鹿対策の本 の紹介
 「良質な肉・皮革・角を得る、シカの飼い方・活かし方」
‐鹿は全身 地域の宝‐  農文協 27年11月末発売予定
学校の動物飼育
・学校のウサギ
・学校のチャボ など

 相談窓口

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2017年3月13日更新    
    
    
    ●
全国学校飼育動物研究会 新ホームページ開設しました!
   
http://www.schoolanimals.jp/ 2016/7/1

    

    ●保谷第二小学校飼育引継ぎ集会の報告(西東京市)
 2016/4/28
      毎年度末に4年生が3年生に学年飼育を引きつぎます
       担当獣医師による報告書学校の実施計画書


   
 ●講演会情報  2016/7/1
   
本「ひとと動物の絆の心理学」紹介  含む 学校動物の実証研究 著者中島由佳 
2015/12/28
    

    

   下記新着情報欄
     ●学齢別の動物飼育介在教育カリキュラム 2012/9/25
     ●飼育舎の構造・注意点など  2012/3/21 
     ●経過と情報 「獣医師会の関わり」 
            
 
   ・新聞記事紹介・・・・
日経新聞「学校の動物飼育続けて〜『命の学習』地域で支援」 (2017/3/3付け) →記事はこちら
                
読売新聞「学校に動物『命の教育』、獣医師が飼育手助け(2/17付) 2015/2/26
                   日本教育新聞「動物飼育を通して〜思いやりの心育む/武蔵野大学附属幼稚園」 
2014/10/1
 
  
   
  ・マニュアル本(雑誌/週刊教育資料) 2013/1/17
    ・新着情報(下記) 「朝日小学生新聞」小学校での休みの対応事例
     ・新着情報(下記) 鳥インフル関係
                 
HPのチラシPDF  
Japanese Veterinary Council for School-owned Animals
(English)
学校飼育動物を考えるページ
  
                     

            
*学校飼育動物とは、
 愛玩動物でも家畜でもなく、子どもの教育のために園や学校で飼育されている動物を言う
               (感情を見て取れる種類・哺乳類と鳥など)
                 公益社団法人日本獣医師会
 学校飼育動物委員会

 


新着情報◆◆
  
  ●新聞記事紹介:日本教育新聞 2014.9.22付
    
「動物飼育を通して思いやりの心育む/武蔵野大学附属幼稚園」 (2014/10/1更新)
      〜掃除や餌を準備 誇らしげ、会話の苦手な子 居場所〜
  ●新聞記事紹介:教育新聞/朝日新聞/神戸新聞
    秦野市立南ヶ丘小学校でのふれあい授業&教員研修の様子
 (2014/5/12)
      「獣医が飼育委員会に講習、教員研修で教育効果を語る」 2014/5/8付
    大阪府獣医師会と神戸市獣医師会の学校飼育動物支援などの活動
      「ウサギ正しく飼って。学校、不適切な例も。相談望む獣医師会」 2014.4.13付
      「ウサギの扱い方知って〜美賀多台小 獣医師が授業」 2013.12.12付
      
    

  ●全国学校飼育動物研究会会長交代、事務局体制変更について(2014/2/4)
    

  ●学齢別の動物飼育介在教育カリキュラム  
(2012/9/25)
      @全体(園〜高校) A幼稚園  B小学校

  ●飼育舎の構造と注意点・巣箱など
(2012/3/21)
 
  ●経過と情報 :始まりから、平成23年までの経過概要(獣医師会の関わり)
(2011/11/11)
  
  ●東京都教育委員会 生活科向け動物飼育ポスターを全校に配布
    東京都教育委員会指導部が、東京都獣医師会の協力を得て、都内1300校の1,2年生の教室用に10月に配布しました。
    教育委員会が「体験教育充実のために」発信したことに意義を感じます。(2011/10/31)
    「東京都獣医師会の協力」は、右下に書いてあります。

  ●教育新聞記事(2011.8.1付) 動物のぬくもり感じ心育む〜都教委の動物ふれあい教室を日野市立滝合小学校が生活科で
(2011/10/11)
    ※文中、手違いで東京都獣医師会の文字がありませんが、中川は(社)東京都獣医師会理事として、
      獣医師会の各地の支部会員と一緒に授業を支援しています。 

  ●福井新聞記事(2011.8.9付) 若狭町での動物飼育の教員研修講座 簡単な世話、アドバイス(2011/8/12)

  ●全国初 東京都教育委員会が「動物ふれあい教室」を東京都獣医師会に委託 (2011/6/10)

  ●3年間の縦断調査<学年飼育の児童への影響>
    学校での動物飼育の適切さが児童の心理的発達に与える影響
    〜小学4年時から6年時までの縦断研究〜
    (中島由佳・中川美穂子・無藤 隆) (2011/4/18)

 
 
  
パンフ・高病原性鳥インフルエンザと学校飼育鶏
     
 古くて新話題。学校の注意点は後日(2010/10/27)

 
 ・口蹄疫対策について・口蹄疫と獣医師の役目 (2010/6/16)
 

 
子どもの育ちと動物(動物は子どもを育てる)  子どもと動物にかかわる調査結果 研究会誌から追加しました
衛生不安の実際と対応       教員養成、研修など(H20年度)
動物への対応・世話・休日・飼育舎構造注意点など 
(2012/3/21)   新聞記事 (2011/11/7) 
マニュアル    獣医師会の支援  
            
          



   
     小学校 「新学習指導要領の発展 特別活動編」08年12月発行
         
新富康央編著 明治図書
           
中川美穂子(P136 事例 命の教育との関連を図る・飼育活動)
               (学級活動として、小規模校の場合、普通規模の学校の場合の飼育)

     「学校獣医師の活動と診療」 08年9月発行 獣医師向け
         監修 中川美穂子  発行:ファームプレス

       内容 学校へのかかわり方と学校の動物達の飼いかたと診療
      
執筆者
      
 学校へのかかわり方と学校の動物の飼い方・・中川美穂子k
        げっ歯類、とウサギ・・・霍野晋吉(エキゾチックペットクリニック)
        小鳥・・・池谷泰文(小鳥のセンター病院、財)日本生態系協会)
        カメ・・・・鈴木哲也(すずき動物病院 横浜市)
        魚類(淡水魚)・・・和田新平(日獣大 魚病学教室) 
      他
        エンセファリトゾーン・・・古屋宏二(国立感染症研究所)
        ハンタウイルス ・・・・・・吉川泰弘(東京大学大学院 実験動
        レプトスピラ・アレルギー・中川美穂子
       
鳥インフルエンザ・・・・・池谷泰文         


  ●マニュアル冊子 「鳥インフルエンザと学校飼育鶏
                 〜安心してふれあうために〜
           新型インフルエンザと鳥インフルエンザは別物

       08年12月 全国の園小学校・保育園に配布
          
このマニュアルのスタンス:
            
日本の健康なチャボ鶏は この病気にかかっていません。
             日本では、病気にかかった鶏はすぐに死亡します。
             学校では この病気が発生することはほとんどありません。
             しかし、水鳥との接触や水鳥の生活水との接点をなくしましょう。
             近隣に発生するなど、必要なときは、
               学校の近くの獣医師が家畜衛生保健所と協力して適切な指示をします。
              その指示のもとに心配しないで子どもとチャボたちを触れ合わせてください。
             
             外遊び、飼育などの作業終了時、動物と遊んだ後など、校舎に入る時は
              手を石鹸であらって、うがいも励行しましょう。(風邪にもかからないでしょう。)
     
             普段から学校には獣医師の相談相手をつくっておき、心配な事も相談してください。
             獣医師との連携が不調な場合、全国学校飼育動物獣医師連絡協議会に相談してください。
                         連絡先
          このマニュアルのシリーズ:他 庭の愛玩鶏、アイガモ、ダチョウ編 も発行
          発行:全国家畜畜産物衛生指導協会
                      (農林水産省の意向をうけて、日本の家畜・養鶏を守るために
                       今、全国に鳥インフルエンザ対応を指導しています) 

          配布:文部科学省初等中等教育局(幼稚園・学校等)・厚生労働省(保育園)
                     
        
  ● 中川美穂子著 熊谷さとし絵   
     「学校で飼う動物 ぎもん・しつもん110」 偕成社08年3月発売
   
      
こどもたちからの質問に答えた 全編ルビつき、イラストいっぱいの楽しい本です 
                                               
   ●研究会編集  飼育の理論と事例集  表紙 注文票  内容(執筆者一覧) 
     「学校・園での動物飼育の成果〜心・いのち・脳を育む〜」 
          A4版 191頁  発売 1995円(税込み) 

 この本には「愛情をかけて動物飼育継続することの重要性の理論と実際例」について、多くの幼稚園、小学校、
中学校の先生とそれを支える獣医師会と教育委員会の方々、また、この研究会設立を推進した元文部科学省の
嶋野道弘前主任視学官、そして少年問題に関わっておられる方、そして理科教育の先生方などが 情熱をかけて
書いて下さっています。
また、全国学校飼育動物研究会顧問の日本学術会議会員の唐木英明先生が「脳の発達からの飼育の重要性」を、そして
発達臨床心理学の無藤隆先生が「動物飼育を見直す重要性について」などの、興味深い記事を書いてくださいました。
嶋野道弘先生などの読後感想 


● 記事案内 
   新型インフルエンザと鳥インフルエンザは別物
 2008.11,27
   生活科の教科書作成での飼育の留意点について 
2008,11,27

   早期教育が子どもの脳を破壊する 
2008.9.11追加
        週刊文春 9月18日号 見出し
        コメント 汐見稔幸白梅学園大学学長他


秋葉原事件への対応について(子どもを人に育てる) 2008.6.24更新
  皆様から頂いた感想   2008.7.2更新

タイの子どもの絵(チャボをかわいがって、悪の誘惑を遠ざける) 5月15日掲載
  チャボを抱く子の笑顔は日本でも同じですが、日本より進んでいると感じます。
学校におけるチャボ飼育普及のプロジェクトも所変われば・・内容も変わるのですね。
感激しました。平和な日本では決して書けない絵でした。 
チャボを飼うことで薬物乱用や非行などから遠ざけようとしている状況が分かります。
 
 
●文部科学時報07年7月号        07年8月23日記入
      特別寄稿 「相手の感情と身体」を理解する脳をつくる〜動物飼育体験活用教育のあり方と成果

 ●町田市立大戸小学校「ふれあい通信」
地域の支援で飼育活動07年5月3日記入
            No6 「ふれあい通信」スーパーラジオ内容 05年5月27日記入
            No7  暑さ対策  6月18日記入
 ●
ツボカビ簡単説明(日本在来の両生類をまもるために)
       
輸入のカエルを野に放すと日本の大事な両生類が絶滅する危険がありますので
   日本の自然をまもるために、絶対に水も土も道具も消毒して野に戻すこと
 

●唐木英明先生 抄録から「脳を育てる動物飼育」
   モンスターの親たちは 何を勉強してきたか?理性を育てるには・・
  
・・ 人間は15万年前にアフリカで誕生し、狩猟採集生活を続ける中で、子供たちの理性の脳を立派に育ててきた。
  教育と、豊かな経験のなかで社会的な判断力を身につけさせたのである。

  章・ 
<困った親たち><本能と理性><理性の脳を育てる>

 全文(2500文字)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
   ペットの豚を飼いたい方に・よく考えて・・
  
 高校の教師は生命教育には、高校以前にほ乳類の飼育が必要と(日本生物教育学会) 05年1月31日記
  
外部生物法の規制(学校でアラ イグマを飼ってたら) 
   ・狂犬病のワクチンは必要です05年5月4日
   
世界3大感染症05年5月4日

      
   学校における犬の飼育について   05年4月手入れ  
    ジャンガリア ンハムスター の唾液(咬まれて)アナフィラキシー 05年3月まとめ

      
(ゴールデンハムスターではありません。ゴールデンとジャンガリアンでは犬と狐ほど血液成分違います)

メッセージ ( 他、掲示板に記入)
   今の日本の 大問題は 青少年が命を軽視することです
   子どもたちへ「動物 の心を感 じてあげ よう」
   講演会案内
      講演会案内 
              講演報告   今までの講演会記録

 
   INDEX

   @ 中川著書等
   ● サイトマップ(総合目次) 鳥インフルエンザ、獣医師会アンケート、飼育舎の改善事例
   飼育の問題点(課題:各地で獣医師が学校に係わった訳)05年12月
   経過と情報   大阪の調査結果を抑えて国会質疑 適正飼育の周知に努める 2011年11月11日
   マニュアル 『み んなで育てよう・学校飼育動物』 『学 校飼育動物と生命尊重の指導』 連載案内(学校運営研究)
   掲示板 ・・(IE推奨/現在閲覧のみの古い掲示板だけになっています。
              何かありましたら下記アドレスまでご連絡下さい)

   リンク

 獣医師会の支援

 
主宰者・中川美穂子/獣医師
                     
平成10年11月公開/  
(c) 1998- 全国学校飼育動物獣医師連絡協議会

著作権・本文引用等に関する注意

論文や研究にこのHPのデータをお使いになる時は、必ずご連 絡下さい。

著作権の帰属
 当HPサイトに記載されている論文・エッセイ・調査結果等の記述についての著作権は、管理人・中川美穂子にありま す。これらの情報は「私的使用」、または「引用」など著作権法上認められた場合を除き、管理人に無断で転載、複製、配布、翻訳、販売、貸与などの利用をす ることはできません。

引用について
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 なお、引用部分と本文が明かに区別できるように記載し、出典の明示をしなくてはなりません。
なお、出典の明示については、HP名「学校飼育動物を考えるページ」と管理人名・中川美穂子と、HPのトップページ のアドレス
http://www.vets.ne.jp/~school/pets/
を明記してください。

     リンクについてなさりたいときは、上記連絡先に一報ください


 全国の教育庁の中で初めての事例  2011年6月

平成23年度、東京都教育委員会が「動物ふれあい教室」を東京都獣医師会に委託

 学校の動物飼育活動が子供たちに有効に働くためには子供たちが学校の動物に愛着をもつことが大事です。
 そのための第一歩が動物とのふれあいの時間をもつことです。

    ●「子供は動物に触ってこそ関心がわく」

    心地よい動物とのふれあい体験
    (子供も動物もお互いに安心できるように獣医師が支援)
       ↓
    動物に関心をもつ
       ↓
    しっかりと世話を継続できる → 愛情を感じる
       ↓
    動物に信頼されて動物への愛着がわく→動物が大切になる
       ↓
    大切な動物を守るために
    より詳しく観察し、疑問や問題を見付けて、
    積極的に飼育活動を工夫し解決しようとする−>動機づけ
       ↓
    動物の幸せそうな様子をみて、
    喜びややりがいを感じる  −>役割感 自尊感情
       ↓   
    愛着をもつ存在を守るために体験した、
    「友達と協力しての世話やふれあいなどの苦労と喜び」
    によって様々な智恵や道徳的、身体的な成長が促され、かつ、
    生物についての知識の素地が培われる。

     (とても良い作文を書くのですよ
      体験が豊かなら、豊かな言葉が生まれるし、
      書きたいことが沢山あるということが伝わってきます)
  
  ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 
 その第一歩となる「動物ふれあい教室」が、今月から都内の20区市町で展開されます。
 この「動物ふれあい教室」は、東京都教育委員会からの委託を受けた東京都獣医師会が行います。
  
 獣医師会が支援を行う「動物とのふれあい授業」は、今まで、 いくつかの県で、
 実施されていますが、全国の教育庁で、事業として行うのは、今回の東京の事例が初めてです。
 
 今年度は、対象となる20の区市町において、「動物を飼育している小学校」の中から1校を
 選定して実施します。平成25年度までの3年間で都内のほぼ全ての自治体において実施
 する予定です。
 
 東京都獣医師会は、学校動物飼育作文コンクールなどの他、学校動物飼育の相談対応や
 教員研修支援などを行ってきました。
 
 今回、それぞれの地域の会員動物病院が「動物ふれあい教室」に関わることにより、学校と
 地域の獣医師との間に良い会話が生まれることを期待しています。


(社)東京都獣医師会 理事 中川美穂子



<口蹄疫対策について> 2010年6月 中川美穂子

 東京都獣医師会では、都内の家庭のペット、商業目的、実験目的、教育目的等で
 飼育されている偶蹄類の把握を支部にお願いしました。
  
 しかし、学校は、恐怖にかられて動物を処分する傾向が強いので、 
 学校には直接質問しないようにお願いしました。
 (例・鳥インフルエンザの事例)
  
さて、都内の小学校からも対応の問い合わせが入るようになりましたが、

 ・外に連れ出さないこと、
 ・旅行してきた方、不特定多数の人間に会わせないこと
 ・エサや藁を今までとおりのものを使うこと
 ・実際に危険が迫ったら 獣医師が適切な指示をするので騒がないこと。


などと伝えながらも、実際のところは支部の担当獣医師に伺うようにお返事しています。


動物衛生研究所のOBの専門獣医師は
『発生地から遠い所では余り神経質にならない方が良いのではないか』
とおっしゃっていました。

 
 なお、宮崎では 発生10K圏内の動物はすべて処分されたと思います。
 
 宮崎大学でも、飼育してきた偶蹄類はすべて処分したとのことです。
 どうしても不特定多数の人間が訪れる場所ですので。

  ★参考【口蹄疫と獣医師の役割】 


 鳥インフルエンザ

 いつも動物をよく見てあげて、餌と水をきちんと与えて体力を落とさないように気をつける。
 糞が乾燥して舞い上がらないように、毎日掃除する。
 掃除を終えたり、外遊びが終わった後には、必ずうがいと手洗いをしましょう。
 以上は、動物を飼う場合の通常の心使いと、普通の衛生観念です。
なお、
  うがいと手洗いで、万病のもとと言われる人のインフルエンザもかなり防ぐことができます。
 人のインフルエンザでは毎年 日本だけで1500人(H19年タミフルのおかげか、800名ほどに減りました)
くらいの人が死んでいます。
 またタバコで 毎年10万人も死ぬそうです。  怖いです。

***                             これからの鳥イ ンフルエンザ対策
世界3大感染症
専門家の情報によれば
 マラリアは毎年 世界で年間3〜5億人が感染し、その内死者は 150万〜270万人、と言われています。
結核は、世界の3分の1が感染をうけ、そのうち1千万人が発症し、 350万人が死亡しています。
 AIDSは、世界で1年に300万人が死亡し、感染生存者も 4000万人います。

以上が世界3大感染症と言われています

他に 下痢症で亡くなる方は、途方もない数で、正確な数字など得られるすべがありま
せん。
  通常の型のインフルエンザの死者も数えようがなく、インフルエンザは治っても
他の循環器不全等で亡くなる人も膨大な数です。 



<秋葉原事件への対応について(子どもを人に育てる)>2008.6 中川美穂子

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「一番大事なのは、子どもを人間に育てること」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
秋葉原の事件について
いろいろな考察がなされていますが、一番の原因はこの犯人の人間性にあります。

報道によれば、
「もともと記憶力がしっかりしている」
「襲撃後や被害者への考えが欠如している。
発想や行動が自己中心的である」
「友達を切望していたが、できなかった」

そして「親には腹を立てている」ということが出ていました。
ーーーーーーーーーーーーー
記憶力・集中力にすぐれていたとの報道もありましたが、中学までは、なかなか成績優秀で、
親御さんもひどく一生懸命、それを応援したようです。

しかし、皆そうですが、中学校も2年にもなればもともとの素質があるため、
勉強しなくてもできる科目、いくら好きで勉強しても、成績が頭打ちの科目、興味がなくて勉強する気にもならない科目、
学校の勉強に興味がない、他が得意、などが明らかになっていきます。

この素質による挫折について、多くは、生活する環境のなかで自分なりにうけとめ、他の興味や得意なことなどに気づき、
将来の基礎としていくのが普通ですが、

時として、成績が良い子どもを得て、どんどん勉強させてきた親にとっては、「もっと勉強すればできるはず」と、より追い込む場合、
あきらめて、投げ捨ててしまう場合などがあります。

なにより、小さい時から親に期待され、学校の成績だけを目標にしてきた子どもにとっては、
教え育ててくれた親の期待に沿えない挫折感から自己否定まで至ってしまいがちです。

助けてくれるはずの身近な友達を得る体験も、今までの勉強ばかりの人生の中にはなかったわけで、
人とどのように交流したらよいかわからない。
孤独感、自己否定感しか持てない、などに至ったと考えられます。

ーーーーーーーーーーーーーーー
この犯人の特徴を言いかえると
 
  人のことが考えられない。
  コミニケーションが苦手。
  自己中心的である。
  先のことが考えられない。
  そして命の大切さがわからない。

つまり、これはこの何年もの間、我が国の青少年の課題であり
これへの対応のために もう何年も道徳教育が強化されています。
が、また起きたわけです。

命の大切にする心、理性、我慢する心、他人への思いやり、先を見通す力、想像力など
人の中核をなす、いわゆる心学力は

最近の脳科学では、
  「書いて伝えられる記憶の分野」とは異なる(知識の学習)
  「体の動きを記憶する分野」とも異なる、(小脳)
  「人の脳」といわれる分野(前頭連合野)に培われる、とわかってきました。

この「人の脳」は、机上の勉強だけではなく、主にエピソード体験が
感情の神経を刺激して、その繰り返しでひとつの神経回路になって、できるのです。

つまり、掃除などはとても嫌だけど、がまんしてやってみたら、
きれいになってうれしい。親にほめられてまたうれしい。
恥ずかしかったけど、お友達に優しくしたら、感謝されてうれしい。
ちょっとたたいてみたら、大泣きされて、悪いことしたなあと後悔した。
登山しとき、苦しかったけど、頂上についたら、とても充実感があった。
 一緒に登った仲間と喜び合って、とても楽しかった。お弁当はおいしかった。

おもしろくて虫をつぶしたら、おなかの中がでてきて、汚かったけど
動けなくなったのをみて、可哀そうなことをしたと感じた。
うさぎの子を抱いてみたら、かわいくて、胸が暖かくなって、
きちんと世話をして、少しでも長生きさせたいと思った。
飼っている動物の世話をしようとしたら、喜んでくれたので、頼りにされているなぁ
 と感じた。

 などなどです。これらの体験をたくさん繰り返すことで、情動の回路がつくられ
「人の脳」(他の存在認識、我慢する心、想像力など)が培われていきます。

ーーーーーーーーーーーーーーーーー
この「人の脳」が発達するには、2歳から10歳が大事な時だと
言われていますが、
 昔の子どもたちには、この時期、親の愛情のもと、お手伝いをしたり、
近所の友達、親、親戚、そして家に飼っているペットなどと、
交流し遊び、遊びを通して、体を使って さまざまな体験を得ていくことで
、この人の脳が培われていたのです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
それが、勉強の成績だけに価値をおき、
子どもの成長に必要な「体と感情をつかってのさまざまな体験」を
させずに、机でのみ勉強させ続けてしまうと、この大事な
体験が失われ「人の脳が養われなくなる」といわれています。
 (バーチャルゲームは、有効な体験になりません)

今までの、非人間的な事件を起こした青少年、あるいは
それ以上の年齢の犯人について、
小学校など最初は 成績優秀であった。親を怨んでいる。などの
共通した特徴が多く見られますが、
この人として大事な「人の脳」育成のための体験を阻害されていたと想像されています。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
つまり、インターネットの対応、ナイフを売らない、
派遣社員の対応改善 などももちろん大事ですが、

なにより大事なのは、子どもを、この「人の脳」を持った人間に育てることです。

つまり 親は子どもの成績ばかりを心配するのではなく、
お手伝い、友達と遊ぶ時間、ペットを与えて小さいものを庇うことを覚えさえる、
冒険する体験、などを確実に与えて、意図して「人に育てる」努力をすべきでしょう。


中教審の委員だった、見城美枝子さんの言葉を紹介します。
「勉強はすればできます。しかしやるかやらないかはその子の素質です。」

私は獣医師で、動物と幼児・児童は同じだと思って子育てをしてきましたが
 動物は、その性格を大事に見極め
やさしく、餌水を与えて、生活を整え、かわいがっていれば、
やさしく、人を信頼して交流する能力をもつ性格に育ちます。

 期待しすぎないことと、愛情と心身の接触が大事だと思っています

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
今回のことを重く受け止め 小学生や幼児を持っておられる方々が
これからの育児に役立ててくださるように祈るばかりです
ーーーーーーーーーー
追伸・
人の脳が培われない条件:子どもに、普通の「体を使った遊び」を確保しないこと。
                 その時期に虐待や勉強だけにしばりつけるなど
                 ストレスをかけ続けること 
                 子どもにやりがいのある楽しい時間を与えないこと。

人の脳が壊れる時:深酒(可逆的)、麻薬(不可逆的)
            認知障害・脳腫瘍・外傷などで、この領域が壊れる

子どもの成長に重要な体験:保護者の愛情のもと
            水、花、土、石、木、風、動物 の7体験 それに光か?
             つまり自然体験と動物体験
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 参考・唐木英明 「脳の発達と動物飼育」  園・学校での動物飼育の成果
              全国学校飼育動物研究会編 
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(上の情報に対する感想メールから)

         

前回の、「子どもを人に意図して育てる」への
情報へのお返事をそれぞれのお許しを得て、お届けいたします 
     
  中川美穂子
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(大学講師)
頂いたメールをきっかけに、短期大学保育科1年の学生に、この事件について
問いかけてみたところ
「だれにも受容されないのだから、やっても仕方ない。」と答えた学生がいました。

 びっくりして、「受けいれてもらえないからって、悩んだ人みんなが人を殺すなら、
 そこら中で殺人がおこり、自分だって殺されることになるんだよ」といいましたら、

どうも自分は殺されるとは思ってないようでした。

 「その後」を考えられない、想像力のない、あるいは想像するゆとりがない人
たちが増えているのか? しかし、規範意識は何処?!
生命にかかわろうとする学生の言葉なのかと驚きました・

後日2年生でも問いかけてみましたら、全ての学生が、幼少時期での
親の愛情の示し方、親との愛着不足が重要な鍵さろうと、言ってくれました。
 学生はちゃんと育っていてうれしかったです。

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(小学校校長)

事件への考察を興味深く読みました。
 「命」を考えるとき、飼育が近道と考えていますが、学校現場では、教師にも課題があります。
 以前にも話しましたが、低学年の教師が、積極的に生きものに関わることが極端に少ないのです。
 表向きはアレルギーなどですが、本音は面倒くさいのでしょう。

 今、巣を落とされたツバメ3羽を保護し、校長室で飼育しています。幸い何とかなりそうなサイズ
ですので、ミミズやミルワームを与えているところです。
若い先生にやらせてみていますが、死なせるといやだからと、尻込みしてしまいます。

いろいろな意味で余裕のなさを感じます。
教員養成の段階で、動物飼育を必修にしたらと思います。

 なお、このところ、学校現場では、発達障害を持った児童、特に高機能自閉やアスペルガー症
候群の児童が目立ちます。なかなか相手の立場に立って行動することができません。ある学年に
集中することもあり、いろいろ支障が出ます。これからますます多くなるでしょう。支援の方向として、
動物飼育が有効かどうかを検証していく必要があると思います。

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 (小学校長)
 「人の脳に育てる」。
  その通りだなあと実感する日々です。
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(小学校長)
 ありがとうございます、
職場の先生方にメールを見せました。

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(公立幼稚園長)
中川先生の文章、深く受け止めました。教職員へは勿論、保護者へ配布しました。反響大きく、
お陰さまで保育内容をさらにサポートして下さる機運が生まれています。

講師を務めているお茶大でも資料に使わせていただきました。後期の日本女子大・国立音大でも
学生と考えてみます。
幼稚園界で、飼育が重視されるよう、養成校でも取り扱うよう、私のできるところでできる事を務めて
いこうと思います。

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(幼稚園教諭・教育大学院生)

こどもにとって、何が大切なのか・・。大事なことですね。
私自身、小学生の子どもを持つ母としても、いろいろと
考えさせられることが、たくさんあります。
子どもの反抗期と付き合いながら、この対応でよかったのか、
いつも自問自答です・・。

中川さんのメール、とても心に響きました。
「子どもを人間に育てること」
すごく大事なことなのに、このことを考えながら
子育てをしてる人はいるかな?と、思ってしまいます。

幼稚園の現場でも、子ども同士のけんかで怪我(私にとっては
たいしたことじゃない・・)をすると、
なぜ、どんな状況で、うちの子がやられたんだ・・と
言う話になってしまいます。
転んでひじやひざをすりむいても同じです。
自分で転んでいても、友達に押されたんじゃないかと聞いてくる方も
います。
小さい頃から守られて、子どもの前に壁(友だちとうまくいかない・
苦手なことがあるなど)ができたら、子どもがそこへぶつかる前に
親が壁をこわして道を作ってしまっているようなイメージです。
ですから、年少で仲のよくない子ができれば、年中のクラス替えの
時に別のクラスにしてくれと言う。
プールは嫌だと言っているので、毎回見学にしてしまう。
といったように、子どもが自分で乗り越えるチャンスを
与えていないような気がするのです。

評価するのは、いつも他の子より足が速い・絵がうまい・・
友だちが多い・・などで、そうなるために課外活動には
熱心な方が多いです。
親がレールをひいて、子どもが走っているのですね。
もしこれから、子どもが大きくなるにつれ、レールから外れそうに
なった時、親の力で戻せなくなった時、子どもはいったい
どれほどのダメージを受けるのでしょうか。
小さな傷もうけないできた子どもたちは、大きなダメージに
絶えられるのでしょうか・・。

小さい頃から我慢や、挫折などの経験をすることは
大事だと私は思っています。
子どもの教育と同時に、その親に対しても意見ができるようだと
いいのですが、現実的には難しい。

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(教育委員会の方)

こういう事件があると現場は大変です!自由活動が制限されてしまいますね。
  
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(県教育委員会小中学校課の方)

今回の秋葉原に事件は誠に痛ましいものです。
この事件に限らずご指摘のように、子どもの心を
育てる上で、我々大人が果たすべき役割の大きさを
改めて痛感しています。

子どもたちの健やかな成長のために、私どもも
微力ながら、精一杯努めて参りたいと思います。

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(生物学 大学教授)
同感です。

このところこの手の事件が目に付きますが、そこまで行かなくとも、人との間が何か
おかしくなっているという事態をかなり目にします。他人の存在を全く気にしない傍若
無人な行動は、若者に限らず、電車の中でも街中でも目に付きます。
 
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(公務員・獣医師)

人を人として養育することに核心をついていると思います。  

今回の内容については小生の孫娘の養育に参考とさせていただきます。小生も最初に
人として思いやりのある人になって欲しいと願っています。相手の気持ちが理解できれば
争いも起きにくいはずです。
 
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(フリーライター) (中川・このHPこどもと動物がかわいいです)

賛同しました。
私には今年10歳になる娘がいますが
 先生の紙芝居「ちゃぼのとうさん」が幼児の時から大好きな娘です

私も常日頃、今回の先生のお話通り
想像力、コミュニケーション能力、弱者を思いやる心、冒険心、
そして子どもらしく体を使って遊ばせること、
などを大事に育児したいと思っております。

彼女は現在犬2頭、猫1頭と育ちながら
「喋れない動物との意思疎通の仕方」「思いやり」
そして今まで犬1頭、猫1頭との死別から
死の現実と、そしてだからこそ生の大切さを
学んでいます。

私のブログに
たまたま娘と犬の関係について 先日こんなのを書きました。
http://budbud.blog70.fc2.com/blog-entry-376.html

犬と子ども、両方と暮らしている読者も多いので
彼らがともに成長することの素晴らしさを
伝えられたらと思います。

頂いた情報も掲載しました。