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「図書館内乱」
有川浩


相も変わらず図書館は四方八方敵だらけ! 山猿ヒロインの両親襲来かと思いきや小さな恋のメロディを 叩き潰さんとする無粋な良化「査問」委員会。 迎え撃つ図書館側にも不穏な動きがありやなしや!? どう打って出る行政戦隊図書レンジャー! いろんな意味でやきもき度絶好調の『図書館戦争』シリーズ第2弾、ここに推参! ――図書館の明日はどっちだ!? (出版社 / 著者からの内容紹介より)



「図書館戦争」の続編です。

今回もいろいろ話題満載でした。
まず、前作の続きである郁の両親の職場訪問。しかも泊まりがけですからね。こりゃ大変だわ。
そして、小牧教官の青春ラブストーリー。
それから、柴崎のデートや、手塚の兄問題、そして、郁の査問会出頭命令などなど。
読み進めば読み進むほど盛り上がっていきました。

今回も、小難しい話があって、読むのが大変なところもありましたが、そこを過ぎると、また、おなじみのキャラたちの楽しい会話が広がります。
今回も、読みながら思わず吹き出してしまったことが何回か・・・(^^)。
ホント、楽しいわ〜〜。

二冊目という事で、各人のキャラが、さらに深く描いてありました。
郁は、相変わらずの、単純明快さですが、彼女のルームメイトである柴崎の複雑な心の内が細かく描かれていて、これは、やはり、女性である著者ならではの女性心理描写でしょうね。女の子として生きていく上で、必要な自己防御法。男には、分からないでしょう、これはね。

とはいえ、メインはやはり郁と、堂上教官。この二人の掛け合いは、本当に楽しい。そして、楽しいばかりでなく、ほのぼのしていて、思わず、ウルウルしてしまうことも・・・。

今回は、大変な状況で終わってしまったので、早く次を読まなくっちゃ〜(^^)。 (2009,04,23)



☆図書館戦争シリーズ
第1作 図書館戦争
第2作 図書館内乱
第3作 図書館危機
第4作 図書館革命