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獣医師広報板のキャラクター:ココロちゃんリスクとメリット
2017年4月22日:ムクムク(川村幸治)
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こどもあんぜんサイト宣言

元発言(facebook) いいね:215人,コメント:41件,シェア:3件(クリック)
今日はリスクとメリットという話をします。
政府は原発を動かそうとしています。
この場合、原発が重要な事故を起こすリスクより社会的なメリットが高いと政府が判断していると思われます。
我々レベルでは飛行機に乗ることがあります。
でも飛行機で重大な事故に遭うリスクはゼロではありません。
もちろんそれを問題視して、飛行機を避ける方もいらっしゃるかもしれません。
でも確率で言えば、飛行機事故で死亡する確率と自動車事故で死亡する確率は、自動車の方が高いと聞いています。
リスクゼロでは、社会生活が送れないことになりかねません。
さて本題の医療の問題です。
マイクロチップは究極の個体識別方式で、世界に二つと無い番号がその動物に割り当てられます。
メリットはあるのですが、体にとっては異物。
周囲に取り巻く組織が出来、肉芽腫を形成する可能性がゼロではありません。
また、背中から足の方にマイクロチップが移動したなんてことも聞いたことがあります。
リスクがゼロで無ければ行わない。
それも見識だと思うのですが、医療の分野でもリスクゼロでは何も出来ない現実もあります。
私の個人サイト獣医師広報板の掲示板に以下のような意見が書かれたことがあります。
歯石除去を予約して、術前検査を受けた後に処置について説明を受けた。
獣医師は麻酔をかけるという。
その麻酔で死亡する確率はゼロで無いと説明を受けた。
その飼い主は処置を受けるのを辞めて、私の掲示板にその獣医さんをひどい獣医だと書かれました。
死ぬ可能性があるようなことを薦める。
それは金儲けのためだ。許せない。
同じようなリスクがあることを元に、獣医師を悪魔のように言い立てるのは、マイクロチップもそうですし、混合ワクチン、狂犬病ワクチンについても口を極めて獣医師を悪く書いているのを見たことが何度かあります。
私は、リスクとメリットをそれぞれがどう秤にかけるかだと考えています。
医師や獣医師から説明を受けて、メリットが高いと考えられるなら医療を受けられたらいいし、リスクが耐えられないと考えられたら辞めればいい。
医師も獣医師も事前に説明することが大事とされており、死亡するようなリスクも説明をします。
私もリスク説明で二度飼い主さんの逆上と言える反応に遭遇したことがありますが、説明無しにリスクのあることを行うのは今の時代難しい。
インフォームドコンセントは今や絶対ですから。

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