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獣医師広報板のキャラクター:ココロちゃんペットの安楽死
2016年1月22日:ムクムク(川村幸治)
◆「獣医師広報板管理人の独り言」利用についての注意事項
★本文記事は獣医師広報板管理人ムクムク(川村幸治)の今日の気分を文字にした物です。
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★記載されている記事は自己責任でご利用ください。
◆こどもあんぜんサイト宣言◆
こどもあんぜんサイト宣言

元発言(facebook) いいね:201人,コメント:13件,シェア:4件(クリック)
日本では殺処分と安楽死の違いが分からない方が少なくないです。
米動物園で世界最速認定のチーター死ぬ、15歳の長寿
元気で将来のある動物と末期症状で苦しんでいる動物は同じではありません。 後は苦痛しかない動物に耐えることを強いることが人道的とは私は考えません。

元発言(facebook) いいね:248人,コメント:20件,シェア:10件(クリック)
昨日、安楽死についてシェアーしたところ、多くのコメントやいいねを頂戴しました。 ありがとうございます。 私は小動物臨床獣医師ですので、動物の生死は日常です。 そういう意味で、それなりにクールに安楽死も考えています。 終末医療になってきている動物の飼い主さんに説明しておくのは、呼吸困難のような動物も、また世話をしている飼い主さんも見ていて苦しむ症状になったら、検討しましょうと事前に説明しております。 人と違って痛みを訴える手段がないので、ひどく鳴くようなときも検討対象としています。 ようは、近づいてきている避けられない死に対して苦痛がひどいかどうか、私はそれを安楽死判断の目安にしています。

元発言(facebook) いいね:270人,コメント:48件,シェア:14件(クリック)
安楽死第三話です。
私のFB友達は半分は獣医さん、残りの半分の1/3は一般飼い主さん、1/3は動物に関するプロの皆さん(pet産業従事者、畜産業など)、1/3は動物愛護家って感じじゃないかと想像しています。
そうなると、話題を振ればいろんな立場の人がコメント付ける。
すごく層の厚い話題になるので、喜んでいます。
昨日は、安楽死をされている臨床獣医師の方から深刻な話がありました。
死に神と呼ばれている。
誰が言っているのかは不明ですが、ひどい話だと思います。
安楽死をしない獣医師の考え方は、それは一つの見識で何も言えないと思います。
しかし、動物も苦しみ、それも見ている飼い主さんも苦しみ、困り果てて他の動物病院をあたるケースがあるのは事実で、私も相談に乗っています。
そうすると私も死に神とよばれているのかな。
そのようなケースでは、最後を迎えるのに細心の注意をして安らかな死を心がけます。
それで、死に神とよばれるのならそれも因果な仕事なのかな。
でも見たいのは、飼い主さんの苦悩のとれたおだやかなお顔ですから。

元発言(facebook) いいね:148人,コメント:19件,シェア:9件(クリック)
安楽死第四話です。
第三話ではたくさんのコメントやいいね、本当にありがとうございます。
実り豊かなやりとりになっていると思います。
今日は、人の例で考えてみたいと思います。
人の末期癌患者などを受け入れている施設でホスピスとよばれる病院があります。
ホスピスでは、苦痛を緩和することを重要視し、治療は補助となります。
想定され、避けられない死に対して、積極的な治療は止め、残された時間を少しでも豊かにする、私は重要なことだと考えています。
この場合でも、積極的な延命処置とそれを避ける選択が出来ます。
これは、施設が決めるのではなく、ご本人がご家族と相談して事前に決めておくことになります。
積極的な延命処置やそうで無い方法は、医師が決めるわけではないのです。
さて、本題の動物の終末医療について考えてみましょう。
コメントにも良くありましたように動物は決めることは出来ません。
私は飼い主さんの決定がすべてだと考えています。
獣医師は参考意見を述べるのみで、獣医師に決定権はありません。
動物の終末医療をどうするのか、ある程度ペットが高齢になってきたら、飼い主さんは事前にちょっと考えておいてもいいかもしれませんね。

元発言(facebook) いいね:263人,コメント:12件,シェア:16件(クリック)
安楽死第五話です。
前回のコメントはずいぶん辛い思いでが多く、私も読んでいて涙が出そうになりました。
以前、「獣医師はクール」と書きましたが、それは仕事上のことです。
毎日の仕事に、その都度感情移入していては持たないからです。
でも、その獣医師も元を正せば普通の飼い主。
私も忘れられない思い出を書きます。
その猫はペットホテルの預かりできました。
飼い主さんが病院に入院することになり、退院までの間少し預かってくれとのことでした。
大抵の獣医さんは、入院の猫をかわいがります。
気の弱い、警戒心の強い猫でしたので、すり寄ってくるようなことはなかったのですが、きちんと世話を焼かせてくれました。
そして、飼い主さんのご親戚の方が来られ、飼い主が戻れなくなったので殺処分してくれと依頼されました。
私だけでなく、ほとんどの先生がそのようなケースで殺処分できるわけもなく、私は内猫として受け入れました。
10年以上経過して終末医療の状態となりました。
私は、自分なり出来ることをしてあげたのですが、猫は意識がなく、時々けいれんするだけになっていました。
その猫に点滴などを続ける私に、見かねてある日奥さんがもう楽にしてあげたらと言いました。
そうです、私も普通の飼い主だったのです。
そんな獣医さんも少なくないと思います。
私は飼い主さんが獣医師の出す選択枝に迷った際にこうたずねることを薦めています。 先生のペットならどうしますか。
多くの獣医師は我に返ると思います。
そして自分の動物ならどうするか返事をくれると思います。
最後は飼い主さんが決めることですが、獣医師のプロとしての意見だけでなく、普通の飼い主としての意見も参考にされたらいいと思います。

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