獣医師広報板ニュース

動物看護師掲示板過去発言No.7000-200005-55

ユキさんへ
投稿日 2000年5月23日(火)17時05分 姫

こんにちは。始めまして、姫と申します。

ユキさんの言う通り、飼い主さんの都合や気持ちで
今まで家族だったペットを手放してしまったり、安楽死(このケースの安楽死は
職場の院長の考え上、経験したことはありませんが)を望んだりすることは
本当に許しがたいことです。ブームに乗り、大型犬を飼った(買った)ものの
病気予防にも、餌も、病気になってもお金がかかるとの理由で
捨ててしまう飼い主さんを、結構見ています。
ただ、「安楽死」という中に、やむを得ない場合も必ずしも存在することを
知ってください。

飼い主さんが飼えなくなってしまった理由にこのようなケースがありました。
飼い主さん達より飼い犬の方が強くなってしまったんです。
オスに多いのですが、突然飼い主さんを噛みつく・威嚇するなど
傍に寄れないほどの猛犬に変身してしまうのです。
その家族は犬のクサリの音がするだけでビクビクし、ごはんも近くに寄って
あげれないので、遠くから投げる感じになり、自分で首輪をはずし、
子供を威嚇する・・・・ということで相談にいらした家族がいました。
みんな、やつれ夜も眠れないほどの恐怖だそうです。
そして、家族全員の承諾のもと、安楽死となってしましました。

この場合、やはり人間が悪いんです。きっと、かわいそうだからといい、
しつけをきちんとしなかったのでしょう。
しかし、人間の生活をおびやかしたり、生命に危険がある場合
どうしても、ヒトが優先的になってしまうのは事実です。

VT(動物看護士)の仕事はこのことを予防するためにも
頑張る必要があるのです。しつけの問題や、里親の問題。
病気の予防もそうです。その「安楽死」などの問題を見据えて
仕事をしていかなければ勤まりません。辛いこともたくさんあります。
それに、今の医学では限界があり、末期の疾患でどうしても安楽死を
希望する患者さんもいます。獣医師のつらさ、VTのつらさ
とてもじゃないけど、すごいものです。
患者さんはもっと辛いでしょう。それを癒すのもVTの仕事です。
虐待と愛護ってヘタすると紙一重なんですよ。気持ちの問題で、
どうにでもとれる。そういう世界です。この業界は。本当に厳しいです。

無麻酔でしっぽを切る・・・というのも
(きっと生後2週間ほどの子犬の断尾のことカナ?)
麻酔をかけて危険を伴うより、安全な無麻酔を選んだ獣医師はやっぱり
虐待でしょうか?難しい問題ですね。
そもそも、しっぽを切るとか、耳の整形(ドーベルマンなどの)は
ブリーダーや飼い主さんのエゴのように感じられます。

わ〜!長くなっちゃった。ごめんね。
あっ、輸血猫のことですが、私の働いていた病院は飼ってる子達が
頑張っていましたよ。もちろんファミリーですから病気の予防も
バッチリだし、もちろん病気になれば治療しています。ほとんどの病院は
そこで飼ってる子達が頑張っているんじゃないでしょうか?

結局何が言いたいのかわかんないですね・・・ハハ・・文章ヘタなもんで・・・
もし、他に日頃このような問題でなにか思いながら仕事をしている方がいれば
私も、ご意見を聞きたいです。

ユキさんもゆっくり考えて、よい選択を!

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