獣医師広報板トップページ動物よくある相談メニュー動物病院受診時の飼い主の心得
獣医師広報板のキャラクター:ココロちゃん動物病院受診時の飼い主の心得
文章:りんママ
初出:2006/06/28
◆「動物よくある相談」利用についての注意事項
★情報は自己責任でご利用ください。
★記載されている記事は獣医師広報板の掲示板に投稿されたものが中心で、獣医師広報板の
 見解を代表するものではありません。
★飼育方法の質問は意見交換掲示板をご利用ください。
◆こどもあんぜんサイト宣言◆
こどもあんぜんサイト宣言

はじめに
動物を飼(買)いたいと思ったら、動物の飼育法はもちろんのことお世話になる掛かり付けの動物病院を探しておきましょう。
病気になってから慌てて病院探しをすることは、飼い主にとってもまた動物にとっても不幸なことです。
日頃から動物の健康管理に気を配ることは、飼い主の義務であり責任でもあります。
幼い動物を迎えた時や中年域に入ったら定期的な健康診断をされることをお薦めします。
健康な時から動物病院に定期的に訪問をすることで、獣医さんとの信頼関係を築くことにもなり、健康管理をすることで獣医さんも日頃の健康状態が把握でき、病気の早期発見にも役立ちますし、動物を病院嫌いにさせないコツでもあります。
診察を受ける時には、5W1H(誰が、何を、いつ、どこで、なぜ(どんな目的で)、どうやって)が判るように説明しましょう。
費用のことは、事前に電話などで「健康診断や治療費がどのくらい必要なのか?」と病院に電話で確認をしてもよいでしょう。
日頃から健康管理メモを付けてワクチンスケジュールが判るようにしておきましょう。

◆受付・待合室−飼い主が守るべきマナー
まず、動物病院は健康な動物ばかりが診察に来る場所ではありません。
多くの動物は、具合が悪いから診察や治療を目的に連れてきていますので、むやみに他の動物に触ったり、自分の動物を触らせないようにしましょう。
そして、診察を待っている間に、他の飼い主さんが連れてきている動物の病気について、どうしのか、何処が悪いのかなど不躾な質問をしないようにしましょう。
大人しいからとノーリードでの抱っこで来院される飼い主がいます。
犬・猫・鳥・うさぎ・ハムスターなどの動物が来院していたり、診察時に恐怖などから飼い主が思わぬ行動をとることがあり不慮の事故を招くことになります。
また、飼い主がコントロール出来ない動物は、治療の妨げになるばかりではなく、治療に際して麻酔などの手段を用いることにもなり不必要なリスクを負わせることにもなりかねません。
普段から噛む恐れのある犬は口輪やジェントルリーダーなどをつけましょう。

1.動物はケージに入れたり、リード(引き綱)を短く持ち、他の動物と接触させないようにしましょう。
2.臆病な動物は、受付をすませてから声をかけて外で待つことも一案です。
3.事前に混雑状態を電話で確認してから行くと待ち時間が少なくなることもあります。
4.診察終了時間間際の飛び込み受診も出来るだけさけましょう。遅くなりそうな場合には電話で相談をしましょう。
5.受付内でウンチやオシッコの粗相をしたら、そのまま放置したり、ウンチをゴミ箱にそのまま捨てたりしないこと。
病院の方に一声かけて掃除をしましょう。
6.連れてきている動物から目を離さないようにしましょう。
7.噛みつく恐れのある動物は、事前に申告をしましょう。
8.受付の順番は守りましょう。
9.診察予約時間は守りましょう。遅れる場合には連絡を入れましょう。
10.受付台には動物を載せないようにしましょう。不衛生です。

◆診察・診療中−動物の状態を説明する
獣医さんは、動物の様子をみただけで診察するわけではありません。その為に、飼い主は、獣医さんが判断できるように、5W1Hの要領でメモを活用して説明をしましょう。
初診の時はワクチンの接種の有無や既往症や治療中の薬があれば伝えましょう。
動物はしゃべれませんので、獣医さんは飼い主の話を元にある程度病気を推測しています。
特に嘔吐や下痢などを併発しているときには、汚物を持参した方が良い事があります。
獣医さんは飼い主からの症状を聞いた上で、まず身体一般検査(体格・体重・検温・皮膚・耳や歯などの見た目状態を診察)、必要であればいろいろな検査が加わります。
病院によっては、検査機関へ出す場合がありますので、検査によっては、1週間ほどかかる場合があります。
検査の結果を待っての診断になる事もあります。
獣医さんの注意事項は必ず守ってください。

1.飼い主がインターネットなどで調べて勝手に病名を決めつけないようにしましょう。
2.獣医さんの診察が終わるまで、話しかけるのは遠慮しましょう。
3.病気と関係ない話(世間話や動物自慢)は、やめましょう。
4.日頃世話をしているひと(動物の日頃の状況が判る人)が連れてきましょう。
5.獣医さんの説明をよく聞きましょう。
任せきりにせず、飼い主としてどうしたいのか獣医さんにも説明しましょう。

◆治療が必要になったら
わからないことや疑問に思うことがあったら、遠慮なく獣医さんに相談してください。
手術費用や、治療費についても確認してください。癌などでは、高額な治療費がかかる場合があります。
病状によっては、積極的な治療のほかに、対処療法が良い場合もあります。
処方されたお薬は、獣医師の指示通り用法・用量・期間、副作用についてもよく相談をして、飲ませて下さい。
容態が少しでもおかしいと思ったら直ぐに獣医さんに連絡をしてください。
飼い主の判断で、状態がよくなってきた(ように見える)とお薬を勝手に中止をしてしまうと、抗生剤等は菌に耐性をつけてしまい薬が効かなくなったり悪化させるケースが出てきます。

治療が必要な場合には、私たち飼い主と動物がこれからどうすれば良いか、治療について獣医さんとよく相談をしましょう!

◆もし、診断や治療に納得が出来ないときには
まず、主治医である獣医さんにあなたの疑問質問を投げかけて下さい。
そのうえで、必要であれば改めて専門の病院を紹介してもらいましょう。
別の獣医さん(セカンド・オピニオン)に診察して頂くことや、治療についてどうしても納得が出来ない場合には転院になるかもしれません。
主治医の先生から治療メモを頂ける場合は良いのですが、治療診断に納得が出来ず、専門医を紹介して頂けない場合には、自分で探すことになります。
普段から、投薬や治療についてメモをとる習慣をつけましょう。
インターネット上での相談では、動物の病歴や詳しい状態がわかりませんので正しい診断は出来ません。
似たような症状でも全く違う病気がありますので、実際に動物を診察してもらう必要があります。
転院になれば、再度同じ検査を動物に受けさせることにもなります。
動物が健康なときから、何でも話が出来るような信頼関係を獣医さんと築いておくことが大切です。

◆電話で問い合わせをするときには
夜間・休診などの診療時間外に容態が悪くなることもあります。
診療空白時間を少なくするためにも掛かり付け病院を最低2ヶ所は押さえておきたいものですね。
少人数体制で診察をしている病院も多くあります。
緊急を要する場合以外、診療時間や夜間深夜など時間外の電話も避けたいものです。

獣医さんが困る飼い主のケース
1.電話だけで済まそうとする。
2.診察をしないとわからない質問をする。こんな症状は病気でしょうか?など
3.予約した時間に来院しない、電話連絡もない。
4.時間外の来院/緊急外の電話や以前から具合が悪かったのに、診察時間外に連れてくる。
5.診療時間中に、電話で延々と症状を話す。(来院されている方の診療がストップするので迷惑です。)

さいごに
普段から動物の様子をよく観察しましょう。
スキンシップは健康管理の第一歩!
飼い主が、状態がおかしい病気かな?と判る段階では既に悪化しているケースが多いです。
いつもと違うと思ったら動物病院で診察を受けましょう。
定期的な健康診断と予防出来る病気対策や飼育環境を整えることなどで病気にさせない、病気の早期発見につながります

◆獣医師広報板サポーター◆
獣医師広報板は多くのサポーターによって支えられています。
以下のバナーはサポーターの皆さんのもので、口数に応じてランダムに表示されています。

サポーター:新日本カレンダー株式会社ペピイ事業部様のリンクバナー

サポーター:ペットコミュニケーションズ株式会社様のリンクバナー

サポーター:ペット用品通販Gズ\ィエ.COM有のリンクグオー

サポーター:日本ベェツ・グループ 三鷹獣医科グループ&新座獣医科グループ 小宮山典寛様のリンクバナー

あなたも獣医師広報板のサポーターになりませんか。
詳しくはサポーター募集をご覧ください。


レオ 5ヶ月
画像募集中!!(無料)
画像集

◆獣医師広報板の主張

◆獣医師広報板管理人の独り言
利用上の注意事項&メニュー
8月のBest
  1. 大阪万博ペット同伴絶対反対
  2. レース鳩の足輪を付けているドバトを見つけたら
  3. 繁殖犬の年齢制限犬のみ扱う団体は動物保護団体か繁殖業界の下請けか
  4. ドイツの狩猟法による犬猫の殺処分数
  5. 安楽死に利用されていたペントバルビタールの代替え薬
  6. TNRはいつか無くなる社会事業なのか
  7. 2022年6月に動物愛護にもケージサイズ規制、数量規制が適応される
  8. ピットブルによる死亡咬傷事件に思う
  9. 迷子動物のマイクロチップ読み取り作業、警察官や保健所職員が出来るの?
  10. ピットブルテリアは飼い主を登録制にして、毎年管理状態を行政が視察にいくべき

◆獣医師広報板よくある質問(FAQ)
メニュー
8月のBest
  1. 犬の保定の仕方−誰でも出来る犬のおさえ方実例集
  2. トリの保定のしかた お薬の飲ませ方
  3. 動物の殺処分、ガス室と静脈注射の特徴
  4. 治らない病気のペットの安楽死を断られた
  5. ネコの投薬方
  6. イヌの足について
  7. 仔犬の成長について
  8. あきらめないで!迷子動物・保護動物 帰宅実例集
  9. 【宿の声】ペット同伴でないお客さまからこんな苦情がありました
  10. FIV(猫エイズ)の抗体が陰転した事例
  11. 動物実験の実習など、生き物を殺さずに獣医師になれませんか
  12. インドって動物愛護の偉大な国なの?
  13. 迷子犬の保護について
  14. 死後硬直、死後強直の持続時間
  15. 法律で問われる犬の飼い主の責任と義務
  16. ウサギの保定

◆獣医師広報板からのお願い
獣医師広報板をご利用、本当にありがとうございます。
獣医師広報板は個人サイトですが、その運営はボランティアスタッフが担い、運営資金はサポーターの応援に頼っています。
獣医師広報板は多額の累積赤字を計上しております。
サポーターは企業でも個人でも結構です。
ぜひ、獣医師広報板をサポーターとして応援ください。

◆PC版コンテンツ利用数ベスト8(2023年8月期)
  1. 管理人の独り言(10,965)
  2. 猫のカロリー計算(8,557)
  3. 動物よくある相談(6,230)
  4. 犬のカロリー計算(5,474)
  5. 迷子動物、保護動物掲示板(3,003)
  6. ペット動物譲渡会(1,930)
  7. 広報板カフェ(1,773)
  8. ペット動物獣医師セミナー(1,255)
コンテンツ別アクセス数

◆電子図書
電子図書「"犬と麻薬のはなし−麻薬探知犬の活躍」は、2022年2月23日より第四版になっております。
新しいエピソードも追加され、データーも更新されています。
第一版、第二版、第三版を読まれた方も、是非第四版をお読みください。
犬と麻薬のはなし−麻薬探知犬の活躍−第四版2022/02/23公開

◆一般市民向けの動物に関するセミナー・イベント
★毎週土曜日午後1時〜4時
ペットロスホットライン
ペットロスホットラインは、今のお気持ちをお聴きする電話です。
★WEB講座
★〜9月25日:オンライン
★〜10月9日:東京都文京区
★〜10月22日:東京都台東区
★オンライン
★9月23日-10月15日:愛知県名古屋市
★9月24日:鹿児島県鹿児島市
★9月30日:オンライン
★10月1日:オンライン
★10月1日:石川県金沢市,10月1日:新潟県小千谷市,10月14日:栃木県さくら市,10月15日:群馬県前橋市,10月21日:愛知県名古屋市,10月22日:島根県出雲市,10月29日:栃木県下野市,10月29日:佐賀県佐賀市,10月29日:新潟県新潟市,11月3日:北海道苫小牧市,11月5日:島根県松江市,11月11日:宮崎県宮崎市,11月12日:栃木県足利市,11月12日:新潟県新潟市,11月18日:愛知県瀬戸市,11月23日:東京都千代田区,11月25日:東京都千代田区,11月25日:栃木県宇都宮市,11月25日:千葉市中央区,11月26日:島根県出雲市,12月2日:東京都千代田区,12月3日:島根県松江市,12月9日:栃木県真岡市,12月16日:愛知県名古屋市,12月23日:栃木県栃木市,12月23日:東京都千代田区,12月24日:島根県出雲市
★10月9日:東京都豊島区
★10月14日:オンライン
★10月14日,15日:長崎県諫早市および雲仙市&オンライン
★10月14日,15日:京都府京都市
★10月26日:オンライン
★10月28日-11月26日:愛知県名古屋市
★10月29日:東京都台東区
★11月3日-5日:大阪府大阪市
★11月5日:千葉県我孫子市
★11月11日:北海道札幌市
★12月10日:オンライン
★2024年1月6日-8日:神奈川県横浜市
★2024年4月4日-7日:東京都江東区
★2024年9月20日-22日:大阪府大阪市

セミナー・イベント情報はメールにて広報内容を送ってください。(掲載無料)

◆ペット動物獣医師&動物看護師向けの動物に関するセミナー・イベント
利用上の注意事項&メニュー

◆経済動物獣医師向けのセミナー・イベント

◆公衆衛生獣医師獣医師向けのセミナー・イベント

◆実験動物獣医師獣医師向けのセミナー・イベント

◆獣医師広報板メニュー
獣医師広報板は、町の犬猫病院の獣医師(主宰者)が「獣医師に広報する」「獣医師が広報する」
ことを主たる目的として1997年に開設したウェブサイトです。(履歴)
サポーター広告主の方々から資金応援を受け(決算報告)、趣旨に賛同する人たちがボランティア
スタッフとなって運営に参加し(スタッフ名簿)、動物に関わる皆さんに利用され(ページビュー統計)
多くの人々に支えられています。

獣医師広報板へのリンクサポーター募集ボランティアスタッフ募集プライバシーポリシー

獣医師広報板の最新更新情報をTwitterでお知らせしております。

Copyright(C) 1997-2023 獣医師広報板(R) ALL Rights Reserved
許可なく転載を禁じます。
「獣医師広報板」は商標登録(4476083号)されています。