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ジェイン・オースティンの読書会      


2007年 アメリカ ロマンス   

<監督>ロビン・スウィコード
<キャスト>キャシー・ベイカー , マリア・ベロ , エミリー・ブラント , エイミー・ブレネマン , ヒュー・ダンシー , リン・レッドグレーヴ , マーク・ブルカス , ケヴィン・ゼガーズ , マギー・グレイス

<ストーリー>
犬を亡くして落ち込むジョスリン(マリア・ベロ)を励まそうと、バーナデット(キャシー・ベイカー)は、ジェイン・オースティンの読書会を開くことにする。メンバーは、友人のシルヴィア(エイミー・ブレネマン)、その娘のアレグラ(マギー・グレイス)、偶然知り合ったブルーディー(エミリー・ブラント)、そして、ただ一人の男性のグリッグ(ヒュー・ダンシー)の6人だった・・・。

<感想>
ジェイン・オースティンの読書会を通して、6人がそれぞれの人生を見直す話です。

アメリカでは、読書会が流行っているそうですね。それも、学校とか、図書館で開かれるものではなく、個人単位のもので、この映画の読書会のように、堅苦しくないものらしいです。

私は、こんなふうに映画や本の感想をHPにアップしているのですが、実は昔から、宿題の読書感想文が、大の苦手で、どうやったら、原稿用紙が、早く埋まるかと、たくさん句読点を打ったり、改行したりして、苦心惨憺してました。
そんな私なので、本の感想を、人前で、しゃべるなんて、考えただけでもストレスなのですが、さすがに、あちらは自己主張の国。自分の意見を堂々と話すんだな〜〜と、感心してしまいました。まあ、個々の性格の問題もあるんでしょうけど(^^)。
でも、こういう会があると、本も真剣に読むだろうし、作者の言いたいこととかを深く考えるだろうから、より理解できて、楽しいんでしょうね。

さて、映画の方ですが、本のストーリーや、登場人物に絡めて、6人の恋愛が描かれていて、そのエピソードひとつひとつが、バラエティーに富んでいて、とても面白かったです。女同士の友情物語として見ても、面白いです。
また、登場人物が皆とても魅力的。しかも、彼女たちの背景にあるものまできっちり描かれているので、どんどん映画に引き込まれてゆきました。

ただひとつ残念だったのが、やはり、本を読んでいなかったこと。映画になっている作品(「Emma エマ」「プライドと偏見」)も多いので、何となく雰囲気は分かるのですが、やはり、本を読んでから見たら、もっともっと面白かったことでしょう〜〜。
そんなわけで私は、映画を観ながら、思わず、本を買いに走りそうになってしまって、なんだか落ち着かなかったです。結局、本を読むのは諦めて、映画を最後まで見たんですけどね。でも、絶対本を読むことに決めました!(^^)。

そして、映画の魅力は、このキャスティングにもあります。しっかりとキャラクターを生かしたこの配役は、見事。映画をさらに見応えのあるものとしています。ついこの間まで嫌いだったヒュー・ダンシーも、若々しくて素敵だし、先日「サンシャイン・クリーニング」で見たばかりのエミリー・ブラントは、全くキャラの違う役で、びっくり!(^^)。やっぱり女優さんって、すごい!!。

ラストも、それぞれがそれぞれの結末を迎えて、ニヤリ。満足できました(^^)。(2009,07,25)



【追記】
この映画を見てから、ジェイン・オースティンがマイブームになり、2年かけて全作品を読破しました!
元々、こんな、ロングスカートをはくような女性のファッションの時代の話は好きだし、訳も新訳だということで、とても読みやすく、面白かったです。
そして、再度この映画を見ると、やっぱり、読んでなかった時以上の面白さ!
本の内容と、映画の登場人物との生活とが連動し、
また、本を読んだからこそ分かる、ちょっとしたエピソードなどもあって、うふふという感じ。
しかも、たった2年前に見た映画だったのに、忘れていることも多くて、新鮮に楽しめました〜。(これは、ちょっとショックだったけど(^^;)
また、本を読み直したくなっちゃったわ〜〜(^^)。(2011,05,09)



☆☆ジェイン・オースティンの本☆☆

「分別と多感」
「高慢と偏見」
「マンスフィールド・パーク」
「エマ」
「ノーサンガー・アビー」
「説得」



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