獣医師広報板トップページ動物よくある相談メニュー初めて犬と暮らす人へ
獣医師広報板のキャラクター:ココロちゃん初めて犬と暮らす人へ
文章:パールちゃん
初出:2003/11/14
◆「動物よくある相談」利用についての注意事項
★情報は自己責任でご利用ください。
★記載されている記事は獣医師広報板の掲示板に投稿されたものが中心で、獣医師広報板の
 見解を代表するものではありません。
★飼育方法の質問は意見交換掲示板をご利用ください。
◆こどもあんぜんサイト宣言◆
こどもあんぜんサイト宣言

【はじめに】
犬を飼いたいと思う動機のほとんどは「かわいいから」という理由でしょう。
日本では特にメディアからの影響が大きいようです。
テレビや映画にある種の犬が取り上げられて人気が出ると、「わたしもあの犬を飼いたい!」と思う人が急増します。
でもちょっと待ってください。
見た目のかわいさだけで犬を飼おうと思わないでください。
相手は生き物。
鳴きます。
排泄をします。
毛が抜けます。
食餌や予防薬にお金がかかります。
病気になったらもっとお金がかかります。
そして、しつけをしなければなりません。
しつけはそう簡単にすんなりうまくいくとはかぎりません。
しつけをするあなたの努力が足りなければ、犬はいたずらをすることもあるし、朝昼晩ワンワン大きな声で吠えることもあるし、まったく飼い主の言うことをきかないこともあるし、「こんなはずじゃなかった・・・」と思ってしまうことでしょう。
犬を飼うのは簡単です。
餌と水さえ与えて片隅につないでおけば犬はそこで生きています。
でも、それはあなたがイメージしている犬を飼う≠ニは違いますよね?
飼い主をなごませてくれて、言うことをちゃんと聞いて、健康でかわいい犬が身近にいることが、あなたのイメージしている犬のいる暮らし≠ナしょう?
それを実現するためには犬を飼う前にしっかりと考えておくべきことがあります。

【将来のことを考えよう】
人間と同じで犬の世界でも長寿化が進んでいます。
1980年代には7〜8歳だった犬の平均寿命は、1990年代に入って10歳を超えました。
そしてその後も年々、平均寿命の高まりを更新しています。
今飼おうとしている犬とは10〜15年以上の年月をともに暮らすことになります。
その間、あなたやあなたのご家族に予想される生活の変化はないか、犬を飼う環境や世話をする人の都合などに変化の可能性はないかなど、暮らしの将来を見通してから犬を飼うことを決めてください。
10〜15年という年月の間、生活にはさまざまな転機が訪れるかもしれません。
結婚・出産・育児や就職・転職、引越しということもあるでしょう。
これらを理由に長い間飼ってきた犬を手離す人がとても多いのです。
それは犬にとってとても悲しいことです。
昔から犬は人につく≠ニいわれるように、犬には慣れ親しんだ人がいちばんです。
犬は餌をやって散歩さえすれば誰が世話をしてもいいという動物ではないのです。
10年先のことなんてわからないと思う人もいるでしょう。
生活上しかたない現実が訪れるかもしれません。
でも、『状況がどんなふうに変わっても犬は死ぬまで家族!』と、飼い始める時点で覚悟と決心をすることはとても大切なことです。
これは、これから犬を飼おうとする人にいちばん理解してもらいたいことです。

【どんな犬を飼うか】
オスかメスか、品種にこだわるかなど、初めて犬を飼う人はいろいろ迷うでしょうが、どんな犬を飼うかを決めるときには、[犬の特性・必要な世話・飼う環境]の3つを考慮してください。
この3つはそれぞれ関連しあっていて、あなたの飼いたい犬があなたに合っているかの指標になります。
犬の特性[大きな体で活動的な犬は]
必要な世話[運動に連れ出せる体力のある人が]
飼う環境[なるべく広いスペースで飼ったほうがいい]
といえます。
犬の特性[小さな体であまり運動量を多く必要としない犬は]
必要な世話[外にあまり連れ出せない人でも]
飼う環境[マンション等の室内で充分に飼える]
といえます。
犬には品種ごとの特性があるのをまず知ってください。
猟犬種は走ることが大好きだったり、動くものに対して執拗な興味を示したりします。
そういう犬はストレスをためたりすると攻撃的になったりよく吠えたりします。
愛玩犬種の多くは室内で飼われることが多いですが、人間への依存をうまくコントロールしないとわがままで勝ち気な犬になりがちです。
純血種を飼いたい人は見た目のかわいさや姿の個性だけで犬を選びがちですが、その犬種の特性を知ることはとても重要です。
雑種犬はおよその血統がわかれば犬種特性を想像することができます。
また、オスは縄張り意識が強く、メスは約半年ごとに発情がくるなど、性差による特徴をよく知ることも大切です。
どんな犬が自分に合っているのか、どんな犬が飼える環境なのか、よく考えて犬を選びましょう。
仔犬だけとはかぎりません。
里親探しをしている犬や愛護センターなどの譲渡会にいる犬のなかには、すでに成犬で気質がわかっていて、ある程度のしつけができている犬もいます。
初めて犬を飼う人にはそういう犬も向いています。

【どこから犬を入手するか】
ペットショップから、ブリーダー(繁殖家)から、知人から、この3つが代表的な犬の入手先です。
通信販売を扱うところも増えています。
どこから入手するにしても、けして衝動買い(飼い)だけはしないでください。
ペットショップから入手するなら1軒だけ見て決めるのではなく、必ずいくつかのお店を見るようにしてください。
多くの店を見れば、店ごとの特徴が次第にわかってきます。
商品である生き物をどう扱っているか、衛生面はどうか、価格は適切か、アフターフォローはどうなっているか等々、お店の人とよく話をしてください。
聞いたことにちゃんと答えてくれるか、親切にアドバイスをしてくれるかなどもチェック項目です。
ブリーダーからの購入もチェック項目は同じですが、さらに、親犬や同腹の兄弟姉妹犬をちゃんと見せてくれたり、その犬に関するさまざまな情報をきちんと伝えてくれるかどうかもチェック項目です。
ペットショップもブリーダーも、良心的であるかどうかを見定めることが大切です。
インターネットや雑誌などの通信販売を利用しようとするときは、できれば一度は出向いて実際に犬を見ることをおすすめします。
実際に犬を見たいという希望を拒否するような先からは犬を買ってはいけません。
実際に行くことが無理なら、信頼できると判断するまで連絡を交わすようにしましょう。
コミュニケーションを大切にする相手かどうかをしっかり見極めてください。
動物を販売する業者や販売目的で動物の繁殖をする者は都道府県知事へ届け出をすることが法律で定められていますので、その確認もしましょう。
もうひとつ、購入にあたっては生命補償・疾病補償をチェックしてください。
生き物ゆえ、購入後に発病したり死亡したりということがあります。
もしそのような場合、補償についてはどうなっているのかを確認してください。
全額返金・代犬に交換・医療費だけ補償・補償無しなど販売者によってさまざまです。
迎えた犬が病気を発症したり死んでしまったりすることは、金銭だけの問題ではなく心の問題にもなります。
感情的にこじれることのないよう生命補償・疾病補償のチェックを必ずしてください。

【犬を選ぶポイント】
さて、実際に犬を選ぶときのポイントです。
かわいい仔犬の姿を見てしまうとすぐにでも手元に欲しくなりますが、 母犬や兄弟姉妹犬といっしょにいる仔犬の場合は、少なくとも生後丸3ヶ月はそのままの環境で過ごさせておきましょう。
生後1ヶ月頃までは乳児期で、飲む・出す・眠る・少し遊ぶを繰り返します。
生後1ヶ月過ぎから固形食を食べ始め、健康体の基礎を作ります。
生後2ヶ月過ぎから知能と心がぐんぐん発達します。
母犬や兄弟姉妹犬からいろいろなことを学ぶ社会化期です。
このように仔犬の心身の成長にとっては、生まれてからの3ヶ月間はとても大切な時期です。
その3ヶ月の間に犬仲間とともに暮らし、人間の優しさにふれ、ワクチン接種を1〜2回済ませた仔犬を迎えるのが理想的といえます。
純血種の犬を選ぶときは、血統を確認してください。
近親交配でないかどうかがいちばんのポイントになります。
どの場合にも気をつけたいのが健康な犬を選ぶことです。
鼻がしっとりと湿っている(寝ているときや起きた直後は乾いている)、目ヤニや鼻水がないこと。
汚れていないきれいな肛門をしていること。
歯茎や舌がきれいなピンク色をしていること。
いきいきと目が輝いていること。
などが健康状態の判別方法です。
生後半年くらいまでは産毛のままの仔犬が多いので、仔犬のときの毛並みは将来の毛並みの良さの判別点にはなりません。

【まとめ】
犬を飼う前に考えたほうがいいことと、犬を選ぶ注意点について述べてきました。
犬を飼うことをもう一度よく考えてください。
わからないことは積極的に調べてください。
そして、飼う決心と飼いつづける覚悟をしてください。
飼いはじめてから「もう飼えない」と思うのは命を見捨てることと同じです。
犬と暮らすには、愛情と努力と忍耐と環境とお金がぜったいに必要です。
あなたはそれを惜しみなく犬にそそぐことができますか?
犬の幸せを守ってあげることはできますか?
・・・犬の幸せとは何か?
犬の幸せとは、
自分を大切にしてくれるあなたとともに暮らすことです。
出会ったあなたの元で一生暮らすことです。
出会いの日から別れの日まで、あなたの犬でいることが犬の幸せです。

◆獣医師広報板サポーター◆
獣医師広報板は多くのサポーターによって支えられています。
以下のバナーはサポーターの皆さんのもので、口数に応じてランダムに表示されています。

サポーター:新日本カレンダー株式会社ペピイ事業部様のリンクバナー

サポーター:ペットコミュニケーションズ株式会社様のリンクバナー

サポーター:ペット用品通販Gズ\ィエ.COM有のリンクグオー

サポーター:日本ベェツ・グループ 三鷹獣医科グループ&新座獣医科グループ 小宮山典寛様のリンクバナー

あなたも獣医師広報板のサポーターになりませんか。
詳しくはサポーター募集をご覧ください。


八景島シーパラダイス
ベルーガのトロロ。
拡大画像
画像募集中!!(無料)
画像集

◆獣医師広報板の主張

◆獣医師広報板管理人の独り言
利用上の注意事項&メニュー
2024年5月のBest
  1. 愛護破綻者の言葉(131)
  2. 大阪万博ペット同伴絶対反対(125)
  3. 杉本彩氏を訴える名誉毀損裁判について(89)
  4. レース鳩の足輪を付けているドバトを見つけたら(60)
  5. 獣医師でない無資格者による手術(56)
  6. 動物愛護は自分のしたいことをやっているのではないか(55)
  7. 思う通りに行かないとだだをこねる大人(55)

◆獣医師広報板よくある質問(FAQ)

◆獣医師広報板からのお願い
獣医師広報板をご利用、本当にありがとうございます。
獣医師広報板は個人サイトですが、その運営はボランティアスタッフが担い、運営資金はサポーターの応援に頼っています。
獣医師広報板は多額の累積赤字を計上しております。
サポーターは企業でも個人でも結構です。
ぜひ、獣医師広報板をサポーターとして応援ください。

◆PC版コンテンツ利用数ベスト7(2024年5月期)
  1. 猫のカロリー計算(5,013)
  2. 管理人の独り言(6,954)
  3. 動物よくある相談(3,789)
  4. 犬のカロリー計算(3,742)
  5. 迷子動物、保護動物掲示板(1,761)
  6. 広報板カフェ(1,552)
  7. 電子図書:犬と麻薬のはなし−麻薬探知犬の活躍−(1,519)
コンテンツ別アクセス数

◆電子図書
電子図書「"犬と麻薬のはなし−麻薬探知犬の活躍」は、2022年2月23日より第四版になっております。
新しいエピソードも追加され、データーも更新されています。
第一版、第二版、第三版を読まれた方も、是非第四版をお読みください。
犬と麻薬のはなし−麻薬探知犬の活躍−第四版2022/02/23公開

◆一般市民向けの動物に関するセミナー・イベント
★毎週土曜日午後1時〜4時
ペットロスホットライン
ペットロスホットラインは、今のお気持ちをお聴きする電話です。
★WEB講座
★〜6月24日:オンライン
★〜7月7日:東京都渋谷区
★6月23日:鳥取県倉吉市
★6月23日:北海道札幌市
★6月25日:鹿児島県奄美市
★6月28日-7月7日:愛知県名古屋市
★6月28日-7月15日:東京都台東区,7月20日-8月18日:愛知県名古屋市
★6月29日:長野県岡谷市
★6月30日:兵庫県神戸市
★6月30日 応募締め切り:ネット募集
★7月6日:オンライン
★7月6日:東京都千代田区
★7月13日:東京都武蔵野市
★7月13日-15日:愛知県名古屋市
★7月13日-9月1日:長崎県佐世保市
★7月13日-9月23日:大阪府大阪市
★7月15日:東京都大田区
★7月21日:香川県丸亀市
★7月21日:大阪府大阪市
★7月28日:大阪府大阪市
★7月29日-8月1日:北海道夕張郡栗山町,北海道浦河郡浦河町
★8月3日-5日:宮城県仙台市
★8月4日:福島県いわき市,愛知県名古屋市,鳥取県琴浦町,鳥取県米子市,香川県高松市
★8月17日:石川県河北郡,島根県出雲市,8月18日:広島県広島市
★8月25日:長野県軽井沢町
★8月25日:東京都新宿区
★8月31日:佐賀県佐賀市
★9月7日:茨城県日立市
★9月7日:佐賀県佐賀市
★9月20日-22日:大阪府大阪市
★9月22日:東京都豊島区
★10月26日-27日:兵庫県加西市
★10月27日:兵庫県神戸市
★11月2日-4日:大阪府大阪市
★11月10日:宮城県仙台市
★2025年4月3日-6日:東京都江東区

セミナー・イベント情報はメールにて広報内容を送ってください。(掲載無料)

◆ペット動物獣医師&動物看護師向けの動物に関するセミナー・イベント
利用上の注意事項&メニュー

◆経済動物獣医師向けのセミナー・イベント

◆公衆衛生獣医師獣医師向けのセミナー・イベント

◆実験動物獣医師獣医師向けのセミナー・イベント

◆獣医師広報板メニュー
獣医師広報板は、町の犬猫病院の獣医師(主宰者)が「獣医師に広報する」「獣医師が広報する」
ことを主たる目的として1997年に開設したウェブサイトです。(履歴)
サポーター広告主の方々から資金応援を受け(決算報告)、趣旨に賛同する人たちがボランティア
スタッフとなって運営に参加し(スタッフ名簿)、動物に関わる皆さんに利用され(ページビュー統計)
多くの人々に支えられています。

獣医師広報板へのリンクサポーター募集ボランティアスタッフ募集プライバシーポリシー

獣医師広報板の最新更新情報をTwitterでお知らせしております。

Copyright(C) 1997-2024 獣医師広報板(R) ALL Rights Reserved
許可なく転載を禁じます。
「獣医師広報板」は商標登録(4476083号)されています。