獣医師広報板ニュース

野生と自然掲示板過去発言No.4000-200310-73

人が我慢すること・・・
投稿日 2003年10月12日(日)15時13分 もり

まず、手始めに、我々は何を我慢すればいいのでしょうかね?

日本に限って言えば、現在自然が壊されている現状とは何なので
しょうか?
難しいですね。

人が何を求めて自然を犠牲にしているか・・・それはおよそ、
安全性、快適性、経済性の3つだと思われます。

水棲昆虫や両生爬虫類、魚類や小動物、またそれらを食物とする
中型哺乳類や猛禽類を苦しめているのは、一つは道路建設、一つは
農地政策ですね。
地方都市近郊などでどんどんと作られる、広くて快適な道路。
その道路は、丘陵地帯であれば、その谷間を通ります。
丘陵地帯の谷間といえば、湿地や小川、また谷戸田など、野生動
植物の生息地として適しているところです。
そんなところに、通勤時間を数分短縮するための大規模道路がで
きてしまえば、その環境は終わりです。更に、小川は三面コンク
リートの水路になり、ますます生物は暮らせなくなっていきます。

農地整備などで行われる水路工事も、また生き物を棲めなくして
いまっています。さらに、大量の農薬散布が止めを刺すってとこ
ろでしょうか。
そういう動きを、どうやって止めるか・・・。
これまた、小規模な市民運動だけでは難しいところがあります。
農地所有者も、大規模な公共工事に逆らうことは難しいでしょう
し・・・。

次に、平地林や丘陵地帯から野生動植物の生息地を奪っているも
のに宅地開発があります。里山がどんどんと切り崩され、住宅地
に変わっています。核家族化によって、世帯数がどんどん増加し
ていることも一因ですが、はたして都市部からあふれるほど世帯
数は増えているのでしょうか?いや、都市中央部はどんどん空洞
化しているのです。しかし、地価があまりに高いため一般の人々
は都市部を捨て郊外の丘陵を壊して住むのです。
この動きを止めるにはどうしたらいいでしょうか?
一部の地域では、ナショナルトラスト運動などで、小規模ながら
なんとか丘陵地を守ろうとしているところもあります。

川の水温を著しく下げたり、野生生物の移動を大きくさまたげた
りするダム・・・これは、今、各地で反対運動がおきたりしてい
て、時代は追い風のようです。
しかし、河川敷の運動公園化や河川改修による河川環境の多様性
の喪失には大きな問題があります。
近年、多自然型工法などが取り入れられているようですが、実質
的にはまだポーズに留まっているようです。

日本における最大の自然破壊は、スギ・ヒノキの大造林でしょう。
このことに対して、国や自治体は反省しようとはせず、余剰した
木材の需要を無理矢理拡大させようと必死です。
われわれ市民は、このことに対してどう動けばいいのでしょうか?

自然を守る風潮が高まれば、必然的に我々が我慢することを迫られ
るでしょう。でも、最初に我慢しようと言っても、どう動いていい
かわかりません。

ほんとうに、われわれ一人一人がどう動いていけば良いのかわかり
ません。

ともかく、少しずつ世論を高めていく手助けをしていく。
その結果、いつかは国がドイツのビオトープ事業(野生動植物の生
息地をタイプ別に地図上に落とし、ビオトープ同士の回廊も考慮し
た、自然環境優先型の土地利用計画をつくり実行する・・果たして
ドイツでもうまく機能しているのかはわかりませんが・・。ちなみ
に「ビオトープ」というのは野生生物生息環境の単位で、日本で使
用されているような人工的環境のことではありません)のようなこ
とができればいいなぁと思います。

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