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ワンダーラスト      


2008年 イギリス(FILTH AND WISDOM)
コメディー・音楽・ロマンス   

<監督>マドンナ
<キャスト>ユージン・ハッツ , ホリー・ウェストン

<ストーリー>
ロンドンに住む、ウクライナ移民のAK(ユージン・ハッツ)はミュージシャンとして成功することを夢見ていた。しかし、いまは成長段階として、SMの調教師をして生活している。彼の、ルームメイトは、バレエを続けているホリー(ホリー・ウェストン)と、薬局で働くジュリエット()だった。

<感想>
最初は、何というか、じっと我慢の映画でした。
話が、どういう方向に進んでいくのか分からず、
また、登場人物にも共感できず、
俳優も知らない人ばかり・・・。

でも、いかにもイギリス映画。 スタイリッシュで、スピード感があって、どこか惹かれる映画でした。
実は、この映画、マドンナ初監督作品です。

私は、あまり彼女のことを知らないのですが、
ミュージシャンの監督作としては、なかなかイケてるのではないでしょうか(^^)。
私はよく分からなかったのですが、彼女らしさが詰まった映画のようです。

でも、一番のこの映画の功労者は、なんと言っても、主役のユージン・ハッツ。
いかにも、いかがわしげで、怪しげな彼。
最初は、拒絶反応が出ましたが、見ているうちに、その魅力に引き込まれてしまいました。
彼の強烈な個性が、この作品の立役者ですね(^^)。

彼は、実際にも、ウクライナ出身で、ゴーゴル・ボルデロというバンドを率いるミュージシャン。
数年前には、「僕の大事なコレクション」でも、準主役で出演しています。

あとの二人も、なかなかの強烈キャラ。

ホリーは、バレエだけでは、食べて行かれず、ストリッパーとしてお金を稼ごうとするし、ジュリエットも、アフリカ難民のための募金をするとともに、店の薬を盗んだり・・・(^^;。

また、彼ら、の周りにいる人たちも、皆、個性豊かで、面白かったです。

きっとマドンナの歩んできた人生の周辺にも、こんな面白い人たちが、たくさんいたんでしょうね。

いろいろなことが起きますが、ラストの高揚感も、よかったです(^^)。

これは、”マドンナの映画”と見るより、ある新人監督の映画としてみると、案外素直に楽しめちゃうかも。

それにしても、何故、アメリカ人の彼女が、イギリス制作の映画??
やっぱり、元夫の、ガイ・リッチーの影響を受けているのかしらん??(2010,06,25)



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