元発言(facebook) いいね:145人,コメント:15件,シェア:0件(クリック) |
先日から主語の無いコメントでお話をしているが、究極の主語なし言葉は「殺処分ゼロ」だと思う。
殺処分ゼロにするのは特定の動物なのか。(犬猫だけ?)
殺処分ゼロを行うのは行政のみなのか。(民間はかまわない?)
殺処分ゼロのためなら引き取り拒否も許される?
警察官が拾得物として届けられた猫を河川敷に放したニュースがあったがこれも殺処分ゼロ?
殺処分ゼロのためなら共食いや飢え死にの生き地獄もかまわない?
小池東京都知事は殺処分ゼロを達成したと言っているが、殺処分をしている。
これはかまわない。
いやー、何も定義されていないのに、猫も杓子も「殺処分ゼロ」を目指すとか達成したとかおっしゃる。
私は胡散臭く感じる。
なんでも、きちんと定義づけをしてから目指すものだと私は思う。
定義づけすれば、出来る物か出来ない物か、何が問題なのか現実が見えてくる。
定義のない「殺処分ゼロ」。
どうやって目指すんでしょうね。
●Megumi Takedaさんのコメント
私はブログやネットでの投稿では「殺処分」は次のように定義しています。殺処分というのは目的別の分類の一つであって、「便益を目的としない人の都合で行う飼育動物(狭義では犬猫等の愛玩動物)の致死行為」です。その中でもさらに狭義には「行政が制度として行う『公的殺処分』を指すが、広義には飼い主が獣医師に依頼する致死行為も指す」。目的別の致死行為の分類には他に便益のための「食肉や工業製品を得るためのと殺」などがある。
●Megumi Takedaさんのコメント
安楽死ですが、これは「動物の致死行為の手段による分類」の一つです。致死行為のうち、「より苦痛を伴わない手段によるもの」です。だから「殺処分は安楽死により行うのが望ましい」ということになります。全米獣医師会の動物の安楽死ガイドでは安楽死は「バルビツール系麻酔薬、吸入用麻酔薬、二酸化炭素(炭酸ガス)、一酸化炭素、一般的な麻酔薬を併用する塩化カリウム 」を挙げています
https://www.avma.org/resources-tools/avma-policies/avma-guidelines-euthanasia-animals
●Megumi Takedaさんのコメント
https://www.eva.or.jp/satsushobun0
殺処分のめちゃくちゃな定義をしている人がいます。「殺処分:二酸化炭素ガス・放血 ※薬物以外で動物を殺すこと 安楽死:薬物で動物を殺すこと」。この方は致死行為の「目的」と「手段」を混同しています。それとAVMAのガイドラインすら目を通していないようです(米国獣医師らしいですがw)。AVMAのガイドラインでは二酸化炭素は安楽死で、薬物でも筋弛緩剤の単独投与は安楽死ではないとしていますがね。無茶苦茶です。ほかのメディアでもデマと支離滅裂な発言しかしていない人です。LAでは「生体小売業の禁止」などの法令はないです。犬猫ウサギに限り、保護団体由来のものしか販売できないという条例は制定されましたが、パピーミル生産の犬が保護団体がペットオークションで落札してロンダリングし、ペットショップに卸しているために条例施行以降も犬が販売されています。
元発言(facebook) いいね:197人,コメント:17件,シェア:2件(クリック) |
昨夜、殺処分ゼロの定義はなんですかと書きました。
私は、あまりに殺処分ゼロが絶対的な正義になってしまい、大切な事が置き去りにされているのではないかと考えています。
大切な事とは何か。
それは、動物愛護・動物福祉です。
動物愛護・動物福祉を第一に考えれば、末期症状で苦しんでいる動物の安楽死(安楽殺)も検討できるし、将来の希望が全くない生き地獄での飼育は否定される。
それは、ドライと言われる欧米人のかなりの人に共通する感覚に近いものかもしれない。
日本は独特で、殺処分ゼロだけがマスコミもヒートアップするが、ケースにそって動物愛護・動物福祉の視点で考えれば、必ずしも殺処分ゼロだろうか。
結果として、殺処分ゼロが多くの動物を苦しめているのではないか。
私はそんなふうに考えています。
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