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獣医師広報板のキャラクター:ココロちゃん治らない病気のペットの安楽死を断られた。
回答:KM DOG 中島かおる,木村 里江子,石上 香,オビヒロ,Youko Hayashi,伊沢 浩美,megumi takeda,藤原 早苗,coro,neko,M.Y,岡本 忠則,根石一雄,杉山 健太,AT,多田 和恵,Hirohide Ohsaki,Naomi Bailey,あさの ゆかり,ネットワーカー多数
初出:2019/03/11
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質問:ペットが病気でもう治ることはないと言われました。我が家は生活にあまり余裕がなく、また、苦しんでいるペットを見ているのも辛いです。主治医に安楽死を申し出たのですが、主治医は安楽死をしないと断られました。どうしたらいいでしょうか。

<回答者:KM DOG 中島かおる>
迷わず意見の合う獣医さんの所へ行きます。

<回答者:木村 里江子>
自分の意見をしっかり話してそれでも納得出来ないなら、セカンド・オピニオンをするべきと思います。特に動物病院の場合は自分が納得出来なければ後々後悔しちゃうと思います

<回答者:石上 香>
先代犬の時は「安楽死も視野に入れて構わないと思う」と話してくれた掛かりつけの獣医さん。
二代目も、同様の意見を言ってくれた他の獣医師。
なので、
断る獣医はいるのかなぁ?とも思うんですが…
結果、二頭共に家で最期を看取りましたが、
苦しむのが長引きそうなら、安楽死を実施してくれる獣医を探すかも。

<回答者:ネットワーカーA>
他の獣医へ行き事情を説明します。
そして受け入れてくださるところを探します。

<回答者:オビヒロ>
『【治らない】だけで【緩和ケアをすれば、まだまだ元気】という話かもしれません。【家族全員が同意していない】という背景があるのかもしれません。そのあたりも、かかりつけ獣医師とよく話すべきです。 他の病院を訪ねるのも1つの方法ですが、、動物の状態も診ずに安楽死を了解してくれる病院は、まず、見つからないでしょう。 結果、診察・検査からスタートする事になるかもしれません。』 ぐらいでいかがでしょうか?

<回答者:Youko Hayashi>
お金重視の病院ではありえますよね。
安楽死させるとそこで終わり。
生きてる限り診療費は取れます。
私の知人は1カ月で100万近く支払い、病院を代わる様に勧めたが先生が怖いから代われないと。
そして病院代わった時には遅く、全然違う病名で1週間ほどで亡くなってしまいました。
質問の返答とはズレてるかもしれませんが不信感が有ればかセカンドオピニオンも必要かと思います。

<回答者:伊沢 浩美>
そもそも論ですが適切な医療(それが対処療法や延命措置でも)を受けさせてあげるだけのお金がない人はペットを飼ってはだめだと思います。
安楽死はそのペットの苦痛を取り除くものだけ獣医師としてはするべきかと思います。そうするのは獣医師の仕事と教わったと思うのですが。なぜやらないというのかそこを話しあうべきかと思います。

<回答者:megumi takeda>
動物保護法の、獣医師の安楽死の意思決定の裁量は比較的大きい。飼い主の要求に応じて、動物を安楽死するかどうかの倫理的配慮は、飼い主の金銭的利益によります。
獣医師がこれら(飼い主の金銭的利益)を考慮に入れるべきであるという事実は、1982年の画期的なドイツ連邦最高裁判所の判決において既に確立されています(VI ZR 281/79)。

このドイツの法学に関する資料では、獣医師は飼い主の金銭的利益にためには安楽死(致死処分)を行わなければならないとしています。下級審においても、経済的価値がない猫や雑種の犬の高額な治療は行うべきではなく、安楽死を飼い主の利益に従って選択すべきという判決があります。ドイツも含めて、北米や西ヨーロッパでは、ペットの安楽死は大変多いですし、また獣師の義務ともされています。日本では、ペットの安楽死を拒絶する獣医師の先生が多いので、それも劣悪飼育による虐待飼育になっているのではないかと危惧しています。
https://www.tss.saarland/informationen/geld-oder-leben/

<回答者:藤原 早苗>
昨年、我が家も安楽死を考える事がありました。
先生にこのまま苦しむようなら・・・・
と相談したら、動物が望んでる事ではありません!
生きてるのに殺すとは!!そんなこと出来ませんよ!
と言われたので速攻に病院を変えました。

<回答者:coro>
ペットがどれだけ苦しんでるか、その苦しみがどれだけの期間続くのか その時の状況をみないと判断出来ませんが、家で看てあげたいと思います

<回答者:neko>
治らない病気なら最後まで安らかに過ごせるようにしてやろうとは思わないのですか!

<回答者:ネットワーカーB>
私は安楽死も視野にいれてましたが、最後は点滴もやめ痛みどめの注射した1時間後に安らかな顔して眠りにつきました。


<回答者:M.Y>
「まだ打つ手があるならあきらめたくない」と考える獣医師さんは多いと思います。
辛い治療を強いたり、苦しむ様子を見るのに耐えかねる飼い主もいますよね。
また、過去の経験から「治療費が出せない」けど「焼肉に行くお金はある」あるいは「ゆとりがない」のは「ペットじゃなく、自分のためにお金を使いたいから」と言う飼い主も多々、見てきています。
動物病院も慈善事業でなくビジネスですから、お客=飼い主の意に沿うのが望ましいでしょうけど、上記に挙げた獣医師ならではの気持ちとの闘いなのかなと思います。

<回答者:岡本 忠則>
犬や猫が本来の自然世界にいれば自分で死期を感じて死に場所を探してうずくまって衰弱死するでしょう。
現代は人間も伴侶動物も医療やお金に頼りすぎです。
近藤誠医師の本を2冊読んで人生観が代わり60代に入ってからは余禄の人生と考え検診も人間ドッグも一切受けていません。医療受診は歯科だけです。
愛犬も私自身も不治の病に対しては苦痛緩和ケア(愛犬については安楽死を含む)以外の治療行為は極力受けず自然の寿命に従うことに決めています。
年金生活で余裕もありませんが、2匹の老犬(さくら、そら)とのスキンシップの時間を可能な限り多くして余生を楽しく過ごし、桜の花のように空に向かって潔く散っていくのみです。

<回答者:根石一雄>
回答:安楽死処置を行う病院に行くこと
要旨:
1.いずれ死に至る疾病と重篤重体はわけて検討
2.一つの基準として尊厳ある生存ができるか否か
3.回復改善寛解緩和見込みなければ選択可
4.結局経済状況に左右される
安楽死へのプロセスと決定は、いずれは死に至る疾病(いわゆる腎不全・膵炎・腫瘍等)と現状直ちに改善治癒見込みないいわゆる重篤重体状況(大怪我・腫瘍末期等)にわけて考える必要があると思量します。
更に安楽死を選択する一つの基準として、飼養している伴侶動物が尊厳有る生存が出来るかどうかで決せられるべきものと考えます。
重体重篤であれば尊厳ある生存はもはや出来ないと。
小生自身は、それを自らの意志で食べられなくなった時と考えています。 もちろんそこに至るまでも、症状と苦痛の改善回復寛解緩和があり得なければ、安楽死の選択があって良いでしょう。 医療費をどこまで負担出来るかは、結局飼養者個々の経済状況に左右されるのは紛れもない事実です。 以上から安楽死は単に医療行為・法上の技術的な事柄だけでなく、伴侶動物の尊厳と飼養者の信条をも合わせて、最終的に考慮決定されるものであります。 飼養者は、伴侶動物の尊厳有る生存とはなにかを常に念頭において、共に暮らしていくべきかと思います。 また安楽死を行っても医師の法的責任が問われないよう、充分な法制度整備を望みます。

<回答者:杉山 健太>
欧米だと『安楽殺も治療の選択肢の一つ』だということを聞いたことがあります。その子がQOLを保つことが難しい場合は、獣医さんが安楽殺をすすめる場合もあるようです。また終末医療の場合も同様のようです。何がなんでも治療し続けるというのもどうなのだろうと思います。また競馬馬はレース中のアクシデントで骨折した場合、直ぐに安楽殺していたのを見たことがありますが、競馬馬とペットのワンちゃんの違いはどこにあるのでしょうか?それこそ経済的な理由でしょうか?

<回答者:AT>
治癒する見込みが全く無いのに、苦しみぬいて 生涯を終えるようなことは させたくない。飼い主のいる動物達の ただ一つの特権は “安楽死“ という 手段がある事。 容易く “安楽死“を 受け入れるのではなく 病気で苦しんでいる 動物達に 生き続ける事が 苦痛であるなら 人間には (まだ すべての国に認められていない)ない 手段を 選択出来る。 私なら その為に 他の獣医師の 診察と 説明を納得するまで聞くと思います。

<回答者:多田 和恵>
安楽死用の薬剤であるペントバルビツールがドイツから手に入らなくなり、動物病院や実験施設などで混乱が起きているようです。代替品を含め、一部の獣医師だけが深刻に受け止めているようですが、大部分の動物病院は関心がなく、如何なる場合でも放置することが多いという話を懇意にしている先生から伺い、改めて驚愕しています。 欧米では苦痛からの解放は当たり前ですが、日本では動物福祉という概念が希薄なのか、結果、苦しんで死ななければならない動物が無数にいますね。 殺処分ゼロはそういう問題からも現実逃避しています。

<回答者:ネットワーカーC>
わたしは安楽死は基本的に断っていませんが、飼い主都合の要素が近い場合は驚かれる程度値段を請求しています。 例えばアトピー性皮膚炎だって治らない病気ですもんね。

<回答者:Hirohide Ohsaki>
獣医さんを選ぶ場合に最初から安楽死を告げて、それを受け入れてくれるか否かで獣医さんを選んだらどうかと思う。私は受け入れてくれた獣医さんを選択しました。

<回答者:Naomi Bailey>
オーストラリアですが、日本と違って生きることよりも福祉が重要視されます。飼い主が出来ればしたくないという気持ちは同じですけど、経済的な理由も安易な気持ちでなければ受け入れられると思います。

<回答者:あさの ゆかり>
あくまでも私的ですが……『安楽死も治療の一貫』だと思います
各個体にそってQOLを保ってあげられる事が出来ない場合もあると思うからです。
養豚や牛舎、競馬馬等は骨折したら安楽死も有ると聞いております
命としては同じです。
決して、安易に安楽死させる方は居ないと思うのですが…


*敬称を略させていただきます。

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