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インポッシブル      


2012年 スペイン・アメリカ (THE IMPOSSIBLE)
ドラマ・歴史   

<監督>J・A・バヨナ
<キャスト>ユアン・マクレガー , ナオミ・ワッツ , ジェラルディン・チャップリン , トム・ホランド

<ストーリー>
2004年12月。タイでバカンスを楽しんでいたマリア(ナオミ・ワッツ)とヘンリー(ユアン・マクレガー)、そして、3人の子供たちは、突然襲ってきた津波に巻き込まれてしまう・・・。

<感想>
2004年のスマトラ島沖地震による大津波で被災した家族の、実話を元にした映画です。
冒頭には、幸せそうな家族の様子がありますが、それ以降は、辛いシーンが続き、ずっと泣きっぱなしの映画鑑賞となりました(T_T)。

突然襲ってくる津波の映像は、リアルで恐ろしく、映画と分かっていても、鳥肌が立ってしまいます。

大きな波に翻弄されて、どうしようもなく流されていくマリアは、流れてくる多くのがれきにぶつかり、皮膚は裂け、血が流れる・・・。
大きな自然災害の前にあって、人間の体なんて、あまりにも弱く無力です。

なんとか息子と再会できたマリアは、重傷を負いながらも、たまたま見つけた、一人取り残されていた子供を助けて一緒に逃げようとする。
生きるか死ぬかの状況の中でのこのような行動をとれるかどうか、人間としての真価を問われているようでした。
私だったら、どうしただろう・・・。

映画では、マリア達が助けられて、病院にいるのが分かっているわけなので、
夫のヘンリーが、なかなか病院に駆けつけないのを見て、イライラしてしまいましたが、
でも、もし、あの状況なら、まだ、家族が、海岸にいるかもしれないと思っても、仕方ないですね。
あまりにも大きな災害で、被災者自身、どこから、何から手を付けていいのか、分からないのも、当然です。
しかも、旅先での出来事なので、どこに何があるのかも、分からず、右往左往してしまうでしょう。

私の住んでいる大阪も、南海トラフによる、大地震が、いつあってもおかしくないわけで、
今日は、改めて、そんな時は、どうするか、心の準備と、逃げる手立てを考えました。

ナオミ・ワッツは、濁流にもまれて、怪我だらけの顔と体で、熱演でした。
(2014,06,01)



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