獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-199904-46

RE FIPの数値について
投稿日 1999年4月7日(水)09時32分 田口正行

みんくさんこんにちは。
FIP(猫伝染性腹膜炎)は診断が困難な病気です。
診断はFIPを発症した場合にみられる症状と、抗体価とを併せて考えた上で確定診断としますが、
抗体価が高いからFIPともいえないし、低いから大丈夫とも言えない病気です。
ただし、FIPに特徴的な症状があって高い抗体価を示しているときにはFIPの診断で良いと思います。
FIPは一度発症すると致死的(この病気で死んでしまう)と考えられていて、その経過は患猫さんによって異なります。
しるくさんの猫コロナウイルス(FIPもこの中に含まれます)に対する抗体価は確かに高いようですが、
現在の症状が発熱だけであればあわてないでストレスを避けた環境で飼ってあげるのが一番だと思います。

FIPに対する知識で知っておいた方がいいことですが、
FIPを発症する猫は感染猫15匹の内で1匹とも言われています。
発症は若い猫に多く、多頭飼育で多くなる傾向にあります(多頭飼育がストレスになります)。
発症には細胞性免疫の異常が必要です(免疫の低下によって発症します、また発症猫の液性免疫:抗体はこのウイルスをやっつけることはうまく出来ません)

以上が現在のところFIPに関して知られていることになります。
僕たち獣医師の立場ではこの診断名があれば、なんでも(どんな症状でもありになります)説明できてしまうほど多様な症状の病気ですが
致死的な病気なので飼い主さんの気持ちを考えるとあまり告げたくない診断名でもあります。
若い猫に発症した場合にはまれに回復することもあるようなので、落ち着いて様子を見られてかまわないと思いますよ。
(治療は液性免疫を抑制するか血小板の働きを抑えることで症状の緩和をはかりますが、治す治療ではありません)。

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