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セイ・エニシング      1989年 アメリカ ロマンス
<監督>キャメロン・クロウ
<出演>ジョン・キューザック , アイオン・スカイ , リリ・テイラー , エリック・ストルツ , ジョーン・キューザック , フィリップ・ベイカー・ホール 
<内容>高校卒業の日、優等生のダイアン(アイオン・スカイ)をパーティーに誘ったロイド(ジョン・キューザック)は、周囲の予想に反して、OKの返事をもらい、有頂天になる。最初はとまどっていたダイアンも、ロイドの優しさにふれて、徐々に彼に惹かれてゆく・・・。
*****

以前は、ジョン・キューザックの、この、のっぺりした顔が苦手だったのですが、最近は見慣れたせいか、結構好印象になってます。
15年前の映画ですが、このころからつかみ所のない役をさせたらうまいですね〜(^^)。顔も、ベビーフェイスというのでしょうか、今も、あんまり変わっていませんよね(^^)。

10代後半の青春ロマンスものですが、今回は、彼に感じがよく似た男の子を知っているので、すごく身近な思いで見ていました。繊細だけれど、結構大胆。この年頃って、誰でもこんな感じなのかな。
ストーリー的には、どうのこうの言うほどのものではありませんでした。ちょっと最近映画見過ぎで、感動が薄れ気味かも(^^;

お姉さん役に、実際の姉であるジョーン・キューザックが出ていたので、ニヤリとしてしまいました。
また、ひとりの男に思いを寄せるちょっと変わった女の子役のリリ・テイラー、好きだなぁ(^^)。(2004,09,29)

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青春の輝き      1992年 アメリカ 青春
<監督>ロバート・マンデル
<出演>ブレンダン・フレイザー , クリス・オドネル , マット・デイモン , ベン・アフレック  , コール・ハウザー, エド・ローター 
<内容>ニュー・イングランドの名門校に、フットボール選手としてスカウトされたデヴィッド(ブレンダン・フレイザー)が編入してきた。田舎から出てきた彼は、新しい環境に馴染めるか心配していたのだが、友達やガールフレンドも出来、楽しい学園生活を送っていた。しかし、彼には、ある秘密があった・・・。
*****

この映画は、今やハリウッドで活躍しているスター達がたくさん出ている映画として有名です。そんな情報を先に聞いていたので、端役の青年達にまで、よ〜く目を配りながら観ていたので、結構疲れました(^^;。
名門学園校の話ですが、浮かれた話はほとんどなく、人種差別問題をメインに据えた真面目な映画でした。
人種差別のほとんどない(全然ないわけではありません)、日本という国に生まれて、こういう映画を観ると、生きているというだけで大変なことがあるんだとしみじみ思います。
アメリカの人種差別というと、黒人問題は、よく映画でも取り上げられていますが、ユダヤ人差別はあまり見たことがありませんでした。それで、この映画を見て、その強烈な差別感に驚きました。
アメリカという国は、明るく、自由で、アメリカンドリームを実現できる国でもありますが、一部には、封建的な考えを固持している人たちも多く存在する国でもあると、考えさせられました。

映画は、その他にも、名門に生まれたからこその重圧も描かれていて、それは、それなりに大変なんだと彼らに同情もしました。

注目のスター達の若かりし頃の姿は・・・やっぱり輝いてますね〜。
特に、ブレンダン・フレイザーは、美しいです。今よりちょっと細身なところが、私好み〜〜(^^)。あの美しさは、モデルかなんかをやっていたのでしょうか?
マット・デイモンは、ブレンダンの敵役のいやな役を演じていて、ぴったりでした。彼が、今や、アクションヒーロー物の主役をやっているとはねぇ(^^)。
クリス・オドネルは、今も昔も、モッチャリした役をしています。ベン・アフレックは、ほんのお賑やかしでしたね〜(^^)。(2003,06,24)

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贅沢な骨      2001年 日本 ロマンス
<監督>行定勲
<出演>麻生久美子 , つぐみ , 永瀬正敏 , 津田寛治, 川村カオリ , 光石研 , 渡辺真起子
<内容>ホテトル嬢のミヤコ(麻生久美子)と、心に傷を持つサキコ(つぐみ)、二人は、ミヤコの収入で、生活していた。ある時、ミヤコは、客の新谷さん(永瀬正敏)とのセックスで、初めて満たされた思いを知る。その後、二人は、つきあい始め、同居のサキコにも紹介するのだが・・・。
*****

実は、「贅沢な骨」という短編ホラーの映画化かと思って見始めたのでした。でも、全然違いましたね(^^;。今となっては、そんな小説があったのかどうかも不明です(^^;。
喉にウナギの骨が刺さったミヤコは、初めて感じた新谷さんという客と、同居しているサキコとの3角関係に陥ります。その関係に苦しみながらも、なんとか二人を許そうとするミヤコ。
な〜んか、こういう映画は、苦手で、実際何を言わんとしているのやら分かりませんでした。
贅沢な骨とは?そして、ラストの骨の意味は?
3人の閉塞的な関係に息が詰まりました。
よかったのは、サキコの影踏みのシーン。そのまま落ちてしまうところが、何とも無邪気で、一途で、よかったです。(2003,03,28)

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聖なる嘘つき その名はジェイコブ      1999年 アメリカ コメディー
<監督>ピーター・カソヴィッツ
<出演>ロビン・ウィリアムズ , リーヴ・シュレイバー , アラン・アーキン , マチュー・カソヴィッツ
<内容>第二次大戦中、ナチス占領下のゲットーに住むジェイコブ(ロビン・ウィリアムズ)はある日、たまたまラジオのニュースを聞き、それを仲間に伝えた。そのため、彼がナチスに禁じられているラジオを持っていると噂が立ち、皆は、彼から新しいニュースを聞き出そうとする・・・。
*****

最近、ロビン・ウィリアムズのテンションの高さに少々うんざり気味の私でしたが、この作品は、そんな彼の抑え気味の演技がとてもよかったです。
ドイツ占領下のユダヤ人の話はたくさん映画になっていて、それは、もう悲惨そのものの話が多く、見ているのが、とても辛いのですが、その点、この映画は、彼の存在で辛さが緩和されています。
「ライフ・イズ・ビューティフル」の、ロベルト・ベニーニもそうでしたが、悲惨なだけの映画は、見ていても疲れるのですが、笑いのオブラートにくるんでくれると、肩の力が抜けて、その後の感動も大きいです。

ただ、この極限状態での嘘は、本当に難しいですね。その嘘のために死ぬ人が出てきたりすると、どうしていいか、分からなくなってしまいます。彼の場合、それをひとりで背負い込まないで済んだことは、とても大きかったのではないでしょうか。こういう状況下で、人の真価が分かるのですね。

やはり、どんな状況でも、希望は必要。この場合の嘘は、必要悪だったのでしょう。
泣けます!(2004,04,19)

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セイブ・ザ・ラストダンス     2001年 アメリカ ロマンス・青春   
<監督>トーマス・カーター
<出演>ジュリア・スタイルズ , ショーン・パトリック・トーマス , ケリー・ワシントン
<内容>ダンスの名門、ジュリアード音楽院のオーディションの日、サラ(ジュリア・スタイルズ)は、母親を交通事故で亡くしてしまう。そのことで自分を責めるサラは、ダンスを諦めて、別れて暮らしていた父の元に身を寄せる。転校した学校の生徒は、ほとんどが黒人で、最初サラは、とまどうのだったが・・・。
*****

母親が亡くなった上に、親友とも別れて転校した学校が、ハーレムの真ん中で、ほとんどの生徒が黒人。登校すると、拳銃所持の厳重な身体検査をされ、荷物もうかうかと置いておけないような治安の悪さ。私が、サラの立場だったら、絶対登校拒否になりそうなところですが、サラは、偉いですね〜。
そして、人種を越えた恋。デレクのお姉さんが言った、「相手を選んで恋なんか出来ない」これは、本当ですね〜。泣かされました。
また、今まで知ってはいても、実際踊ったことのないヒップホップのダンスを、サラがデレクに教えてもらうところが楽しそうで、観ている私も思わずニコリとしてしまいました。
私もちょうど「8Mile」を見たところで、自己流ヒップホップダンスを踊りまくっていたので、おかげさまでいい勉強になりました〜(^^)。何気なく踊っているようなあのダンスも、やっぱり基礎があるんですねぇ(^^)。
でもですねぇ、ジュリア・スタイルズのバレエは、もうちょっとどうにかならなかったものでしょうか。バレエの基礎はあるのでしょうが、足も上がってないし、バレリーナの体型じゃないですよね。そのことが気になってしまって、ストーリーに集中できなくなりました。いっそのこと、バレエをやめた反動で、過食症になったとかいう設定は、どうでしょう・・・ダメでしょうねぇ(^^;。(2003,06,03)

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世界中がアイ・ラヴ・ユー      1996年 アメリカ  ミュージカル
<監督>ウディ・アレン
<出演>ウディ・アレンジュリア・ロバーツドリュー・バリモアナタリー・ポートマン ルーカス・ハース  、ゴールディ・ホーン エドワード・ノートン, ナターシャ・リオン  
<内容>ニューヨークに暮らす夫婦と子供達の、恋模様。
*****

いろんな人が出てて、歌って、踊ってくれるので、楽しかった。(1999.11)

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世界でいちばん不運で幸せな私      2003年 フランス・ベルギー ロマンス   
<監督>ヤン・サミュエル
<キャスト>ギョーム・カネ , マリオン・コティヤール , ジル・ルルーシュ
<ストーリー>ジュリアンの母親は、重い病気にかかっている。彼の幼なじみのソフィーは、移民の子といじめられている。二人は、それぞれの悲しさ、つらさをゲームで紛らわせることを考えつく。はじめのうちは楽しかったゲームも次第に過激さを増し、そして・・・。
*****

なんてことでしょう〜〜!!(^^;。

はじめは、とっても可愛いのです。
まだまだ子供で、母親を必要とするジュリアンなのに、お母さんは、重い病気なのです。それでも、子供は子供で、すぐに、楽しい遊びを思いついて無邪気に遊び回る・・・でも、お母さんは、病気・・・という感じで、子供なりの切なさがよく表現されていました。そんな彼が考え出したゲームとは・・・。相手の言った通りのことをする・・・それだけのことです。汚い言葉を使ったり、大人に、してはいけないと言われたことをわざわざしたりと、そんな小さないたずらでした。
しかも、演じる子役ちゃんの可愛いこと!男の子も、女の子も、申し分ないです。

そして、いつしか二人も、大人になり、それでもゲームは続き、そして、その内容もどんどん過激になってくる・・・。
そうなると、ちょっと笑っていられないほどのゲームになってきてしまって、周りは、もちろん、本人たちも、もう命がけで、見ているこちらも、冗談じゃないでしょうと、呆れてきます。
なんでもゲームにしてしまう二人は、心の中に秘めている思いもあったのに、それさえも、ゲームに置き換えてしまうようになって・・・。はじめは、心の癒しとなっていたゲームなのに、状況が、悪い方へと転がっていってしまうのが、見ていて辛いところでしたねぇ。

大人になったジュリアンは、ギョーム・カネが演じています。レオファンならば、ああ、「ザ・ビーチ」で、レオと共演した・・・と、すぐ分かりますよね(^^)。
彼は、不思議な俳優さんで、年々若返ってゆくんですよ〜〜(^^)。
今回も、最初は、学生という設定だったせいか、すごく若くて、びっくりしました。

ラスト近くになっても懲りずに彼らはゲームに熱中しています。もう、こうなると、自虐的ですね。やり過ぎです。でも、それがひたすら切ないんです。
そして、結局あのゲームの缶だけが残って・・・

ユニークで、面白い映画でしたが、これをまともにとらえると、ちょっと悪趣味な映画と思われる方もいるかもしれません。ちょっとブラックコメディー系ですね。だって、人生をゲームにしてしまうのですから・・・。(2005,07,11)

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世界の中心で、愛をさけぶ      2004年 日本 ロマンス   
<監督>行定勲
<キャスト>大沢たかお , 柴咲コウ , 長澤まさみ , 森山未來 , 山崎努 , 宮藤官九郎 , 津田寛治 , 杉本哲太 , 大森南朋 , 天海祐希 , 田中美里 , 高橋一生
<ストーリー>朔太郎(大沢たかお)は、失踪した婚約者、律子(柴咲コウ)を追って、故郷の四国へ向かう。そこは、彼が高校時代に付き合っていたアキ(長澤まさみ)との様々な思い出が詰まった場所でもあった。彼は、アキとの思い出に浸り、悲しみを新たにするのだった・・・。
*****

原作を読んで、さんざん泣いた私は、この映画でも、ひどく泣かされました(T_T)。目が腫れ上がって、二重が一重になりそうなるまで泣かせるこの映画、映画館で見なくて、本当によかったですーーー。

原作を知っているだけに、前半、二人の楽しい時間を見せられても、その後の二人の運命を思い、涙が・・・。そして、空港ロビーのあのシーンに近づいただけでも、もうすでに、ほとんど号泣状態・・・(^^;。我ながら、なんでこんなに映画の中の人物に感情移入してしまうのか、なんでこんなにも涙もろいのか、理解に苦しみますーーー(^^;。
こうして思い出しながら感想を書いているだけでも、涙ぐんでしまう・・・(^^;。やれやれ、困ったものです。

映画は、高校時代の二人の他に、大人になった朔太郎と、その婚約者が出てきます。私に言わせると、婚約者役の柴咲コウの存在は、邪魔なだけでした。ただ、この原作が売れたのは、彼女の帯文句に寄るところが大きかったらしいので、その功労賞としての出演なのかもしれませんが、余計でしたねぇ。
なんで、そう思うのかーー。それは、若い二人、長澤まさみと、森山未來が、好演だったせいもあるのかもしれません。二人とも、若々しく、すがすがしい青春の恋を身体いっぱいで表現してくれました。(2005,05,14)

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セシル・B/ザ・シネマ・ウォーズ      2000年 アメリカ コメディー
<監督>ジョン・ウォーターズ
<出演>スティーヴン・ドーフ , メラニー・グリフィス , マギー・ギレンホール , アリシア・ウィット , マイケル・シャノン
<内容>主演映画のプレミア映画会に出席するためにボルティモアにやってきたハリウッド女優ハニー(メラニー・グリフィス)。しかし、スピーチを始めたとたんに、彼女は、映画館の従業員に拉致誘拐されてしまう。誘拐したのは、ハニーを主演に映画を撮ろうとする反ハリウッド監督、セシル・B(スティーヴン・ドーフ)だった。
*****

なんとまあ過激な!(^^;。金満ハリウッド映画を糾弾するためにハリウッド女優を誘拐して、彼女を主演にした反ハリウッド映画を作る話です。
セシルの仲間の女優、男優、ヘアメイク、メイク、音声、助監督などのスタッフは、それぞれお気に入りの映画人の名前を刺青しています(^^;。実在の映画人らしいので、映画に詳しい人には、うなずいたり、笑ったり?するところでしょうね。誘拐されたハニーを自分たち流に仕上げて、映画は、突撃撮影。「フォレスト・ガンプ」の続編の「ガンプ・アゲイン」の撮影現場に襲撃を掛けたり、ハニーのハリウッドでの主演作の上映場所に行ったりして突撃撮影をします。何しろ過激。もちろん、誘拐犯、又、誘拐の時に死者が出たので殺人犯として警察に追われているわけで、命をかけた撮影です(^^;。でも、この過激さが、よく似合っているスティーブン・ドーフでもありました。
女優にとっての殺し文句は、きっとセシルの発した「女優魂を見せてみろ!」でしょうね。この一言を言われたら、何でもしないわけにはいかないでしょう。
ハニー役のメラニー・グリフィスは、よくこんな役を引き受けたなと思うほど、最初は、いやな女優の役をしています。わがままで、自己中。そんな彼女が、「女優魂」を2度ほど見せつけて、本当に一皮むけたようでした。
あとは、彼が命をかけて作った映画が、どんなになったのか、見てみたかったですね。
映画オタク向け映画かな。普通の人(と言うか、ハリウッド映画好きな人)が見ても面白くないかもね。(2003,04,08)

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セックスと嘘とビデオテープ      1989年 アメリカ
<監督>スティーヴン・ソダーバーグ
<出演>アンディ・マクダウェル ジェームズ・スペイダー ピーター・ギャラガー
<内容>アン(アンディー・マクダウェル)は、弁護士の夫(ピーター・ギャラガー)と、平穏な毎日を送っていた。しかし、実は、彼女の夫は、彼女の妹と、肉体関係を持っているという、欺瞞に満ちた生活だった。そんな彼らの元に、夫の旧友(ジェームズ・スペイダー)が、訪ねて来た時からその均衡が、崩れ始める。
*****

今をときめく、スティーブン・ソダーバーグ監督の初監督作品で、しかも、カンヌで、パルム・ドール賞を受賞しています。カンヌ受賞作は、難解な物が多くて、私は、少々苦手なのですが、この映画も、観た後で、この映画は、何だったのか?と、考えさせられるような映画でした(^^;。内容は、題名通り、セックスと嘘とビデオテープ。自分でも気が付かないような、自分の内面をさらし出してしまう話です。これは、グレアムの趣味のためのビデオ取りなのに、彼は、まるで、カウンセラーのようでした。そして、ラストの2人の笑顔は、それが、成功したと言うことでしょうか。手持ちカメラを使ったり、ローアングルで撮ったりして、カメラアングルが、おもしろかったです。アンディー・マクダウェルって、私の好きな女優さんです。(2002.01)

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セッション9      2001年 アメリカ サスペンス・ホラー   
<監督>ブラッド・アンダーソン
<出演>デヴィッド・カルーソー , ジョシュ・ルーカス , ピーター・ミュラン 
<内容>19世紀後半に建てられたダンバース精神病院。18年前に閉鎖されてから、廃墟と化していたこの病院を公共施設として再利用するため、アスベスト除去業者が作業を行っていた。2週間かかる作業を1週間でやり遂げなければならないため、彼らは、精神的に追いつめられて行く。そして・・・。
*****

映画の舞台は、廃墟の精神病院です。いかにも、何か起こりそうですよねーー(^^;。
でも、この映画は、何か出てくるとか、襲ってくるとか、そういう物理的な怖さではありません。
それぞれに悩みを抱えた作業員たちが、作業時間に追われることから、精神的に追いつめられ、そこに、病院に潜む何らかの力が影響して、怖ろしいことになるのです。
まさに心理的な怖さ。
じわじわと迫ってくる静かな恐怖に、ちょっと眠気が・・・(^^;。まったく私ったら・・・(T_T)。
あ、でも、物理的に怖い箇所が一つありました!目です、目。あのシーンは、正視出来ませんでした(T_T)。

この映画の見所は、やはり廃墟の病院の建物です。コウモリが羽を広げた形に形容出来る特異な形のこの建物は、それ自体、どんよりした空模様とあいまって、何とも不気味です。おまけに方向オンチの私には、この建物の内部構造が皆目分からず、それだけでも、非常な恐怖でしたねぇ(^^;。
ただ、登場人物たちの仕事自体は、ひとりで行うわけではないし、外の風景も映るので、あまり閉塞感はありませんでした。
それよりも、休憩時間のなにげないおしゃべりから、それぞれが抱えた悩みが分かって来るに従って、徐々に何とも言えない怖さが増してきます。

セッション9とは、444号室の多重人格症の患者メアリーの治療を示しています。そして、9回目の治療によって、彼女の事件が解明されるのですが、その事件が、直接ゴードンらに関係しているわけではないのが、少々肩すかし気味。あのテープは、怖さを盛り上げる一つのアイテムに過ぎなかったのでしょうか??

出演者全員、あまり顔を認知出来ていない人ばかりだったので、最初のシーンに出てくるフィル(デヴィッド・カルーソー)と、ゴードン(ピーター・ミュラン)の顔の区別が終盤までなかなか出来なくて、苦労しました(^^;。ですので、この映画を、もっとよく理解するには、もう一度観ないとだめかもしれません。(2003,12,22)

●作品名インデックスへ
セブン   1995年 アメリカ  サスペンス
<監督>デヴィッド・フィンチャー 
<出演>ブラット・ピットモーガン・フリーマングウィネス・パルトロー ケビン・スペイシー, R・リー・アーメイ  
<内容>キリスト教の「七つの大罪」を模倣した連続殺人事件を追う二人の刑事の話。
*****

目を覆うような殺人現場。ラストを知っていると、やはり衝撃度半減かな。あと、ブラピのラストの演技が、鼻につくんですけど・・(T_T)。ブラピファンの人、ゴメンナサイ(^^;(1999.02)

●作品名インデックスへ
セブン・イヤーズ・イン・チベット   1997年 アメリカ   ドラマ
<監督>ジャン・ジャック・アノー 
<出演>ブラッド・ピットデビッド・シューリス、B・D・ウォン , マコ岩松
<内容>オーストラリアの登山家ハインリヒ・ハラー原作の映画化。ヒマラヤ制覇を目指していたハラーは、大戦勃発によって、捕虜として、捕らえられてしまう。仲間とともに、脱獄した彼は、チベットに、たどり着き、ダライ・ラマに、謁見する。
*****

チベットと、中国の関係の、良いお勉強になりました。ダライ・ラマについては、いままで、名前しか知らなかったけれど、こういうことだったのですね。ただ、登山家の話なので、登山の話が出るのは、当然なんだけれど、ちょっと長すぎだったかも。チベット入りしてからの話が、面白かった。少年時代のダライ・ラマを演じた彼が、聡明そうで、なんにでも、興味を抱き、それでいて、落ち着きのある、いい演技をしていました。ブラピも、はじめの方の、自己中心的な男から、ダライ・ラマに、出会って、人間的に、成長してゆく過程を美しく(^^)演じています。(2001.01)

セルラー      2004年 アメリカ アクション・犯罪・スリラー
<監督>デヴィッド・R・エリス
<キャスト>キム・ベイシンガー , クリス・エヴァンス , ウィリアム・H・メイシー , ジェイソン・ステイサム , ジェシカ・ビール , リチャード・バージ 
<ストーリー>高校教師ジェシカ(キム・ベイシンガー)は、ある日、見知らぬ男たち(ジェイソン・ステイサム)に誘拐されてしまう。彼らの意図が分からぬまま、一人息子まで誘拐されると知り、ジェシカは、壊された電話をつないで、外部と連絡を取ろうとする。その電話が繋がったのは、ライアン(クリス・エヴァンス)という青年の携帯電話だった・・・。
*****

予告編を見たときは、あまりパッとした映画ではないなぁと思っていたにもかかわらず、すごく面白かったですね〜〜。
携帯電話の長所、短所を上手く取り入れて、一級のスリラー映画に出来上がっていると思いました。

壊された電話・・・。これだけが彼女の生命線。
高校の生物教師なのに、何故か、電話の構造にも詳しい彼女・・・。あんな風にすると、電話って、繋がるんですね〜〜。
やっと繋がった電話でも、一度切れたら、もう二度と繋がらないかもしれない。そんなところは、走り続けなければ爆発してしまう「スピード」にも感じが似てました。
充電切れ、トンネル、混線等々、次から次に障害が発生して、危機また危機。使い慣れている携帯電話だけに、とても親近感のある展開です。

出演者も、なかなか良かったです。
電話を取ってしまう青年ライアン役のクリス・エヴァンス。最初は、おばかな青年風で登場するのに、彼女の窮地を知って、見ず知らずの彼女を一生懸命助けようとする、真摯な姿に、好感度が、ぐんぐん上がりました。
キム・ベイシンガーも泣きはらした目元が痛々しくて、助けてあげたい!と、思わされます。
ウィリアム・H・メイシーも、いつもながら、いい味です。退屈な?警官生活に見切りをつけてスパ経営者を目指す、冴えない警官なのに、見事な使命感で、頑張ってくれます。あ〜、いいな〜〜(^^)。

色々つっこみどころもあるんだけど、まず、私がライアンだったら、空港で、追いかけている男達が警官だと分かった段階で、ちょっと引くでしょうねぇ・・・(^^;。それでも、彼女を信じ続けるライアンは、偉い!?(2006,04,26)

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セレンディピティー      2001年 アメリカ ロマンス・コメディー   
<監督>ピーター・チェルソム
<出演>ジョン・キューザック , ケイト・ベッキンセイル , ジョン・コーベット , ユージン・レヴィ , ブリジット・モイナハン 
<内容>クリスマスの買い物客でにぎわうニューヨークで、偶然出会ったジョナサン(ジョン・キューザック)とサラ(ケイト・ベッキンセイル)。ふたりは、互いにひかれあいながらも、運命の再会を願いつつ、別れてしまう。数年後、ふたりは再会出来ぬまま、お互いの婚約者と結ばれようとしていた・・・。
*****

「運命の出会い」。なんて素敵な響きでしょう〜(^^)。出会った時に、何か感じたとしても、「数年後に破綻」なんて事は、今、珍しくないですから、正しくは、「あれが、運命の出会いだったんだ」と過去を振り返る言葉でしょう。
それでも、やっぱり、運命という言葉には、何かを予感させる心地よい響きがあるんですよね(^^)。

サラとジョナサンは、まさに、その運命を信じて、奔走するわけです。
美しいニューヨークの町とともに描かれる、典型的なすれ違いのラブロマンス映画です。

安心してうっとりと見ているには、ちょうどいい目の保養が出来る映画かな。見る時期は、やはりクリスマス近くの時期がベストでしょう(^^)。
ラスト近くは、もうファンタジーの世界に突入しちゃいます(^^)。

でも、こういう映画を観ると、いつも、それぞれの相手のことを考えてしまいます。本人たちは、ハッピーエンドでも、その相手(特に、ジョナサンの彼女)には、バッドエンドそのもの。かわいそうです。運命の裏には、悲劇あり・・・。

ケイト・ベッキンセールは、わたし的には、相変わらず、あまりパッとしないのですが、もうすぐ公開の「アンダーワールド」では、今までのイメージを払拭する新しい彼女を見れるかもと、期待しています(^^)。

ジョン・キューザックも、のっぺり顔ゆえに、私好みではないのですが、「アメリカン・パイ」の何処かずれてるお父さん役のユージン・レヴィとのデパートでの掛け合いが、最高で、笑わせて貰いました(^^)。

ちょっと題名「セレンディピティー」(原題SERENDIPITY=幸せな偶然)を覚えにくいのが辛い!(^^;(2003,11,19)

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戦火の勇気      1996年 アメリカ 戦争
<監督>エドワード・ズウィック
<出演>デンゼル・ワシントン , メグ・ライアン , スコット・グレン , ショーン・アスティン , マット・デイモン , ルー・ダイアモンド・フィリップス 
<内容>1991年1月17日に始まった湾岸戦争で、戦車部隊の指揮をしていたサーリング大佐(デンゼル・ワシントン)は誤って味方の戦車を攻撃し、部下を戦死させてしまう。その自責の念から、彼の生活の歯車が狂ってゆく。そんな彼に、湾岸戦争で戦死したウォーデン大尉(メグ・ライアン)の名誉勲章受勲のための調査が命じられた。調査するうちに彼にはある疑惑が芽生えるのだった・・・。
*****

もう観るのは3回目ぐらいでしょうか。何回観ても、良くできた映画だと思います。
時代設定はイラク相手の湾岸戦争。その時の大統領はパパブッシュ。と、今とシンクロするところが多くて、今回は一層感慨深いものがありました。

映画は、ぎりぎりの状況下で追い込まれた人間の心理を、いくつかの立場から描いていてミステリ風です。
そして、その状況をその都度、映像として見せられるので、説得力がある反面、見ている方は混乱してきます。いったい真実はどうだったんだ?!
そして、ちょっとした供述の相違からサーリング大佐が真相を追求していくくだりは、目を離せません。

人間の弱さが浮き彫りになって、もし自分だったらどうするかと深く考えさせられました。極限の状況下で、自分は、どう行動するのか。理想はあるけれど、それも、その場になってみないと分かりませんしねぇ。戦争とは、そんな立場に人間を追い込んで痛めつけてしまうんですよね。

ただ、何回観ても残念なのは、メグ・ライアン。色々な面の彼女をうまく演じているとは思うのですが、どうしても、彼女が兵士には見えないのが難点です。そんな彼女が演じるからこそ、見ていてどうなるのかと最後まで真実が見えてこないからいいのだとは思うのですが、あの細さ、弱々しさでは、嘘っぽく感じてしまって、他の女優さんだったらいいのにと思ってしまいます。
彼女自身、この映画の後もまたラブコメに戻っているので、自分には合わないと思ったんではないでしょうかね。
そして、有名になる前のマット・デイモンの痩せ方は、凄いですねぇ。10kgぐらい落としたんでしょうか。ちょっと痩せすぎという気もしましたが・・・、まあ、いいか(^^;。(2004,03,14)

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潜在殺意   1996年 アメリカ  サスペンス
<監督>エイミー・ホールデン・ジョーンズ
<出演> ハリー・ベリー 、クリストファー・マクドナルド 
<内容>
*****

(1999.04)

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戦場の小さな天使たち      1987年 イギリス 戦争
<監督>ジョン・ブアマン
<出演>サラ・マイルズ , セバスチャン・ライス・エドワーズ , イアン・バネン, ジャン=マルク・バール
<内容>第二次世界大戦下のイギリス。ビリーの家では、父親が志願兵として戦地へ旅立っていった。あとに残った母親と子供3人は、ドイツ軍の攻撃の中、家を守るのだが・・・。
*****

戦争と子供達といっても、涙にくれる映画ではありませんでした。むしろ、悲惨な状況は、ほとんど皆無です。ドイツ軍の空襲を受けながらも、力強く生きる市井の人々をありのままに、そして、時にユーモラスに描いています。
日本のその当時と比べてなんと優雅な戦時でしょう。食料は、さすがに配給制らしいですが、着るものも派手だし、何より、人々の心が豊かで、ゆとりがあります。これが、現実だったのでしょうか・・・?
そんな大人の余裕が、子供にも影響を及ぼしているのか、子供は、なんとも屈託ないです。空襲で焼け落ちた家に入り込んで、宝探しや、家壊し。どんな状況にも子供は、順応し、楽しんでしまうのですねぇ〜〜。自分の身に不幸がおこるまで、他人の不幸も密の味なのかもしれません。子供って、そうやって一つ一つ色々な体験をして自分の糧にしていくんだなと思いました。
後半は、さらに戦時下とは思えないシーンが続きます。家族と共に疎開した祖父母の家での様子は、戦争映画というよりも、ひと夏のバケーションでした。(はじめから、ここに疎開したらよかったのにと、チラと思いましたが・・・)
同じく本土を攻撃された日本との違いを非常に感じました。
ビリーの学校の授業のシーンで、イギリスの領地は、世界の2/5(!)だと教えてるシーンがありました。それって、すごいですよね。そこら辺が、日本の戦時下との違いを生んだのでしょうか。(2003,06,18)

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戦場のピアニスト      2002年 戦争 フランス・ドイツ・ポーランド・イギリス   
<監督>ロマン・ポランスキー
<出演>エイドリアン・ブロディ , エミリア・フォックス , トーマス・クレッチマン
<内容>1939年9月ポーランド。ユダヤ人ピアニスト、ウワディク・シュピルマンがワルシャワのラジオ局で演奏中、局がドイツ軍に爆撃された。命からがら家に戻ると、家族は家を捨て、逃げる準備をしていた。いったんは逃げることを断念した家族だったが、徐々にドイツ軍によるユダヤ人への締め付けがきつくなってゆき、ついには、ユダヤ人居住区へ強制移住させられることとなった・・・。
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実話です。観ていて辛いです。映画はあまり感情をあらわにせず、淡々と歴史をなぞってゆきます。でも、それだけでも十分辛く、重い歴史的事実が次々と重なってゆきます。独裁政治、民族殲滅・・・なんて恐ろしいことでしょう。これは、まさに狂気の時代です。いくら月日が経って、新世紀に入っても、この歴史的事実は、変わらないのです。映画の制作国にドイツが入っています。ドイツは、いつまでもこの痛ましい時代を忘れないでいようとする姿勢がすばらしいと思います。

この時代、ユダヤ人と言うだけで、生き残る事はまるで奇蹟。ウワディクもたくさんの人に助けられ、生き延びられました。この恐怖時代にあって、このような善意の人々が、いることが人間のすばらしいところです。でも、彼がもし、有名なピアニストでなかったら・・・きっと生きぬくことは出来なかったでしょう。廃墟の中で演奏するピアノ・・・感動せずにはいられません。また、平和な時代に戻って、以前のようにラジオ局で弾くピアノ・・・これも又、違った意味で感動させられます。彼の失ったもの、失った人々・・・その思いが胸を突きました。ただ生きぬくこと。これが、いかに大変なことだったのか・・・。(2003,02,16)


●作品名インデックスへ
戦争と平和       1965〜67年 ソ連 戦争・ロマンス
<監督>セルゲイ・ボンダルチュク
<出演>リュドミラ・サベリーエワセルゲイ・ボンダルチュクヴャチェスラフ・チーホノフ 
<内容>19世紀の帝政ロシア時代、名門貴族アンドレイは、侵攻してきた、フランス、ナポレオン軍と戦うために出征し、親友のピエールもまた、戦争の現場を目の当たりにしてその悲惨さに圧倒される。また、社交界で、アンドレイと巡り会った、ナターシャは、恋に落ちて、婚約をするのだが・・・。トルストイの同名小説の映画化作品。
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424分の超大作です。オードリー・ヘップバーン主演でアメリカでも作られましたが、この作品は、旧ソ連が、5年の歳月をかけて作ったものです。主演の女優さんも、少女から、大人の女性へと、同時期に成長してゆきます。原作も、(読んだことがありませんが(^^;)、相当長い作品です。それを、映画にまとめるのは、大変だったと思いますが、主役が3人で、すっきりしていて、私にも、わかりやすかったです。4部構成で、第一部=アンドレイ・ボルコンスキー、第二部=ナターシャ・ロストワ、第三部=1812年、第四部=ピエ−ル・ベズーホフと、主役それぞれのエピソードと、戦争シーンに分かれています。見所は、なんといっても、スケールの大きさです。広大な土地に繰り広げられる戦争シーン、人、馬、爆薬、その量は、実際に戦争ができるのではないかと思うほどでした。そして、また、平和の象徴である、舞踏会も、また、絢爛豪華でした。戦争で、これだけ大量の犠牲と、損失を払っても、結局は、そこにすむ人々の魂までをも奪うことはできない。そして、その人間もまた、大きな自然の中の一つのものにすぎないと言うことを語りかけてくれます。あまりの大作で、見ようかどうしようか、迷いましたが、やはり、見てよかったと思える作品でした。(2001.11)

戦争のはじめかた      2001年 イギリス・ドイツ コメディー・犯罪・戦争・スリラー・ミステリー   
<監督>グレゴール・ジョーダン
<キャスト>ホアキン・フェニックス , エド・ハリス , スコット・グレン , アンナ・パキン , エリザベス・マクガヴァン, マイケル・ペーニャ , イドリス・エルバ  
<ストーリー>ベルリンの壁崩壊を目前にした1989年の西ドイツの米軍基地。すでに緊張感がなくなった基地内では、麻薬の蔓延や、物資の横流しが横行していた。そんなある日、基地の浄化を公言するリー曹長(スコット・グレン)が着任する・・・。
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アメリカ軍内部の腐敗をとことんコケにした問題作です。内容はブラックで、さすがにアメリカでは作れなかったんでしょう、製作国は、イギリス・ドイツです(^^)。
しかも、公開しようとした矢先に、9.11事件があり、公開延期が続いたそうです。日本での公開も、なんか、ひっそりって感じでしたねぇ(^^)。

軍隊にとっての敵は、”平和”・・・分かるような気がします。緊張感がない時代に、敵を想定して訓練しろと言われても、やっぱり無理があるでしょう。
そんな時の軍内部は、もはや、共通の目標のないサラリーマンと同じです。少しでも、出世をして、少しでも、楽をして、そして金儲けに走る・・・。
そんなむちゃくちゃな状態が描かれていて、よく、米軍からクレームが付かなかったもんだと、そっちの方でも、感心してしまいました。

でも実は、そんな平和なときにも、人間は、敵を作らずにはいられません。
他の国が敵とならない時代には、敵は、上官であり、ライバルであり、時には、自分自身の心の中にあったりするのです。
ブラックに笑える、ちょっと怖ろしい映画でした。(2006,01,25)

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セント・エルモス・ファイアー      1985年 アメリカ 青春
<監督>ジョエル・シューマカー 
<出演>エミリオ・エステヴェスロブ・ロウデミ・ムーア, マーティン・バルサム
<内容>大学の同級生7人が、友達の交通事故をきっかけに集った。そして、友情、愛情、仕事など、関わりを持ちながら、成長してゆく。
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美男美女の青春物語でした。皆、見とれるほど美しい〜〜(^^)。でも、この7人の中で、知ってるのは、デミ・ムーアだけ。あと、二人は、見たことあるけど、その他の4人は、全然知りません。かっこいい人もいたのに、今は、いったいどこで、何をしているんでしょう〜〜? そうそう、アンディー・マクダウエルも、いました。きれい!! (^^)日本のドラマにも、何か、こんなのありましたね。青春物として、結構楽しめました。(2001.11)

●作品名インデックスへ
千と千尋の神隠し      2001年 日本 アニメ
<監督>宮崎駿
<声の出演>柊瑠美、入野自由、夏木マリ 神木隆之介 , 大泉洋 , 菅原文太、内藤剛志、沢口靖子
<内容> 千尋は、両親と共に、引っ越し先に向かう途中、不思議な町の中に、迷い込んでしまう。両親は、その町で、食べ物を食べているうちに、豚になってしまい、千尋は、一人、その妖怪の町に、とり残されてしまう。そんな時、一人の少年はくが、千尋を、助けようと、奔走してくれるのだが・・・。
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久々の、ジブリワールドのヒットです!!さすが、この夏の映画一番の興業収益を記録しただけのことはありました。あのメガヒット作「もののけ姫」よりも、こっちの方が、私は、好きです。一人の少女の成長を、温かく見守ってゆくところが、じんわりと、素直に、心の中に染みました。またあの不思議なキャラクター達! よくもまあ、あれだけ次から次と、出てくる物ですね〜。そして、かおなしって、いったい何だったのでしょう・・・?(^^)。今回は、いつも気になる声優さん達も、それぞれの役になりきっていて、違和感なく、楽しめました。ただ、小さい子供には、ちょっと怖すぎたのか、約一名のお子さんが、最初の方で、泣き出してました(^^;。(2001.09)

●作品名インデックスへ
セントラル・ステーション   1998年 ブラジル  ドラマ
<監督>ヴァルテル・サレス
<出演>フェルナンダ・モンテネグロ、マリリア・ペーラ
<内容>ブラジルが舞台。手紙の代書人の女と、母を亡くした少年との心のふれあい。
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決して善人とは言えない代書人ドーラ。映画というと、悪人は、悪人らしく、善人は、善人らしい話が、多いが、この彼女は、本来の人間に近い。その心の動きが、なかなかいい。そして、あの子役。限りなく◎に近い。(2000.06)

●作品名インデックスへ
千年の恋 ひかる源氏物語      2001年 日本 歴史   
<監督>堀川とんこう
<出演>吉永小百合 , 天海祐希 , かたせ梨乃 , 岸田今日子 , 高島礼子 , 竹中直人 , 山本太郎 , 渡辺謙 , 中山忍 , 常盤貴子 , 前田亜季
<内容>夫と死別した紫式部(吉永小百合)が藤原道長の娘、彰子(水橋貴己)の教育係として京の都に呼ばれた。式部は、御前に上がる準備として、まだ幼さの残る彰子に光源氏(天海祐希)の物語を語り聞かせるのだった・・・。
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あまりの評判の悪さに、ちょっと退いていたのですが、観てみると、なかなか絢爛豪華で楽しめました。
確かに、源氏物語がぶつ切りになって、物語の面白さがだいぶ失われています。本当は、もっと時間を掛けて、じっくりと描いて欲しい作品ですけど、それには、2時間の映画では、どだい無理でしょう。
だから、源氏に詳しい人には、物足りない、イメージが合わない等々。源氏を知らない人には、なんだかさっぱり分からないということになるのかな。でも、私程度の知識(学校で習って、その後、瀬戸内寂聴の源氏ぐらいは読んだ)の者には、ああ、こんなこともあったっけ、という感じて楽しく観れました。
やっぱりこの時代の女は悲しいなぁ・・・。

なにより女優さん達が綺麗(一部を除く(^^;)。
吉永小百合は、いくつになってもお美しいですね〜。
天海祐希も、上背があり、きりりとして、それでいてなよっとしているのが、何とも適役ではないでしょうか。
他の女優さん達も、この人がこの役かぁと、面白く観れました。

衣装も、豪華でしたね〜。色遣いも美しく、安っぽくないのが、何よりでした。
それに、日本の四季折々の風景の美しさも、堪能出来ます。
ただ、キャッチコピーの「日本映画が世界に誇る、空前の歴史絵巻」。あんまり世界には誇ってほしくないかもと思ってしまいました。誇るには、もっともっとお金掛けなくっちゃ(^^;。

その他に言いたいことは・・・。
松田聖子は・・・・歌はさすがにうまかった・・・(^^;。
彰子役の水橋貴己が可愛くてよかった。
絵師の書いた彰子の絵があまりにも少女漫画のようだった・・・。
紫式部の私生活がかいま見れて面白かった。
思い出すとまだまだありそうですが、とりあえず、こんな所でしょうか(^^)。(2003,12,28)



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