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「ハリー・ポッターと死の秘宝」上下
J.K.ローリング作  松岡祐子訳





「私たちはあなたと一緒に行くわ。
もう何ヶ月も前に決めたことよーーー実は何年も前にね」 (帯より)



とうとうハリー・ポッターの最終章まで来てしまいました。
前作の「謎のプリンス」を読んでからほぼ2年。
いつものように、消えかけの記憶を掘り起こすようにしながら読みました。

前半は、ヴォルデモートが放つ追っ手を振り切りながら、分霊箱を探す旅を続けます。
この旅が、まあ、長くて辛い、希望の見えない旅で、読んでゆくのが辛かったですねぇ。
ハリーたちも、暗〜く、性格悪くなってしまうし・・・。
でも、この部分を乗り越えた3人は、またさらに強い絆で結ばれてゆくのです。
この時、ある事情で、ロンの事を怒っているハーマイオニーの様子が、とてもかわいらしくて、女の子らしくて好きです。ロンも、コソコソしちゃって、なんか、カワイイ(^^)。

後半は、一気に、全ての謎が解け始め、明らかになって行きます。
その中には、ある人の、隠された、純粋な悲しい想いもありました(TT)。

ハリー、ロン、ハーマイオニーの中の誰かが死ぬという噂もあったので、ドキドキしながらページをめくりましたが、なるほど、そういうことでしたか。

最後のシーンは、賛否両論あるようですが、私は、あって良かったと思いました。映画化される時、このシーンも楽しみです(^^)。

いつも思うのですが、この物語は、ファンタジーなのですが、残酷な描写も多く(特に今回はむごいシーンが多かった)、また、大人が読んでいても、難しい表現も多いので、子供向きと言うよりも、大人向けですね。
まあ、私は、大人で良かった!と言うところです。映画も楽しみだな〜〜。 (2009,01,03)



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