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白銀の墟 玄の月 (三)(四)

小野不由美
 
新王践祚―角なき麒麟の決断は。李斎は、荒民らが怪我人を匿った里に辿り着く。だが、髪は白く眼は紅い男の命は、既に絶えていた。驍宗の臣であることを誇りとして、自らを支えた矜持は潰えたのか。そして、李斎の許を離れた泰麒は、妖魔によって病んだ傀儡が徘徊する王宮で、王を追い遣った真意を阿選に迫る。もはや慈悲深き生き物とは言い難い「麒麟」の深謀遠慮とは、如何に。



以前前半の(一)(二)を読んだのですが、やっとその続きを読めました。
後半も、相変わらず主上驍宋の行方は知れず、「いないはずはないのに・・・」と、思いつつ読んでゆくと・・・!!
やっと希望が持てたのに、そこからまた困難が始まり・・・(T_T)。

しかし、第4巻の終盤のあるシーンで、思わず目頭が熱くなりました。
これをずっと待っていた・・・。

何しろ長い長い道のりでした。
なかなか明るい兆しが見えてこず、ずっと悲しかったです。
登場人物が多く、漢字の読み方も難しく、読むこと自体も大分難儀しましたが、やっとやっとという感じです。
出来れば、簡単な物でもいいので人物相関図っぽいものが欲しかったです。

これからまた、他の国の物語りも始まってゆくのでしょうか。
懐かしい人々の様子も知りたいです。 (2020,11,08)