#2025/06/10_1
元発言(facebook) いいね:51人,コメント:8件,シェア:1件(クリック) |
SFTS井戸端会議を開きます。
一つ目のテーマは感染地区における猫の飼育法。
農村部などは開放的な飼育法が多い。
こんな感染例が起こる。
ーーーーーーーーー
ペットの猫がマダニ媒介感染症で死ぬ 発熱や食欲が低下、黄疸も まれに犬や猫から人へ感染する事例が報告 鳥取県
ーーーーーーーーー
感染地区では猫の完全室内飼育を薦めたい。
ただ、無理な場合はマダニ対策駆除剤を使用を薦める。
今は一ヶ月程度効果がある製品がある。
飼い主さんと獣医師を守るために、
1.感染地区では完全室内飼育
2.完全室内飼育が不可の場合はマダニ駆除剤を使用する。
こんな対策でいかがでしょうね。
#2025/06/11_1
元発言(facebook) いいね:57人,コメント:9件,シェア:2件(クリック) |
SFTS井戸端会議の二話です。
テーマは道路に弱った猫がいた場合です。
私はポスターでは行政に相談しましょうとしました。

これについて新聞記者さんから町の獣医さんでいいのでは無いかと言われました。
私は町の獣医さんは辛い立場になるのです。
診ないとか連れてくるなとは言いにくい。
なによりもSFTS感染地区で弱っている猫の場合、陽性の可能性もあるわけで、保護に当たる人の健康にも配慮しなければならない。
ーーーーーーーーー
マダニ感染症、猫から感染 女性死亡 「ネコからヒト」初確認
ーーーーーーーーー
まずは行政に連絡して、相談していただくのが一番ではないかと私は考えました。
これについてはいろんな考え方があると思いますが、正直町の獣医さんには手に負えない病気という印象を持っています。
皆さんいかがでしょうね。
#2025/06/11_2
元発言(facebook) いいね:58人,コメント:17件,シェア:0件(クリック) |
SFTS井戸端会議の三話です。
テーマはTNRです。
ーーーーーーーーー
TNRとは、野良猫の繁殖を抑制し、数を減らすための活動で、Trap(捕獲)、Neuter(避妊・去勢手術)、Return(元の場所に戻す)の3つのステップで構成されます。野良猫の不妊手術により、繁殖を抑え、地域環境を改善する効果が期待できます。
ーーーーーーーーー
開業獣医師が亡くなられたと聞いているのですが、詳細は全く不明です。
その段階で話題にすべきかどうか迷うのですが、井戸端会議ということでお許しください。
TNRは通常複数の野外猫が手術室に運び込まれます。
順番で手術を受けるわけですが、野外猫の場合マダニ付着やSFTS陽性のケースも想定され、施術する獣医師の安全確保をどうすればいいか考えます。
SFTSの発生時期でググってみました。
ーーーーーーーーー
一般的に春から秋にかけてのマダニの活動が活発な時期です。特に、4月〜10月頃が多く、9月、10月に多く発生する傾向があります。?
ーーーーーーーーー
であるのなら感染地区のTNRは11月から3月に限定するのもいいのでは無いか。
いやそんな必要はないという意見もあると思います。
皆さん、いかがお考えになりますか。
#2025/06/11_3
元発言(facebook) いいね:90人,コメント:3件,シェア:0件(クリック) |
SFTS井戸端会議第四話は少し脱線します。
私の学生時代、犬のパルボは習いませんでした。
エイズも人・猫共に習いませんでした。
獣医師になってから確認され、流行しました。
パルボは大変な病気で、セミナーに出席して予防法や消毒法を勉強しました。
最初は猫のワクチンを接種しましたよ、セミナーの講師に言われて。
そんな感じで新しい感染症は勉強しました。
SFTS井戸端会議を開いて、検討すること自体の是非も私の所には来ています。
でもねと思う。
SFTSは〇〇大学の〇〇教授を呼べば解決するとは思えない。
非常に難しい問題を含んでいる。
それだけに既存の獣医師の大組織は動きにくいのではないか。
そんな風に想像しています。
幸いネットは身軽い。
間違った認識を私が書いても皆さんが補正してくれる。
だから井戸端会議なのです。
皆さんのお知恵拝借で何か検討できればと考えています。
ことは獣医師の命がかかっていますので。
#2025/06/12_1
元発言(facebook) いいね:53人,コメント:1件,シェア:3件(クリック) |
SFTS井戸端会議第五話です。
ポスターに瀕死の野外猫を見かけたら触らずに行政に連絡しましょうとしているが、行政は何をしてくれるのか質問が来ました。
獣医師の三大分野は小動物臨床、経済動物臨床、公衆衛生です。
つまり、公衆衛生は獣医師の重要な仕事です。
実はSFTSを私が取り上げるようになって、行政の公衆衛生獣医師から接触が続いています。
彼らも重要な問題と考えているようです。
さてこの問題、行政に期待することを書きます。
このような事件がありました。
ーーーーーーーーー
マダニ感染症、猫から感染 女性死亡 「ネコからヒト」初確認
ーーーーーーーーー
ですので、行政には野外猫が弱っていたら触らないように指導して欲しい。
感染地区では弱っている猫に触れれば生命に関わることがあると言うことを前提として。
その後ですが、行政には猫を網などで非接触で猫を保護して欲しい。
飼い主さんが現れないか一定期間管理するとして、期間が過ぎ殺処分するとしたら方法は非接触方式で行うべきだと思う。
非観血で(注射針は使わない)。
方法としては二酸化炭素ガス注入などになると思います。
つまり、猫を見つけた人だけでなく、行政の動物管理者も万全の安全確保して管理すべしです。
猫から人の感染例も国内で発生しているわけですから、行政にはそのことを前提に対応してもらう、それが私の希望です。
#2025/06/12_2
元発言(facebook) いいね:68人,コメント:1件,シェア:1件(クリック) |
SFTS井戸端会議第六話です。
今回の井戸端会議は開業獣医師がSFTSで亡くなったことを受けて始めておりますが、あまりにもそのことについての情報がない。
だんだん、これは都市伝説のような噂だったのかなと思い始めていましたが、今日貴重な情報を入手しました。
亡くなられた獣医師が所属していた獣医師会のSFTS感染事例についての報告書です。
今までは主に2017年の野外猫保護時の死亡事例を前提に話をしてきましたが、今後は開業獣医師の死亡事例についても前提とします。
亡くなられた開業獣医さんのご冥福を心からお祈り申し上げます。合掌
#2025/06/13_1
元発言(facebook) いいね:54人,コメント:4件,シェア:1件(クリック) |
SFTS井戸端会議第7話は今までのまとめです。
これが正しいとか、こうあるべきではなくて、あくまでも私の思いです。
違うと思う点は遠慮なくコメントください。
第一話は感染地区の猫の飼育についてでした。
推奨は完全室内飼育。
ダニ駆除剤は付いたダニが吸血して駆除される機序ですので、ダニ対策にはなりますが、SFTSの完全な対策にはなりにくいでいかがでしょうか。
第2話は衰弱した野外猫を確認した場合。
私はやっぱり行政に対応してもらいたい。
町の獣医師には荷が重すぎると思います。
第3話はTNR。
これは検討が必要だと私は思います。
今のところこんなところでしょうか。
いかがでしょうね。
#2025/06/13_2
元発言(facebook) いいね:65人,コメント:1件,シェア:10件(クリック) |
SFTS井戸端会議第8話です。
SFTSにて開業獣医師が亡くなったことについての報道が今朝ありました。
ーーーーーーーーー
ネコ治療した獣医師死亡、マダニ感染症疑い 獣医師会が注意呼びかけ
ーーーーーーーーー
記事になって良かったと思います。
この記事を元に野外猫を保護しようとする人に注意を呼び掛けられますから。
実は朝日新聞は昨日電話取材がありました。
いい記事だと思います。
#2025/06/13_3
元発言(facebook) いいね:139人,コメント:1件,シェア:0件(クリック) |
SFTS井戸端会議第9話は個人的な話です。
奥さんと話し合いました。
SFTSで亡くなられた先生は私と同じ高齢者のよう。
私はプラス癌も持っている。
TNRは遠慮することにしました。
最近、TNRは専門病院に集まっているようで話も少なかったしね。
避妊去勢手術は家猫だけということで、うちは決定しました。
#2025/06/13_4
元発言(facebook) いいね:37人,コメント:0件,シェア:2件(クリック) |
SFTS井戸端会議第10話は緊急セミナーのお知らせです。
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)の緊急セミナー(2025.06.30)があります。
6月30日(月)21〜22時程度
藤井祐至先生(長崎大学 高度感染症研究センター 助教)
臨床獣医師が押さえておきたいSFTS診療の基礎
Zoom
https://veterinary-nurse.jimdofree.com/
#2025/06/14_1
元発言(facebook) いいね:88人,コメント:9件,シェア:0件(クリック) |
SFTS井戸端会議第11話です。
私は地域獣医師会の会員です。
地域獣医師会会員は日本獣医師会の会員でもあります。
今回SFTS獣医師会員死亡事例について日本獣医師会の対応について疑問があり、以下の質問を今朝送りました。
ーーーーーーーーーー
私は大阪市獣医師会に所属している川村幸治と申します。
今回のSFTSによる獣医師会員の死亡事例について日本獣医師会の対応をみていて疑問を感じています。
以下箇条書きで質問します。
お手間ですが、ご回答いただけたら幸いです。
1,今回のSFTSによる獣医師会員の死亡事例(5月12日死去)について日本獣医師会理事会が認知されたのはいつですか。
6月4日に日本獣医師会理事会があり、そこで確認されたと噂で聞いているのでが、そこまで知らなかったのですか?
2.マスコミ報道で6月12日付で、各都道府県の獣医師会に対し診療時の留意事項などについて注意喚起するメールを送ったと聞いているのですが、6月12日というのはマスコミ各社が会員の死亡事例についての所属獣医師会の報告書を入手した日と私は承知しています。
マスコミ各社からの問い合わせがあって初めて会員向けの注意を送ったのでしょうか。
3.これからも日本獣医師会会員が業務上人畜共通感染症に感染し、著しい健康障害を起こした場合の日本獣医師会の対応はこんなスピードでしょうか。
4.今現在も町の動物愛護家は弱った野外猫に文字通り手を差し出しています。
記者会見などを通じてSFTSの注意を社会広報する予定は無いでしょうか。
以上質問させていただきます。
なお、回答をいただけた場合、ネット公開してもいいかもお答えください。
よろしくお願いします。
ーーーーーーーーーー
回答があり、公開してもいいと返事あれば後日ここで紹介します。
#2025/06/15_1
元発言(facebook) いいね:62人,コメント:4件,シェア:0件(クリック) |
SFTS井戸端会議第12話です。
マスコミ報道では日獣は12日に注意を促す連絡を各獣医師会に送ったようですが、私の所にはまだ届いていません。
12日に届いたのは日獣のメーリングリストのメールで、それにはSFTSのことはなかったです。
昨日、日本獣医師会に質問を送ったところ、日獣役員も輪番で大変なのだと内情を訴えるメッセージが来ました。
我々獣医師会会員が日本獣医師会からの連絡ではなくマスコミ報道で対策を練る。
日本獣医師会いりますかね。
学校単位のPTAが都道府県単位や全国組織の脱退が見られるそうです。
どこの獣医師会も会員の伸び悩みや財政で苦しんでいるのではないですか。
全国組織脱退も検討してもいいのでは無いか。
こんな時代ですから各地域獣医師会同士メールで連絡を取り合った方が早いのではないか。
真面目にそう感じています。
#2025/06/15_1
元発言(facebook) いいね:14人,コメント:1件,シェア:0件(クリック) |
SFTS井戸端会議第13話はセミナー案内シェアーです。
https://www.facebook.com/photo?fbid=10028934380556185&set=a.109286155854440
#2025/06/16_1
元発言(facebook) いいね:30人,コメント:2件,シェア:0件(クリック) |
SFTS井戸端会議第14話はSFTSのヒトヒト感染症例です。
ーーーーーーーーーーーーー
本邦で初めて確認された重症熱性血小板減少症候群のヒト−ヒト感染症例
ーーーーーーーーーーーーー
・目の防護(フェイスシールドやアイガードなど)
・死後処置においても血液が飛散する可能性がある場合は、同様の感染対策を行うことが必要
など、感染防御はなかなかやっかいな感染症のようです。
#2025/06/16_2
元発言(facebook) いいね:59人,コメント:3件,シェア:0件(クリック) |
SFTS井戸端会議第15話。
公的機関からある獣医師会への注意事項を入手しました。
ポイント部分だけ転載します。
ーーーーーーー
1 SFTS ウイルスに感染した疑いのあるネコ等(以下、SFTS 感染疑いネコ等)
の取扱には標準予防策(手袋・防護衣等)により感染予防措置をとり、汚物等
を処理する際には次亜塩素酸ナトリウム含有消毒剤による処理やオートクレ
ーブなどの加熱滅菌処理を行うこと
2 SFTS 感染疑いネコ等診察後、発熱、消化器症状(食欲不振、嘔気、嘔吐、
下痢、腹痛)、頭痛、筋肉痛等の症状がみられた際は、速やかに医療機関を受
診するとともに、SFTS 感染疑いネコ等に接触した旨を医師に説明すること
ーーーーーーー
消毒はアルコールではなく次亜塩素酸ナトリウムなんですね。
●管理人のコメント
アルコールも有効なのですね。
了解しました。
#2025/06/16_3
元発言(facebook) いいね:32人,コメント:1件,シェア:0件(クリック) |
SFTS井戸端会議第16話。
私の所にはいろんな情報が来ます。
提供元は一瞬にして忘れますので、皆さん安心して情報提供お願いします。
不埒な奴は川村ということで、いきますので。(笑)
●管理人のコメント
いろんなお考えがあると思います。
何が正しいはないと思います。
私は私の信じるところを行うのみです。
#2025/06/16_4
元発言(facebook) いいね:52人,コメント:5件,シェア:0件(クリック) |
SFTS井戸端会議第17話。
小動物臨床家のSFTS対策で、ダニ駆除剤使用猫と不使用猫で診療にあたってサージカルグローブなどの対応を変えるというのを見ました。
私は先日のまとめで猫を完全室内飼いするを推奨しました。
ダニ駆除剤は吸血して後にダニが死滅する機序なのでダニ対策にはなるが、SFTSには感染の機会が残ると発言しました。
確かにダニ駆除剤を使用している猫は少なくてもダニは付けていないわけでベターかなとは思います。
皆さんはどうお考えになりますか。
#2025/06/16_5
元発言(facebook) いいね:64人,コメント:11件,シェア:1件(クリック) |
SFTS井戸端会議第18話。
偶蹄類のSFTS感染を心配される方のメッセージが続いています。
確かに偶蹄類にはダニが付く。
何よりも牛や鹿は人が食べる。
感染すると違った問題になるのではないか。
で、ググってみました。
ーーーーーーーーーーーーーーー
SFTSに感染する動物の種類:
哺乳類:
ほぼ全ての哺乳類が感染する可能性がありますが、特にヒト、ネコ、イヌ、チーターでの感染例が報告されています。?
ネコ:
致死率が高く、年間185頭程度の報告があり、致死率は60%以上とされています。
イヌ:
報告数はネコより少ないものの、感染が確認されています。
その他:
野生動物や動物園のチーターでも感染例が報告されています。
ーーーーーーーーーーーーーーー
今のところ偶蹄類は可能性だけのようです。
なんと言っても猫の感染が確認されていると言えるかな。
#2025/06/17_1
元発言(facebook) いいね:45人,コメント:6件,シェア:0件(クリック) |
SFTS井戸端会議第19話はSFTSに関連して応召義務の話です。
ーーーーーーーーー
二本松 昭宏先生の発言です。
ーーーーーーーーー
私は今回の開業獣医師死亡事例を検討して、野外猫を捕らえて避妊去勢手術を行うTNRをお断りすることにしました。
縫合針や注射針の誤刺などサージカルグローブでは防げませんし、飛沫による角膜からの感染も疑われています。
感染防御はかなりやっかいですし、何よりも私と助手を務めるうちの奥さんが高齢者。
これは遠慮するしか無いなとなりました。
同じように野外猫の外傷など今まで受け付けてきましたが、うちでは感染防御が出来ないので、断ることにしました。
獣医師広報板で作ったポスターでは瀕死の野外猫を見かけたときは触るなとしています。
触られるとその方が危険だからです。
本題の応召義務ですが、飼い猫なら診させていただきます。
飼い猫でも屋外に行く猫で衰弱が著しい場合は大きな病院や二次病院に紹介するのが適切だと考えています。
一概に応召義務があるから受け付けるということは考えていません。
大事なのは私と助手の奥さんの健康。
これを一番に考えることにより、問題が起こり社会から批難を受けるなら、それは受けないと仕方がないと思っています。
#2025/06/18_1
元発言(facebook) いいね:79人,コメント:1件,シェア:0件(クリック) |
SFTS井戸端会議第20話です。
友人の動物病院で院長と話している最中にスタッフが通りがかった。
院長が「医療ミスをしないように」と声をかけた。
私はそれは違うだろうと感じた。
例えば、「入院室に入ったら輸液を行っている動物だけでなく、全ケージを必ず見回れ」のように具体的でないと意味がない。
同じように「SFTSに注意しましょう」は意味がないと思っています。
例えば「TNR手術の際はフェースガードをしましょう」のように具体的な指摘でないと対応できない。
精神論ではまた事故が起こる。
早急に日本獣医師会などからの具体的な指針が欲しいと願っています。
#2025/06/18_2
元発言(facebook) いいね:69人,コメント:0件,シェア:1件(クリック) |
SFTS井戸端会議第21話です。
友人の獣医師がSFTS治療マニュアルを読んだら、SFTSの疑いの猫はまず爪を切れと書いてあったそうです。
100%これは治療に当たった獣医師の死亡事例の前に書かれたものでしょう。
現在、治療に当たった獣医師の安全を確保するためには、SFTSの疑いのある猫を事前にトリアージすべきだと私は考えています。
トリアージの結果、マニュアルにあるようにSFTSの疑いの猫と判断した場合、どうするか、これが大事になっていると思います。
爪を切ったり自分が対応するとすれば、自問自答すべきだと思います。
自分の病院はSFTS対応病院であるのか。
猫はひっかきますし、咬む場合もあります。
野外猫の保護で咬まれてSFTSに感染して亡くなられた人もいる。
SFTSの疑いのある猫に咬まれることはとても危険。
その対策は私の病院では出来ません。
トリアージの結果、よその病院へとお願いしても、では誰が診るのかの問題が出る。
本当にトリアージをしていいのかよくないのか。
やっぱりここは獣医師会などで検討すべき重要点ではないでしょうか。
#2025/06/19_1
元発言(facebook) いいね:49人,コメント:0件,シェア:0件(クリック) |
SFTS井戸端会議第22話です。
SFTSは二つの側面があると思います。
一つはダニからの感染症。
もう一つはダニから感染した猫の感染症。
これ、獣医さん達と話していて、ああこの人はダニからだけを気にしているなと感じるときがあります。
猫で言うと、猫にダニ駆除剤を使用しようとなりがち。
でも今問題になっているのはマダニから猫が感染し、その感染猫から人が感染することだと思います。
これをどう考えるか。
この場合の猫はダニの付着は決め手にはなりません。
SFTSに感染しているかどうかが問題になる。
では、検査すればいいでは無いかとなるが、咬まれない、爪で引っかかれない診療が重要となる。
リスクを100%排除して猫を診察する。
出来るかなー。
難しいなーが私の感想で、ダニだけ気にしていればいいのなら楽だなと感じています。
#2025/06/19_2
元発言(facebook) いいね:32人,コメント:1件,シェア:0件(クリック) |
SFTS井戸端会議第23話です。
日本獣医師会への質問の返事が来ました。
公開okのようなのでコーピー&ペーストで紹介します。
ーーーーーーーーーーーー
1,今回のSFTSによる獣医師会員の死亡事例(5月12日死去)について日本獣医師会理事会が認知されたのはいつですか。
6月4日に日本獣医師会理事会があり、そこで確認されたと噂で聞いているのでが、そこまで知らなかったのですか?
>回答
日本獣医師会が情報を得たのは、6月4日(水)です。
2.マスコミ報道で6月12日付で、各都道府県の獣医師会に対し診療時の留意事項などについて注意喚起するメールを送ったと聞いているのですが、6月12日というのはマスコミ各社が会員の死亡事例についての所属獣医師会の報告書を入手した日と私は承知しています。
マスコミ各社からの問い合わせがあって初めて会員向けの注意を送ったのでしょうか。
>回答
マスコミの問い合わせとは関係ありません。
3.これからも日本獣医師会会員が業務上人畜共通感染症に感染し、著しい健康障害を起こした場合の日本獣医師会の対応はこんなスピードでしょうか。
>回答
今回の件の正確な現状としましては、感染経路等の解明について、専門機関が分析中の段階であり、本会といたしましては、その結果を踏まえた、担当行政部局からの正式な情報の公表をもって、会員構成獣医師の皆様へ正確な情報を提供することが重要だと考えております。
しかしながら、今回の件の重要性を考慮し、未だ未公表の情報であっても会員の皆様への注意喚起が必要であると判断し、日本獣医師会から地方獣医師会にその旨をお知らせしたところです。
また、当該猫からの感染が死亡原因と断定するような一部の報道を受け、これを事実と認識しSNS等で多数拡散されている状況については、大変遺憾と捉えております。感染症にかかわる専門職でもある獣医師が感染、死亡したとすれば、猫の飼育は危険などの誤解が生じかねず、猫の飼育者をはじめ、一般の市民の不安を煽ることを大変危惧しており、感染症の専門家の助言や協力を得ながら、事実確認に重点を置いて、慎重な対応を行っています。
4.今現在も町の動物愛護家は弱った野外猫に文字通り手を差し出しています。
記者会見などを通じてSFTSの注意を社会広報する予定は無いでしょうか。
>回答
上記3のとおりです。
また、従前より、2017年に野良猫に咬まれた50歳代の女性がSFTSで亡くなったことを受け、その後、関係機関とも連携し、様々な機会を通じて繰り返し啓発を行っております。
以上質問させていただきます。
なお、回答をいただけた場合、ネット公開してもいいかもお答えください。
よろしくお願いします。
>回答
意見募集は、飼い主等一般の方からのご意見、ご相談に獣医師の立場で応じるものとして設けられたものです。
本件の対応につきましては、獣医師のみでなく、飼育者や社会全体に大きな影響を与える重大な事案と捉えているからこそ、正確な情報をお伝えすべきとの判断のもと、対応しております。ご質問の点につきましては、今後の対応に活かし、できるだけ早く正確な情報をお伝えできるよう努力いたします。
また、本回答を個人のSNS等で広く公表することにつきましては、上記3の記載について十分ご認識をいただき、感染症の専門職、科学者としてのご見識の下、正しいご判断をいただきますようお願いいたします。
●熊谷 大二郎先生のコメント
概ね予想通りの回答ですが、
・感染経路の解明って、どんなことをするのでしょうか?
・専門機関って、どこなんでしょうか?
・1ヶ月以上経って、解明できていませんが、いつごろまでに解明する見通しなのでしょうか?
・担当行政部局というのは、どこなのでしょうか?
・獣医師会は、行政の公表を中継、伝達するだけでしょうか?
・「重要性を考慮」ということは、猫からの感染の可能性でしょうか?
・重要性を考慮しつつ、「猫からの感染が死亡原因」とする情報の拡散は遺憾ということですが、「猫からの感染の可能性あり」という情報の拡散もよろしくないのでしょうか?
・「猫の飼育は危険などの誤解」が生じないように正しい飼育方法はどのようなものでしょうか?
・「一般の市民(獣医師を含む)の不安」を取り除くために、獣医師会はどのような対策を考えているのでしょうか?
・「感染症の専門家の助言や協力を得ながら、事実確認に重点を置いて、慎重な対応」ということですが、「感染症の専門職、科学者」の集まり、組織としてのご見識として、現時点では専門機関の結果を黙って待つべきということでしょうか?
・「獣医師のみでなく、飼育者や社会全体に大きな影響を与える重大な事案と捉えているからこそ、正確な情報をお伝えすべきとの判断のもと」どのような対応をされているのでしょうか?正確な情報とうのは、「死亡原因が解明されていない」ということでしょうか?
獣医師会として「未公表の情報であるが注意喚起をした」ということですが、具体的に私たちが何に注意すればいいのか、どのように対応すればいいのか、未だに分かりません。いつになるのか分からない行政の公表を黙って待つというのもかなり不安です。
私以外のコメントはないようですので、私の考え方が間違っているのかもしれませんが、個人的な感想です。
#2025/06/19_3
元発言(facebook) いいね:21人,コメント:1件,シェア:2件(クリック) |
SFTS井戸端会議第24話です。
とてもいい意見だと思います。
ーーーーーーーーーーーー
https://www.facebook.com/akihiro.nihonmatsu/posts/pfbid02ix8NAasmG2Cx6BmRbjnzPiYuzRs4RPEMjSd5xdFk5EkV8RyxotsP6dr9mnfiKkgDl
#2025/06/19_4
元発言(facebook) いいね:13人,コメント:1件,シェア:0件(クリック) |
SFTS井戸端会議第25話です。
以下のようなニュースがありました。
ーーーーーーーーーーー
ネコ診療後に獣医師が死亡、致死率1割、西日本で約100例の感染例、マダニが媒介する感染症「SFTS」はなぜ危ないか?
#2025/06/22_1
元発言(facebook) いいね:41人,コメント:3件,シェア:7件(クリック) |
SFTS井戸端会議第26話です。
関東でもネコのSFTS陽性が確認されました。
ーーーーーーーーーーー
茨城のネコでSFTS陽性、関東で初か マダニ媒介感染症リスク拡大
ーーーーーーーーーーー
#2025/06/26_1
元発言(facebook) いいね:76人,コメント:2件,シェア:0件(クリック) |
SFTS井戸端会議第27話です。
中国から直接フェースシールドが納品されました。
コロナの時は飼い主さんがもらいましたが、今回は自分で用意。
TNRは断るとして、怪我をしている野外猫が連れてこられた場合、サージカルグローブとマスクでは角膜からの感染が防げないので用意しました。
でも咬まれたらサージカルグローブを貫通する。
正直、この仕事が怖く感じるようになりました。

#2025/06/26_2
元発言(facebook) いいね:34人,コメント:7件,シェア:0件(クリック) |
SFTS井戸端会議第28話です。
昨日のSFTS関連ニュースに「以前からあった感染症ではないか」とコメントがありました。
「SFTS 歴史」でググってみました。
ーーーーーーーーーー
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)は、2011年に中国で初めて報告された、マダニが媒介する新興感染症です。日本では2013年に初めて患者が確認され、西日本を中心に報告されています。
ーーーーーーーーーー
テレビの情報番組なども同じ報道でした。
比較的新しい病気と言えると思います。
問題は感染地区が東に広がってきたこと。
今や茨城県まで感染が確認されています。
このまま北上するかですが、北上を阻害する因子が津軽海峡くらいしか考えられないので本州は感染地区になるのではないかと私は想定しています。
#2025/06/28_1
元発言(facebook) いいね:101人,コメント:5件,シェア:0件(クリック) |
SFTS井戸端会議第29話です。
騒ぐなの声はちゃんと私に届いています。
でもね、私には亡くなられた開業獣医師さんが他人事ではないのです。
私もなんども野外猫の処置をしています。
崇高な仕事なのかもしれませんが、私と助手を務めてくれる奥さんの命まで捧げる気はない。
日本獣医師会には早急に対策員会を作ってほしい。
「注意しろ」ではなく具体的にこのようなケースではこうしろの指導が欲しい。
行政との関係はどうするかもつめて欲しい。
それは単に会員のためだけでなく、日本の全獣医師と猫を愛する人のためにです。
だって、日本獣医師会は日本獣医師会を名乗っているのですから。
#2025/07/01_1
元発言(facebook) いいね:42人,コメント:5件,シェア:0件(クリック) |
SFTS井戸端会議第30話です。
SFTS感染者と年齢についてググってみました。
ーーーーーーーーーー
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)の致死率は、年齢によって異なり、高齢者ほど高くなる傾向があります。一般的に、致死率は約10〜30%とされていますが、複数の感染症情報サイトによると、高齢者や基礎疾患を持つ人の場合、致死率がより高くなる可能性があります。また、国際感染症センターによると、死亡例の年齢中央値は80.5歳と報告されています。
ーーーーーーーーーー
かなり高齢者に偏っているようです。
獣医師の感染死亡者(猫→人感染)も高齢者だったと聞いています。
こうなると対策にリスクを受ける人の年齢を考慮しないといけないと思います。
若い人と高齢者は危機感が違っていい。
私のような高齢者&癌のような基礎疾患を持っている人間はSFTSの疑いがある動物に関わらないことが重要だと思います。
では、若い先生へ紹介していいかと言えば、若い人なら絶対大丈夫がないわけですから私は紹介しません。
SFTSの疑いがある動物の相談が来たら、私は単に断るしかないと想定しています。
●管理人のコメント
昨日、SFTSの死亡者年齢構成を話をしましたが、高齢者や基礎疾患を持っている人のリスクが高い病気ですね。
そして私は高齢者の癌患者。怖いです。
なによりも助手を務めてくれる奥さんも今年70才。
奥さんが私より先にいくという発想が無い私としては、SFTSは怖くて仕方がない。
SFTSを正しく恐れましょうという先生がいるが、何を正しいとしているのかが私には分からない。
おそらく自分は正しいのだろう。
私は正しくなくていいです。
SFTSが怖いです。
#2025/07/03_1
元発言(facebook) いいね:48人,コメント:2件,シェア:0件(クリック) |
SFTS井戸端会議第31話です。
以下のような調査がある。
ーーーーーーーーーーーー
SFTSウイルスの県民及び動物スタッフの抗体保有状況について
ーーーーーーーーーーーー
「動物病院スタッフの抗体保有率は3.0%と高く,獣医療関係者がSFTSVに感染するリスクの高い職種であることが示唆された 」とされている。
では、先日亡くなった獣医師と抗体を保有するだけで症状がない人の差はなんなんだろう。
まさにそれが、「高齢や基礎疾患」のあるなしではないか。
そのことが危機感の差につながっているように思う。
私のような高齢者にとってSFTSは恐怖の対象。
若い人や健常者にとっては正しく恐れたらいい病気。
この違いは大きい。
私はリスクが大きいので野外猫の診察は断るようにしている。
でも、他の病院に紹介できるかと言えば、若い人や健常者なら絶対大丈夫と言うことはないと思うので紹介できない。
なによりも野外猫を保護しようとする人に対しては連れてくる以前に触るなと言ってしまう。
その方の命に関わりますからね。
実際、2017年に猫の保護に関わった方が亡くなっている。
ですので、獣医師広報板で作ったポスターも野外で倒れている猫にいきなり触るなとしています。

#2025/07/09_1
元発言(facebook) いいね:34人,コメント:3件,シェア:4件(クリック) |
SFTS井戸端会議第32話です。
昨日、高知県の薬務衛生課から以下のような発表がありました。
ーーーーーーーーーーーー
猫や犬から人へ感染するSFTSについて
ーーーーーーーーーーーー
ポスターにしっかり「相談は最寄りの福祉保健所(保健所)へ」と記入されています。
SFTSは人畜共通感染症であり、ダニや猫などの野生動物から人が感染します。
それは紛れもなく公衆衛生であり、行政の範疇です。
我々のような町の獣医師はお手伝い程度は出来ますが、主体は公衆衛生がになうべきと考えます。
私は獣医師の死去を聞いたとき、まずポスターを作りましたが、それには瀕死の野外猫保護は行政にまず相談を記載しました。
ずいぶんいろんなことを言われましたが、行政が相談を受けてくれないと我々町の獣医師には荷が重すぎます。
高知県のように各都道府県の行政がSFTSの相談を受け付けることに積極的になられることを期待します。
人畜共通感染症の防御は行政の仕事です。
#2025/07/10_1
元発言(facebook) いいね:40人,コメント:2件,シェア:0件(クリック) |
SFTS井戸端会議第33話です。
昨日、高知県の薬務衛生課のSFTS注意のポスターを褒めちぎりました。
ちゃんと、ポスターにしっかり「相談は最寄りの福祉保健所(保健所)へ」と記入されていたからです。
では、悪い例とあげるなら以下です。
ーーーーーーーーーーーー
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)について
ーーーーーーーーーーーー
「動物が体調不良の際には、マスク、手袋などを着用し、咬まれたり舐められたりしないように注意したうえで、動物病院で診てもらって下さい。」
となっているが、獣医師だって若い人から老人までいる。
一概に言っていいのですか?
また、野外猫の保護について何も注意が無い。
これも注意して動物病院へですか。
2017年には保護に当たった方が亡くなっているし、2025年には獣医師が亡くなっている。
人畜共通感染症は公衆衛生の範疇で、公衆衛生は行政の仕事だろう。
町の獣医師は公衆衛生に責任を持てないよ。
神奈川県は殺処分ゼロにこだわっている県。
猫は殺処分できないから、人は死んでもかまわないですか。
私はこのページを作った神奈川県の担当者に疑問を持ちます。
#2025/07/11_1
元発言(facebook) いいね:111人,コメント:1件,シェア:0件(クリック) |
SFTS井戸端会議第34話です。
事前に電話相談なしに少女が野外猫を段ボール箱で連れてきた。
私は少女が連れてくるような猫だから子猫だと想定して段ボールを開けた。
中から成猫が飛び出してきて、私の腕にかみついてきた。
その後、診察室の中を走り回り手に負えなくなった。
その時の怪我は、仕事上の怪我としては最悪のモノで、今でも治った痕が明瞭に残っている。
想像するに、てんかんのような神経発作を起こして気を失っている野外猫を段ボールに入れてすぐに連れてきたのだろう。
この時はまだ日本でSFTSが確認されていない時期。
単なる外傷で済んだが、今だと要らぬ心配もしなくてはならない。
SFTSは血清のような対応もない病気なので、運を天に任せるしかなくなる。
とてもまれなケースだと思うが、私はそんな目に合った。
SFTSの対応動物病院を決めておこうという意見がある。
私は老齢獣医師で癌患者でもあるので対応しないが、それでは診察するという病院が現れたときに紹介できるかと言えば、それも出来ない。
手袋をしていても咬まれることにたいしては防御できないので、その病院のスタッフが感染しないという私の確信がないのである。
その上で、紹介するというのは無責任のように感じるのでSFTSの疑いのある猫は、診察できないし、紹介も出来ない。
もし紹介先で死者でも出たら、私は無限の責任を感じてしまうからである。
SFTSはやっかいな病気である。
ヒトヒト感染の際は死亡患者から医師への感染であったが、感染ルートがよく分かっていないようだ。
本当にやっかいな病気だと思う。
#2025/07/12_1
元発言(facebook) いいね:75人,コメント:1件,シェア:5件(クリック) |
SFTS井戸端会議第35話です。
高知県の行政からメールをいただきました。
ーーーーーーーーーーーーー
川村 様
ご連絡ありがとうざいます。
当県のポスターをご紹介してくださったとのことで、
ありがたく感じております。
当県では外飼猫でSFTSの確定診断事例が発生したことから、
ワンヘルスの観点で動物担当、人の感染症担当が連携し
情報提供を図る必要性について話しているところです。
獣医師会さんとも情報共有しつつ感染症対策を講じております。
臨床現場の第一線にいらっしゃる先生方のご協力に感謝いたします。
今後とも当県の動物愛護行政にご協力賜りますようお願いいたします。
ーーーーーーーーーーーーー

SFTSは人畜共通感染症でその防御は行政の仕事です。
「獣医療関係者の皆さん 地域猫活動やTNR等活動者の皆さん」と呼び掛け、「ご相談は最寄りの福祉保健所(保健所)へ」とされているのは素晴らしいと思います。
神奈川県は相談は動物病院へと投げ出していますが、高知県のように「獣医師会さんとも情報共有しつつ感染症対策を講じております。」しているのでしょうか
公務員は生命の危険があることは民間である動物病院に全部丸投げなのでしょうか。
高知県の対応は素晴らしいです。
#2025/07/12_2
元発言(facebook) いいね:53人,コメント:0件,シェア:1件(クリック) |
SFTS井戸端会議第36話です。
じゃ川村はSFTSで行政に何を期待するのかと聞かれました。
公開でお答えします。
交通事故ってどこでも起きますよね。
公道だけではなく自宅の車庫内でも悲惨な事故が起こる。
でも、統計的には70%は交差点で起こっているそうです。
つまり、交差点での通行にみんな(自動車、バイク、自転車、歩行者)が注意すれば交通事故は減る可能性があるわけです。
SFTS感染で今までお二人なくなっています。
お一人は2017年に野外猫の保護をしようとして一般の人が感染している。
もうお一人は今年、野外猫を入院治療していて獣医師が感染しているようである。
では、統計的には数は少ないと言えるが注意するのは野外猫の保護活動と今のところなるのではないか。
では、SFTSで何を注意すべきかであるが、私は野外猫の保護活動を一番にあげたい。
なので、私はまず保護活動に注意するポスターを作った。

では本題の行政に何をしてもらうかであるが、瀕死の野外猫を見た場合、行政に連絡するように呼び掛けて欲しい。
そして、行政が非接触的に猫を保護し、動物管理センターで一定の期間の保護後、飼い主の申し出がなかったら、非観血・非接触で猫を殺処分して欲しい。
実際はCO2になると思う。
今、野外猫の保護が危険なのであるから、野外猫の保護に注意を喚起する。
これは自然な成り行きだと思う。
#2025/07/14_1
元発言(facebook) いいね:87人,コメント:2件,シェア:0件(クリック) |
SFTS井戸端会議第37話です。
先日、段ボール箱で来院した野外猫で大けがをしたお話をしましたが、他にも意識混濁状態の野外猫を何例か診たことがあります。
長毛種で全身の毛がからんで水につかり、低体温になってしまった野外猫。
意識混濁状態なのでバリカンで全身の毛刈りをするが、時々目を覚まして咬もうとしてくる。
必ず首根っこはつかんでいましたので、咬まれずに全身毛刈りが出来ましたが、咬まれる可能性はあったと思います。
それ以前にあったのは、やはり意識混濁状態の野外猫でしたが、急に目の前のタオルに咬みつき、思いっきり咬みながら死んでいきました。
ですので、意識混濁状態だからと言って咬まないというのはないと私は思っています。
麻酔状態ではないので。
で、今のようにSFTSが問題になっていると、野外猫の診察で咬まれるというのは血清治療法のない毒蛇に咬まれるのと同意語だったりするわけで、絶対に咬まれることは防がないといけません。
ただ、一部言われているようにゴム手袋では感染防御になっても咬傷防御にはならない。
ここを野外猫を診察する場合は注意しないといけないと思います。
●管理人のコメント
私はフェースシールドも用意しました。
この仕事、好きですが、命がけになってきましたね。
ただ、自分で危険に対応しようというのと、行政が獣医師へ相談しろというのは別だと思っています。
行政も危険をシェアしなければ、押しつけだろう。
#2025/07/16_1
元発言(facebook) いいね:36人,コメント:3件,シェア:0件(クリック) |
SFTS井戸端会議第38話です。
このようなニュースがありました。
ーーーーーーーーー
マダニ媒介の感染症「SFTS」感染者 秋田県内で初確認
ーーーーーーーーー
ダニや野生動物を調査すれば、おそらく感染域は津軽海峡に到達しているでしょう。
先日関東で感染者が確認されたばかりなので、急速に感染域が広がっていったというより確認されていなかっただけでしょう。
ずいぶん前から西日本だけの感染症ではなかったと私は想像しています。
#2025/07/24_1
元発言(facebook) いいね:9人,コメント:1件,シェア:0件(クリック) |
SFTS井戸端会議第39話です。
所属する地域獣医師会からセミナーの案内が来た。
近隣の獣医師会がSFTSのセミナーをライブとオンラインでやるそうだ。
申込先を見ると特に獣医師会員外の参加について記載がない。
とても残念に思う。
SFTSのように人畜共通感染症で、獣医師の著しい健康被害があるような病気のセミナー、積極的に獣医師会員外にも呼び掛けたらどうだろう。
もちろん、費用負担されていないのだから参加費を取って。
獣医師会は大事だな、俺たちのことも考えてくれるのか、これを機会に入会しようかという人も出るかもしれない。
門戸は広く空けておいた方がいいように思うのだが。
|
獣医師広報板は多くのサポーターによって支えられています。
以下のバナーはサポーターの皆さんのもので、口数に応じてランダムに表示されています。



あなたも獣医師広報板のサポーターになりませんか。
詳しくはサポーター募集をご覧ください。
|
|
|
 1999年6月1日生まれ チャッピー3才です
画像募集中!!(無料)
画像集
獣医師広報板をご利用、本当にありがとうございます。
獣医師広報板は個人サイトですが、その運営はボランティアスタッフが担い、運営資金はサポーターの応援に頼っています。
獣医師広報板は多額の累積赤字を計上しております。
サポーターは企業でも個人でも結構です。
ぜひ、獣医師広報板をサポーターとして応援ください。
|
◆PC版コンテンツ利用数Best(2025年6月期) |
電子図書「"犬と麻薬のはなし−麻薬探知犬の活躍」は、2022年2月23日より第四版になっております。
新しいエピソードも追加され、データーも更新されています。
第一版、第二版、第三版を読まれた方も、是非第四版をお読みください。
|
★毎週土曜日午後1時〜4時
★WEB講座
★〜7月28日:オンライン
★〜8月17日:愛知県名古屋市
★7月29日:東京都台東区
★7月29日:東京都台東区
★7月31日:オンライン
★8月1日-17日:東京都台東区
★8月1日-17日:東京都台東区
★8月2日:オンライン
★8月2日:茨城県結城市
★8月2日-3日:東京都台東区
★8月3日:オンライン
★8月3日:兵庫県宍粟市
★8月3日:オンライン
★8月3日,9月14日,10月12日,11月9日,12月14日:東京都豊島区
★8月7日:東京都町田市
★8月8日:オンライン
★8月8日-9日:栃木県芳賀郡
★8月12日-26日:オンライン
★8月16日:東京都武蔵野市
★8月22日-9月15日:東京都台東区
★8月23日-24日:福岡県福岡市
★8月24日:東京都渋谷区
★8月26日:愛知県名古屋市
★8月28日:オンライン
★8月30日:福岡県福岡市
★8月30日-31日:山口県周南市
★9月7日:和歌山県和歌山市
★9月12日-9月15日:北海道札幌市
★9月13日:オンライン
★9月21日:オンライン&東京都調布市
★10月5日:神奈川県藤沢市
★10月19日:東京都台東区
★11月1日-3日:大阪府大阪市
★11月22日-24日:東京都武蔵野市
★2026年3月14日-15日:東京都世田谷区
|
セミナー・イベント情報はメールにて広報内容を送ってください。(掲載無料)
|
◆ペット動物獣医師&動物看護師向けの動物に関するセミナー・イベント |
|
|