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サンザシの樹の下で      


2010年 中国 (山[木査]樹之恋)
ロマンス   

<監督>チャン・イーモウ
<キャスト>チョウ・ドンユイ, ショーン・ドウ, スン・ハイイン

<ストーリー>
文革の嵐が吹き荒れる1970年代初頭の中国。都会の高校生、ジンチュウ(チョウ・ドンユイ)も、農業実習のため、農村に送られてきた。農作業を手伝うジンチュウの前に現れたのは、地質調査をする青年、スン(ショーン・ドウ)だった。二人は、次第に惹かれ始めるが、ジンチュウが都会に戻る日が来る・・・。

<感想>
実話を元にした、純愛映画です。
監督は、チャン・イーモウ。
というと、「初恋の来た道」のチャン・ツィイーの姿が思い出されますね。
この映画のヒロインも、数千人の中から選ばれ、監督のお眼鏡にかなった新人さんだそうです。

時は、文化大革命の最中(さなか)。
若い男女の、純愛が描かれます。
文革の時代の中国を描いた作品はいくつもありますが、その中でも、ひときわ、爽やかで、且つ、切ない映画です。
ちょっと韓国映画にも通じるものがあるかな(^^)。
男女交際が、否定的だったらしいこの時期の中国。
でも、若者の情熱は、押さえられるものじゃないですよね。

冒頭、タイトルにもある”サンザシの樹”が出てきますが、これがなんと、抗日戦争の象徴だそうで、この部分は、ちょっと怯みましたが、決して反日映画ではないので、安心して見ることができます。

主演のチョウ・ドンユイは、チャン・ツィイーとは違い、地味で、華やかさのない女の子でしたが、
そういう子こそ、この映画のヒロインとして、必要だったんだなと、納得しました。

相手のショーン・ドウも、ちょっと間違えるとストーカーのような行動を取りますが、爽やかな好青年でした。

ラストは、涙なくしては、見られません。
これは、なんと、実話を元にしたラブストーリーとか。
悲しすぎて、しばらく、映画を引きずってしまいました・・・(T_T)。

でも、心が清らかになるような、素敵な映画でした。お薦めです(^^)。(2012,07,16)



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