補助犬は、動物にかかわるトピックスでありながら、まさに人間を対象とする社会福祉的課題の一つとも言える、動物と人間の課題がわかりやすく交差するトピックスの一つです。補助犬の法令はどうなっているの?補助犬の訓練は?障がいを抱える人たちは、どのようにして補助犬ユーザーになるの?さらに、「動物」に対する見方や社会的認識が障がいを抱える人たちの社会参加にどのように影響しているのか、補助犬の受け入れという課題についても整理します。
また、一般のペットと生活を共にする上での環境整備においても、人間を対象とする社会福祉的な課題が絡み合っている場面が多々あります。経済的に苦しい生活を強いられている人、高齢の飼い主、さらにはホームレスなど、ペットと生活をする人々の中には様々な生活上の困難を抱える人もおり、人間側の生活課題がそこで共に暮らすペットの生活状況にも多大な影響を与えてしまうケースはしばしば見受けられます。このような生活上の困難を抱える人々とそのペットを取り巻く課題や、こういった状況にある人間と動物双方に包括的な支援を提供できるようにするためにはどのような対策が考えられるかなどについて考えます。
私たちと生活を共にするペットや障がいを抱える人たちを支える補助犬たちのように、生活環境の整備や社会のあり方が、人と動物双方の「生きやすさ」を大きく左右する場面について一緒に考えてみませんか。社会福祉などのヒューマンサービス、または動物保護・動物愛護の実践現場でご活動なさってらっしゃる方など、人間の福祉において動物にかかわる課題がどのように影響を及ぼしているかについてご関心がある方に、本オンラインセミナーを学びの機会としてご活用いただければと思っております。
●2025年9月13日(土) 10:00-12:30
オンライン
●詳細:
https://www.alri.jp/?mode=f156