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中国の植物学者の娘たち      


2005年 カナダ・フランス ロマンス   

<監督>ダイ・シージエ
<キャスト>ミレーヌ・ジャンパノイ , リー・シャオラン

<ストーリー>
孤児院で育てられたリー・ミン(ミレーヌ・ジャンパノイ)は、植物学者、チェン教授(リン・トンフー)の実習生として彼の植物園にやってきたが、チェン教授はとても厳しく、挫折しそうになる。しかし、教授の娘アン(リー・シャオラン)は、そんなミンに優しく、二人は、すぐに仲良しになる。そんなある日、アンの兄で軍人のタンが、休暇のために帰省してくる。タンは、ミンを気に入り、結婚を申し込むが・・・。

<感想>
中国でタブーとされている同性愛を描いた作品です。
監督は、中国出身で「小さな中国のお針子」のダイ・シージエ。
中国では、タブーのテーマということで、製作国は、カナダ・フランスで、中国でのロケも出来ずに、ベトナムでロケをしたそうです。

植物に囲まれた、隔絶した生活の中で、”仲良し”から、さらに進んで、愛情を感じるようになるアンとミン。
映像は美しく、音楽もしっとり、ロケ地がベトナムとはいえ、風景も絶景です。

女性同士でも、このような感情を持つことも、この美しい二人を見ると、なんだか自然だなぁと感じさせられました。
でも、そのために、犠牲になったタンと、チェン教授は、かわいそうでした。彼らの気持ちも、痛いほど分かりましたから。
世間とは、切り離された環境にいたからこその物語かもしれません。

そして、彼女たちの結末は・・・。
ラストのようなことも、中国では、本当は、許されないのでしょうが、永遠の愛を誓った二人には、ぴったりのシーンだと思いました。

実習生リー・ミン役のミレーヌ・ジャンパノイは、中国とフランスのハーフだそうで、外見も中国人には見えない(中国語も分からなかったそうです(^^;)のですが、スラリとした身体は、アン役のリー・シャオランと共に、アジアンビューティそのものでした。(2009,02,10)



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