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鍵泥棒のメソッド      


2012年 日本
コメディー   

<監督>内田けんじ
<キャスト>堺雅人, 香川照之, 広末涼子, 荒川良々

<ストーリー>
自殺に失敗した売れない俳優、桜井武史(堺雅人)は、取りあえず行った銭湯で、ある男のロッカーの鍵と自分の鍵をすり替えてしまう。その男とは、風呂場で滑って転んで意識不明になった男、コンドウ(香川照之)。彼は、その後、記憶障害に陥り、自分のことを桜井だと思い込むのだが・・・。

<感想>
「アフター・スクール」の内田けんじ監督作です。

職業も、性格も全く違う二人の男の人生が、入れ替わる・・・。
ん?どういうこと??と思ったら、なるほど、そういうことですか(^^)。

このふたり、今までの人生が全く違うところがツボで、なかなか面白かったです。

なんといっても、キャスティングがすばらしいんです。

ちょっとした出来心で、風呂場のロッカーの鍵をすり替えてしまった男に、堺雅人。
気が弱くて、だらしなくて、どうしようもない情けなさが漂っていて、ぴったり。

そして、一方の、記憶を無くした男に、香川照之。
彼の戸惑い方にも、笑えます。
そりゃそうですよね、
本当は、凄腕の裏稼業?の男なのに、あんなしょぼくれたアパートが、自分の家だと知らされて、戸惑いつつも、一生懸命人生を立て直そうとする様子がなんともいえず健気(けなげ)・・・(^^)。
それに、ジーンズと、ぴったり上までボタンを留めたシャツが、全く似合ってない!(^^)。
その彼が、本当の自分を取り戻した後の、彼の目つきのすごいこと!
この豹変ぶりが、彼の真骨頂ですね〜(^^)。

そして、その二人に何故かおつきあいする事になってしまう女性に、広末涼子。
最近の彼女、とってもいいんですよね。
この映画の彼女も、かたくなで、きまじめな様子が、何故か笑えてしまうという、コメディアンヌぶりが楽しいです。

細かい前振りとかも色々あって、それなりに面白かったですが、期待していたほどではなかったかな。(2012,09,21)



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