ペパーミント・キャンディー　　　　　　 １９９９年　韓国　（PEPPERMINT CANDY） ロマンス　　　 ＜監督＞イ・チャンドン ＜キャスト＞ ソル・ギョング , キム・ヨジン , ムン・ソリ ＜ストーリー＞ 1999年春。旧友たちとのピクニックに合流したヨンホ（ソル・ギョング）は、突然、鉄橋に登り、皆を驚かせる。そして、過去の様々な出来事を思い出すのだった。 ＜感想＞ 先日見た「バーニング」の監督イ・チャンドンの２０年前の作品です。 自殺しようとしている中年男の人生を、鉄道の線路になぞらえながら、現在からさかのぼって描いてゆきます。 彼にとっての人生の節目が、韓国のそれぞれの時代と重なり、なんともやりきれなさを感じる作品でした。 過去にさかのぼってゆく作品なので、２回見ると、さらに映画の理解度が上がりました。 青春時代からの２０年間の中で、彼にとってのターニングポイントは、韓国の暗い歴史の一つであるあの事件であることは間違いないでしょう。 １９９９年製作の２０年前の作品ですが、韓国で、公開されると、中高年の男性に支持を得て、大ヒットしたそうです。 同じ時代に生きた人にとって、共感するところが多かったのだと思われます。 主演は、実力派俳優ソル・ギョング。 当時３１歳ぐらいですが、中年期から始まり、青年期の若々しい時代まで見事に演じています。さすが演技派！！ 彼の初恋の女性役を、「オアシス」で共演するムン・ソリが演じています。(2019,08,20)