品々がオークションに掛けられていた。その場に現れた老紳士は、1970年代のオペラ座の事件を思い出すのだった。そのころオペラ座では、奇怪な事件が頻発していた。プリマドンナ、カルロッタ(ミニー・ドライヴァー)の頭上に装置が落下したことで、彼女は激怒し、役を降板。そこで、代役に大抜擢されたのが、クリスティーヌ(エミー・ロッサム)だった・・・。
*****

待ちに待った映画です。一度は舞台を見てみたいと思っていましたが、なかなか敷居が高くて行かれません。だから、まずは映画。期待してました。そして、期待以上の映画で、大満足でした。

まずなんと言っても、あの大音量の楽曲のすばらしさ。もう、その大迫力には、まさに圧倒されました。オープニングからあの重厚な音楽で、一気にオペラ座の世界に舞い込んでしまった感じです。
そして、セットも衣装もきらびやかで豪華絢爛、ほんとに豪華な気分になれて、すばらしかったです。
ミステリアスなストーリーにも引き込まれ、ラストまで一気にのめり込んでしまいました。

キャストにも満足できました。
ファントム役のジェラード・バトラーの素敵なこと!!(^^)。ダンディーで、仮面の似合う?彼はこの役にまさにぴったりです。声質も、ダーティーなイメージで、良かったと思います。
クリスティーヌ役は、映画撮影時若干16歳だったというエミー・ロッサム。プリマドンナ役のミニー・ドライバーの、あの迫力の後に歌うと、ちょっとか細くて、迫力不足に感じましたが、やはり可憐。あの可憐さが身上ですね〜。音楽の天使を信じてしまうような純真さがよく出ていたと思います。
もちろん、俳優が本職の彼らなので、舞台での歌唱力には、及ばないのかもしれませんが、主要3人は、すべて自分で歌っているとのこと。それだけでも、すばらしいと思いました。映画俳優も、演技だけじゃなく、歌やダンスと、いろいろやらなくちゃならなくて、大変ですね〜〜。

ただ、非常に残念だったのは、隣がバカップルだったこと(T_T)。上映中も、おしゃべりはするは、ずるずる音たててジュースは飲むは、ガサガサお菓子は食べるは、大きな伸びをするは、歌い出すは、etc.etc...自分の部屋でビデオを見ている風なのです。私がこんなに映画にのめり込んでなかったら、きっと思わず「バカ!!」と、一喝したことでしょう。ほんとに、まったく、もう!!(2005.01.31)


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想い出の微笑(ほほえみ)      1995年 アメリカ
<監督>ダイアン・キートン
<出演>アンディ・マクダウェル , ジョン・タートゥーロ 
<内容>スティーブンは、両親と妹に囲まれて、幸せに暮らしていたが、ある日、母親(アンディ・マクダウェル)が病気で倒れてしまう。手伝いの女性から母親の病気が不治の病だと知ったスティーブンは、家を飛び出し、変人で、親戚の鼻つまみ者の叔父の家に転がり込む・・・。
*****

いい話だったのですが、ちょっと退屈しました。
死を目前にした仲のいい母とその子が、離ればなれに暮らすなんてことあり得るでしょうか・・・?
子供にとっては、あまりの悲しさに一緒にいるのが、耐えられないのかな。
また、母親にしても、可愛い子には旅をさせろという心境なんでしょうか。私だったら、絶対に手放さないし、もし、そういう気持ちになったとしても、あのおじさん達には預ける勇気がありません(^^;。
でも、結局は、彼は、人間的にずっと成長したって事なんでしょうかね。
ラスト近くからは、やっぱり泣かされました(T_T)。(2003,07,17)

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おもひでぽろぽろ      1991年 日本 アニメ
<監督>高畑勲
<声の出演>今井美樹 , 柳葉敏郎 , 本名陽子
<内容>東京で一人暮らしをしているタエ子(声=今井美樹)は、東京出身で、帰省する田舎がなかったことで、子供の頃から少々田舎コンプレックス気味。そんなことから、いつしか、休暇を取って、親戚の住む山形へ農業の手伝いに行くようになっていた・・・。
*****

大人になったタエ子と、タエ子が思い出す小学校5年生の頃の彼女が、交互に出てきます。
小学生の頃の描写が細かいので、私もこの頃を思い出して懐かしかったです。給食の時間とか、体育の授業とか。学級会は、司会をさせられて、ほんとイヤでしたけど・・・(^^;。
この映画のように、子供の頃の自分を鮮明に思い出すことが出来たら、うれしいような、恥ずかしいような。。。リモコンがあったら、即電源を切ってしまうかもしれません。
そんな昔を思い出すような、ほのぼのとしたアニメでした。ちょっとほのぼのしすぎて、少々退屈でしたけど・・・(^^;。

タエ子役の声優に今井美樹を当てていたのが、気になってしかたありませんでした。
アニメの顔が、今井美樹にちょっと似てましたが、彼女をイメージして描かれていたのでしょうか。でも、やっぱり、声優は、ちゃんと声優の基礎を積んだ人がやって欲しかったです。彼女の自信のなさが声にも表れていたような気がします。ちょっときつい見方かな。
でもこれからは、メインキャストにはちゃんとした声優さんを使っていただきたいですねーー。
それから、アニメの彼女の顔に、頬の筋が入っていて、老け顔に見えました。これは、きっと高畑勲さんの作風なんでしょうけど、やっぱりあのしわがあると老けて見えるのね〜〜と、終わった後に、じっくり鏡とにらめっこしてしまいましたーーー(^^;。(2004,07,02)

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親指スターウォーズ      1999年 アメリカ コメディー
<監督>スティーヴ・オーデカーク
<出演>スティーヴ・オーデカークロス・スチャーファー
<内容>出演が全員親指という、「スター・ウォーズ」のユニークなパロディ作。
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あはは、面白かったです。「スター・ウォーズ エピソード1/ファントムメナス」の公開後、制作されて、パロディーとして、ずいぶん話題になってましたね。その時見損なって、今頃・・・(^^;。何しろ、発想がすごいですね。親指が、顔になってるなんて!!しかも、その顔の表情が、何ともすごい。ど迫力です。オビ=ワン・ケノービが、スクービードゥーと、言い間違えられたりしているので、やっぱり今公開中の「スクービードゥー」は、アメリカでは、定番物なんですね。ストーリーは、スター・ウォーズのいいとこ取りで、時間はわずか28分。いい気分転換になりました。でも、この制作意外に大変だったらしく、あまりの熱演に、親指がつって、苦しんだとか・・・?(^^)。監督・主演?のスティーヴ・オーデカークが、一人7役ぐらいしてました(^^)。(2002.08.16)

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親指タイタニック      1999年 アメリカ コメディー
<監督>スティーヴ・オーデカーク
<出演>スティーヴ・オーデカークメアリー・ジョー・ケフナン
<内容>出演が全員親指という、「タイタニック」のユニークなパロディ作、第2弾。
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こりもせず、今度はタイタニックです。やっぱり2本目は、ちょっとインパクトが落ちますね。でも、笑いのツボはありました。この後、どうやら、ブレアウィッチも、親指で作ったらしいですね・・・(^^;。あー、ばかばかしぃーー(^^)。でも、この監督さん、「ナッティー・プロフェッサー」の脚本を書いたりと、なかなか才能豊かな人なのです。(2002.08.16)

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オリーブの林をぬけて       1994年 イラン
<監督>アッバス・キアロスタミ
<出演>ホセイン・レザイ , モハマッド・アリ・シャバーズ , タヘレ・ラダニアン
<内容>大地震に見舞われた後のイラン。映画監督が映画を撮影していた。それは、地元の人たちからキャストを選ぶことから始まった。やっと決まった新婚夫婦の配役だったが、夫役の男が、セリフを口に出来ず映画を降り、代わりに映画の下働きをしていたホセインが抜擢された。しかし、ホセインと妻役のタヘレとは、ある因縁があった・・・。
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イラン映画は、「太陽は、ぼくの瞳」、また、この作品と同じ監督で、あの奇妙に印象深い「桜桃の味」、以来3本目です。
映画の制作年代から行くと、「桜桃の味」よりもこちらの方が古いです。でも、この方が分かりやすかったですね。何しろ、恋愛映画ですから。
でも、恋愛映画ということは、途中までは、分かりません。
始めのうちは、淡々と、映画の準備が進んでゆくので、映画撮影のドキュメンタリーなのかと思って観ていました(^^;

あらっ?と思い始めるのが中盤から。
はじめは、変な奴。と思っていたホセインに、どんどん感情移入してゆきます。何より、いいのは、彼の真面目さ。何回同じシーンを撮り直しても、きっちり演技する律儀さ。仕事なんだから当たり前なのでしょうけれど、その真面目な姿勢に、学はないのかもしれないけれど、知性を感じることが出来ます。
そして、なんといっても、ラストですね〜〜。これは、食い入るように観てしまいました。そして、その結果は・・・?はっきりとはしないのですが、あのBGMからすると・・・(^^)。

知らなかったのですが、これは、この監督の「ジグザグ道三部作」(!)最終篇なんだそうです。なるほど、あの印象的なラストはジグザグ道でした(^^)。そういえば、「桜桃の味」も、ジグザグでしたねぇ。監督、この手の道が好きなのかな。(2003,08,05)

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オリエント急行殺人事件   1974年 イギリス   スリラー
<監督>シドニー・ルメット 
<出演>アルバート・フィニー ,ジャクリーン・ビセット, アンソニー・パーキンス ローレン・バコール イングリッド・バーグマン, ショーン・コネリー, ローレン・バコール , マーティン・バルサム
<内容>アガサ・クリスティー原作。走行中のオリエント急行の中で、殺人事件が起こる。乗客は、それぞれなにかしら怪しい雰囲気。たまたま乗り合わせた「灰色の脳細胞」を持つ探偵、ポワロが、事件の謎を解いてゆく。
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出演者の名前を見ると、なかなかそうそうたるメンバーで、公開当時は、豪華配役で、話題独占だったんでは、無いだろうか。映画を見てるときには、私には、ショーン・コネリーしか、分からなかったが・・・。原作が、すばらしいので、映画では、それぞれの演技が、見所か。(2000.06)

オリバー!      1968年 イギリス ファミリー・ミュージカル・犯罪
<監督>キャロル・リード
<原作>チャールズ・ディケンズ
<キャスト>マーク・レスター , ロン・ムーディ 
<賞>アカデミー作品賞、監督賞他。
<ストーリー>孤児院で生活するオリバー(マーク・レスター)は、孤児の代表として、もっと食事を欲しいと言ったために、孤児院を追い出され、葬儀社で働くことになる。しかし、そこも、すぐに逃げ出して、ロンドンへと向かう。スリのドジャー(ジャック・ワイルド)と知り合ったオリバーは、彼らの仲間に入るのだが・・・。
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先日見たロマン・ポランスキーの「オリバー・ツイスト」が、不完全燃焼だったので、見やすそうなこちらを見てみました。
苦手なミュージカルでしたが、いかにも暗い「オリバー・ツイスト」を見た後に見ると、この明るさが救いとなって、ウキウキ楽しく鑑賞できました。
しかも、オリバー役は、あの「小さな恋のメロディー」のマーク・レスターです。もう、可愛いのなんのって、食べちゃいたいぐらいです。彼は、この時は、まだ無名の新人子役だったそうなので、大抜擢ですが、彼の美貌なら、誰の目にもとまりますよね〜。

前半は、そんなマーク・レスターが、オドオドと演技するので、大丈夫かしら〜〜と、心配で、観ながらドキドキしてしまいましたが、フェイギン役のロン・ムーディや、その他の子役達の見事なダンスと歌で、十分楽しむことが出来ました。
ストーリーが、暗いので、こうして、ミュージカルにするというのは、いいアイディアですね。これなら、気楽に楽しめます。
特に、オリバーがブラウンロー氏の家に居るときの明るくて楽しい町の雰囲気は、印象的で、オリバーも、のびのびと楽しげで、見ている方も幸せになりました。

ポランスキー版と驚くほど、登場人物のイメージが似ているのは、それだけ原作において登場人物の人物描写が詳しくなされているということでしょうか。
二つの作品を比べてみると、ちょこちょこと、違う点がありました。一番の違いは、気になっていたオリバーの出自についてですが、こちらの方が原作通りと言うことでしょうか。ラストも明るめに終わっていて、私は、こっちの方が、ずっと好きですね〜。(2006,03,09)

オリバー・ツイスト      2005年 イギリス・チェコ・フランス・イタリア   
<監督>ロマン・ポランスキー
<原作>チャールズ・ディケンズ
<キャスト>バーニー・クラーク , ベン・キングズレー, ハリー・イーデン , マーク・ストロング  
<ストーリー>9歳のオリバー・ツイスト(バーニー・クラーク)は、それまで育ってきた養育院から救貧院へと移されるが、少量の粗末な食事に耐えられず、おかわりを言い出したばかりに追い出されてしまう。行く当てのない彼は、ロンドンを目指すが、空腹のために動けなくなってしまう・・・。
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この時代のイギリスは、暗くて、寒そうで、ひもじそうで、あまり好きではありません。本作も、そんな匂いがプンプンしていたので、あまり期待はしませんでしたが、やっぱり、その通り、暗くて、地味な映画でした。
原作は未読ですが、これがどうして名作と言われる本なのか、理解に苦しみます。私の理解不足でしょうか。

ストーリーは、とても分かりやすかったです。孤児のオリバーが一人で生きてゆく事の厳しさはよく分かりますし、何も分からない彼が窃盗団に誘われるまま、入ってしまうのも分かります。
その後、彼の運勢は上向きになったかのように見えますが、また、黒い魔の手が忍び寄ってきて、なかなか幸せになれないのは、本当に可哀相でした。
オリバーが、精一杯、正直に生きようとしている姿もけなげです。

主演のオリバーを演じるバーニー・クラーク君は、顔立ちが可愛くて、可愛い顔が役に立つオリバー役というのは分かりますが、残念ながら存在感は希薄です。あまり彼の意志を感じることは出来ませんでしたねぇ。
一方、フェイギンを演じるベン・キングスレーは、特殊メイクで、頑張っていますが、私には、フェイギンが、いったいいい人なのか、悪い人なのか、いったいどういう人物像なのかが最後までよく分かりませんでした。まあ、人間だから、色々な顔があるのは当たり前なのですが、それにしても、なんだか見ていてモヤモヤしてしまいました。その点、一番の悪役、ビルは、分かりやすくて、良かったです(^^)。

どうにもよく分からないので、マーク・レスター主演のミュージカル「オリバー!」の方を見てみようかと思っています。
この映画は、文芸大作を映画で見てみるというお勉強のつもりで、映画としては、あまり期待しないで見るのが正解かな。(2006,02,25)

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オルランド       1992年 イギリス・ロシア・イタリア・フランス・オランダ
<監督>サリー・ポッター
<原作>ヴァージニア・ウルフ
<出演>ティルダ・スウィントン , ビリー・ゼイン 
<内容>1600年、イギリス。エリザベスT世に目をかけられた青年オルランド(ティルダ・スウィントン)は、老いないということを条件に広大な屋敷を貰い受ける。そしてかれは女王との約束通り、老いることなく、結婚、詩、政治、社交界などと関わりながら、数奇な運命を生きてゆくのだった・・・。
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面白かったです。原作はあの「めぐりあう時間たち」の登場人物の一人のヴァージニア・ウルフ。彼女は、「ダロウェイ夫人」の他に、こういう小説も書いていたんですね。
女王の一言で、不老となったオルランドの数奇な、そしてファンタジックな運命が豪華に描かれていました。そして、オルランドは、いくつもの世代を生きて、性をも超越して生き続けるのです。
主演のティルダ・スウィントンが、とてもいいです。自分の運命を受け入れて、その時々の世界を一生懸命に生き、時には、カメラ目線で語りかけてきます。彼女自身も、性を超越しているような超然としたたたずまいです。
ラストは、ヴァージニア・ウルフの原作とは違うのでしょう。なんと、現実の社会にまでオルランドは生きていました。(2003,06,20)

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俺たちに明日はない      1967年 アメリカ 青春・犯罪
<監督>アーサー・ペン
<出演>ウォーレン・ビーティ , フェイ・ダナウェイ , ジーン・ハックマン 
<賞>アカデミー助演女優賞(エステル・パーソンズ)、撮影賞
<内容>自動車泥棒のクライド(ウォーレン・ビーティ)は、ウェイトレスの仕事に嫌気がさしているボニー(フェイ・ダナウェイ)と出会い、意気投合して家を飛び出す。その後二人は、強盗を繰り返しながらアメリカを転々と移動して行く・・・。
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やっと見ました。この有名な作品!36年前の映画とは思えないほどテンポ良く、引き込まれるように見てしまいました。
それにしても、この時代の強盗のなんとのんびりしていることでしょう。同じく銀行強盗を扱った映画「ニュートン・ボーイズ」もそうですが、悪いことをしている割に、明るく、ほのぼのした感じです。この映画も、逃走中なのに、家族と会って楽しい時間を過ごしたりしています。今の時代からは、考えられませんよね。警察は、ボニーの親の所に張り込みをしていなかったんですかね。
でも、結構、人を殺したりしてるし、凶悪犯ですよね。ラストは警察の彼らを捕らえる(阻止する)事への執念を感じました。

ボニーに感情移入してしまった私は、クライドの兄嫁、ブランチを張り倒したく思うぐらい、うるさく感じましたが、彼女、エステル・パーソンズは、この演技でアカデミー助演女優賞を獲っていたんですね。なるほどーー(^^)。
また、ジーン・ハックマンも、この映画で一躍脚光を浴びたそうです。(2003,08,24)

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俺たちは天使だ      1995年 フランス コメディー・ファンタジー
<監督>ジャン=マリー・ポワレ
<出演>ジェラール・ドパルデュー , クリスチャン・クラヴィエ
<内容>フランスでダンスクラブを経営するカルコ(ジェラール・ドパルデュー)は、昔のワル仲間に頼まれて、その息子を香港に迎えにゆくことになった。しかし、香港マフィアが絡んでいることを知ったカルコは、タラン神父にその息子を託すことにする。その騒動のさなかに、カルコには善の天使、神父には悪の天使が出現して、ますます事態がややこしくなるのだった。
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なんか、訳が分からなかったです(^^;。フランスのコメディーってこんな物なのでしょうか。やたらに、やかましく騒ぎ立てて、ちっとも面白くなかったです。今では、まん丸く太ってしまったジェラール・ドパルデューですが、この時は、今に比べると、まだ、すっきりしています。彼も、走り回ったり、戦ったり、結構頑張ってました。他のシーンでは、ちょこっとワイヤーアクションもありました。フランスでも流行ってるらしい。本編は、そんなわけで、×なのですが、終わった後のエンドロールのNGシーンが、一番面白かったです。どうも、ジェラールは、笑い上戸らしくて、何回も吹き出して、NGを連発していました。私も、思わずつられ笑い・・・(^^)。(2002.01)

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女と女と井戸の中      1997年 オーストラリア サスペンス
<監督>サマンサ・ラング
<出演>パメラ・レーブ ミランダ・オットー
<内容>広大な土地に父親と二人暮らしのヘクター、彼女は、家政婦のキャサリンを連れてくる。父親の死後、土地を売って大金を手に入れたヘクターは、いままでの禁欲的な生活をやめて、キャサリンと贅沢三昧の日々を楽しんでいた。しかし、ある夜、キャサリンが車で人をひき殺してしまう。
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公開当時から気になっていた映画です。題名がいいですね。原題は、ただの「THE WELL」なんですけど、この邦題で、ぐっと見たい度が上がりました。しかし・・・(^^;、色を抑えた映像と、淡々と進むストーリー、前半は、かなり寝ました。中盤は、さすがにちょっと盛り上がりましたが、期待したほどではありませんでした。この映画の良さは、主演の二人の女優さんです。ちょっと不思議な雰囲気のこの二人の映画です。特に、ヘクターの偏執狂的なキャサリンへの思い(愛?)と、父親が亡くなってからの、のびのびした彼女の様子が印象的でした。彼女に、このままの幸せが続いて欲しい、でも、このままのはずがない、と切なく思いつつ見ました。(2002.07)

●作品名インデックスへ
女はみんな生きている      2001年 フランス コメディー・犯罪   
<監督>コリーヌ・セロー
<出演>カトリーヌ・フロ , ラシダ・ブラクニ , ヴァンサン・ランドン
<内容>仕事と家事に追われる主婦エレーヌ(カトリーヌ・フロ)は、ある晩、夫のポール(ヴァンサン・ランドン)と車で出かける途中に、男たちに追われ、助けを求める女を見かける。しかし夫は、車のドアをロックして、女を見殺しにしてしまう。翌日、エレーヌは、夫も仕事も放り出して、女が入院している病院に駆けつけるが・・・。
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小気味いい!!(^^)
主婦エレーヌの逆襲です。
田舎から出てきた母親を鬱陶しく思い、ないがしろにする夫、ポール。そして、それを見習うかのような息子、ファブリスの態度。
そんな男たちに振り回されることを突然、あっさり拒否して、エレーヌは、見ず知らずの女のために全身全霊を捧げます。その潔さに、脱帽ですね。
しかも、エレーヌったら、あんな事も、こんな事もしてしまって、家族だけでなく、警察や、ギャングたちをも出し抜いてしまうのだから、ほんと、爽快な映画でした(^^)。

中盤からは、娼婦ノエミの、波瀾万丈な人生の足跡を追い、そして、そのかたをつけるまでの話。こちらは、とても悲惨な話で、女を最初から”物”としか見ていない男たちを描いています。ここでも、ノエミの兄弟たちが、まるで父親の態度そのままに成長してしまっているのが、悲しかったです。
そんな男たちを作ってしまうのは、実は、女である彼らの母親や、エレーヌ自身にも一因があるんですよね。彼女たちさえ、男たちに隷属することをやめ、毅然した態度を取れば、このサイクルはきっと断ち切れるのだと思います。
エレーヌの夫や、息子も、ちょっとは、気がついてくれたかしら?(^^)

途中から主役が、エレーヌから、ノエミに移ってしまって、普通の主婦の反乱が、特殊な状況に置かれた女の復讐になってしまい、ちょっと残念でしたが、そのおかげで、インパクトも相当強いものとなりました。

女性監督ならではの映画。男性では、こんな映画撮れないでしょう。と言うより、ハナからこんな企画たてないよね、きっと。見る時は、女だけで、クスクス笑って見てないで、男と一緒に見ましょう、男とね!(^^)。(2005,01,11)

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陰陽師      2001年 日本 時代劇   
<監督>滝田洋二郎
<出演>野村萬斎伊藤英明真田広之小泉今日子今井絵理子, 萩原聖人
<内容>平安時代、まだ、鬼がいた時代に、怨霊や物の怪を、妖術の力で押さえ込む陰陽師たちが存在していた。その中の一人安倍晴明が、怨霊達を相手に活躍する時代劇。
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これは、なかなか面白かったです。原作も、面白いのでしょうね。特に、野村萬斎演じる、安倍晴明が、いかにも、それらしくて、彼以外の配役は、考えられないほどでした。立ち居振る舞いが見事で、美しく、怪しげな雰囲気も、持ちあわせていて、とってもよかったのです。真田広之も、やはり、発声がいいのでしょうね、声の迫力があり、もちろん、殺陣も、軽やかできまっています。映像も、色鮮やかで、日本特有の美しさが出ていて、よかったのでは、ないでしょうか? ところどころ、ちょっとなぁと思うところもありました(カラスや牙の出来とか(^^;)が、日本映画も、面白くなってきたと思える作品でした(^^)。そして、これを見て、やっぱり、日本人は、背広より、着物よ!と、思った私です(^^)。(2001.10)

●作品名インデックスへ
陰陽師U      2003年 日本 ホラー・時代劇・サスペンス   
<監督>滝田洋二郎
<出演>野村萬斎伊藤英明今井絵理子, 中井貴一 , 市原隼人 , 伊武雅刀 , 深田恭子
<内容>平安時代。都では、太陽が黒くなる「日隠れ」が起って以来、4人の宮中人が殺されてしまい、人々の不安を煽っていた。また、右大臣の藤原安麻呂(伊武雅刀)は、陰陽師の安倍晴明(野村萬斎)に、娘、日美子(深田恭子)のことで相談を持ち掛けていた・・・。
*****

たまに、こういう、雅(みやび)な映画を見るのは、いいものですね〜。前作以来久しぶりの野村清明でした。やっぱり、この人は、この役にぴったり!(^^)。彼のこの姿を見れただけで、もう、大満足でありました。

今度の作品は、前作とは違い、一つの事件をじっくりと腰を落ち着けて解決するもので、清明あやうし!というところもある大作でした。
話のスケールも大きく、神話の世界にまで及びます。
出雲の国と、大和朝廷って、そういう関係だったのね〜〜と、ひとり静かにびっくりしてしまいました(^^)。本当に、何も知らない私です(^^;。

今回の敵は、中井貴一。先日「壬生義士伝」を見たばっかりだったので、そのイメージの方が強くて、もう一つでしたねーー。迫力がいまいち足りませんでした。
そして、ラストの見所は、野村萬斎の女舞。狂言で、こういう舞があるのでしょうかね。これまた、全然知らないので、びっくりしました。さすがに舞は、美しかったですが、やっぱり首が太くて、男っぽくて少々違和感が・・・(^^;。
前作のような、細々とした、清明の技や博雅との掛け合い、蜜虫とのやりとりも、もうちょっと見たかったな。(2004,08,09)






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