獣医師が学校飼育動物に関わる目的

学校獣医師の活動目的     
*「情を通じる飼育」が実現するよう、指導、助言
    (世話は面倒だけど 可愛いからほって置けない)と感じられる飼育に
* 人と動物にとって心地よい環境管理法を伝え、実現するよう支援する

 
しかし、日常の診療が忙しいため、
 学校に関わるべきかどうかと悩んでいる獣医師も多く見うけられますが、次世代を健全に育てることは社会の願いであり義務と言えます。

  教室でペットを子ども達にかわせた教師によれば、動物飼育によって子ども達が謙虚になり、わがままでなくなったとのことです。動物との愛情ある交流は、子どもに愛情、命、思いやりや共感をやしなう事が出来ます。こららが子ども達に根付かなければ、我々に未来はありません。子ども達と動物とのやさしい交流を確保しなければなりません。

 学校の動物に関する事を獣医師がその知識と技術で請け負わなければ、他に誰がやれるのでしょう。  私達獣医師は、国に認められた動物に係わる唯一の国家資格を有しています。社会に対して提言をする義務と責任があります。

 社会から見れば、動物の有用性、正しい接し方、動物の気持ちの解説、飼育の在り方、病気の予防、対処法について助言できるのは、獣医師の役割なのです。それで、文部省も学校に対し、「地域の獣医師と連携せよと」平成11年5月に明記したのです。
 各地の獣医師会が「子供のために」活動を始めるのを社会は期待しています。

 しかし、忘れてはならないのは、獣医師は学校に飼育を監視しにいくのでは無く、飼育に関わる学校の悩みをその事情を考えながら一緒に悩み、手伝うのだと言う事です。子どもの心の成長のために、獣医師という立場から手伝うので、一方的に指導しに行くのではないのです。


獣医師の皆さんへ 
私達、日本小動物獣医師会の学校飼育動物対策委員会は、平成10年4月に文部省との話し合いをした後、

  1. 獣医師と市民の皆様に対しこの問題への理解と協力をお願いしています。

  2. (平成14年度中に各地での講演会は中川のだけでも90回を超えます。またその他、各地の委員が夫々指導しています。)
  3. これに関する各地の獣医師会の情報を集め、紹介しています。
  4. 各地の獣医師会が用意 したマニュアルや獣医師に約に立つマニュアルの情報を集め紹介しています。
  5. 獣医師が学校に関わる目的と、方法、また、行政との連携の仕方についても、ガイドラインを示しました。
ガイドラインは、18年に渡る北多摩、群馬県、八王子市、など各地の先進獣医師会の知恵がもとになっています。 精しくはお問い合わせ下さい。