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「陽気なギャングの日常と襲撃」
伊坂幸太郎


嘘を見抜く名人は刃物男騒動に、演説の達人は「幻の女」探し、精確な体内時計を持つ女は謎の招待券の真意を追う。そして天才スリは殴打される中年男に遭遇ーー天才強盗四人組が巻き込まれた四つの奇妙な事件。しかも、華麗な銀行襲撃の裏に「社長令嬢誘拐」がなぜか連鎖する。知的で小粋で贅沢な警戒サスペンス!文庫化記念ボーナス短編付き! (裏表紙より)



先日読んだ「陽気なギャングが地球を回す」の続編です。
変に意固地になって、読まなかったのが悔やまれるほど、面白いですね〜、このシリーズ。

なにしろ、出てくるキャラクターがいい。
それぞれのキャラが立っていて、
ああ、この人なら、こんなこと言いそうだわ。
とか、やっぱり、彼、やっちゃったわねーーーとか。
まるで、身近にいる誰かのことを思うかのごとく、感情移入してしまいます。

今回は、それぞれに、小さな事件があり、そして、メインの大きな事件もあるという、二重構造。

伏線は、きちんと収束し、
ここに、あれが、つながってくるのね〜〜と、ニヤニヤしっぱなしの読書となりました。

もう彼らが出てくるお話は、ないのかな。
このキャラクターたちが、このまま埋もれるのは、もったいないですよ〜(^^)。 (2012,01,27)