命を助けたいのであれば、骨折している足をバッサリが一番確実性が高い
と思われます。
鳥類の骨は「含気骨」といってたくさんの空気をいれたようなスカスカの
構造になっているため、体重の重い大形の鳥では、骨の癒合が遅延するこ
とが多いです。
骨折が癒合するまでの期間、保定や拘束が必要であるため、長期間に亘る
ものは、そちらの方で二次的な障害を引き起こしかねません。まして、野
鳥ということであれば、自分自身で傷つけてしまうこともあるわけで、な
かなか容易ではありません。
したがいまして、生命が最優先であれば、「断脚」が簡単で確実というこ
とになります。
もっとも、いきなり、こんなことを言われれば、事情をしらない方は驚か
れるでしょうし、救護センターでも骨折の修復とその後のリハビリ、野生
復帰は考えてくれているはずです。
私がこんなことを言うのは、せっかく保護したのに助けることができなか
った、救護センターで駄目になってしまったという例も、それ相当にある
からです。
みな助けようとしての結果なのです。救命率や野生復帰率が少しでも高く
なるべく、努力している方達がいるということは理解していて欲しいので
す。
助けるための施設で、そのための職員がいて、それでも１００％の結果が
出るわけではない。だからと言って、そのことで責めないであげて欲しい
のです。

本来であれば、今回のこの文章は、まったくの必要のない文章であって、
言われた方も　書いている私の意図がつかめないと思います。
ちょっと、他の掲示板で「思うところ」があって、現場で働く者は、みな
頑張っていることを知って欲しくてです。
だれもが、どうすることが動物にとって、よいことなのかと考えているの
かを知って欲しいからです。

鷺を捕獲するのには、ＧＯさんが言われているようにその嘴に充分するぎ
るくらいの注意が必要です。
人も鳥も安全でなくてはなりません。