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カンバセーション・・・盗聴・・・      


1973年 アメリカ 犯罪・スリラー・ミステリー

<監督>フランシス・フォード・コッポラ
<キャスト>ジーン・ハックマン , ジョン・カザール , ハリソン・フォード , テリー・ガー , ロバート・デュヴァル , フレデリック・フォレスト 

<ストーリー>
サンフランシスコの広場で、若いカップルの会話を盗聴するハリー(ジーン・ハックマン)とその仲間の男たち。彼らは、プロの盗聴屋で、ある人物からの依頼で、若い二人の会話を密かに録音していたのだ。翌日、録音したテープを依頼主に渡そうとするのだが、本人は不在。ハリーは、そのことに疑念を抱いた・・・。

<感想>
盗聴・・・今も、なにかと問題になり、引っ越しサービスとして、盗聴機器を探し出してくれる業者もあるらしいですね。なにしろ、薄気味悪い時代です。

映画は、30年以上前なので、機器は、古くさい物ばかりでしたが、当時は、これが、最先端だったんでしょう。
そんな機器を駆使して、ターゲットの会話を細大漏らさず、録音するハリー。聞き取れない重要な言葉を、なんとか再生しようとするところは、プロとして面目躍如だったに違いありません。しかし、その一言を聞いたことによって、ハリーは、怖ろしい状況に立たされてしまいます。

盗聴機器の見本市が堂々と開催されていることが、滑稽に感じられましたが、今でも、きっとこんな見本市ってあるんでしょうねぇ。嬉々として、そういう会場を歩き回っている人がいるかと思うと、怖ろしいです(^^;。
ハリーは、盗聴のプロとして、有名のようでしたが、こんな風に、顔が割れてしまって、かまわないのかな〜と、少しびっくりしました。
パーティの後、仲間内で盗聴の自慢話をするところも、なんだか意外でしたねぇ。
そして、仲間のトリックに引っかかったときのハリーの怒りには、鬼気迫るものがありました。
彼は、自分のプライバシーを守ることに関して、すごく神経質になっているようでした。盗聴する人間が、盗聴の怖さを一番よく知っているということで、これも一種の職業病なのかもしれませんね。

中盤は、ダレてしまって、退屈しましたが、ラストの緊迫感には、ドキドキしました。 ハリーは、過去にあった事件がトラウマになり、深く心を痛めているようで、そのため、プロ中のプロにもかかわらず、今回だけはプロに徹することができずに、事件に首を深くつっこみすぎたようでした。そして、そのために、狂気の世界に一歩踏み込んでしまったのかもしれません。

「スターウォーズ」でブレイクする前のハリソン・フォードが、疑惑を生む秘書役で出てました。イメージがちょっと違うので、びっくり(^^)。(2006,07,05)



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