<回答者:ネットワーカーMY>
自分で経験したことしかお話できませんし、獣医学の教育も受けていませんが、その動物の体力が著しく落ちていない限りは安楽死ではない気がします。
<回答者:ネットワーカーAY>
アメリカ合衆国の 死刑執行に 筋弛緩剤の一つ パンクロニウムが 使われていますね。
<回答者:ネットワーカーAY>
ペントバルビタール またはチオペンタールとの ドラッグカクテル
<回答者:ムクムク>
まず、その殺処分が動物福祉にそったものなのかについて言う前に、動物福祉にそった安楽死とは何かと言うことを説明させていただきます。
青酸カリは死に至る薬物です。
例えばこの青酸カリを静脈注射して殺処分したとします。
これは安楽死になるかですが、なりません。
青酸カリを静脈注射された動物は死ぬまで意識が消失しませんので苦しむことになります。
以前よく使われたペントバルビタールという麻酔薬を静脈注射して殺処分したとします。
この場合、動物はまず昏睡状態になり、その後死に至ります。
これは、安楽死と言っていいと思います。
つまり、動物福祉にそった安楽死とは、動物をまず昏睡状態にして苦痛を感じなくし、その後に死に至る方法と私は考えています。
この昏睡状態にする方法ですが、脳を電撃・打撃する方法が家畜で使われていますが、犬猫では二酸化炭素ガスがよく使用されていました。
これは、二酸化炭素ガスが酸素よりヘモグロビンと結合する性質を利用して動物をまず昏睡状態にし、その後死に至らせます。
*参照:動物の殺処分、ガス室と静脈注射の特徴
これも安楽死と私は考えています。
では本題の筋弛緩剤の静脈注射による殺処分ですが、筋弛緩剤の投与を受けた動物は全身の筋肉が弛緩します。
しかし、脳は神経組織ですので意識は喪失しません。
動物は呼吸したいのに、呼吸筋が動きません。
苦しいので声を出したいのに声帯の筋肉が動きません。
四肢の筋肉が動きませんので、もがくこともできずに息絶えます。
私は、暴れたり、声を出したりしませんので殺処分としては優れた方法だとは認めますが、安楽死だとは考えていません。
ようは、薬物の投与が静脈注射かガスの吸引かが安楽死かどうかではなく、まず脳を昏睡状態にしてから死に至らせるのが動物福祉にそった安楽死だと考えています。
<回答者:ムクムク>
米国獣医学会:安楽死に関する研究会報告2000(VII)
http://nichiju.lin.gr.jp/mag/05811/06_5.htm
現在の所、日本獣医師会の声明や指針は見当たらないが、このページは日本獣医師会のものなので、これが日本獣医師会の考えだと思われる。
二酸化炭素(CO2)やバルビツール酸塩は米国獣医学会と日本獣医師会では安楽死であるが筋弛緩剤の単独投与は安楽死では紹介されていません。
<追記1><回答者:ムクムク>
ペットの安楽死の指針を獣医師会に作成するように要望したところ、令和二年近畿地区連合獣医師会で議案として提案されました。
賛成議決されると日本獣医師会で検討され、ペットの安楽死の指針が日本獣医師会で作成されるようになるかもしれません。
バルビツール酸剤がなくなった今、今は無い薬に頼るわけに行かず、日本の獣医師が参照できるきちんとした指針がのぞまれます。

*敬称を略させていただきます。
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