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アポカリプト      


2006年 アメリカ アクション・アドベンチャー

<監督>メル・ギブソン
<キャスト>ルディ・ヤングブラッド , ダリア・エルナンデス

<ストーリー>
狩猟民族の青年ジャガー・パウ(ルディ・ヤングブラッド)は、ジャングルで仲間や家族と共に、平和に暮らしていたが、突然、他の部族に襲われ、捕らえられて、マヤ帝国に連れて行かれる。そこで彼らは、奴隷として売られたり、生け贄として殺される運命だったが、ジャガー・パウは、なんとか逃げ出して、村に隠してきた妻子の元に向かうのだった・・・。

<感想>
劇場公開中もあまり興味がなくて、全く知識を入れずに見たのですが、意外なことにとっても面白かったです。こんな事なら、映画館で見れば良かった。

何も知らずに見ていたのですが、あとで調べてみると、これは、マヤ文明の頃の話だったんですね。マヤ文明と言えば、先日読み終わった「2012 ザ・ウォー・フォー・ソウルズ」とも関連があり、確かに、今、マヤ文明ブームなのかもしれませんねぇ。

そうだと分かると、映画の中での会話がマヤ語で、違う部落同士でも、言葉が通じることも、納得できました。
「文明は内部から崩壊する」というテーマも、高度に発達した文明が、他の文明からの侵略によって滅びる以前に、疫病や、人口増加による食糧不足などに対処しきれず、徐々に、崩壊してゆくということだと分かります。
これは、今の地球にも、当てはまることなのかもしれません。・・・と言うことは、やはりマヤの予言通り、2012年には何かがやってくるのでしょうか・・・(^^;。

映画では、そんなことはいちいち説明されず、部落での生活、敵に襲われ、捕虜となった男たちの運命、そこから逃げ出した男の逃走劇。それらが、ほとんどセリフがないにもかかわらず、ドラマティックに、そして迫力満点に描かれています。

見ていると、いつの間にか、名前もはっきり分からない男や女に感情移入して、ハラハラ、ドキドキ、身を入れて見入ってしまったので、ジャングルを抜けて、マヤの街に着いた時の彼らの驚きは、私の驚きでもあり、そこで働く男たち、忌み嫌われる病気の人たち、奴隷の売買、儀式に使われるピラミッドの壮大さ等々、見るもの全てが、驚きの対象でした。

あとで、マヤ遺跡のピラミッドの写真を見た時は、本当におぉ!と驚きましたよ。やはり私って、無知ですねぇ・・・(^^;。

演じる人たちは、ほとんど素人だったそうで、知った顔がなかった分、なおさらリアルな映像として、迫ってきました。ジャングルでの、撮影は、大変だったでしょうけれど、その甲斐のある、すばらしい映画だったと思います。(2008,08,31)



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