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2022年11月25日:ムクムク(川村幸治)
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先日の梨泰院事故の際、日本の医師が過密になると二酸化炭素濃度が上がり、麻酔作用により眠ってしまうと言うようなことを言っていた。
で、「炭酸ガス(二酸化炭素)」と「麻酔」でググってみた。
リンク先のような論文が引っかかってきた。
ニワトリの屠殺方法における炭酸ガス麻酔とペントバルビタール麻酔の比較
まず、炭酸ガスを鶏に吸わせて麻酔状態にしておいて、屠殺したらどうだろうという研究だった。
対比薬物がペントバルビタールは研究のためだよなー。
だって、屠殺の前処理にペントバルビタール使ったら食用にならないだろう。
まっ、炭酸ガス麻酔という用語があるんだと知りました。
ニワトリの屠殺方法における炭酸ガス麻酔とペントバルビタール麻酔の比較

●Megumi Takedaさんのコメント
https://www.ardmediathek.de/video/unser-land/co2-betaeubung-bei-schweinen/br-fernsehen/Y3JpZDovL2JyLmRlL3ZpZGVvLzJlYjM1NTBkLWEzYzYtNGJhZi1iNjVhLTRmMTEwYjc3ODk5Mg
  Die CO2-Bet?ubung 「二酸化炭素麻酔」は英語独語で普通にあります。ドイツでは多くは豚のと殺前に二酸化炭素で麻酔をかけます。それが人道的だとされています。 ist die am h?ufigsten verwendete Methode in gro?en Schlachth?fen bei der Schlachtung von Schweinen.

●Megumi Takedaさんのコメント
https://www.avma.org/sites/default/files/2020-02/Guidelines-on-Euthanasia-2020.pdf
  米獣医師会AVMAによる動物の安楽死ガイドライン Inhalation of CO2 causes respiratory acidosis and produces a reversible anesthetic state by rapidly decreasing intracellular pH. Both basal and evoked neural activity are depressed soon after inhalation of 100% CO2. Inhalation of CO2 at a concentration of 7.5% increases pain threshold, and concentrations of 30% and higher cause deep anesthesia and death with prolonged exposure. 二酸化炭素の吸入は呼吸性酸化症を誘発し、細胞内pHを急速に低下させることによって可逆的な麻酔(anesthetic)状態を作り出します。 基礎的な神経活動と誘発された神経活動の両方が、100%のCO2の吸入後すぐに抑制されます。 濃度7.5%のCO2を吸入すると痛みの閾値が上昇し、濃度が30%以上になると深い麻酔(deep anesthesia )を引き起こし、長時間暴露すると死亡します〜要するに「二酸化炭素には麻酔効果がある」=「二酸化炭素麻酔」と記述されています。

●Megumi Takedaさんのコメント
ヒステリックに日本の犬猫の二酸化炭素死を「窒息死で虐待だ」と騒いでいる愛誤が多く、焚きつけているのが太田匡彦氏、串田誠一氏、杉本彩氏などです。そのアドヴァイザー役が在米獣医師西山ゆう子氏(この方はかのニセドイツ獣医師ではなく本物の獣医師のようですが)です。衆愚愛誤が薬理作用を理解できないことを逆手にとって、行政の二酸化炭素死の廃止をスタンドプレーして衆愚愛誤の支持を集めています。ペントバルビタールの供給ストップで、行政側も衆愚愛誤に薬理作用など説明するのが面倒だから筋弛緩剤の単独(注射)で殺処分しているとの獣医師の投稿があります。筋弛緩剤の単独使用はAVMAでも安楽死と認めていません。二酸化炭素死は安楽死としています。典型的な愛誤で悪魔のような動物虐待者です。衆愚には、薬剤(注射)=安楽死、と説明するのが分かりやすいからね。

●コメント
 Megumi Takeda さん 米国では民間による安楽殺がかなりの頭数(数百万頭?)ありますが、どんな方法なんでしょう?ご存知です?

●Megumi Takedaさんのコメント
https://news.vin.com/default.aspx?pid=210&catId=614&id=10270720
  現在は犬猫安楽死の方法は、アメリカではペントバルビタールが第一選択です。アメリカではヨーロッパからバルク(中間原料)を輸入し、それを元に最終製品を国内製造しています。しかしここ数ヶ月バルクの輸出がストップしてアメリカ国内でのペントバルビタール製造の供給がストップしています。その理由は謎です(解消しつつあるという情報もあります。なおアメリカの製薬メーカーも死刑制度反対の世論を受けて輸出には自主的に制限をしています。アメリカでは半数程度の州で死刑は廃止されています)。

●Megumi Takedaさんのコメント
https://www.avma.org/blog/pentobarbital-back-orders-and-potential-alternatives
  全米獣医師会は、ペントバルビタールの不足に対して、代替方法を提示しています。「ケタミンとキシラジン(一般的な麻酔薬。日本では麻薬扱いで取り扱いが面倒)、吸入麻酔薬の過剰摂取により意識喪失させたうえで、静脈または心臓内に塩化カリウムを投与するとしています。

元発言(facebook) いいね:31人,コメント:1件,シェア:0件(クリック)
昨日、二酸化炭素による麻酔効果の論文に対する私の感想で、炭酸ガス麻酔という用語があるんだと知りましたと書きました。
はじめて知ったと言うより、違和感があると言った方がよかったかもしれません。
私は獣医師であるが、研究職は経験ない。
臨床だけである。
臨床にとって麻酔とは可逆的、つまり外科手術の前に施し、手術中の痛みを感じなくさせ、手術後は速やかに覚醒する。
そのような現象を麻酔という。
炭酸ガス麻酔と言われても、不可逆的、つまり元の覚醒状態にはならないだろう。
臨床家の一人としての感想である。
昨日、「炭酸ガス(二酸化炭素)」と「麻酔」でググってみた時に、以下のような論文も引っかかってきた。
シカゴ大学における動物の安楽死(1996年以前版)
安楽死法
少し前の指針であるが、当時シカゴ大学ではバルビタールよりも二酸化炭素が優位であったことが分かりました。

●Megumi Takedaさんのコメント
参考になる資料をありがとうございました。先のコメントにも書きましたが、「二酸化炭素=虐待死、薬物の注射=安楽死」という、短絡的なプロパガンダの旗振り役である西山ゆう子獣医師の資料はこちらです。
https://www.eva.or.jp/satsushobun0
  衆愚にはわかりやすいwのだろうけど、「殺処分:二酸化炭素ガス・放血 ※薬物以外で動物を殺すこと 安楽死:薬物で動物を殺すこと」の短絡ぶりと言ったら。私はペントバルビタールの供給ストップと、二酸化炭素廃止圧力と、それに伴う筋弛緩剤の単独使用での不適正殺処分が行われていることは過去にもブログ記事にしていますが、手間がかかる割には反応薄。薬理作用ということを愛誤脳は理解できない。杉本、太田、串田氏らは一貫して「二酸化炭素死は虐待だー」と声を張り上げて廃止させ、愛誤にその成果をアピールしています。先の参院選の串田氏の街頭演説。
https://youtu.be/xTqtd38xSvY
  串田氏には以前二酸化炭素死を廃止した場合の弊害についてメールを送った記憶があるけれど、1ミリも理解されていなかったようです。私の文章力がそれほどまでに劣るのか。

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