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「ヒトリシズカ」
誉田哲也

私は誰。5つの殺人事件。果たして刑事は真実を見たのか?果たして女は幸せだったのか? (帯より)



誉田さんの作品は、「ストロベリーナイト」しか読んでいませんでしたが、
映画では、誉田さん原作の「武士道シックスティーン」を見ました。
両作品は、全く違うテイストで、方や血なまぐさい猟奇殺人事件。方や、さわやかな青春ストーリー。
私は、この違いに、大いに面食らいました(^^)。
両方の世界を描けるすごい作家さんだな〜と、感動したわけです(^^)。

さて、今回読んだ「ヒトリシズカ」は、「ストロベリー・ナイト」同様、警察小説でした。

本を開けると、6つの題名が並んでいたので、短編小説かと思っていたら、
実は、ひとりの女性に関係する事件を扱った、連作小説でした。

年代も、場所も、また、その事件を扱う警察官も違っていて、
最初は、あれ?という感じだけでしたが、
その共通部分が分かり始めると、面白くて、どんどん読んでしまいました。

ただ、私は、残念ながら、最初で、少々、つまずいた箇所がありました。
う〜ん、そんな事あるのかな。
そんな事、できるのかな・・・。

でも、その後、立ち直り(^^)、面白く最後まで読めました。

ただし、どうして?とか、何故?とかの疑問は、とても感じましたねぇ。
あのラストの前に、彼女の独白のようなものが欲しかったです。 (2011,11,28)