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ジョシュア 悪を呼ぶ少年      


2007年 アメリカ ホラー・スリラー   

<監督>ジョージ・ラトリフ
<キャスト>ヤコブ・コーガン , サム・ロックウェル , ヴェラ・ファーミガ , ダラス・ロバーツ

<ストーリー>
ニューヨークで幸せな生活を送っていたブラッド(サム・ロックウェル)と、妻アビー(ヴェラ・ファーミガ)。彼らには、9才の優等生の息子・ジョシュア(ヤコブ・コーガン)と、生まれたばかりの赤ちゃんがいた。そんなある時、一家に忍び寄る不気味な物音。そして、愛犬の死。一家に不安が押し寄せる・・・。

<感想>
日本未公開のホラーです。
ホラーといっても、何かが出てくるというわけではなく、心理的な怖さのある作品で、こんな事、現実にも、あるかもしれないなぁと、ゾッとするような話でした。

実際、出産後、神経過敏になるお母さんの話は聞きますし、親の愛情が赤ちゃんに移ってしまって、兄姉が赤ちゃん返りしてしまうという話もありますよね。そういう普通に起こる現象を、ホラーと結びつけたところが、この映画の怖いところでもあり、また、優れたところでしょう。

特に怖がらせるような大げさなシーンはないのですが、主演の男の子の何を考えているか分からない薄気味悪さが、だんだんと、怖さを増幅させてゆきます。

でも、この映画を見た後、実際は、どうだったんだろう?と、思ってしまいました。もしかしたら、全てが両親の過剰反応が原因で、彼は何もしていなかったとか? もしくは、彼には、まさにダミアン(「オーメン」)のような、呪われた力、もしくは、血筋があったとか??
こんな風に、いろいろに考えられるところが、また、面白いですね〜。

主演のヤコブ・コーガン君は、なかなかの演技派でした。ピアノも歌もうまそうで、役柄通りの優等生少年なのでしょうか。公開中の「スター・トレック」では、若いときのスポックを演じているそうです。
父親役のサム・ロックウェルもやつれた表情なんて良かったですし、母親役のヴェラ・ファーミガが、これまた大熱演。見ていて痛々しいほどでした。

妊娠中や、子育て中の女性は、精神的にきついかもしれません。っていうか、妊娠中は、ホラー映画自体を見ない方がいいですけどね(^^)。(2009,05,24)



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