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男たちの大和 YAMATO      


2005年 日本 戦争   

<監督>佐藤純彌
<キャスト>反町隆史 , 中村獅童 , 鈴木京香 , 松山ケンイチ , 山田純大 , 蒼井優 , 余貴美子 , 池松壮亮 , 井川比佐志 , 勝野洋 , 寺島しのぶ , 奥田瑛二 , 渡哲也 , 仲代達矢 , 長嶋一茂

<ストーリー>
2005年4月、鹿児島県枕崎の漁港の漁師、神尾(仲代達矢)は、突然訪ねてきた内田真貴子(鈴木京香)という女性を船に乗せた。彼女は、60年前に戦艦大和が沈んだ場所に連れて行って欲しいと言うのだ。実は、神尾もまた、当時、大和の乗組員で、彼女の父親、内田二兵曹(中村獅童)とは浅からぬ関わりがあるのだった・・・。

<感想>
映画公開時には、見る気は全くありませんでしたが、地上波放映があったので見てみました。大和という名前は、知ってはいましたが、いつ頃作られて、どのような戦歴を経て沈んだのかなど、詳しくは知らなかったので、見てよかったです。
戦争を描くのは、いろいろな意味で難しいのだと思いますが、この映画が公開されたのは、戦後60年という年。戦争を実際に体験した方が、どんどん少なくなっている今、戦争とは、どういうものだったのかを伝える意味は、大きいと思いました。

6億円をかけて大和の原寸大のセットが組まれたという事と、映像技術の進歩で、迫力ある映像を見ることができました。ハリウッド映画には、スケール的には、やはり、及びませんが、それでも、なかなかの迫力で良かったと思います。

そして、兵士たちと、その家族たちとの別れ。これには、泣かされました。お互いに、もうこれで会うことはないという覚悟の上での別れなのですから、涙なくしては見られません。
それでも、彼らは、祖国のため、家族のために、自分の命を捨てようと、戦地に向かうわけですよーーー(TT)。

彼らは、制空権を奪われ、空からの護衛なく、沖縄に向かうのです。こんな無茶な作戦、ありませんよねーーー。どうして、こんなになってまで戦争を続けたのか、長引かせてしまったのか・・・。本当に残念なことです。

映画は、九死に一生を得て帰還できた、ひとりの兵士が、年老いてから思い出を語るというシチュエーションで描かれるのですが、その場に、若い男の子をひとり傍聴させているのがよかったです。こうして、彼は、戦争の話を体験者から直に聞き、それを他の人にも伝えることが出来るのですから。(2008,09,21)



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